身辺整理とは、「身の回りの不要な物を捨てて、整理すること」です。

不要な物を捨てるためには、「本当に必要か・不要か」を判断しなければいけません。そのため身辺整理は自分の心と向き合う行為とも言えます。

似た言葉に「生前整理」がありますが、やるべき作業自体はほぼ同じです。

身辺整理と生前整理に明確な違いはないものの、作業の目的は少し異なります。

そこでこの記事では、挫折しないための身辺整理のやり方を徹底的に解説します。

身辺整理のやり方を徹底解説|捨てる物一覧と挫折しないコツも紹介

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身辺整理

生前整理

作業のイメージ

断捨離

終活

目的

  • 心機一転したい
  • 気分を変えたい
  • 現状を変えたい
  • スッキリしたい
  • 遺された家族の負担を減らしたい
  • 自分の死後の不安をなくしたい

 

 

終活のイメージが強い生前整理に対して、身辺整理は死を前提とした行動ではありません。

身辺整理は誰でも手軽に始めることができ、大きな変化が得られる「断捨離」をイメージすると分かりやすいでしょう。

ただし、物を捨てる行為は時間と手間がかかるので、予備知識がないままに身辺整理を始めると挫折することがあります。

<この記事で分かること>

  • 身辺整理の失敗しないやり方
  • 身辺整理で捨てる・清算すべき物一覧
  • アイテムごとの具体的な捨て方・見極め方

この記事を最後まで読んでいただくと、何をすればいいのかが明確にイメージできるので、スムーズに身辺整理を進められるはずです。

1. 身辺整理とは

まず初めに、身辺整理について正しく理解し、モチベーションを高めていきましょう。

ここでは、身辺整理の言葉の意味だけでなく、行うタイミングやメリットについてお話していきます。

1-1.身辺整理は断捨離と同じ

冒頭で触れたように、身辺整理は「身の回りの不要な物を捨てる」「整理する」行為を指します。

身の回りの物とは以下の3つのことです。

  • 所有物
  • 人間関係
  • お金

これらのうち、使っていない物や不要な物を捨てていく作業が身辺整理です。

やるべきことは、断捨離と同じと考えて問題ありません。

断捨離は、やましたひでこ氏が提唱する片づけ方法です。不要な物を捨てることで、物や心の執着を手放すことができるとされています。

1-2.身辺整理するタイミング

身辺整理するタイミングで多いのが次の2つです。

心機一転したい時

  • 転職
  • 引っ越し
  • 進学
  • 結婚
  • 失恋……など

死を意識した時

  • 終活
  • 病気(入院や手術、検査前など)
  • 気持ちが落ち込んだ時……など

 

転職や引っ越しなど、これまでの生活から環境が変わるタイミングで身辺整理を行うと、気持ちが新たになりますよね。

 

また病気をしたり、気分が落ち込んだりして、死を意識した時に、「このまま死ねない」という感情に突き動かされて身辺整理を行う人もいます。

 

とはいえ、身辺整理はこの2つのタイミングに限らず、いつやってもよいものです。

なぜなら、身辺整理にはあなたの人生を豊かにする3つのメリットがあるからです。次で詳しくお話していきます。

1-3.身辺整理で得られる3つのメリット

身辺整理で得られるメリットはたくさんありますが、大きく分類すると以下の3つになります。

 

メリット①生活の質(QOL)が劇的に向上する

メリット②本当に必要な物・やりたいことが分かる

メリット③節約につながる

 

1つずつ見ていきましょう。

 

1-3-1.メリット①生活の質(QOL)が向上する

身辺整理で得られる最大のメリットは、生活の質(QOL)が劇的に向上することです。

部屋の中から余分な物がなくなると、とても生きやすくなります。

というのも、身辺整理をすると、あなたの身の回りは以下のように変わるからです。

 

  • 部屋が汚れない
  • 整理しやすい
  • 掃除しやすい
  • 物を失くしにくい
  • 好きな物に囲まれた
  • 前向きになれる

 

探し物をしなくなり、どこに何があるのか分かるようになる。一見、何でもないようなことですが、実はかなり心理負担が減ります。持ち物が管理できると、「〇〇はどこ?」という焦燥感から解放されるので、穏やかに暮らせるでしょう。

 

1-3-2.メリット②本当に必要な物・やりたいことが分かる

不要な物を捨てる過程で、本当に必要な物ややりたいことが分かるのも、大きなメリットです。

捨てるという行為は、なかなかハードルが高いため、捨てる理由を自分の中で見つけなくてはいけません。不用品を処分する中で、その都度「なぜ捨てるのか」「なぜ必要なのか」を考えるようになり、自然と頭の中が整理されていきます。

 

さらに、身辺整理を行うと、「あなたがやらなければいけないこと」も楽に把握できるようになります。「〇〇はやったっけ?」となりにくい点もメリットです。

 

不要な物を捨てていくと、必然的に「あなたが必要な物」「あなたが好きな物」だけが残ります。好きな物に囲まれた生活を想像すると、ワクワクしますよね。

 

1-3-3.メリット③節約につながる

身辺整理はお金と時間の節約につながるのもメリットです

部屋が整理されると、探し物が減ります。物を探す時間ははっきり言ってかなり無駄ですよね。

物を探す時間を削減できるだけでなく、「見つからないから買おう」という重複買いも防止できます。

 

身辺整理でたくさんの不用品を捨てると、「もったいない」「買わなければよかった」と感じることもあるでしょう。二度とそのような後悔をしないために、身辺整理後は物を買う行為に慎重になります。「本当に必要か」を検討するので、無駄遣いが予防できるでしょう。

 

また、人生いつ何が起こるか誰にもわかりません。想像したくないことではありますが、もし今あなたに万一のことがあると、残された家族があなたの部屋を片づけることになります。

 

一般的に専門の業者に片づけをすべて依頼すると、費用が高額になります。自分である程度片づけをしておくと、家族への負担を減らせるうえ、費用も大きく節約できます。

2. 身辺整理の失敗しないやり方【3つのステップ】

身辺整理のやり方にルールはありませんが、思いつきで行うと挫折しやすくなります。

始めにお話ししたように、捨てるという行為は時間と手間がかかるからです。

 

せっかく始めても中途半端なままで終わってしまうと、気持ちがリフレッシュできなかったり、暮らしにくさを感じたりします。身辺整理で挫折しないためには、失敗しないやり方をあらかじめ知っておくと安心です。

ここでは失敗しない身辺整理のやり方を3ステップでご紹介します。

 

2-1.ステップ①使っていない物から始める

身辺整理は、クローゼットや押し入れなど、「今確実に使っていない物」から始めるのがポイントです。

なぜなら、身辺整理は断捨離(不用品を捨てる)がメインだからです。

 

雑然とした部屋の中にいると、つい手が届く・見える範囲の物から片づけたくなりますよね。しかし、あなたの視界に入るものは、基本的に最近使った物ではないでしょうか?

使う物は捨てるのではなく、置き場所を決めて整理しなくてはいけません。

 

不用品を先に捨てていると、不用品を置いていたスペースが空きます。そこへ使っている物をしまっていくと、挫折するリスクを減らせるでしょう。

2-2.ステップ②「捨てる」「売る」「譲る」に分類する

使っていない物は、「捨てる」「売る」「譲る」に分類していきます。

ビニール袋やゴミ袋、段ボールなど、やりやすい方法で分類しましょう。

分類の手段や注意点を以下にまとめましたので、参考にしてください。

 

 

アイテム・状態

手段

注意点

捨てる

  • 使っていない
  • 汚れている
  • 壊れている

ゴミ収集やリサイクルに出す

分別をしっかり行う

売る

  • ブランド物
  • 貴金属

質屋、リサイクルショップ、フリマアプリなど

手間や時間がかかることがある。売るまで不用品が自宅にある状態。売却価格が手間暇に合っているかを検討すべき。

譲る

  • 衣類や家具

友人や親戚に声をかける

お下がりの感覚はひとそれぞれ。押しつけにならないように気をつける。

 

では、分類時に注意して欲しい点を解説します。

 

2-2-1.基本は「捨てる」を選択する

不用品の処分方法は、「捨てる」を基本にしましょう。

今のあなたにとって、「使っているか・使っていないか」で判断していきます。

使っていない物の中には、まだまだ使えるものもあるでしょう。

 

  • 筆記用具
  • 昔購入したブランドのバッグ
  • 袖を通していない新品のワンピース
  • 来客用のティーセット

 

明らかに破損している・汚れている物以外は、どうしても、「もったいない」「高かったのに」と躊躇してしまいますよね。

 

しかし、使える物をすべて取っておくと、管理が大変です。

使えるけれど捨てる物に対しては、

 

  • 今の自分には必要がない
  • 購入したことで役目を終えた
  • 縁がなくなった

 

として、これからの人生を豊かにするために思い切って捨てましょう。

 

2-2-2.「売る」は時間と場所を奪うことがあるので慎重に

まだ使える物だと「売ろうかな?」と考えることもあるでしょう。

しかし、売るという行為は、時間と場所を奪うことがあるので注意が必要です。

 

フリマアプリやリサイクルショップで、不用品は手軽に売ることができますが、以下のメリットとデメリットがあります。

 

メリット

  • お金が手に入る
  • 物を捨てる罪悪感が減る

デメリット

  • 身辺整理がスムーズに進みにくい
  • 売却するまでの保管場所が必要
  • 売却する手間がかかる
  • 売却時の利益が、売却コストに見合わないことがある

 

特にフリマアプリは、売却するためには出品、コメント対応、発送などの作業が必要になります。「送料と手数料を差し引いたら利益が出なかった」というケースも少なくありません。

 

フリマアプリを利用するときは、

 

  • 利益が売却コストを上回る
  • 一連の作業が負担にならない

 

の2つを考慮して決めましょう。

2-3.ステップ③空いたスペースに使うものを収納していく

不要な物を処分したら、空いたスペースに使う物を収納していきます。

物が部屋で出しっぱなしになっている原因は、置き場所が決まっていないからです。

 

不用品がたくさんあると、物をしまう場所がないので、どうしても散らかったままになります。部屋が散らかる負のループです。

 

しかし、ステップ①で不用品を捨て終えていると、物をしまう場所ができます。そこに使う物を分別して入れていきましょう。それぞれの物の置き場所を決めると、散らかりにくくなります。

 

3. 身辺整理で捨てる・清算すべき物一覧

次は身辺整理で捨てるべき物・清算すべき物を具体的にご紹介します。

 

使っていない物

人間関係

お金関係

インターネット関連

上記のリンクより、該当部分の解説をご覧いただけます。

捨てるポイントや捨て方など、確認していきましょう。

 

3-1.電化製品

電化製品を捨てるポイントは、次の3つです。

 

  • 使っていない
  • 壊れている
  • 古い

 

使っていない電化製品は、つい売ったり譲ったりしたくなりますが、電化製品には寿命(耐用年数)があります。よほど新しいものでない限りは、安全面を考えて捨てましょう。

 

壊れている電化製品の場合は、「修理してまで使いたいか」で判断します

ただし、家電メーカーでは修理で使用する部品の保有期間が決められています。あまりに古い製品の場合は、部品交換を行うような修理ができないかもしれません。

また、古い製品は消費電力も高い傾向にあるため、買い替えたほうが安く済むこともあります。これらを考慮した上で、捨てるかどうかを判断しましょう。

 

電化製品の捨て方は、居住地のゴミ収集ルールに従います。

ドライヤーやミキサーなどの小型の物は粗大ごみとして廃棄が可能なケースが多いですが、冷蔵庫やテレビなど家電販売店や自治体などへの問い合わせが必要な物もあります。

 

電化製品の捨て方については、一般財団法人 家電製品協会のサイトが分かりやすく便利です。

3-2.衣類

衣類は「本当に着たい」と思う物だけを残します。

世界的に活躍する片づけコンサルタントの近藤麻理恵(こんまり)さんは、「ときめく物」だけを残すことを推奨していることで有名です。

 

近藤さんのメソッドは、衣類は必ず1つずつ手に取り、「ときめいた物のみ」残します。

ときめくとは、「心がプラスに動くか」です。

よく分からない場合は、以下ですべてイエスだった物のみ残しましょう。

 

  • 好きである
  • 1年以内に着た(着る予定がある)
  • 体型に合っている
  • 雰囲気に合っている
  • 破損・汚れ・傷みなどがない

 

迷った場合は実際に着て、鏡で見てみましょう。

好きな物でも、今のあなたの体型や雰囲気に合っていなければ、潔く捨てます。

衣類を厳選すると、「今日は何を着ればいい?」と迷うことが少なくなるので、とても楽です。

保有する服がどれもあなたにとって、お気に入りで着心地の良い物ですから、気分も上がりますよね。

 

  • 1年以上着ていない
  • 高かった
  • お気に入りだった
  • 痩せたら着るつもり

 

上記の4つに該当する衣類を処分することで、クローゼットはスッキリするでしょう。

 

不要な衣類は資源ごみに出しましょう。まだまだ綺麗で着られるという物はリサイクルショップやフリマアプリで売却するのもひとつの手です。しかし、衣類はブランド物や高価なアイテム以外は二束三文になる可能性が高いので、売却コストを考えて判断しましょう。

3-3.取扱説明書

現在使用していないアイテムの取扱説明書は捨てるのが基本です。

使っているけれど、「取扱説明書は見ない」という物も処分しましょう。

近年では、インターネット上に取扱説明書がアップされていることが多いので心配はいりません。もし、取扱説明書がインターネット上にない場合は、コールセンターに問い合わせればいいでしょう。

 

取扱説明書で残した方がいいのは、

 

①1年以内に取扱説明書を見たか

②紙の取扱説明書があれば便利な場合

 

です。②は洗濯機やテレビなど、「エラー番号が出たときに取扱説明書で確認したい」という人は残します。あくまで「使うかどうか」で判断してください。

3-4.食器類

食器は基本的に家族の人数分までにすると、スッキリ暮らせます。

使っていない食器があれば、どんどん捨てていきましょう。来客用の食器やコーヒーセットは保管スペースを考慮して定数を決めましょう。

 

食器を捨てる時の見極め方

  • 使っていない
  • 欠けている
  • 汚れている
  • 枚数が不足している(セット物の場合)
  • 引き出物や景品でもらった物
  • 使いにくい
  • 気に入っていない

 

使用頻度が高く、さまざまな料理に使えることが食器を残すポイントです。

ただし、本当に気に入っている物であれば、使用頻度が低くても残す価値があります。

不要な食器を減らすと、食器棚にゆとりができ、出し入れが楽になります。

3-5.本

読書家の人にとっては聖域ともいえる本ですが、保管できる量を超えている場合は捨てる勇気も必要です。

 

何度でも読みたいお気に入りの本や、手放すと入手が難しい本以外は捨てましょう。

次の2つが捨てる本の見極め方です。

 

  • 購入後、1年以上読んでいない本
  • 最後まで読み切っていない本

 

読むタイミングを逃した本は、「今の自分と縁がない」と判断して資源ごみに出しましょう。本は読みたいタイミングで再購入するのがベストです。

 

友人や知人に本を欲しがる人がいれば譲るのもいいでしょう。絶版本など、価値があるものは古書店に持ち込む方法もあります。ただし、リサイクルショップでは古本は値がつかないことが多いので注意しましょう。

3-6.プレゼントでもらった物

プレゼントでもらった物は、どうしても捨てにくいですよね。

置物や雑貨など、趣味の合わないと感じる物をもらった場合、クローゼットや押し入れに閉まったまま、という人もいるのではないでしょうか。

 

使っている物なら壊れた時が捨てるタイミングですが、しまいっぱなしの物は捨て時が見極められません。そのため、長期間放置されたままになりがちです。

 

プレゼントの捨て方としておすすめなのが、必ず使ってから捨てることです。

好みに合わせて、使用期間を決め、使用期間が過ぎたら捨てる方法です。

 

好みと合わないプレゼントも短期間(数時間~数日)使いましょう。実際に使うことで、物との接点ができ、罪悪感を減らすことができます。

 

また、プレゼントは、受け取った時点で役目を終えているという考え方もあります。

「ありがとう」と感謝を伝えて、プレゼントを受け取ることで、物ではなく「相手の気持ちを受け取る」という考え方です。

このほか、「写真に撮ってから捨てる」方法もあります。プレゼントは、あなたが罪悪感を抱かないようなマイルールで処分するといいでしょう。

 

プレゼントの捨て方

  • 使用期間を決めて、使用期間が過ぎたら捨てる
  • 写真に撮ってから捨てる
  • プレゼントに「ありがとう」と感謝してから捨てる

3-7.写真・アルバム

写真やアルバムは、身辺整理の最後に行いましょう。

写真やアルバムは枚数も多く、思い出が詰まっている分、捨てるかどうかの選択に時間がかかるからです。「懐かしいな」などと過去に引き寄せられる人も多いでしょう。

 

明らかに不要と思われるアルバムであれば、そのまま捨ててもOKです。

しかし、過去の自分を振り返り、気持ちを整理するためにも、写真は1枚1枚手に取りたいもの。手に取って、「残したい」と思うもの以外は、処分しましょう。

 

捨てるべき写真

  • 同じような写真が何枚もある
  • 似たような風景写真
  • 映りが悪い写真
  • 良い思い出がない写真
  • ネガはすべて破棄する

4. 人間関係の見直し方

一度縁があって親しくなった相手でも、環境や時間の経過でお付き合いが難しくなったり、考え方が合わなかったりすることがありますよね。

もし、あなたが現在の人間関係を負担に思っているなら、身辺整理のタイミングで付き合い方を見直してみましょう。

 

ここでは、人間関係の見直し方や人間関係をスマートに清算する方法を具体的に解説していきます。

4-1.見直すべき人間関係とは?

人間関係を見直すかどうかの判断は、「相手に対してネガティブな感情になるか」で判断しましょう。

どんなに疎遠であっても、あなた自身が負担やストレスを感じていなければ、あえて関係を絶つ必要はありません。

 

人間関係を見直すかどうかの判断ポイント

  • 自分から連絡して会いたい・話したいか
  • 相手の近況を知りたいと思うか(知ってネガティブにならないか)
  • 相手にネガティブな気持ちを持っていないか

 

あなたが「合わない」「嫌だ」と感じる相手とは、距離を置くことをおすすめします。

相手にネガティブな感情はなくても、相手と自分を比較することで「羨ましい」「私はダメだ」などとマイナス感情に支配されるなら、付き合い方を見直すべきです。

 

相手に非がなくても、相手の言動で心がマイナスになるのなら、自分自身を守る行動を取りましょう。

4-2.人間関係をスマートに清算する方法

人間関係をスマートに清算する方法は、少しずつフェードアウトすることです。

フェードアウトのやり方は以下の4つがあります。

 

  • 気の乗らない誘いは断る
  • 自分から連絡しない
  • LINEやSNSでは相手を非表示の設定にする
  • 年賀状のやり取りをやめる

 

順番に説明していきます。

4-2-1.気の乗らない誘いは断る

気の乗らない誘いは思い切って断りましょう。相手からの誘いは、断り続けていると、いずれ誘われなくなります。

 

その時には、理由とお詫びの言葉をセットにするとスマートです。

(例:都合が悪くて、ご一緒できません。すみません。)

 

ただし、「次の機会にぜひ」や「今度お会いできるのを楽しみにしています」などの社交辞令は控えましょう。社交辞令があると、相手に誘われるきっかけを自ら作り出すことになります。

4-2-2.自分から連絡しない

自分から連絡しないのも重要です。

相手からの連絡(メール、SNSのコメント、電話など)には対応しますが、自分からアクションは起こさないようにしましょう。

 

縁がない相手とは、しだいに連絡し合わなくなるものです。自分から連絡するのは「本当に大切だと思う人」と決めると、気持ちが軽くなるでしょう。

4-2-3.LINEやSNSでは相手を非表示の設定にする

LINEやSNSでのつながりを清算したいなら、相手のアカウントの表示設定を変えましょう。

相手のアカウントをブロックしたり、フォローを外したりすると、相手に高確率で気付かれます。

 

しかし、LINEやSNSの機能をうまく使えば、相手に気付かれずにアカウント表示を消すことができます。

 

 

相手のアカウントを相手に気付かれずに表示しない機能

LINE

非表示設定

TwitterやInstagram

ミュート

 

長期間やり取りのない相手であればブロックや削除などでも問題ありませんが、ある程度付き合いのある相手の場合は非表示設定にしましょう。

友人・知人と思っていた相手から拒絶されると、人はとても傷つきます。

「自分が何か悪いことをしたのか」という気持ちが「なんて失礼な人なの!」と相手への怒りに変わることもあります。相手を傷つける行為は、自分にも返ってくると考えましょう。

4-2-4.年賀状のやり取りをやめる

年賀状のやり取りが負担になっているなら、いっそやめてしまうのもいいでしょう。

ただし、いきなりやめると「相手からもらったのに返事を返していない罪悪感」に襲われる可能性があります。

 

スマートに年賀状のやり取りをやめるには、最後に送る年賀状の端に「本年を持ちまして、どなた様とも年賀状を控えさせていただくことにしました」などと書くといいでしょう。

5. お金関係の整理方法

お金関係の整理方法も、「使っているかどうか」で判断します。

ここでは、銀行口座、クレジットカード、ポイントカードの整理方法を紹介します。

 

5-1.銀行口座

使っていない銀行口座は解約しましょう。

使っていない銀行口座が複数あると、不正利用された場合に気がつくのが遅くなります。犯罪リスクを最小にするためにも、ほとんど使っていない口座は解約します。

 

一定期間、使っていない銀行口座は「休眠口座」と呼ばれ、手数料がかかるケースもあります。

 

三菱UFJ銀行

年間1,320円

りそな銀行

年間1,320円

 

また、休眠預金等活用法では、10年間利用されていない銀行口座を「休眠口座」とし、休眠口座の預金(休眠預金)を民間公益活動のために使用できるようになりました。

これは、あなたの休眠預金が引き出して使われる可能性があることを意味します。この機会に、長期間引き出しや預け入れをしていない銀行口座がないか確認しましょう。

 

ただし資産が1千万円以上ある場合はペイオフを考慮する必要があります。ペイオフとは預金者保護の方法の1つです。1つの金融機関につき預金者一人当たり元本1千万円までなら全額保証されるというもの。ですから1千万円以上資産がある場合は複数の金融機関に預け入れをする必要があります。

5-2.クレジットカード

クレジットカードは、できるだけ保有枚数を少なくしましょう。何枚も持っていても管理が大変ですし、悪用されるリスクが高くなります。

 

保有枚数が少ないと管理がしやすいので、不正に利用されてもすぐに気づくことができます。不要なストレスやトラブルを避けるためにも、クレジットカードは本当に使っているものだけを残し、あまり使わないものは解約しましょう。

 

クレジットカードを解約する方法は、カード会社によって異なりますが、カード裏面の電話番号に電話して手続きをするところが多いようです。

5-3.ポイントカード

ポイントカードも本当に必要な物だけに厳選しましょう。

というのも、ポイントカードはお得そうに見えますが、実は所持していてもメリットのないものもあります。

処分すべきポイントカードと残すべきポイントカードは以下のとおりです。

 

処分すべきポイントカード

  • 利用回数が少ないため、ポイントが貯まりにくい
  • ポイントの特典に魅力がない

残すべきポイントカード

  • 複数の店で使えて、ポイントが貯まりやすい
  • 店独自のポイントカードだが、頻繁に利用する
  • ポイントの特典に魅力がある

 

「ポイントが貯まります」といわれると、カードを持たないと損した気持ちになるかもしれませんが、自分にとって不要な物は初めから受け取らないのが一番です。あなたにとって必要かどうかで判断して作成することを心がけると、財布の中がスッキリする上、管理がとても楽になります。

6. インターネット関連の整理の仕方

インターネット関連の物は、自分以外の人には見えにくいため、万一のことを考えると整理しておきたいもの。その場合、あなた以外の人が見つけられるように、ノートやパソコンのデスクトップなどに情報をまとめておくといいでしょう。

 

では、具体的に何をすべきなのかを解説していきます。

6-1.ブログやSNSのアカウント

今現在使っていないブログやSNSのアカウントは退会しましょう。

放置すると、あなたになりすまして悪用される可能性があります。なりすましで迷惑行為をされるリスクを避けるためにも、使っていないアカウントは削除すべきです。

 

使用しているブログやSNSのアカウントに関しては、あなたにもしものことがあった時のために、利用サービスごとのIDを記載しておきましょう。「もしもの時にはアカウントを削除して欲しい」という人は、パスワードも記載してもいいでしょう。

6-2.ECサイトなどの会員登録

インターネットで買い物をする場合、会員登録をしてから購入する人はとても多いですよね。

しかし、中には「一度しか利用していない」「最近は使っていない」というECサイト(インターネットのショッピングサイト)もあるでしょう。

利用していないECサイトの会員登録は退会することをおすすめします。なぜなら、ECサイトの会員登録には、氏名や住所、生年月日だけでなく、クレジットカード情報などの個人情報を登録することが多いからです。

 

何らかのアクシデントで、あなたの個人情報が流出した場合、あなたになりすまして買い物される恐れがあります。たくさんのECサイトに個人情報を預けたままでは、少し不安がありますよね。

ですから、ECサイトの会員登録は、自分で管理できるサイトの数にとどめることが大切です。

 

現在も使用しているECサイトはノートやPCのデスクトップのフォルダなどに情報をまとめておくと便利です。

6-3.サブスクリプション

新聞や音楽配信など、定額料金を支払うことで利用できる「サブスクリプション」。契約方法を自動更新にしている人の中には、「最近は全然利用していない」というものが含まれているかもしれません。

サブスクリプションはとても便利なサービスですが、本当に必要かどうかを今一度考えて、不要な物は解約していきましょう。

 

サブスクリプションを自動更新に設定している場合、サービスの利用状況にかかわらず、基本的に解約の手続きをしない限り、契約は続きます。契約者が死亡した場合も、サブスクリプション代が引き落とされ続けるので、リスクを最小にしたい人は自動更新機能をオフにしましょう。

7. 身辺整理で挫折しないコツは「捨て方に迷ったらプロに依頼する」こと

最後に身辺整理で挫折しないコツをご紹介します。

それは、「捨て方に迷ったらプロに依頼する」ことです。

 

身辺整理で挫折する原因の1つに、不用品の捨て方が難しいことが挙げられます。

各自治体では環境への影響を考慮して、ゴミの分別ルールを設けているからです。

「これはどうやって捨てればいいの?」

「可燃ゴミ?燃えるゴミ?」

と迷っているうちに時間が経過してしまい、なかなか進まないケースが後を絶ちません。

 

また、大きな家具や電化製品の処分は非常に手間がかかるもの。

それらをすべて自分1人で行おうとすると、「後でにしよう」と先延ばしし、身辺整理が進まない原因になります。

 

挫折しないためには、身辺整理に役立つプロに依頼するのがおすすめです。

 

  • 不用品回収業者に不用品の廃棄だけを依頼する
  • 資産関係の整理は法的専門家に依頼する

 

自分で1つずつ分別・廃棄する手間や、資産関係の学び直しなどを考慮すると、プロに依頼する方が時間と費用の節約になるでしょう。プロを上手く活用して、あなたが満足できる身辺整理を行えるといいですね。

 

当サイトでは遺品整理士認定協会からの認定を受けた優良業者のみを掲載しています。

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おわりに

この記事では、身辺整理のやり方について徹底的に解説しました。

不用品を捨てると、部屋だけでなく、気持ちもスッキリするはずです。作業を進めるうちに、前向きになるという人も少なくありません。

身辺整理には「毎日の生活の質を上げる」「いざという時に慌てない」など、メリットがたくさんあります。あなたも都合の良いタイミングで身辺整理をして、より快適に、より自由に暮らしましょう。

 

【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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