ペット消臭業者選びのポイントや費用相場、作業の流れなど網羅的に解説します。
ペットを飼う上で切り離せない臭い問題。個人で臭いが取れない時はペット消臭業者を利用する場合がほとんどですが、業者選定はどうすれば良いのでしょうか。
悪徳業者に騙されないためにも、ぜひご一読ください。
ペット消臭業者とは？
様々な業者がペット消臭をうたっていますが、特殊清掃業者への依頼がおすすめ。
ペット臭の消臭は難易度が高く、一般的なハウスクリーニングや清掃での対応は難しいです。ペットの種類によっても臭いは異なり、特に排せつ物臭は部屋に染み付くのがポイント。
きちんとトイレで排せつしても、足に臭いをつけたまま歩いて広がってしまうことも。
そのため、専門的な知識を持つ特殊清掃業者にお願いするのが最適です。
主な作業内容
ペット消臭は専門的な方法で行われますが、具体的にはどのような作業を行うのでしょうか。業者によって細かな内容は異なりますが、一般的な作業内容を見てみましょう。
原因の調査
消臭作業を行う前に原因や発生場所を調査します。臭いの主な原因は、尿や糞、体臭、体毛などが挙げられますが、ペットによって様々。
臭気測定器を使って臭いの発生具合を測定したり、ブラックライトで尿が染み付いた場所を特定したりします。原因の調査をすることで適切な消臭作業を効率的に行えます。
糞尿除去
ペット臭の消臭には、糞尿除去が必須です。怠ると臭いが残ってしまう可能性があるため、フローリングの隙間など細かい所まで糞尿を残さず除去。
雑菌が発生していたり、臭いを残すフェロモン臭が含まれていたりするため、丁寧に除去作業を行います。
消臭、除菌
糞尿の除去作業が終わったら、消臭・除菌作業の開始。機械を使用した洗浄作業や薬剤を使用した消臭作業を行います。
ペットによって臭いに特徴があるため、状況に合わせてアプローチします。場合によっては複数の消臭・除菌方法を併用することも。
仕上げ
最後にオゾン消臭などで仕上げを行います。オゾン消臭とは、特殊清掃の現場などで用いられている、強力な消臭・消毒効果が期待できる消臭方法。
完了後は脱臭など、衛生的な環境にするための最終確認を行います。
業者選びの4つのポイント
非常に重要になるペット消臭の業者選定。正しい業者を選ばないと悪徳業者に当たったり、臭いが完全に取れなかったりすることも。
正しい効果を得るために押さえておきたいポイントを解説します。
技術
先述の通り、ペット消臭には専門的な知識と技術が必要不可欠。しっかりとした技術を持ったスタッフがいる業者へ依頼することが重要です。
資格を持つスタッフがいることも安心材料になるでしょう。技術や資格については、業者のホームページなどで確認可能です。
なお、以下のような資格の有無をチェックすると良いでしょう。
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・ペット消臭マイスター |
実績
業者選びの際は、ペット臭の消臭実績も確認してみましょう。ホームページに過去の消臭事例を掲載している業者もあります。
過去に対応したペット臭や除去方法、作業後の結果など具体的な事例を詳しく載せている業者は対応に自信を持っていると言えます。
見積もり
家の細かい状況や業者によって清掃費用は異なります。現地調査後に見積もりを出してくれる、追加費用の掛からない業者が安心です。
悪徳業者の常とう手段として事前に見積もりをくれなかったり、後から追加費用を請求したりすることが挙げられます。
安全対策
作業時はもちろん、作業後の安全にも十分に配慮している業者を選びましょう。人間に害がないことに加えて、ペットも安心して過ごせる環境を整える必要があります。
例えばペット可の賃貸物件を清掃する場合、作業後に入居した方もペットを飼うかもしれません。
余計なトラブルを防ぐためにも、安全に対応してくれる業者を選びましょう。
利用の流れ
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１.ペット消臭業者に問い合わせる |
実際にペット消臭業者を利用する際は上記のような流れになります。問い合わせ～作業開始までの間には、現地調査と契約があります。
現地調査は、消臭作業の内容や費用の具体的な見積もりを出すために必要な工程。しっかりと現地調査をしてもらうことで追加費用の発生も防げます。
契約書がある場合は内容をしっかりと確認しましょう。作業開始まではある程度の時間がかかることを念頭に置くことが大切です。
利用時の注意点
作業完了までの工程をスムーズにするために注意点を把握しておきましょう。問い合わせ時と現地調査～見積もり時のシーンごとに解説します。
問い合わせ時
ペット消臭業者への問い合わせは主に電話やホームページから行います。
業者に状況が伝わりやすいよう、具体的にどんな臭いに困っているのか気になる場所など確認しておきましょう。
フォームに写真を添付できる場合は、ペットの尿が染み付いている部分など該当箇所を撮影して送ると◎。
現地調査～見積もり時
問い合わせ後は業者による現地調査が行われます。現地調査の日にちに希望があれば、事前に伝えるようにします。また、業者によっては現地調査に費用がかかる場合も。
基本的には、追加費用がかからない業者を選ぶのがおすすめです。現地調査後は見積もりや契約書の確認作業。
作業内容や期間、費用、支払い方法などを確認して、納得した上で契約をすることが大切です。
費用
ペット消臭業者を利用する際に気になるのが、やはり費用面。費用は部屋の広さや臭いの程度、作業方法によって異なります。
また、ペット消臭の費用は明確な相場がないため、費用感は業者によっても変わります。必ず複数業者による相見積もりを取り、1社だけで判断しないことが重要です。
詳細な清掃費用の目安は下記の記事で解説しているので、参考にしてください。
清掃後も臭いが取れない場合
専門的な知識と技術でペットの臭いにも対応してくれる特殊清掃業者。
しかし、ペット臭が深くまで染み付いてしまっている場合など、プロでも臭いを取るのが困難なケースもあります。その場合はリフォームも視野に入れてみましょう。
特殊清掃業者の中にはリフォーム対応まで一貫して可能な業者もいるので、業者選定の際に併せて確認すると良いでしょう。
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・数年間ペット臭を放置している |
賃貸物件の場合
賃貸物件でペットを飼っている方もいるでしょう。ペット可の物件に住んでいると仮定できますが、ペット臭が付いても良いということではありません。
臭いや汚れ、傷がひどい場合には退去時に原状回復費用が発生することも。ペット可の賃貸物件でも臭いや傷、汚れをできるだけ対策する必要があります。
万が一、ペット不可の物件でペットを飼っていた場合、費用負担は避けられないでしょう。
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・壁紙や床に尿などのシミが付いている |
まとめ
記事内でも解説したように、ペット消臭の際は特殊清掃業者への依頼がおすすめです。
臭いが強いペット臭は、専門の技術を持った業者でないと対応が難しいでしょう。ずさんな作業をしたり、高額な費用を請求してきたりする悪徳業者にも要注意。
紹介した業者選びのポイントを参考に、業者選定はじっくりと行いましょう。
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【監修者：一般社団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者：みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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