生前整理には進め方があり、手順に沿って行うことで作業もはかどります。いざ取り掛かろうと思っても、何をどこまで行えば良いのか曖昧な方も多いのではないでしょうか。開始時期や業者利用についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
生前整理とは?
生前整理とは、最期に備えて身の回りの物や気持ちなどを整理することです。
これまでの人生を見つめ直したうえで、残りの時間をより良く過ごすための作業でもあります。
遺品整理や老全整理と比較されることもありますが、異なるものなので注意しましょう。
生前整理はいつから始める?
生前整理は早い時期から始めるのがおすすめです。還暦を迎えた60歳を目安に始める方法もあるほか、50代のうちに取り組む方もいます。
また、近年は20代〜30代といった若いうちから始める方もいます。
生前整理の進め方
生前整理は5つのステップで進めるのがおすすめです。ステップごとにポイントを押さえることで作業効率もアップするでしょう。
1.物の整理
1.必要品・不用品の分別 2.思い出の品を整理する 3.貴重品をまとめる |
ものを仕分けるにあたって、「必要なもの」「不要なもの」「保留」の3つに分けるのがおすすめです。どうしても迷うものだけ「保留」に入れましょう。
また、思い出の品も分別に困るアイテムです。あらかじめ「ダンボール〇箱分」「衣装ケース〇個分」など、上限を決めておくと良いでしょう。
保険証書や通帳、印鑑といった貴重品をまとめる作業も忘れてはいけません。
貴重品や重要書類はできるだけまとめて、必要な時にスムーズに手続きできるようにしましょう。
まとめておくべき貴重品や書類 |
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2.財産目録の作成
財産目録と呼ばれるリストを作成することで親族間のトラブルを防いだり、相続にかかる税金が必要かどうかが判断しやすくなったりします。
プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も記載します。下記の記載項目を参考に、保管場所や額などを整理しましょう。
所在と金額も明記すると、ご家族の負担を軽減できます。相続人は財産目録を基に短い期間で相続の判断をするため、非常に役立つでしょう。
プラスの財産 | マイナスの財産 |
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3.デジタルデータの整理
意外と忘れがちなのがネット証券やFX、SNSのアカウントといったデジタルデータの整理です。
この整理を忘れてしまい「デジタル遺品」として放置されると、情報が悪用されるなど後々トラブルになることがあります。
特に財産にかかわるデジタル遺品には注意が必要です。
SNSアカウントは使っていないものを削除します。その後、アカウント、パスワードや処理の方法をエンディングノートにまとめましょう。
整理するべきデジタルデータ |
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4.エンディングノートの作成
生前整理にあたり、エンディングノートも作成しましょう。エンディングノートとは、ご遺族に思いを伝えたり、亡くなったのちの行動指針を示したりするノートです。
財産だけでなく、供養方法や葬儀内容、ご家族へのメッセージなどさまざまなことを記載します。
「遺言書」とは異なり、エンディングノートに法的な効力はありません。ご遺族が困らないように、ご本人しか知りえない事柄を共有するのが目的です。
エンディングノートの主な記載内容 |
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5.遺言書の作成
形式に基づいて作成された遺言書があれば、遺言に沿った遺産分割が可能になり、後々の相続トラブルを防げます。
遺言書は遺書とは異なり、法律に基づいて「誰にどの財産を相続させるのか」を明記した書類です。
法定相続人にあたらない親族以外に相続させたい場合には遺言書が必要になります。定められた形式でないと法的効力を持たないため、確認の上で作成しましょう。
生前整理を効率良く進める6つのコツ
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生前整理を効率よく進めるためには上記の6つのコツがありますが、あくまでも自分のペースで進めることが大切です。
時間をかけて自分と向き合うことで整理しやすくなります。
行き詰った場合は時間を置いたり、ご家族など近しい人に相談したりすることで進展の糸口が見つかるかもしれません。
生前整理は業者にも依頼できる?
生前整理は生前整理業者に依頼する方法もあります。作業を一任できるため、時間や労力を大幅に削減可能。
豊富なノウハウや専門技術を持つ生前整理業者に依頼すれば、効率も格段にアップします。
まとめ
最期に備えて身の回りの物や気持ちなどを整理する生前整理。これまでの人生を見つめ直したうえで、残りの時間をより良く過ごすための作業でもあります。
生前整理はご自身のペースで進めるのが理想です。本記事の内容を参考にしながら丁寧に進めましょう。
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【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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