「部屋が汚い。でも、どこから片付ければ良いか分からない…。」

部屋があまりにも汚過ぎると、片付けの第一歩を踏み出すのは非常に大変なもの。

しかし、だからといっていわゆる「汚部屋(おべや)」をそのまま放置してしまうと、害虫発生の要因となるなど極めて危険なため、迅速に片付けなければなりません。

そのためには、

・「手順」を理解し、的確に片付けていくこと

・「モチベーション」をアップさせ、途中で投げ出すことなく最後までやり遂げること

の2点が大変重要です。

そこで本記事ではまず、「汚部屋を片付ける手順」と「モチベーションをアップする方法」をご紹介します。

そのうえで、折角片付けた部屋が再び汚部屋に戻ることの無いよう、「綺麗な部屋をキープする方法」を解説していきますので、本記事の内容を実践すれば、

・汚部屋生活からの卒業

・綺麗な部屋での快適な生活

という理想を現実とすることができるでしょう。

汚部屋を自分で片付けるのが難しいという方向けに、第3者(業者)に片付けを依頼する際の注意点等もご紹介致しますので、是非参考になさってくださいね。

脱汚部屋!汚部屋の片付けの正しい手順とモチベーションアップの方法

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1.汚部屋の片付けを行う手順5ステップ

冒頭でも述べたとおり、汚部屋を片付けるためには、「手順」を理解して的確に片付けることが重要。

なぜなら、物やゴミが散乱した部屋を闇雲に片付けても、スムーズに進まず、途中で面倒になって挫折してしまう可能性が高いからです。

汚部屋の片付けの手順5ステップ

1.片付けの方針を決める

2.片付けの準備をする

3.とにかく捨てる

4.掃除する

5.清掃する

 

そこでまずは、汚部屋を的確に片付けるための手順を、上記のとおり5つのステップに分け、詳細に解説していきます。

 

1-1.ステップ1:片付けの方針を決める

初めに、片付けの方針を決めていきましょう。

以下のとおり、片付けの方針は大きく2パターンに分けられます。

汚部屋の片付け方針

 

もしかすると、「①エリアごとに片付ける方法」の方が一般的かもしれませんが、

片付け慣れていない方であっても確実に片付けが進められるのは、「②不用品の種類・品目ごとに片付ける方法」の方です。

なぜなら、エリアごとに片付ける方法には、上記の表にも記載した「様々な種類のゴミを一度に処理しなければならず、混乱しがちという大きなデメリットがあるため。

 

玄関一つとってみても、

・スニーカー:燃えるゴミ

・ビニール傘:不燃ゴミ

・中身の残った靴の消臭スプレー:中身を出し切って資源ゴミ

などといった具合に、同一エリア内に様々な種類のゴミが混在していることで、

処理方法等を都度確認しながら片付けを進めなければならず、挫折してしまうケースが多々見受けられるのです。

この点、不用品の種類・品目ごとに片付けていけば、扱うゴミの種類が単一になるため、良い意味で作業が単調になり、スムーズに進めることが可能。

そこで本記事ではこの後、「不用品の種類・品目ごとに片付ける方法」を選択した前提で、汚部屋の片付けを進める手順をご紹介していきます。

 

1-2.ステップ2:片付けの準備をする

片付けの方針を決めたら、次は準備をしましょう。

行うべき準備は、全部で2つあります。

1つ目は「道具を揃える」という準備です。

汚部屋の片付けには、最終的に様々な道具を使用することになりますが、まずは「物を捨てるために必要な道具」だけを揃えればOK。

なぜなら、これから部屋を片付けようとしているにも関わらず、必要以上に物を増やしてしまうことは、更なる混乱の原因となり、得策ではないからです。

具体的には、以下のような道具を揃えておくと良いでしょう。

 

【物を捨てるために必要な道具】

・マスク

・作業用手袋

・スリッパ

・ゴミ袋

・雑誌や本を結ぶ紐

・ガムテープ

・殺虫剤(害虫が発生している場合)

 

そして、2つ目は「ゴミの日を確認する」という準備です。

不用品の種類・品目ごとに片付けるにあたっては、「明日は可燃ゴミの日だから、今日は可燃ゴミをまとめよう」などといった具合に、

ゴミの日に合わせて作業を進めると効率がアップします。

ゴミの日は自治体によって異なりますので、

・インターネットで調べる

・市役所に問い合わせる

などの方法で確認してみてください。

 

なお、例えば粗大ゴミなど、自治体の回収が行われていない、あるいは頻度が少ない品目については、リサイクルセンター等を活用して処分するのがおすすめ。

自分で持ち込むにしても、センターの職員に回収に来てもらうにしても、事前予約が必要な可能性がありますので、そのあたりも確認しておくと良いでしょう。

 

1-3.ステップ3:とにかく捨てる

準備ができたら、いよいよ片付けに取り掛かります。

初めに行うべきなのは、ゴミや不用品をとにかく捨てて、汚部屋の原因となっている物を減らすという作業です。

この作業において重要なのは「思い切り」

「勿体ない」「また使う機会があるかも」などという考えから、捨てるのを躊躇してしまうと、部屋は綺麗になりません。

・6ヵ月以上使っていない物は捨てる

・1万円以下で買いなおせるものは捨てる

・思い出の品は、写真に残したうえで捨てる

など、自分の中で基準を定め、物をどんどん減らしていきましょう。

 

部屋全体を見回したとき、特にたくさんあって邪魔になっているもの(例:洋服・ダンボール・ペットボトルなど)があるようであれば、

そこから片付け、徐々に細かいものに移行していくという流れがおすすめですよ。

 

【POINT】

まだ使えそうな物があり、捨てるのがどうしても勿体ないと思ってしまう場合、

・フリマアプリ

・ネットオークション

・買取専門店

などを活用して処分するのも◎

 

フリマアプリやネットオークションであれば、写真を撮って物を出品したり売却時に発送したりする手間が、

買取専門店であれば、物を持ち込んだりする手間がそれぞれかかり、単に捨てるよりは面倒です。

しかしその分お金になることもあり、勿体ないという気持ち自体は薄れるでしょう。

物を大切にするという観点でもおすすめの方法です。

 

1-4.ステップ4:清掃する

物を捨てると、床・壁・家具など、これまでゴミや不用品で隠れていた部屋の様々な部分が見えてくるでしょう。

続いて行うのは、これらの清掃です。

下記のような清掃に使う道具を揃える必要がありますが、大半が既に家にあるものだと思われますので、不足している道具のみ買い足すようにしてください。

 

【清掃に必要な道具】

・ほうき

・ちりとり

・掃除機

・ハンディモップ

・雑巾

・バケツ

・中性洗剤(食器用洗剤・バスマジックリンなど)

・酷い汚れがある場合、酸性洗剤(サンポールなど)やアルカリ性洗剤(キッチンハイターなど)

清掃の基本的な手順は以下のとおりです。

 

基本的な清掃の手順

1.ホコリや細かいゴミを取り除く

2.水拭きをする

3.水拭きで落ちない汚れは、中性洗剤を使って落としてみる

4.中性洗剤を使っても落ちない汚れは、酸性洗剤やアルカリ性洗剤を使って落としてみる

 

水拭きで落ちない汚れがある場合、最初に中性洗剤を試すべき理由は、効き目が穏やかで素材を傷める心配が少ないうえ、

軽度なものであれば酸性・アルカリ性の汚れの双方を落とすことができるため。

中性洗剤で落ちない汚れには、より強力な酸性・アルカリ性の洗剤を試すことになりますが、その場合、以下のように使い分けると良いでしょう。

 

なお、清掃の基本は「上(高いところ)から下(低いところ)へ」「奥から手前へ」です。

「折角床を綺麗にしたのに、棚の上にホコリが溜まっていて、それを落としたら再度床が汚れてしまった…」

などといった具合に、基本を守らず清掃すると、二度手間になる可能性があります。

この点もしっかり意識するようにしてください。

 

1-5.ステップ5:収納する

清掃が終わったら、必要だと判断し、捨てずに取っておいた物を収納していきます。

基本的な収納の手順は以下のとおりです。

基本的な収納の手順

1.生活する上の動線を考えながら、何をどこに収納するかを決める

2.使用頻度が高い物を手前に置くなどの工夫をしながら、実際に収納してみる

3.物が収納スペースに収まりきらないようであれば、更に処分するなどの対応をする

 

ポイントは「収納すると決めたスペースに入りきらない量の物は持たない」ということ。

例えば「服をクローゼットに収納しようと決め、収納してみたが、入りきらなかった…」という場合、服が多すぎる証拠です。

・物を更に処分して減らす

・ホームセンターや100円ショップの収納グッズを活用し、収納スペースの収納量を増やす

などの対応をするようにしましょう。

 

なお、収納グッズは、買い過ぎると無駄になってしまうので、サイズを測るなどして、必要なものを必要な分だけ買うことが重要。

収納グッズの色や形を揃えると、スッキリ感が増すのでおすすめですよ。

 

2.汚部屋の片付けを行うためにモチベーションを上げる方法4つ

冒頭でも述べたとおり、汚部屋を片付けるには、手段を理解すると共にモチベーションをアップさせることが重要。

なぜなら、モチベーションが伴わないと、そもそも片付けの第一歩を踏み出すことができなかったり、

踏み出したとしても、途中で嫌になって投げ出してしまう可能性が高いためです。

汚部屋の片付けを行うためにモチベーションを上げる方法は、以下の4つ。

 

片付けのモチベーションを上げる方法

・期限を決める

・一気にやろうとしない

・自分にご褒美をあげる

・綺麗になった部屋での生活をイメージする

 

これから、1つずつ詳細に解説していきます。

 

2-1.期限を決める

汚部屋の片付けにかかる時間は、部屋の広さや汚れの程度によっても異なりますが、

ゴミや物があちこちに散乱しているような状態の場合、短時間で片付け終えるのは困難と言えるでしょう。

しかしながら、ダラダラと時間をかけて片付け続けると、モチベーションを維持できず、挫折してしまう可能性が高いです。

そこで、「〇日までには片付け終える」などといった具合に、無理の無い程度に期限を決めて片付けに挑むようにしましょう。

「絶対この日までに終わらせなければ!」という強い気持ちを持つために、両親や親しい友人などを招く予定などを入れておくのもおすすめです。

 

2-2.一気にやろうとしない

ダラダラ片付けるのは良くないですが、かと言って、一度で完璧にしようとするのもNG。

なぜなら、一度で完璧にしようとするとやることが多くなりすぎて苦痛を感じてしまい、結果として片付けの第一歩が踏み出せなくなってしまうためです。

そこで、

・毎日30分間、集中して片付けをしよう

・今日はペットボトルを片付けて、明日は本を片付けよう

などといった具合に、時間や品目ごとにコツコツ片付けを進めるようにしましょう。

大きいゴール1つを設定するのではなく、小さいゴールを多数設定しておくことで、達成感が得やすくなりますよ。

 

2-3.自分にご褒美をあげる

また、ゴールに到達したら、頑張る自分にご褒美をあげることも重要です。

・ちょっと贅沢な外食をする

・片付けで疲れた身体を癒すため、マッサージに行く

・欲しかったブランド物を買う

などといった楽しみがあると、意欲が格段にアップするでしょう。

 

2-4.綺麗になった部屋での生活をイメージする

そして、綺麗になった部屋での生活をイメージすることも、気持ちを高めるコツの1つです。

新しいインテリアを置いたり、模様替えをしたり…。

汚部屋卒業後の新生活をどんな風に彩っていくか、想像しながら片付けを進めれば、ワクワクした気持ちになれることでしょう。

綺麗なインテリアや部屋の画像などを見ると、よりイメージがしやすくなりますが、

雑誌を買ったりチラシを取っておいてしまったりすると、結果として物が増え、片付けの邪魔になってしまいます。

インターネットやインスタグラムを始めとするアプリを活用すれば、様々な写真を見ることができますので、すき間時間に覗いてみてはいかがでしょうか。

 

3.汚部屋を片付けた後、綺麗な部屋をキープする方法2つ

手順を理解し、モチベーションを維持しつつ根気強く片付けを続ければ、どんな汚部屋でも必ず綺麗になります。

しかし、そこで気を抜いて以前と同様の生活をしてしまうと、リバウンドし、汚部屋へ逆戻りしてしまう可能性も否めません。

そのため、汚部屋を片付けたら、綺麗な状態をキープすることが重要になってきます。

綺麗な部屋をキープする方法

・「汚部屋の怖さ」を知る

・「片付けが苦手な原因」を探り、適切な対策を講じる

 

綺麗な部屋をキープする方法は、上記の2つ。

これから、1つずつ詳細に解説していきます。

 

3-1.「汚部屋の怖さ」を知る

まずは、「”汚部屋の怖さ”を知る」という方法から見ていきましょう。

冒頭でも触れたとおり、汚部屋を放置することは大変危険。

具体的にどのような危険が潜んでいるのか、「汚部屋の怖さ」をしっかり知っておくことは、

「汚部屋に戻らないようにしなければ」「綺麗な部屋をキープしなければ」という意識付けをすることに繋がります。

 

特に注目すべき「汚部屋の怖さ」は、上記の5つです。

 

3-1-1.害虫が発生する

汚部屋を放置すると、ゴキブリやハエを始めとする様々な害虫が発生します。

害虫は腐った臭いがするような不衛生な場所を好み、ホコリ・紙・フケ・汚水など、あらゆるものをエサにして生きるもの。

更に、物やゴミが散乱し、身を隠すスペースが多数存在する汚部屋は、害虫にとってとにかく居心地が良い環境なのです。

そして、害虫は繁殖力が非常に高く、あっという間に増えてしまいます。

部屋のあちこちでうごめく大量の害虫たちとの共同生活…考えるだけでゾッとするという方が多いのではないでしょうか。

害虫を発生させないためには、部屋を清潔な状態にしておくことが不可欠です。

 

3-1-2.健康面に悪影響が出る

汚部屋は、健康面にも悪影響を及ぼします。

よくある悪影響の具体例は、以下のとおりです。

汚部屋による健康面の悪影響(一例)

虫刺され

ダニなど、肉眼で見えにくい害虫に刺され、痒みが出たり幹部が赤く腫れたりする

ぜんそく

ほこりやハウスダストを長時間吸引することで、ぜんそくの症状が出る

アレルギー

ほこりやダニ、カビなどが充満した部屋え生活することで、鼻炎をはじめとするアレルギー症状が出る

 

また、発症する確率は上記の症状よりも低いものの、サルモネラ菌やO157など、重篤な食中毒に感染する可能性も。

なぜなら、食べ残しの上を歩くなどして、菌を保有した状態の害虫(ゴキブリ・ハエ等)によって、媒介されるケースがあるためです。

汚部屋は、住民の命すら脅かす存在であると言えます。

 

3-1-3.メンタル面に悪影響が出る

健康面だけでなく、メンタル面への影響も甚大です。

具体的には、以下のような影響が出ることがあります。

汚部屋によるメンタル面の悪影響(一例)

ストレス

大量のゴミの存在や、悪臭や害虫の発生などにより、精神がすり減ってしまう

鬱病

汚部屋に住んでいることを知られたくないという理由で人との関わりが減る・汚部屋に身を置くことで精神が不安定になるなどの理由で、鬱病を発症してしまう

セルフネグレクト

片付けられない自分を卑下し続けることにより、自分が受け入れられなくなり、生きる意欲を喪失してしまう

 

メンタル面に悪影響が出ると、無気力状態になるなど身体が思うように動かせず、部屋の状態が更に酷い状態になり、結果としてますます落ち込んでしまう…

という負のループにはまってしまう可能性が高いです。

更に、メンタル面の不調は、仕事など日常生活の質自体を大きく低下させるもの。

幸せな生活を送るためには、清潔な部屋での生活が不可欠であると言えます。

 

3-1-4.時間やお金を浪費してしまう

例え目当てのものがあったとしても、物やゴミが散乱する汚部屋からそれを見つけることは大変困難。

かなりの時間を無駄にすることになるでしょう。

そして、時にはそれが見つからず、同じものを購入せざるを得ないケースもあるかもしれません。

つまり、汚部屋での生活は、充実した人生を送るために不可欠であると言える、時間とお金を浪費することと同義なのです。

どこに何があるかが明確な、スッキリと片付いた部屋で生活することで、時間とお金を有意義に活用できるようになるでしょう。

 

3-1-5.周りの人からの信頼を失う

汚部屋での生活は、周りの人からの信頼を失う要因にもなりかねません。

・あの人って、いつも臭うよね…

・あいつはすぐに物を無くすから、信用できないよ…

もしも周りの人が、自分のことをこんな風に評価していたとしたら、どうでしょうか。

汚部屋で生活をしている以上、このような評価をされ、自分が知らないうちに一線を引かれている可能性は極めて高いと言わざるを得ません。

そして、一度失った信頼を取り戻すことは、非常に困難。

自分が積み上げてきたものを、汚部屋によってボロボロにされることは、絶対に避けなければならないのです。

 

3-2.「片付けが苦手な原因」を探り、適切な対策を講じる

続いて、「”片付けが苦手な原因”を探り、適切な対策を講じる」という方法について触れていきます。

部屋を汚部屋にしてしまったということは、即ち、片付けが苦手ということ。

自分が片付けを苦手としている原因は何かということを理解し、対策を講じれば、綺麗な部屋をキープすることができるでしょう。

 

「片付けが苦手な原因」のうち、多く見受けられるのは、上記の4つです。

 

3-2-1.買い物やコレクションが趣味で、部屋に物が多い

まずありがちなのが、そもそも部屋に物が多すぎる…という原因。

買い物やコレクションが趣味の方によく見受けられるパターンです。

このような原因への対策としては、「それぞれの物を収納するスペースを決め、そこに収まる分しか買わないと決めておく」という対策が有効。

収納スペースがいっぱいなのにも関わらず、新しい物が欲しくなったという場合には、

古い物を処分するなどし、スペースを空けてから買うよう心がけると、綺麗な部屋が保てます。

 

3-2-2.勿体なくて捨てられない

また、明らかに余計な物があるにも関わらず、勿体ないと思ってしまって捨てられないことが原因で、片付けられないというケースもあります。

この場合、「1-3.ステップ3:とにかく捨てる」でもご紹介したとおり、

・6ヵ月以上使っていない物は捨てる

・1万円以下で買いなおせるものは捨てる

・思い出の品は、写真に残したうえで捨てる

など、自分の中で「物を捨てる基準」を作っておくという対策が有効です。

使わないにも関わらず、勿体ないという理由だけで保管している物は、最終的にはホコリを被って放置され、汚部屋の素になってしまいます。

そうならないようにするためには、「日ごろから思い切って物を減らす意識を持つこと」が極めて重要になるのです。

 

3-2-3.面倒臭がりで後回しにしてしまう

一方、片付けをつい後回しにしてしまう面倒臭がりな一面が原因で、部屋が汚部屋化してしまうことも。

このような場合、「片付け=面倒」という印象をいかに薄れさせるかがポイントです。

片付けの面倒臭さを薄れさせる対策(一例)

収納場所を固定する

物を特定の場所に収納することで、「使ったら戻す」が習慣化しやすくなる

使用頻度が高いものは

取りやすい場所に置く

使用頻度が高い物を、出し入れがしやすい位置に収納しておくことで、手間が省ける

ゴミ箱を各部屋に

1つずつ設置する

ゴミ箱を各部屋に設置しておくことで、「とりあえず捨てる」という行為が簡単になり、ゴミを放置してしまうという事態が防げる

 

具体的には、上記のような対策を行うのがおすすめですよ。

 

3-2-4.忙しくて時間が無い

そして中には、忙しくて片付けの時間が取れないことが汚部屋の原因になったという方もいるでしょう。

このような場合には、第3者や機械の力に頼るという対策が効果的。

・家事代行サービスの活用

→月1回など、少ない頻度でも定期的に活用することで、汚部屋へのリバウンドを防げる

 

・オート家電の導入
→ロボット掃除機や食洗機などを導入し、片付け・掃除を自動化する

頼れるものにはどんどん頼って、綺麗な部屋をキープしていきましょう。

 

4.こんなときは、汚部屋の片付けを業者に依頼するのがおすすめ

これまでご紹介してきたとおり、手順を理解し、モチベーションを維持して諦めずに片付ければ、汚部屋を自力で綺麗にすることは十分可能です。

更に、汚部屋の怖さを知り、片付けが苦手な原因を探って対策を立てることで、リバウンドを防ぎ、綺麗な部屋をキープすることもできるでしょう。

しかし以下のようなケースでは、汚部屋の片付けを自力で行うのではなく、業者に依頼するのがおすすめ。

汚部屋の片付けを業者に依頼するのがおすすめなケース

・部屋がゴミ屋敷レベルに汚い

・時間的な余裕が無い

・どうしてもやる気が起きない

 

1つ1つのケースについて、詳細に解説していきましょう。

 

4-1.部屋がゴミ屋敷レベルに汚い

・床が全く見えないくらい、部屋がゴミや不用品でいっぱい…

・ゴミが山積みになっている…

・悪臭が酷く、害虫も大量に発生している…

 

このように、いわゆる「ゴミ屋敷」レベルの汚部屋の場合、片付けは業者に依頼するのがおすすめです。

ゴミ屋敷レベルの汚部屋の場合、家の外までゴミや悪臭が溢れ出し、近隣の方々に迷惑がかかる可能性もあり、早急に片付けなければなりません。

しかし、このような汚部屋を素人が1人で片付けるには、膨大な労力と時間を要します。

プロである業者に任せれば、トラック数台分にも及ぶ量のゴミを溜め込んだ、悪臭漂う汚部屋であっても、迅速に片付けて綺麗にしてくれるでしょう。

 

4-2.時間的な余裕が無い

・仕事が忙しくて、どうしても片付けの時間が取れない…

・数日のうちに人を招く予定があり、急いでいる…

このように、時間的な余裕が無い場合にも、業者を活用すると良いでしょう。

汚部屋の片付けを業者に依頼した場合、どれくらいの時間で作業が終了するかは、部屋の広さやゴミの量などによって異なりますが、

素人作業と比べると各段に早く済むというのは間違いありません。

下記はあくまでも一例ですが、素人であれば相当の時間がかかるであろう汚部屋の片付けも、業者は数時間~数日で完了させてくれます。

 

【1Rの物件/4名体制・6時間で作業完了】

1R物件の作業事例

出典:生活本舗

 

【3DKの物件/5名体制・2日間で作業完了】

3DK物件の作業事例

出典:カメシタ

時間が無いときは、プロの力を頼りましょう。

 

4-3.どうしてもやる気が起きない

これまで繰り返し述べてきたとおり、汚部屋を自力で片付けるためにはモチベーションが必要です。

しかし、本記事でご紹介した方法を全て試しても、どうしてもモチベーションが上がらず、やる気が起きないという方もいらっしゃるでしょう。

特に、無気力状態の方・片付けのことを考えると極端に気分が落ち込んでしまう方は、「3-1-3.メンタル面に悪影響が出る」でご紹介した、

鬱病・セルフネグレクトなどといった精神的トラブルを既に発症している可能性があります。

このような場合、自分は自分のケアに集中し、汚部屋の片付けは第3者に丸投げすべきです。

部屋が綺麗になることで、精神状態が向上する可能性もありますので、早急に業者へ依頼するようにしましょう。

 

5.汚部屋の片付けを依頼する業者の選び方

汚部屋の片付けを引き受けてくれる業者は、全国各地に多数あります。

「たくさんありすぎて、どこを選べば良いか迷ってしまう…」という方もいらっしゃるでしょう。

優良な業者の選び方

・見積もりが明確かつ適切か

・自分の希望する条件に合っているか

・口コミ上、高評価か

 

そこで、本記事の締めくくりとして、汚部屋の片付けを依頼する業者の選び方を、上記3つのポイントに沿って解説していきます。

 

5-1.見積もりが明確かつ適切か

1つ目は「見積もりが明確かつ適切か」というポイントです。

汚部屋の片付けを業者に依頼すれば、当然ながら費用がかかります。

「なるべく安く済ませたい」と考えるのは当然の心理だと思いますが、だからといって、極端に安い業者を選ぶのは極めて危険。

なぜなら、そのような業者は、まともな仕事をしなかったり、頼んでもいない作業を勝手に行って追加費用を請求してきたりと、悪質である可能性が高いためです。

そこで、依頼前には必ず見積もりを取り、

・費用が適切か

・作業範囲はどこまでか

・追加費用は発生するか

などといった点を確認するようにしましょう。

なお、汚部屋の片付けにかかる間取り別の費用の相場は以下のとおりです。

間取り

料金相場

1R・1K

3万円~8万円

1DK

5万円~12万円

1LDK

7万円~20万円

2DK

9万円~25万円

2LDK

12万円~30万円

3DK

15万円~40万円

3LDK

17万円~50万円

4LDK以上

22万円~60万円

 

部屋の状況等によって大幅に異なるものであるため、あくまでも目安になりますが、参考になさってください。

 

5-2.自分の希望する条件に合っているか

2つ目は「自分の希望する条件に合っているか」というポイントです。

一口に業者と言っても、その特徴は様々。

そこで、依頼前に特徴をチェックし、自身の希望と一致するかを確認するようにしましょう。

 

【確認すべきポイントの一例】

・他の作業(リフォームなど)を併せて依頼したい場合

→当該作業に対応しているか

 

・急いでいる場合

→希望する期限までに作業を終えてもらえるか

 

・多忙の場合

→立ち会い無しで作業してもらえるか

 

・女性の場合

→女性スタッフが在籍しているか

 

・すぐには費用を捻出できない場合

→クレジットカード決済が可能か(クレジットカードであれば、引き落とし時までに費用を準備する・リボ払いを活用するなど、支払の幅が広がるため)

 

具体的には、上記のようなポイントを確認するのがおすすめですよ。

 

5-3.口コミ上、高評価か

そして、3つ目は「口コミ上、高評価か」というポイントです。

優良で信頼できる業者を探すにあたって、先輩ユーザーの生の声ほど参考になる情報はありません。

そこで、ネット上に口コミが掲載されているようであれば、一とおり目を通してみてください。

・対応が丁寧だった

・作業が的確だった

など、評価が高い業者であれば、安心して作業を任せることができますよ。

 

「そうは言っても、業者の数が多すぎてどこを選べば良いか分からない…。」

そんな方は是非、当サイトみんなの遺品整理」をご活用ください。

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一度に複数の業者から見積もりを取り、比較することなどもできますので、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

 

6.まとめ 

本記事の内容をまとめます。

ゴミや不用品が散乱した「汚部屋」を片付けるには、

・「手順」を理解し、的確に片付けていくこと

・「モチベーション」をアップさせ、途中で投げ出すことなく最後までやり遂げること

の2点が大変重要です。

 

汚部屋の片付けを行う手順は以下のとおり。

 

汚部屋の片付けの手順5ステップ

1.片付けの方針を決める

2.片付けの準備をする

3.とにかく捨てる

4.掃除する

5.清掃する

 

そして、モチベーションを上げる方法は以下のとおりです。

片付けのモチベーションを上げる方法

・期限を決める

・一気にやろうとしない

・自分にご褒美をあげる

・綺麗になった部屋での生活をイメージする

 

また、汚部屋を一度片付けたからと言って気を抜いてしまうと、リバウンドし、汚部屋へ逆戻りしてしまう可能性があります。

 

そこで、下記2つのポイントを踏まえ、綺麗な部屋をしっかりキープすることも重要となるので、頭に入れておきましょう。

綺麗な部屋をキープする方法

・「汚部屋の怖さ」を知る

・「片付けが苦手な原因」を探り、適切な対策を講じる

 

このように、汚部屋を綺麗にすることや綺麗な部屋をキープし続けることは、自分の力で実現可能です。

 

しかし、以下のようなケースにおいては、プロである片付け業者に依頼すると良いでしょう。

汚部屋の片付けを業者に依頼するのがおすすめなケース

・部屋がゴミ屋敷レベルに汚い

・時間的な余裕が無い

・どうしてもやる気が起きない

 

業者に依頼する際は、以下のポイントを意識し、優良な業者を選ぶようにするのがおすすめですよ。

優良な業者の選び方

・見積もりが明確かつ適切か

・自分の希望する条件に合っているか

・口コミ上、高評価か

 

本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

 

【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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