「親が亡くなったから、私が遺産整理をしなくちゃいけないけど、どうすればいいの?」

こんなお悩みはありませんか?

「親の遺品整理をしなくちゃ!」と思っていても、「何をどうすべきなのか」、「物の量が多すぎて、何から手を付けていいのか分からない」といった方も多いはずです。

特に親世代は、”もったいない精神”の方が多く、「いつか使うかもしれない!」とあらゆものをしまっている方も多く、片付ける量も多いです。

遺品整理は、単純な引っ越し作業と違い、残しておくものと処分するものに仕分けしながら片付ける必要があるため、実際に作業を始めると想像以上に大変です。

ちゃんと親の遺品整理ができるようにするためにも、前もって準備をして、親の遺品整理を始めていきましょう。

実際に、遺品整理を初めて見ると分かると思いますが、苦労することや失敗してしまうこともあるでしょう。

記事の最後に、親の遺品整理で苦労しやすいことや失敗しやすいことに対しての対策法を解説します。

この記事を読んでわかること

・親の遺品整理の基礎知識

・遺品整理を始めるための準備

・親の遺品整理をする手順

・親の遺品整理の苦労、失敗例と対処法

最後までじっくりと読み進めてみてくださいね。

親の遺品整理はどうする?基礎知識から手順まで徹底解説

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1. 親の遺品整理の基礎知識をわかりやすく解説

 

親の遺品整理は、初めての方も多いですよね。

冒頭でもお話ししましたが、何から手を付けていいのか、どういった作業になるのか把握するためには、遺品整理の知識について知る必要があります。

 

遺品整理の基礎知識がわかると、どれくらい大変で時間が掛かるものなのか具体的に見えてきます。

親の遺品整理について、知っておくべき基礎知識についてわかりやすく説明していきます。

 

 

すでに遺品整理の内容について知っている項目がある場合は、上記のリンクをクリックして知りたいところから読み進めてみてくださいね。

1-1. 親の遺品整理は相続人みんながする【あなただけの仕事ではない】

遺品整理は、相続人みんなが行う作業です。

 

親の遺品整理をする人

・子ども

・孫

・その他の親戚

 

親の遺品は、あなただけでなく他の兄弟や孫など、相続人全員で引き継ぐため、相続人全員が遺品整理を行うべき人となります。

親の遺品整理をするとなると「近くに住んでいる私が1人でしなくちゃいけない」と全て抱え込んでしまうことがよくあります。

 

やり始めてみるとはっきりわかりますが、とても1人でできる仕事ではありません。

例えば、遺品整理と引っ越しが似ている作業なので、よく比べられますが、引っ越しは基本的に家の中のものを考えずに移動するだけです。

 

対して遺品整理は、取っておく物と捨てる物を1つずつチェックしたうえで細かく分類していく必要があります。

 

具体的に、遺品整理で処分する量の目安は、以下の通りです。

 

一軒家の場合:2tトラック3台分以上

ワンルームの場合:2tトラック1台分

参考:奥村 拓 著『身近な人が亡くなった後の遺品整理』自由国民社

 

家財やタンスなど大型の遺品は、1人で運び出して処分することはできません。最低2人以上でないと処分することは難しいです。

大型の遺品をスムーズに運び出すことを考慮すると、4人以上で遺品整理をすることが理想です。

 

このことから、物量が多く、作業自体も大変だということがわかります。相続人みんなで遺品整理をすべきということを認識するのが重要です。

遺品の物量を一度、相続人全員で確認してください。

 

「これは1人では遺品整理ができない」という認識を共有し、あなただけでなく相続人が複数人、集まれるタイミングで始めましょう。

例えば、四十九日法要など兄弟や親戚が集まりやすいタイミングに声をかけることをおすすめします。

 

声のかけ方の例

・「形見分けや遺品整理をしたいから、皆が集まる四十九日に遺品整理を一緒に手伝ってほしい」

・「貴重品や相続の分割をするために、遺品整理をしたい。貴重品を勝手に捨てて、後でもめたくないから一緒に整理して欲しい」

 

上記のように、集まれそうなタイミングや遺品整理をしてもらいたい理由を添えて声をかけてみると、一緒に整理してもらいやすくなりますよ。

 

もし、遺品整理する人が自分しかいない、遺品整理する人手が足りないといった場合は、遺品整理の業者に依頼する方法もあります。

4-4. どうしても片付けが上手く進まない場合は遺品整理業者に依頼する」で後ほど詳しく解説していきますね。

1-2. 親の遺品整理を始める時期【故人の住居形態によって異なる】

相続人が複数人集まれるタイミングで始めるのが理想ですが、実際にどのように始めるのかは、故人の住居形態によって決めましょう。

 

 

の3つのパターンに分けて理由を説明していきます。

 

①故人と同居していた場合【相続に関する遺品以外は特別早く進める必要はない】

故人と同居している場合は、以下のように進めましょう。

 

・形見分けなどの遺品整理は早く進める必要はない

・相続に関する遺品整理は3ヵ月以内に行う

 

【形見分けなどの遺品整理は早く進める必要はない】

形見分けなどの遺品整理を早く進める必要はありません。

相続関係の整理は、親が生前に使っていた、家財や衣類などの遺品は、あなたの悲しみが落ち着くまでそのままにしておいても大丈夫です。

 

四十九日や一周忌、3回忌の法事など、親族が集まるタイミングに合わせて、形見分けするものと処分するものを分類し、整理していきましょう。

 

1人で抱え込まずに、親の遺品整理ができるので、気持ちの整理もつきやすいですよ。

 

【相続に関する遺品整理は3ヵ月以内に行う】

ただし、相続に関する貴重品や重要書類の整理は早めに行いましょう。

 

相続税は、相続すると分かった日から10か月以内の納期限までに支払わないと、利息として遅延税がかかります。

遅延税は、原則として納期限から2ヶ月以内であれば「年7.3%」、2ヶ月を経過すると「年14.6%」の遅延税がかかります。

 

また、負の遺産が見つかれば、相続放棄を検討すると思います。相続放棄ができる期限は、3ヵ月以内です。

上記のことから、相続に関する遺品だけは3か月以内に整理するようにしましょう。

 

相続に関する貴重品の整理の仕方を早く知りたい方は「3-1. 【STEP1】貴重品や重要書類など相続に関わるものを探す」をご覧ください。

 

②故人が一人暮らしをしていた場合【四十九日を迎える頃など早めに進める】

故人が1人暮らしをしていた場合は、四十九日を迎えるころなど早めに遺品整理を始めるのをおすすめします。

特に、その家に誰も住まないのであれば、家の処分や売却についても早々に考えなければなりません。

 

「空き家のまま放置しておく心配事といえば、固定資産税の支払いだけだから大したことない」と考えている場合は、注意が必要です。

 

例えば、家が劣化したことによって、自然災害で家が損壊した結果、

その一部が人や他人の住居を傷付けるなどの被害を及ぼした場合、損害賠償を請求される恐れがあります。

 

それだけでなく、「空家等対策特別措置法」によって特定空家に指定されてしまうと、

50万円以下の過料が科され、固定資産税をそれまで以上に支払わなければならない恐れがあります。

 

特定空家とは、以下の状態を指します。

 

・そのまま放置すれば倒壊著しく保安上危険となる恐れのある状態

→家の破損、外壁や門などの倒壊

 

・そのまま放置すれば著しく衛生上有害となる恐れのある状態

→ゴミの放置などによる悪臭、害獣・害虫などが繁殖しによる不衛生になっている

 

・適切な管理が行われていないことにより、著しく景観を損なっている状態

→建物の汚物や落書き、立木の異常な繁殖など

 

・その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

→不審者、害獣などの侵入

参考:国土交通省『空家等対策の推進に関する特別措置法』

 

誰も住んでいない家は、傷むのが早いです。

そのまま放置し続けると、すぐに建物が破損したり、庭木が近隣に錯乱したりします。

家の中に動物や害虫が住みつくと、近隣への生活に悪影響を及ぼしてしまいます。

 

空き家のまま放置して他の人に迷惑をかけたり、罰金を払ったりと金銭的に損をしたりしないためにも、早めに遺品整理を行いましょう。

 

おすすめは、四十九日を迎えた頃です。

四十九日には、遠方に住んでいる他の兄弟や親族が集まります。事前に形見分けや遺品整理をすることを伝えておきましょう。

 

③故人が賃貸に住んでいる場合【家賃の支払いが発生する頃】

親が賃貸で暮らしていた場合は、家賃の支払いが発生する頃です。

 

賃貸物件では、手続きをしなければ亡くなった後も毎月家賃が発生してしまいます。

家賃や退去費用は、相続人が支払わなければなりません。

 

退去手続きをするためには、荷物の片付けをしなければならないため、遺品整理を行わなければなりません。

遺品整理が済まないと、誰も住んでいない家に家賃を払い続ける必要があります。

 

費用を抑えるためにも、葬儀を終えてから、月末までもしくは、来月分の家賃を払って遺品整理を進めていきましょう。

1-3. 遺品整理に必要な時間【1日~1ヶ月以上:物の量や作業人数によって異なる】

自分たちだけで遺品整理する場合、かかる時間は「遺品の量」や「作業人数」によって異なります。

遺品の量が多くても、作業できる人数が多くなるほど早く終わります。

 

反対に作業人数が少なく、故人の家との距離が離れていると、頻繁に片付けに行くことができないため、半年以上かかることもあります。

 

▼作業人数が2人・1軒家で遺品の量が多い場合(例)

・1ヶ月以上かかる

 

▼作業人数が3人・ワンルームで遺品の量が少ない(例)

・1日~2日程度で済む

 

上記の例のように、親が生前、ワンルームでお住まいだった場合は、家財や衣類などの遺品の量も少ないことが予想されます。

作業人数が増えるほど、1日~2日程度で遺品整理ができます。

 

一方、1軒家にお住まいだった場合、部屋数も多くなるため遺品の量も多く、遺品整理に長い時間がかかります。

作業人数が2人と少ない人数で取りかかるとなると、1ヶ月以上かかる場合もあることを覚えておきましょう

 

1-4. 遺品整理に必要な費用【約2万円~:粗大ごみの処分料金などが必要】

自分たちで遺品整理をする場合、費用は粗大ごみなどを処分する費用や清掃道具・ゴミ袋の料金のみです。

 

費用は、遺品の量や粗大ごみを処分する自治体によって異なりますが、以下のような費用がかかります。

 

粗大ごみ

電子レンジ:800円

机:800円

オイルヒーター:800円

布団:400円

パイプベッド:1,200円

タンス:1,200円

本棚:1,200円

リサイクル家電

エアコン:990円~(+収集運搬料:1,650円~)

テレビ:1,870円~(+収集運搬料:1,650円~)

冷蔵庫:3,740円~(+収集運搬料:1,650円~)

洗濯機・衣類乾燥機:2,530円~(+収集運搬料:1,650円~)

ゴミ袋・ダンボール代

約100円~1,000円(ゴミの量による)

合計

約22,230円~

参考:新宿区『粗大ごみの手数料一覧』

参考:家電製品協会『再商品化等料金一覧』

参考:ビッグカメラ『リサイクル料金(再商品化等料金) + 収集運搬料について』

 

※リサイクル家電と呼ばれる「エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機・衣類用乾燥機」は粗大ごみに出すことができず、処分するために「各家電のリサイクル料金+収集運搬料金」の費用が必要

 

上記の表の遺品を処分したとすると、「22,230円~」の費用で遺品整理をすることができます。

リサイクルショップなどを上手く利用すれば、さらに費用を抑えることが可能です。

 

あくまでも、こちらの例は最低限の遺品です。

粗大ごみの量によって、料金が変動することを覚えておきましょう。

 

2. 親の遺品整理を始めるための5つの準備

 

親の遺品整理を始めるのは、大変なことが分かったと思います。

何も準備をせずに、漠然と親の遺品整理を始めると、思うように作業が進まず、1年以上時間が掛かってしまうこともあります。

 

円滑に遺品整理をするために、しっかりと下準備を済ませて始めましょう。

 

遺品整理を始めるための準備一覧

【準備1】心の準備を済ませる

 

【準備2】トラブルを起こさないために相続人全員の同意を得る

 

【準備3】家の中の下見をする

・遺品の量

・遺言書やエンディングノートがあるかどうか

・借用書や借金など負の遺産があるかどうか

 

【準備4】下見をもとに片付けのスケジュールを立てる

・集まる日時と終わらせる日を設定する

・ゴミの収集曜日や粗大ごみの収集日などを確認する

・片付ける部屋の順番や作業内容を決める

・処分費用の負担方法を決める

 

【準備5】遺品整理で分別・処分するための道具を準備する

→ゴミ袋・軍手・厚手の靴下・マスク・ダンボール・ガムテープ・ビニールひも・ハサミ・カッター・油性マジックペン

 

すでに済ませてある項目がある場合は、上記のリンクをクリックして知りたいところから読み進めてみてくださいね。

2-1. 【準備1】心の準備を済ませる

親の遺品整理を始める前に、心の準備を済ませることが大切です。

親を失って、ある程度時間がたっていたとしても、遺品を前にすると悲しみが押し寄せて、片付けしようと気持ちの整理がつかないことがあります。

 

親が大切にしていたジュエリーやバック、アルバム写真などを見ると元気だったころの姿がよみがえり、中々手につかないということもあるでしょう。

同時に「もっと親孝行をしておけば」という辛い気持ちにもなることもあるかと思います。

 

実際に遺品を目の前にすると、色んな思い出や感情が沸き、片付ける気力がわかないこともあります。

心の準備が済む目安は、親の写真や形見を見ても涙が流れてこなくなったタイミング。

遺品に対して向き合う時間や気持ちも、1つの悲しみを乗り越える大切な作業です。

 

特に生前、親が1軒家にお住まいだった場合は、時間にゆとりがあります。

作業が進まずに、罪悪感を持たないためにも、しっかりと自分の気持ちと向き合い、心の準備を済ませてから遺品整理をスタートさせましょう。

 

賃貸の場合は、遺品整理をする場合、家賃が発生します。

家賃の支払いは相続人であるあなたが行わなければなりません。

 

家賃の支払いなど費用をかけたくない場合で、まだ心の準備ができていないときは、遺品整理業者に頼む方法を検討しましょう。

 

※なかなか心の準備が付かない場合でも、相続関係の整理だけは済ませましょう。

なかなか心の準備がいかない場合でも、早めに遺品整理をしなければならないケースもあります。

金銭的に損をすることなので、すぐに遺品整理が行えなくても、相続に関するものの整理は3ヵ月以内に行いましょう。

 

なぜなら、相続放棄ができる期限が相続を知った日から3ヵ月以内だからです。

 

親の遺品整理を行っていると、誰にも知らせていない財産が出てくることがあります。

 

例えば、

 

・生命保険や国債などのプラスの財産

・不動産のローン、価値のない株式やFXなどの負債の財産

 

などが出てくる可能性があります。

 

相続は、プラスの財産はもちろんのこと、負債であるマイナスの財産も引き継ぐことです。

 

もし、親の財産に借金などの負債が多ければ、相続人であるあなたや兄弟・親戚が借金を返していくことになります。

 

特に、負債が多くなる場合、金銭的にあなたの負担になります。

損をしないためにも、相続放棄ができる3ヵ月以内に相続関係のものだけでも取り掛かるようにしましょう。

 

相続放棄をする場合の片付け方を詳しく知りたい方は、「相続放棄すると家の片付けはできないが例外も!失敗しない方法を解説」の記事をご覧ください。

 

また、プラスの財産に関しても、払い戻しの時効があります。

例えば、生命保険は権利発生時の翌月から3年までに受け取らなければ無効になってしまうのが一般的です。

 

自分のために遺してくれた親の気持ちを受け取るためにも、相続関係の遺品整理だけは早めに行いましょう。

 

2-2. 【準備2】トラブルを起こさないために相続人全員の同意を得る

心の準備が整ったら、トラブルを起こさないためにも、兄弟姉妹や孫など相続する権利を持った人全員に遺品整理を同意してもらいましょう。

「兄弟仲や親戚間の仲が良いからトラブルなんて起きない」と考えている場合は、特に注意が必要です。

 

相続人全員で遺品整理をするのが理想ですが、

 

・遠方に住んでいる

・遺品整理する日程や時間が合わない

 

などの理由で、遺品整理に参加できない方もいます。

 

同意を得ないまま遺品整理を行い、後から「勝手に遺品整理をするなんて、金目の物を着服したのじゃない?」とあらぬ疑いをかけられることもよくあります。

 

また、物に対する思い入れや価値は人によって異なります。

「もう使えないだろう」と思って処分した物に対して、「あの手縫いのカバンは私が欲しかったのに勝手に処分された」

とあなたにとっては、使えないものであっても、他の兄弟にとって大切な形見である場合もあります。

 

トラブルを起こさないためにも、遺品整理に参加しない相続人に対しても、以下の点を確認し同意を得ておきましょう。

 

同意を得ておくこと

・欲しい物はないのか確認する

・処分に掛かる費用は分担する

・遺品整理を任せる代わりに文句は言わない……など

 

2-3. 【準備3】家の中の下見をする

実際に、どれくらいの時間や人手が必要なのかを判断するために、家の中の下見をしましょう。

 

下見をする際は、以下の項目を確認しましょう。

 

下見の際に確認すること

・遺品の量

・遺言書やエンディングノートがあるかどうか

・借用書や借金など負の遺産があるかどうか

 

順番に見ていきましょう。

 

①遺品の量を確認する

前もって、下見をして遺品の量を確認することで、以下のことを判断することができます。

 

判断できること

・どれくらい時間がかかりそうか

・人手はどれほど必要なのか

 

ざっくりでもいいので、これらのことを判断することができます。

 

例えば、使えなくなった机や家電製品などの家財の量を把握しておくだけでも、

粗大ごみに出す手配に「いくらかかりそう」、「運び出す人手は何人いるのか」など想像がつきます。

 

片付ける際のスケジュールを組みやすくなるので、あらかじめ下見をしておきましょう。

 

②遺言書やエンディングノートがあるのか探しておく

下見の際に、遺言書やエンディングノートがあるかどうか探しておきましょう。

遺言書やエンディングノートは、故人の机の引き出しや金庫などにあることが多いです。

必ず確認してください。

 

これらを探しておくと、以下の理由でスムーズに親の遺品整理ができるようになります。

 

遺言書

相続財産がある遺品があるかどうか確認できる

相続トラブルを回避しながら形見分けできる

エンディングノート

資産や各種契約書の内容、パソコンのパスワードが分かる

故人の思いを尊重して遺品整理ができる

 

遺言書があると、相続財産になる遺品があるかどうか確認しやすくなります。

また、遺言書の内容に沿って遺品整理を進めなければならないので、相続トラブルを回避しながら形見分けすることができます。

 

また、エンディングノートは、遺族に資産や各種契約内容、パソコンのパスワード、遺品の相続先の希望など重要情報が記載されています。

法的な効力はありませんが、形見分けする際に故人の思いを尊重して遺品整理ができます。

 

スムーズに遺産整理をすすめるためにも、遺言書やエンディングノートがあるかどうか確認しておきましょう。

 

③借用書や借金がないか負の遺産も確認する

借用書や借金など負の遺産があるかどうかも確認しておきましょう。

 

親と疎遠だった場合や遠方に住んでいる場合は、特に注意が必要です。

子どもに気づかれないように、借金や不動産投資の借用書など、故人の机や引き出しから出てくるケースもあるかです。

 

負の遺産が多くなると、相続放棄も視野に入れることになります。

相続放棄をする前に、遺品整理を行うと相続したとみなされる恐れがあるので、あらかじめ下見の際に探しておきましょう。

 

相続放棄できる期限は、相続を知ってから3ヵ月以内なので、早めに探しておくことをおすすめします。

 

2-4. 【準備4】下見をもとに片付けのスケジュールを立てる

遺品整理を始めるために、下見の結果をもとに片付けの計画を立てましょう。

繰り返しになりますが、遺品整理は物の量も多いです。

残すものと捨てるものに仕分けながら整理を行わなければなりません。

漠然と始めると作業の目途がつきません。

 

遺産整理のために相続人が集まれる日には限りがあります。

いざ遺品整理を始めたときに、あわてないようにするために、以下のスケジュールを立てておくことをおすすめします。

 

決めておくべきスケジュール

・集まる日時と終わらせる日を設定する

・ゴミの収集曜日や粗大ごみの収集日などを確認する

・片付ける部屋の順番や作業内容を決める

・処分費用の負担方法を決める

 

①集まる日時と終わらせる日を設定する

まずは、集まる日時と終わらせる日を設定しましょう。

遺品整理の作業は大変です。

遺品整理をする兄弟や親族など作業できる人が多く集まれる日時を設定しましょう。

 

遺品の量や片付ける人数によって、時間が変わります。

賃貸の場合は、2~3人で手分けしてやれば、1日で終わらせることもできます。

一軒家の場合になると部屋数も増えるため、2人で片付けるとなると1カ月ほど時間がかかることもあります。

 

思い出の写真やアルバムを懐かしんで、だらだらと作業をしてしまい、思うように進まないこともあります。

無駄のない作業ができるように「1カ月後までに終わらせたいから、今月の日曜日4回集まろう」と具体的に決めておきましょう。

 

作業が思うように進まなかった場合も考慮して、余裕を持って集まる日時と終わらせる日を設定しておくと、焦らずに作業ができますよ。

 

②ゴミの収集曜日と粗大ごみの収集日などを確認する

ゴミ収集曜日やゴミ収集センターの場所と営業日を確認しておきましょう。

ゴミ収集の曜日や粗大ごみの収集日などをあらかじめ確認することで、スムーズに捨てるものを回収してもらうことができます。

 

また、事前に営業日が分かれば、どこから作業をしたら効率がいいのか目途を立てることも可能です。

ゴミ収集曜日や粗大ごみの収集日は、自治体によって違います。

後ほど詳しく説明しますが、粗大ごみやリサイクル家電は、処分する際に事前申し込みが必要です。

 

あらかじめ自治体のホームページ等で確認をして、スムーズに処分できるように準備しておきましょう。

 

③片付ける部屋の順番や作業内容を具体的に決める

次に、片付ける部屋の順番や作業内容を決めておくことをおすすめします。

 

作業内容で決める具体例

・初日は貴重品や重要書類などを探す

・来週の遺品整理する日は、リビングとキッチンを片付ける

・次の週の遺品整理をする日は、寝室をする

 

上記のように、いつ何をやっておくのか明確にしておきましょう。

 

片付ける部屋の順番や、今日何を終わらせるのか具体的に決めておくことで、遺品の仕分け漏れ・探し忘れを防ぐことができます。

計画通り終わらせるためにも、片付ける部屋の順番や作業内容をきっちりと決めておきましょう。

 

④処分費用の負担方法を決める

遺品整理にかかった費用は、相続人が支払います。

後で揉めないようにするためにも、それぞれが費用を負担する方法がおすすめです。

 

各相続人で負担できるように話し合っておきましょう。

2-5. 【準備5】遺品整理で分別・処分するための道具を準備する

遺品整理で処分したり分別したりするための道具を準備しましょう。

 

具体的には、以下のものを準備します。

 

ゴミ袋

自治体指定のものがあれば、そちらを使う

軍手・厚手の靴下(スリッパ)

衛生面・ケガ防止のために使う

マスク

ほこりやハウスダストを吸い込まないために使う

ダンボール・ガムテープ

遺品を仕分けしたり形見分けしたりする際に使用

ビニールひも

本や雑誌などをまとめる際に使用

ハサミ・カッター

ビニールひもを切るときなどに使用

油性マジックペン

ダンボールに何を入れたのか分かるようにするために使用

 

ゴミ袋だけでなく、遺品を残すものと捨てるものに分別できるように、ダンボールも用意しておきましょう。

遺品整理をすると、ゴミなど処分するものの整理も行わなければなりません。当日は、汚れてもいい服装で作業をしましょう。

 

軍手や厚手の靴下を履くとケガ防止にもつながります。

ほこりやハウスダストを吸い込まないためにも、マスクを着用して作業をするようにしましょう。

 

3. 実際に親の遺品整理をする4つのSTEP

 

準備が整ったら、実際に親の遺品整理を始めていきましょう。

 

スケジュール通り、どこから整理するのか決めたと思いますが、実際に手を付けてみると、必要なものとそうでないものの区別がつかなくなることがあります。

遺品整理は、手元に残すものと処分するものをきっちり整理することが重要です。

 

手当たり次第に進めてしまうと、処分するものと残すものが混じってしまい、誤って資産価値のある品も一緒に捨ててしまう恐れがあります。

失敗しないためにも、以下の手順通り整理して進めていきましょう。

 

遺品整理をする4つのSTEP

【STEP1】貴重品や重要書類など相続に関わるものを探す

→現金や貴金属、有価証券、通帳など

 

【STEP2】遺品の中から残すものと不用品の2つに仕分ける

・残すもの:写真やアルバム、故人との思い出の品、貴重品、書類

・不用品:形見分けしない遺品・誰も使わないもの

 

【STEP3】不用品の中からまだ使えそうなものはリサイクルショップに出す

→貴金属類、ブランド品、家電、ブランドの食器、着物、趣味の用品(ゴルフ用品・カメラなど)

 

【STEP4】買い手のつかない不用品やゴミを処分する

 

こちらも、もうすでに分かっている項目があれば、知りたい箇所のリンクをクリックして読み進めてみてくださいね。

3-1. 【STEP1】貴重品や重要書類など相続に関わるものを探す

まずは、手分けして遺品の中から、貴重品や重要書類を探しましょう。

探せるように、チェック一覧表を作ってみました。

 

こちらを参考に探してみてください。

 

 

上記のような貴重品や重要書類は、相続品の対象となります。

資産価値があるものなので、誤って捨ててしまわないために、先に探しておきましょう。

 

※貴重品や重要書類は、意外な場所に隠されている!

 

普段使わない食器や鍋の中に、貴金属類が、カバンの中に通帳や印鑑。

タンスの引き出しの下に紙が敷いてあって、その紙をめくると現金が出てくることもあります。ご祝儀袋の中身をそのままにしていることも。

 

価値があるものを無駄に捨てないためにも、すみずみまで確認するようにしましょう。

参考:奥村 拓 著『身近な人が亡くなった後の遺品整理』自由国民社

 

3-2. 【STEP2】遺品の中から残すものと不用品の2つに仕分ける

貴重品や重要書類などの整理ができたら、形見分けするもの等の残すものと不用品の2つに仕分けしましょう。

 

残すもの

・写真・アルバム・故人との思い出の品

・貴重品や重要書類(相続に関係するもの)

・仕事関係の書類・税金関係の書類・同好会や敬老会の名簿など趣味に関するもの

不用品

・形見分けしない遺品・誰も使わないもの

→本・ブランド品・腕時計・釣り道具・プラモデル・ミニカー・テーブル・机・タンス・ベッド・家電製品・洋服・着物・食器類・カメラ・オーディオ機器・楽器など

 

①残すもの

残すもの

・写真・アルバム・故人との思い出の品

・貴重品や重要書類(相続に関係するもの)

・仕事関係の書類・税金関係の書類・同好会や敬老会の名簿など趣味に関するもの

 

写真やアルバム、故人との思い出の品など、形見分けしたいと思うものを残しましょう。

先ほども触れましたが、貴重品や重要書類は思わぬ場所で見つかることもあります。

 

片付けている最中に相続に関係する貴重品などが見つかったら、あとで形見分けできるように保管しておきましょう。

仕事関係の書類や税金関係の書類、同好会など趣味に関する名簿などは、後日会社の人や、同好会のメンバーが「書類がいる」と訪ねてくることがあります。

 

相続人の誰かが代表になり、2~3年間を目安に保管しておくことをおすすめします。

 

どれを残せばいいのか判断しづらい方も多いと思います。

仕分けできるようにするために、チェックリストを作ってみました。

他に探しているものがあれば、書き込める欄も作ってあります。

 

実際に以下の画像を取り込んだり、お手持ちの紙を使ったりして、チェックしながら遺品整理を進めてみてくださいね。

 

【残すものチェックリスト】

 

②不用品

不用品

・形見分けしない遺品・誰も使わないもの

→本・ブランド品・腕時計・釣り道具・プラモデル・ミニカー・テーブル・机・タンス・ベッド・家電製品・洋服・着物・食器類・カメラ・オーディオ機器・楽器など

 

上記のような、形見分けしない遺品や誰も使わないものは、不用品に仕分けします。

 

しかし「まだ使えそうだけど、捨てるのがもったいない」と感じる遺品があると思います。

捨てられない遺品の中には、リサイクルショップで売れることもあります。

 

リサイクルショップを利用することで、故人が大切にしていた品を必要な人のところで長く使われていると思えば、気持ちも浮かばれます。

 

次の章で、リサイクルショップに出す方法について。

さらにその次の章で、不用品を処分する方法について解説していきます。

3-3. 【STEP3】不用品の中からまだ使えそうなものはリサイクルショップに出す

遺品整理で出た不用品でまだ使えそうなものは、リサイクルショップに出して処分しましょう。

「故人が大切にしていたものってなんとなく処分しづらい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

 

リサイクルショップに出すことで、普通に捨てるより「必要な人に使ってもらえる」と考えられるので、処分する際の精神的な負担を軽くすることができます。

また、自分にとって「価値がない」、「使えない」と感じている遺品だとしても、リサイクルショップなどで買い取ってもらえるものもありますよ。

 

ここでは、

 

・買い取ってもらえるもの

・依頼方法

 

について説明していきます。

 

①買い取ってもらえるもの

以下のようなものが買い取ってもらえる可能性が高いです。

 

買い取ってもらえるもの《例》

・貴金属類

・ブランド品

・家電

・ブランドの食器

・着物

・趣味の用品(ゴルフ用品・釣り道具・オーディオ機器・楽器・カメラなど)

 

必ずしも全て高値で買い取ってくれるわけではありません。

 

高額買取は期待せずに「大切にしていた遺品を必要な人に使ってもらえる」という気持ちを持ち、リサイクルショップに出すとスムーズに片付けができますよ。

 

②依頼方法

依頼方法は、店舗によって異なりますが、以下の手順で依頼をします。

 

・買取業者に電話やWEBサイトで査定の依頼をし、査定日を決める

・査定スタッフが自宅まで出張してもらう、もしくは持ち込みをして査定してもらう

・金額に納得出来たら、引き取ってもらう

・作業終了後、本人確認をして現金にて買取額を受け取る

 

買い取ってもらう際に、本人確認ができる身分証が必要です。

 

運転免許証や各種健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなどを用意しておきましょう。

店舗によって異なりますが、持ち込みや出張買取に対応しているところもあります。

 

運ぶのが大変な家電や、大量の遺品を査定してもらいたいときは、出張料金がかかりますが、出張買取に対応している店舗を選ぶと、手間が省けますよ。

3-4. 【STEP4】買い手のつかない不用品やゴミを処分する

買い手がつかなかった不用品やゴミを処分しましょう。

 

ここでは、処分の方法がわかりにくい、

 

・リサイクル家電

・粗大ごみ

・ゴミの分別

 

の仕方を詳しく解説していきます。

 

①リサイクル家電の処分方法【テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・衣類乾燥機】

「テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・衣類乾燥機」といったリサイクル家電と呼ばれているものは、粗大ごみには出せず、家電リサイクル法によっての処理が義務付けられています。

 

購入した場所が分かるものは、以前買った家電量販店で処分してもらいましょう。

買った場所が分からないものに関しては、自治体が指定する回収業者に処分してもらいます。

 

【申し込み方】

各業者によって、手順は違いますが、以下の方法で申込をします。

 

▼以前買った家電量販店で処分する場合の申し込み方法

 

・購入した店舗にリサイクル家電の処分を依頼する

・処分する日を決める

・指定日に処分をしてもらい、処分料を支払う

 

▼自治体が指定する回収業者に処分してもらう際の申し込み方法

 

・「全国自治体家電リサイクル関連ページ検索」や自治体のホームページで回収業者を検索する

・回収業者が見つかったら、処分してもらう日時を予約する

・郵便局でリサイクル料金を振り込み、リサイクル券を買う

・指定日に引き取りに来てもらい、収集運搬料金を支払う

 

【料金】

費用は、「各家電のリサイクル料金+収集運搬料金」が必要です。

 

リサイクル料金は、家電の種類やメーカーによって異なります。

また、収集運搬料金も業者によって違うので、申込の際に業者に聞いておきましょう。

 

▼リサイクル家電の料金

・エアコン:990円~(+収集運搬料:1,650円~)

・テレビ:1,870円~(+収集運搬料:1,650円~)

・冷蔵庫:3,740円~(+収集運搬料:1,650円~)

・洗濯機・衣類乾燥機:2,530円~(+収集運搬料:1,650円~)

 

②粗大ごみ

先ほど説明した、リサイクル家電以外の家電や家財道具は、粗大ごみで処分します。

自治体によって異なりますが、行政指定の業者が自宅前や指定場所まで回収しに来てくれます。

 

申し込み方や料金も自治体によって異なるので、自治体のホームページで粗大ごみの捨て方と料金を確認しておきましょう。

 

【申し込み方】

市区町村によって、手順は違いますが、以下の方法で申込をします。

 

▼粗大ごみの捨て方《一例》

 

・電話やインターネットで申し込む

・粗大ごみのシールを市区町村の施設やコンビニなど指定の場所で購入する

・指定日に粗大ごみにシールを貼って自宅前に運び出す


 

【料金】

料金は、粗大ごみの種類や自治体によって異なります。

 

▼粗大ごみの料金《一例》

 

・電子レンジ:800円

・机:800円

・オイルヒーター:800円

・布団:400円

・パイプベッド:1,200円

・タンス:1,200円

・本棚:1,200円

 

自治体のホームページで確認をして準備しておきましょう。

 

③ゴミの分別

ゴミは、自治体によって異なります。

故人と同じ地区や同じ家に住んでいる場合は、分別方法をご存じだと思います。

 

しかし、別の地域にお住まいの場合、あなたが住んでいる地域と処分方法が違うことがあります。

必ず、自治体のホームページで分別方法と回収日時を確認しておきましょう。

 

▼分別の一例

 

・可燃ごみ:台所の生ごみ・紙くず・衣類など

・不燃ごみ:金属・ガラス・陶器など

・資源ごみ:ペットボトル・空き缶・ビン・新聞紙・雑誌など

 

また、自治体によって、指定のごみ袋を準備しなければならないこともあります。

 

その地域のホームセンターやスーパーマーケットなどで販売していることもあります。

指定のごみ袋が必要なのか、どこで販売されているのかどうかも、自治体のホームページを見てチェックしておきましょう。

4. 親の遺品整理には苦労・失敗が多い【対策法を解説!】

 

ここまで、親の遺品整理についての基礎知識から進め方まで解説してきました。

遺品整理は頻繁にするものではないので、実際に作業をしてみると、苦労することや失敗することが多いです。

 

ここでは、よくある苦労することや失敗を挙げて、対策方法を解説します。

 

 

順番に見ていきましょう。

4-1. パソコンやスマホのパスワード解除ができない場合はデジタル遺品専門の業者に依頼する

 

遺品整理のときに、パソコンやスマホなどのデジタル遺品に関する失敗や苦労が増えています。

デジタル遺品とは簡単に言うと、故人のパソコンやスマホに保存されたデータやインターネット上の登録情報のことです。

 

特に、パソコンやスマホのパスワードが解除できないお悩みは多いです。

パソコンやスマホの中にあるインターネット証券や、親しくしていた友人の連絡先を確認したくても、パスワードがかかっていると閲覧できません。

 

むやみやたらに、思いつくパスワードを入力するのは失敗する原因です。

何度も間違ったパスワードを入力してしまうと、データが初期化される恐れがあります。

 

例えばiPhoneは、パスコードを10回連続で、アンドロイドの場合は30回連続で間違えると端末が初期化されてしまいます。

パソコンやスマホのパスワードが分からない場合は、パスワードを解除してくれる、デジタル遺品専門の業者に依頼しましょう。

 

業者によって、費用は違いますが、相場は7,000円~3万円です。

出張料はかかりますが、自宅まで来てくれる業者もあります。

故人のパソコンやスマホのパスワードを解除できない場合は、デジタル遺品専門の業者に相談してみましょう。

 

▼【おすすめの業者】ドクター・ホームネットのデジタル遺品サポートサービス

ドクター・ホームネットのデジタル遺品サポートサービスは、故人が使用していたパソコンやスマホに関するお困りごとを解決するサービスです。

 

【サポート内容】

 

・パスワードの解除

・故人が残した株取引・有料会員の解約

・データの削除

・ウイルスの除去

 

など、さまざまなトラブルを年間14万件以上!

47都道府県すべてに拠点を持つ業界最大のサポート体制を築いています。

 

【料金】

パスワード解除パック

(税込)22,000円

 

ドクター・ホームネットの詳細が気になる方は、公式ページをご覧ください。

 

4-2. 人形や仏壇等どうしても処分できないものがある場合は供養に出す

 

遺品をゴミとして処分するのが辛いまたは、処分しにくいものがあるなど心情的にできない場合もありますよね。

 

特に、

 

・人形

・ぬいぐるみ

・仏壇

・位牌

 

など魂が宿ると考えているものは、リサイクルショップの利用や普通のゴミとして処分しにくいこともあるでしょう。

 

どうしても処分しにくいものがある場合は、供養に出すことをおすすめします。

供養に出すことによって、気持ちに区切りをつけやすくなることはもちろん、物に宿った魂を天に返すという意味合いもあります。

 

供養は、大きく分けると「合同供養」と「単独供養」の2種類です。

 

供養の種類

合同供養

料金

5,000円~

方法

供養したいものをお寺に持っていき、住職がお経を唱えて供養する

おすすめな人

・人形やぬいぐるみなどお寺に持っていきやすいものを供養したい人

・料金を安く済ませたい人

おすすめでない人

・他の遺品と一緒に供養するのが嫌な人

単独供養

料金

3万円~5万円

方法

供養するものをお寺に持っていく、もしくは、自宅に訪問してもらい、お経を唱えて供養する

おすすめな人

・仏壇や家財など動かせない遺品を供養したい人

・家全体を供養したい人

おすすめでない人

・料金を安く済ませたい人

 

合同供養は、他の遺品とまとめて供養します。

お寺に持っていける、人形やぬいぐるみなどを供養したい方や、費用を安く済ませたい方におすすめです。

 

単独供養は、費用が高くなりますが、仏壇や家財など動かせない遺品や、孤独死した時に家全体を供養したい場合におすすめです。

お付き合いがあるお寺がないときは、遺品整理業者が手配をすることもできます。

 

もし、供養を考えていて、どこのお寺に頼めばいいのか分からない場合は、遺品整理業者に相談してみましょう。

 

遺品整理業者に関しては、「4-4. どうしても片付けが上手く進まない場合は遺品整理業者に依頼する」で詳しく解説しています。

こちらも併せてご覧ください。

4-3. 親の友人や他の親族から「遺品を欲しい」と言われた場合は安易に約束を受けないようにする

 

生前に親と親しくしていた友人や他の親族から、「遺品として腕時計が欲しい」などと頼まれることがあります。

生前に仲良くしてくれていたこともあり、遺品として持ってもらいたい気持ちもあると思いますが、安易に約束を受け付けないようにしましょう。

 

その遺品が絶対に見つかる保証はないことに加えて、他の相続人とトラブルになり失敗する恐れがあるからです。

 

特に、欲しいと言われた遺品が時計やアクセサリーなどは、高価な可能性もあります。

もちろんあなたが、価値を見出させない遺品であったとしても、他の相続人から見ると、価値があったり、思い出の品として手元に残しておきたかったりするケースもあります。

 

「母親が使っていたあの腕時計を遺品として欲しいんだけど」と言われても、

「見つける努力はする」、「他の兄弟が欲しいかもしれないから渡せる約束はできない」と正直に話をするようにしましょう。

4-4. どうしても片付けが上手く進まない場合は遺品整理業者に依頼する

 

遺品整理は、思うように進まないことも多いです。

 

・遠方すぎて片付けに行けない

・私しか片付けられる人がいない

・賃貸のため早く遺品整理を済ませるが時間が避けない

・親の遺品を手にするのが辛くて作業が進まないけど、賃貸のため早く遺品整理をする必要がある

 

など、人によって親の遺品整理が進まない理由はさまざまですが、早く片付けなければと思う反面、どうしても片付けられない人もたくさんいます。

 

自分で行う場合に比べて費用が掛かるデメリットもありますが、遺品整理業者に依頼することで、時間や手間を大きく減らせるうえ、

親が亡くなった悲しみに直面せずにスムーズに遺品整理をしてくれます。

 

遺品整理業者に依頼することによって、貴重品や生命保険証券など大事な遺品の捜索をしてもらえます。

さらに、仏壇や人形などの供養などを行ってくれるサービスがある業者や、遺品の買取をしてくれる業者もあります。

 

遺品整理業者の詳細は以下の通りです。

 

遺品整理業者がしてくれること

・不用品の回収・処分

・残しておくものと不用品の仕分け

・貴重品の捜索

・買取品の査定

・遺品の供養

・作業後の清掃

 

▼遺品整理業者に頼むメリット

・自分で作業する時間がなくても遺品整理ができる

・大切な遺品を丁寧に扱ってくれる

・探している遺品を見つけてくれる

・誤って遺品を処分しないで済む

・遠方からでも依頼できる

 

▼遺品整理業者に頼むデメリット

・費用がかかる

・故人との思い出を整理する時間がとれない

 

▼おすすめな人

・自分で遺品整理できない人

・探している遺品を見つけてもらいたい人

・供養したいものがある人

・買取などもまとめてしてほしい人

 

▼おすすめでない人

・費用をかけたくない人

・自分の手で遺品整理をして、ちゃんとお別れをしてあげたい人

 

遺品整理業者の相場

間取り

料金相場

作業人数

作業時間

1R・1K

30,000円~80,000円

1~2名

1~3時間

1DK

50,000円~120,000円

2~3名

2~4時間

1LDK

70,000円~200,000円

2~4名

2~6時間

2LDK

120,000円~300,000円

3~6名

3~8時間

3LDK

170,000円~500,000円

4~8名

5~12時間

4LDK以上

220,000円~600,000円

4~10名

6~15時間

 

どうしても片付けが進まない場合は、全て1人で抱え込んで悩まずに、遺品整理業者に依頼してみましょう。

 

遺品整理業者を検討している人は、まずは相見積もりを取ってみよう!

 

「遺品整理業者ってどこがいいの?」と悩んでいる方は、相見積もりを取るのがおすすめです。

 

遺品は、親が残してくれた大切なものです。

 

いくら費用が安いからといって、安易に遺品整理業者を選んではいけません。

 

値段の安さだけで、業者を選んでしまうと、遺品の盗難にあったり、不当な追加料金の請求をされたりすることもあります。

悪徳業者にひっかからないためにも、「しっかりとした安心できる業者に依頼すること」が大切です。

 

優良な遺品整理業者を自分で探すのは、難しいので相見積もりを取ってみましょう。

 

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もちろん、安心して利用できるように、個人情報がいきなり業者に公開されない仕組みを実現しています。

 

専門アドバイザーによる無料相談も実施しております。遺品整理業者を探している方は、ぜひ1度ご相談ください。

 

 

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5. まとめ

いかがでしたでしょうか。

具体的に、親の遺品整理をどのようにしていけばいいのか、実践できる段階になっていると思います。

 

最後にこの記事の内容についてまとめておきますので、確認しておきましょう。

 

親の遺品整理の基礎知識は以下の通りです。

 

親の遺品整理を始めるためにしっかりと下準備を済めせて始めていきましょう。

 

遺品整理を始めるための準備一覧

【準備1】心の準備を済ませる

 

【準備2】トラブルを起こさないために相続人全員の同意を得る

 

【準備3】家の中の下見をする

・遺品の量

・遺言書やエンディングノートがあるかどうか

・借用書や借金など負の遺産があるかどうか

 

【準備4】下見をもとに片付けのスケジュールを立てる

・集まる日時と終わらせる日を設定する

・ゴミの収集曜日や粗大ごみの収集日などを確認する

・片付ける部屋の順番や作業内容を決める

・処分費用の負担方法を決める

 

【準備5】遺品整理で分別・処分するための道具を準備する

→ゴミ袋・軍手・厚手の靴下・マスク・ダンボール・ガムテープ・ビニールひも・ハサミ・カッター・油性マジックペン

 

実際に親の遺品整理をする手順は以下の通りです。

 

遺品整理をする4つのSTEP

【STEP1】貴重品や重要書類など相続に関わるものを探す

→現金や貴金属、有価証券、通帳など

 

【STEP2】遺品の中から残すものと不用品の2つに仕分ける

・残すもの:写真やアルバム、故人との思い出の品、貴重品、書類

・不用品:形見分けしない遺品・誰も使わないもの

 

【STEP3】不用品の中からまだ使えそうなものはリサイクルショップに出す

→貴金属類、ブランド品、家電、ブランドの食器、着物、趣味の用品(ゴルフ用品・カメラなど)

 

【STEP4】買い手のつかない不用品やゴミを処分する

 

遺品整理は、手元に残すものと処分するものをきっちり整理することが重要です。

誤って捨ててしまわないように、手順通り進めていきましょう。

 

よくある苦労や失敗とその対策方法も確認しておいてくださいね。

 

この記事を参考に、親の遺品整理がスムーズに行うお力になれば幸いです。


 

【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

はじめての遺品整理でも、専門知識が豊富な相談員が中立な立場で、無料アドバイスをさせていただきます。大切な人の生きた証を残しつつ、気持ちよく次の世代へ資産や遺品を引き継ぐために、私たちは、お客様一人一人に最適なお手伝いができる情報提供・業者のご提案をいたします。

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