この記事では、「ためこみ症」について詳しく解説するとともに、ためこみ症のリスクおよび、ものをためこんでしまった際の解決法をご紹介します。

ためこみ症は、放っておくと衛生的にも社会的にも悪影響を及ぼしかねません。

ご自身やご家族がものを捨てられないことで悩んでいる方は、是非この記事を参考になさってください。

ためこみ症とは?原因や症状をはじめ、かかりやすい年齢・対応方法などを解説

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ためこみ症ってどんな病気?詳しく解説!

ためこみ症は、決して性格の問題ではありません。

治療を要する精神疾患のひとつなのです。

ここでは、ためこみ症の症状や、発症する原因などについて、詳しく解説していきます。

 

ためこみ症とは?精神疾患のひとつ

ためこみ症は、家の中が散らかってしまい、生活する空間がなくなってしまってもものをためこんで整理することができない、慢性の障害です。

たとえば、ためこんだ新聞や雑誌の山が寝室を占拠してしまい、寝室で眠ることができなくなってしまう、

キッチンの調理台に空き缶や空き瓶をためこむことで、料理ができなくなってしまうなどが、例として挙げられます。

多くの人は、自分のこの状態を問題視しておらず、全く対策を取らないため、

散らかったものが火災の原因になってしまったり、害虫がわいたりしてしまうことがあります

 

ためこみ症の症状は?

ここからは、ためこみ症の症状について、詳しく解説していきましょう。

 

ためこみ症の症状1:ものへの執着心を制御できない

ためこみ症の大きな特徴のひとつは、ものへの必要性を強く感じることです。

「これはどうしても取っておかなければならない」

という風に考えてしまうので、ものの価値に関係なく、異様に執着してしまうのです。

 

ためこみ症の症状2:ものを捨てることに大きな苦痛を感じる

ためこみ症の人は、ためこんだものを捨てることが非常に困難な状態になっています。

なぜなら、ためこんだものに対して、不釣り合いな価値観や有用性を見出してしまっているためです。

また、ものに愛着を感じてしまい、破棄することに大きな苦痛を覚えるケースもあります。

 

ためこみ症の症状3:家がものであふれて生活に支障をきたしている

前述した通り、ためこみ症になると、家の中にものが散乱して、日常生活に大きな支障をきたすケースも少なくありません。

ためこんだもののために、歩く場所がない、お風呂に入れない、布団の上で眠れないなど、

家の中で通常の生活が行えなくなってしまうのです。

例えば、物置や倉庫、地下室などにものをためこんでいることは、ためこみ症とは異なります。

あくまでも、日常生活を送るべき「居住空間」に支障が出てしまうというところが、ためこみ症の特徴なのです。

 

ためこみ症の症状4:価値のないものや不要なものを大量に集めてしまう

ためこみ症は、多くの人にとって価値のないものを大量にためこむことが特徴です。

例として新聞、本、かばん、書類、雑誌などが挙げられます。

しかし、これらはほんの一例で、どんなものでも本人が「価値があるものだ」と感じたら、ためこみの対象となるのです。

 

強迫性障害とは異なる疾患として認定されている

これまでためこみ症は、強迫性障害の症状のひとつと位置づけされていましたが、

現在では強迫性障害とは異なる、独立した疾患としてカテゴライズされています。

治療を行わないと症状が一生涯続くことが多いのも、ためこみ症の特徴です。

 

ためこみ症の原因は?

ためこみ症が発症する原因はいくつかあります。それぞれ解説していきましょう。

 

遺伝的要因

ためこみ症の原因のひとつとして、遺伝が挙げられます。

ためこみ症を発症している人のうち、約50%は同じくためこみ症の親族がいるという報告があります。

 

性格的要因

性格的な問題も見逃せません。

ためこみ症の人および、その両親・兄弟・子供といった第一度近親者は、優柔不断な気質であることが多いといわれています。

さらに、確実性を追求するタイプの人も、ためこみ症になりやすいといえるでしょう。

物事の真実や確かさを強く求めすぎる性格の人は、何かを追求し、理解・解釈・比較しなければならないという強迫観念にかられることがあります。

そして、どんなものも、「情報収集のために必要である」と考えてしまい、集めすぎてしまうのです。

物事を先延ばし傾向にある人、注意力が散漫な人、計画を立てて物事を進めることが困難な人なども、

ためこみ症を発症してしまう人の特徴的な性格といえるでしょう。

 

環境的要因

そのほか、環境が原因でためこみ症が発症する場合もあります。

ためこみ症患者の中には、強いストレスによる心的外傷から、ためこみ行為が始まった、悪化した、という人もいます。

 

ためこみ症になりやすい年齢は?

ためこみ症は、10代の若いうちから発症することが多いのが特徴です。

しかし、最初は症状が軽いので、なかなかためこみ症だと気づきにくいのが特徴です。

30代半ばころに大きな問題を引き起こしたり、50代になって家の中が手も付けられないほど酷い状態になったりして初めて気づくことも少なくありません。

ニュース等に出てくるゴミ屋敷の住人の多くは中高年であるため、

「ためこみ症=中高年の病気」という印象を持っている人も多いかもしれませんが、それは誤解です。

ためこみ症は、若年層をはじめ、すべての年代で発症するリスクのある精神疾患なのです

 

ためこみ症は長い時間をかけて悪化する傾向がある

前述した通り、ためこみ症は若年発症するケースが多いと言われる精神疾患です。

10代で発症した後、時間をかけてゆっくりと症状が経過し、生活機能を圧迫し、生活環境に変化をもたらしていくのです。

症状は、周囲の人に「10年ごとに悪化している」という印象を与えるくらい、非常にスローペースで進行します。

 

そのため、50代になってさまざまな問題が起こり、初めて家族や親族が問題視し始めた…というケースも少なくないのです。

ためこみ症が酷くなると、社会的にも大きな問題を起こしかねません。

それを防ぐためには、症状が軽いうちに何らかの治療や対策を行うことが大切です。

 

ためこみ症は適切な治療を受けるのがおすすめ!治し方は?

ためこみ症は、自然に治癒する疾患ではありません。

問題を根本的に解決するためには、適切な治療を受けることが大切です。

ここでは、ためこみ症のリスクを詳しく解説するとともに、治療方法について紹介していきます。

 

ためこみ症により考えられるリスク

ためこみ症が悪化すると、精神的にはもちろん、衛生的、社会的に、さまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。

まずは、ためこみ症が原因で起こりうるリスクについて解説していきましょう。

 

ゴミ屋敷化してしまう

ためこみ症が悪化すると、ためこむものの量が増えてしまい、結果として家がゴミ屋敷と化してしまう恐れがあります。

家の中がゴミであふれかえって、不衛生な状態になると、ゴキブリやダニ、ハエなどの害虫が発生します。

それらの害虫はさまざまな病原菌を運んでくるので、その家に住んでいるだけで、アレルギーなど他の病気を発症する可能性もあるのです。

 

また、紙くずなど、燃えやすいものもたくさんあるので、タバコの吸い殻など、ほんの小さな火種が原因で、大火事になってしまうこともあります。

しかし、ためこみ症の人は、ものを捨てることができません。

それどころか、無秩序にものを収集し続けるので、放っておくとゴミ屋敷化がどんどん進んで行ってしまうのです。

 

ものが家を埋め尽くし、生活できなくなる

居住空間がもので埋め尽くされてしまうと、まともな生活を送れなくなってしまいます。

食事を作ろうにも、調理台がゴミで埋め尽くされているので料理ができない。

また、家の中を移動するのにも、そこかしこのゴミを踏まなければいけない、

ベッドの上にゴミが高く積まれているので、眠ることができない、など。

 

それぞれの部屋で、本来の過ごし方ができなくなってしまうのです。

また、床にあるものにつまずいて転倒したり、高く積んであるゴミが倒れてきてケガをしたりするなど、

常に危険と隣り合わせで生活しなければならなくなってしまいます。

 

周囲から孤立してしまう

ためこみ症が悪化すると、周囲から孤立してしまう恐れもあります。

例えば、家が汚いので、家族や友人を招待することができなくなってしまいます。

また、例え友人や知人を招き入れたとしても、

「すごく家が汚いから、まともな生活をしていないんじゃないか」

などと思われ、距離を置かれてしまう可能性もあるでしょう。

 

また、ためこんだゴミから発生する悪臭や害虫が原因で、近所からクレームを受けたり、ひどい場合には自治体に通報されたりすることもあります。

ゴミ屋敷がご近所トラブルにまで発展し、社会から孤立してしまった…というケースも少なくありません。

 

ためこみ症を疑うなら専門の医療機関を受診しよう

繰り返しお伝えしている通り、ためこみ症は精神疾患のひとつなので、自然治癒は難しいのが現状です。

そのため、ためこみ症が疑われる場合は、精神科や心療内科を受診する必要があります

ためこみ症の治療には、特定の抗うつ剤が役立つこともあります。

また、ためこみ症に焦点を合わせた「認知行動療法」によって、症状が軽減するケースもあるようです。

認知行動療法では、患者が「ものを捨て、なおかつ新しいものを入手しないようにする」といった適切な判断が行えるように、支援します。

 

しかし、ためこみ症の患者の多くは、ためこみをやめる意思はありません。

そのため、医師が「治療を受けるための動機づけ」の手法を用いることからスタートしなければいけない場合もあります。

ためこみ症は、脳腫瘍や脳炎などの疾患が原因で発症することも。

経過や症状をチェックして、これらの疾患が疑われる場合は、頭部のMRI検査などを実施し、しかるべき治療を行います。

 

ものの整理が難しければ、業者に頼むのもひとつの手

ためこみ症が疑われる場合は、医療機関を受診することが大切です。

しかし、医療機関では、症状の改善は見込めても、ゴミ問題の早急な解決は望めません。

また、本人に片付ける意思が芽生えても、自分だけの力では難しい、という場合もあります。

そんなときは、例え1部屋でも、片付け専門の業者に依頼してみるのもひとつの方法です。

 

片付け代行業者の料金相場は?

片付けを業者に代行した場合、いったい料金はどれくらいかかるのか?気になる方は多いでしょう。

ましてや、ゴミ屋敷の場合、通常よりも高い料金がかかってしまうのではないか…と心配している方もいるのではないでしょうか。

そこで、「目安」として、片付け代行業者に依頼した場合の料金相場一覧を以下に紹介します。

 

間取り

料金相場

作業人数

作業時間

1R・1K

30,000~80,000円

1~2名

1~3時間

1DK

50,000~120,000円

2~3名

2~4時間

1LDK

70,000~200,000円

2~4名

2~6時間

2DK

90,000~250,000円

2~5名

2~6時間

2LDK

120,000~300,000円

3~6名

3~8時間

3DK

150,000~400,000円

3~7名

4~10時間

3LDK

170,000~500,000円

4~8名

5~12時間

4LDK以上

220,000円~要見積もり

4~10名

6~15時間

 

 

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片付けを業者に依頼する際、悪徳業者やいい加減な業者には依頼したくないもの。

なおかつ、できれば料金を抑えたい…というのが本音ではないでしょうか。

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みんなの遺品整理が提供するサービスには、以下のような特徴があります。

 

特徴1:個人情報がいきなり業者に公開されない

業者に見積もりを依頼したいけれど、個人情報を不特定多数の業者に知られたくない、という人は多いでしょう。

また、片付けのまとめサイトから、見積もりを取ったところ、その後に業者から営業の電話がどんどんかかってきた…

という経験をした人もいるのではないでしょうか。

その点みんなの遺品整理は、見積もりの段階で業者に個人情報を共有することはありません。

家を片付けられないことに引け目を感じているという人も、不特定多数に個人情報を公開される恐れはないので、安心して見積もりを取ることができます。

 

 特徴2:1度の問い合わせで3社に一括見積もり

複数の業者に見積もりを依頼して、一番料金が低い業者に依頼したいと考えている人は多いでしょう。

しかし、1つの業者に見積もりを依頼するのにも結構な手間がかかるのに、それを何社も繰り返す…というのはハードルが高いもの。

特に、物事を順序だてて進めるのが苦手な人は、途中であきらめてしまう可能性もあるでしょう。

しかし、みんなの遺品整理を利用すれば、1度の問い合わせで、3社に一括見積りが可能です。

業者に何度も説明する手間も省けるうえ、依頼のキャンセルや日程調整にも対応してくれます。

 

特徴3:無料相談のみでもOK!

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専門のアドバイザーが、しっかりと対応してくれます。

まずは相談してみることから始めてみるのも、現状解決への第一歩です。

 

特徴4:遺品整理士の資格をもつ優良業者のみ紹介

みんなの遺品整理は、遺品整理士認定協会と提携。遺品整理士が在籍する業者のみを紹介しています。

遺品整理士は、実例や法令に基づく専門知識を備えているので、

「残しておくもの」「リサイクルするもの」「廃棄するもの」を適切に仕分けることができます。

また、依頼者の事情や要望にも柔軟に対応。ただやみくもに廃棄するだけではないので、

「できるだけ、ものを捨てることなく片付けて欲しい」という人にもおすすめです。

 

※ゴミ屋敷業者の片付け費用と料金相場

 

 

まとめ

ものを捨てられない、ためこんでしまう…という人は、「ためこみ症」という精神疾患の可能性があります。

ためこみ症は、自然に治癒する疾患ではないので、専門医による適切な治療が必要です。

少しでもご自身やご家族に「もしかしたら」と心当たりがある場合は、できるだけ早めに受診するようにしましょう。

また、ものがあふれて生活に支障が出ている家をひとりで片付けるのは難しいもの。

まずは、みんなの遺品整理で相談することから始めてみましょう。

【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

はじめての遺品整理でも、専門知識が豊富な相談員が中立な立場で、無料アドバイスをさせていただきます。大切な人の生きた証を残しつつ、気持ちよく次の世代へ資産や遺品を引き継ぐために、私たちは、お客様一人一人に最適なお手伝いができる情報提供・業者のご提案を致します。

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