「実家の片付けはどこから始めたら良いのだろう?」

「実家がすごく汚い。片付けたいけれど、何をどうすればいいのか分からない…」

実家を片付けたいけれど、ものが多過ぎて散らかっているとどこから手を付けたら良いのか、悩みますよね。

親が実家の生活環境に満足している場合、子どもがいきなり片付けを始めようとすると不快に感じて揉めるケースがよくあります。

親が健在で、実家に住んでいる中で片付けを始めるのは気が進まないかもしれませんが、この記事では実家をうまく片付けたい方にとって参考となる内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。

実家の片付けはどこから始める?親と揉めない片付けの順番とコツ

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親と揉めずに実家を片付けたいのであれば、以下の順番から手を付けていくのがおすすめです。

 

親が実家に住んでいる状況で片付けを始める場合、まずは自分の部屋から手を付け、その後に親が使っている場所や生活している場所を片付けていくのが、片付けを始める場所選びのポイントになります。

 

この順番で実家を片付けていけば、親と揉めることを避けられる可能性が高いです。

 

この記事では、以下の内容をまとめて説明しています。

 

・実家の片付けにおけるおすすめの順番

・実家の場所別の片付け方法

・実家にものが多くなる原因

・実家の片付けをスムーズに進めるコツ

・実家の片付けが進まないときの対処方法

 

読んでいただくことで、以下のことをお分かりいただけるようになります。

 

◎親と揉めずに実家を片付けるには、どこから手を付けるのが良いのか

◎具体的にどのように片付けをしていけば良いのか

◎そもそも実家にものが多くなってしまう原因は何か

◎親と揉めないためには、何を心がけて実家の片付けをしていくとスムーズに進むのか

 

親が健在で、実家に住んでいる中で片付けを始めるのは気が進まないかもしれませんが、この記事では実家をうまく片付けたい方にとって参考となる内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

1. 実家の片付けはどこから?親と揉めないおすすめの順番

冒頭でも説明した通り、親が実家に住んでいる中で片付けるときはどこから手を付ければ良いかというと、おすすめは次の順番です。

 

 

なぜこの順番で片付けていくと良いのか、その理由を説明していきましょう。

 

1-1. 自分の部屋

初めに片付けると良い実家の場所は、自分の部屋です。

 

自分の部屋であれば、親が使っていたり、親がものを置いていたりしない限りは、親の許可を得ずに自分だけで気兼ねなく片付けを始められます。

 

親が使っている場所や生活している場所から片付けを始めようとすると、次のような問題が起こる恐れがあり、片付けが進まなくなることが考えられます。

 

・子どもに終活を強要されていると親に捉えられて揉める

・ものの扱い対する価値観の違いで親と喧嘩になる

 

どの家庭でも上記の問題が生じるわけではありませんが、実家に住んでいない子どもが一方的に親の生活の場から片付け始めていくのは、親にとってはあまり気持ちの良いことではありません。

 

もし、実家にある自分の部屋に自分のものが置きっぱなしになっていたり、片付けられていなかったりする場合は、まずは自分の部屋から片付けを始めましょう。


 

1-2. キッチンと洗面所・浴室

自分の部屋を片付けたら、親が使っている場所や生活している場所を片付けていきます。その場所で最初に片付けをおすすめするのは、キッチンと洗面所・浴室の2箇所です。

 

キッチンと洗面所・浴室から片付けを始めると良いのは、ものの「必要」と「不要」の判断に迷いにくく、親に片付けを説得しやすい場所といえるからです。

 

家庭によって異なりますが、ものが多い家であるとキッチンと洗面所・浴室には次のようなものが置いてあるケースがよくあります。

 

場所

置いてありがちなもの(例)

キッチン

・賞味/消費期限切れの食品

・複数の同じような調理器具

・引き出物などでもらった

 未使用の食器

・開封済だが使っていない

 複数の清掃用洗剤

・開封済だが使っていない

 食器洗い用手袋

・食器洗い用洗剤や清掃用洗剤の

 必要以上のストック

・何も入っていない清掃用洗剤の

 詰め替えボトル

洗面所・浴室

・洗濯用洗剤やシャンプー、

 ボディーソープ、歯ブラシの

 必要以上のストック

・大量の化粧品サンプル

・何も入っていない詰め替え

 ボトル

 

上記を見てお分かりいただけるように、時間が経つと劣化して使えなくなったり、使う機会が全くなかったりするものが置かれていることが多いのがキッチンや洗面所・浴室です。

 

今の生活で使えないものが多いため片付けるべきであることを親に説得しやすく、親も納得して片付けてくれる可能性も高いといえます。そうなると、必要なものと不要なものの仕分けもスムーズに進みます。

 

このため、親が使っている場所や生活している場所の中でもキッチンと洗面所・浴室から手を付けるのが良いといえるのです。

 

自分の部屋を片付けたら、親がものの仕分けの判断に迷いにくいキッチンと洗面所・浴室の片付けをしていきましょう。

 

1-3. リビングと階段

次に片付けをおすすめする場所は、リビングと階段です。

 

リビングと階段の片付けをおすすめするのは、ものが多い家であると次のような事故が起こる恐れがあるため、親に片付けの説得をしやすくなるからです。

 

・床においてあるものにつまずいたり、すべったりして転倒してケガをする

・床においてあるものが原因で道がなくなり、災害時に逃げられなくなる

・ものが落下してケガをする

 

高齢になると家で事故を起こすことが多くなり、その事故が最も多く起こるのがリビング、次いで階段であることを内閣府は「平成26年版高齢社会白書(全体版)」で公表しています。

 

引用元:第1章 第2節 6 高齢者の生活環境|平成26年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府イ 高齢者は家庭内事故が多く、最も多い事故時の場所は「居室」

 

親のライフスタイルによって異なることもありますが、リビングは親が生活の大半を過ごす場所、階段があれば上階にある部屋の出入りのために使う機会の多い場所ではないでしょうか。

 

事故に遭う事例が多いリビングや階段を片付ければ、親は安全に暮らせるようになります。「生活環境が安全になること」は「これからも元気で過ごせること」を意味するため、まだまだ健康で暮らしていきたいと思っている親への片付けの説得もしやすいです。

 

ここで「リビングや階段が高齢者の家庭内事故の多い場所であれば、初めに片付けるべきなのでは?」と思われるかもしれません。

 

確かにそうなのですが、自分の部屋やキッチン、洗面所・浴室といった早く片付けられる可能性の高い場所から手を付ければ、すっきりと生活しやすい空間を親にイメージしてもらいやすく、片付けの説得もしやすくなります。このため、ものが多いと危険なリビングや階段の片付けもスムーズに進む可能性が高いといえるのです。

 

キッチンと洗面所・浴室の片付けが終わったら、リビングと階段を片付けていきましょう。

 

1-4. 収納棚や収納ケースがある場所

最後に片付けをおすすめするのが、収納棚や収納ケースがある場所です。具体的にいうと次の4箇所です。

 

1. 和室…押し入れ/タンス など

2. 寝室…クローゼット/チェスト/タンス など

3. 書斎…本棚

4. 倉庫(物置)

 

このような収納棚や収納ケースが置いてある場所を最後に片付けるのをおすすめするのは、他の場所と比べると大量のものが収納されている可能性が高く、「必要」「不要」の仕分けに時間を要する恐れがあるからです。

 

家庭によって異なりますが、これらの4箇所には以下のようなものが入っている収納棚や収納ケースが置いてあるケースが多くあります。

 

場所

収納棚・収納ケースに

しまってありがちなもの(例)

和室

・寝具

・来客用寝具

寝室

・洋服

・かつて着ていた洋服

書斎

・書籍

・CD/DVD

・昔の写真を収めたアルバム

倉庫

(物置)

・使っていない家電

・子どもが小さいときに作った作品

・大型の掃除道具

 

今親が使っているもの以外に、親にとって思い入れのあるものや趣味関連のものなど「必要」と「不要」の判断が難しいものが多くしまってあるケースが多いのが、上記のような収納棚や収納ケースがある場所です。

 

必要かどうかの判断が難しいと、親が片付けるかどうか決断するまでに時間を要することになります。子どもが不要と思ったものを片付けるように説得するのも、ものによっては困難になるかもしれません。

 

このように、親のものの必要性の判断と子どもの片付けの説得に時間を要することが考えられるため、実家の中でも収納棚や収納ケースがある場所は最後に片付けをするのが良いといえるのです。

 

上記の場所はあくまで例のため、実家に大量のものが入っている収納棚や収納ケースが置いてある部屋が他にあれば、その部屋を片付けていきましょう。

 

2. 実家の片付け場所別・失敗なく片付ける方法

 

では、実際に実家の片付けを始める場合、具体的にどのような方法で行えば良いのでしょうか。

 

ここでは、先ほど取り上げた実家にある以下4箇所ごとに、失敗なく片付ける方法を説明していきましょう。

 

1. 自分の部屋

2. キッチンと洗面所・浴室

3. リビングと階段

4. 収納棚や収納ケースがある場所

 

2-1. 自分の部屋

実家の自分の部屋に置いてある自分のものは、以下のように片付けていくと良いです。

 

1. 今使うかどうかを判断し、使うのであれば持ち帰る/送る

2. 今使わないのであれば「売る→譲る→処分する」の順で片付けていく

 

2-1-1. 今使うかどうかを判断し、使うのであれば持ち帰る/送る

まず、今使うかどうかを判断しましょう。

 

実家の自分の部屋に置いてあるもの = 今手元になくても困らないものということができます。こうしたものは置きっぱなしにせず、片付けた方が実家はすっきりします。

 

もし今使うのであれば持ち帰ったり、今の家に送ったりしましょう。

 

2-1-2. 今使わないのであれば「売る→譲る→処分する」の順で片付けていく

今使わないのであれば「売る→譲る→処分する」の順で片付けていくと良いです。

 

今はフリーマーケットのアプリがたくさんあり、ものによっては出品すれば売れることもあります。いきなり処分しても問題ありませんが、売ることができれば多少なりとも現金化できるのでおすすめです。

 

もし売れないようであれば、親戚など身近な人に譲りましょう。ものによっては処分費用が発生する場合もあるので、売れなくても使ってくれる人にあげた方が費用面で負担がありません。

 

・売れない

・譲る人がいない

・劣化していてそもそも売ったり譲ったりできない

 

というものは、処分することをおすすめします。処分方法は自治体によって異なるため、実家のある地域で決められているゴミの処分方法に従って処分しましょう。


 

2-2. キッチンと洗面所・浴室

キッチンと洗面所・浴室の片付けからは、親と一緒に行いましょう。

 

キッチンと洗面所・浴室には時間が経つと劣化して使えなくなったり、使う機会が全くなかったりするものが置いてあるケースが多いため、次のように片付けていくのがおすすめです。

 

1. 明らかに使えないものを処分する

2. 1年以上使っていないものを処分する

3. 残すものは種類ごとに整理して収納する

 

2-2-1. 明らかに使えないものを処分する

まず、明らかに使えないものを処分します。たとえば、以下は明らかに使えないものです。

 

・賞味/消費期限切れの食品

・劣化が目に見えている清掃用洗剤やシャンプーなどの詰め替えボトル

 

最初に明らかにいらないものを処分する方が、その場所がすっきりして片付けもスムーズに進みます。

 

2-2-2. 1年以上使っていないもの/最後に使ったのがいつか覚えていないものを処分する

次に、親が1年以上使っていないものや最後に使ったのがいつか親が覚えていないものを処分します。

 

1年以上使っていなかったり、最後に使ったのがいつか忘れてしまったりしているものはこれから使う機会もないといえますし、食品や洗剤などものによってはそのまま放っておくと劣化して最終的には使えなくなります。こうしたものは置きっぱなしにすると場所を取って片付かないため、処分しましょう。

 

調理器具や食器など使える状態のものはフリーマーケットのアプリで売ったり、身近な人に譲ったりして片付けていくことをおすすめします。

 

親が処分するのに納得してくれないときの対処法は「4. 実家の片付けをスムーズに進めるコツ5つ」で詳しく説明しているのでご参考ください。

 

2-2-3. 残すものは種類ごとに整理して収納する

親の意向で残すものは、以下のように種類ごとに整理して収納しましょう。

 

●洗剤類

●清掃道具類

●シャンプー類

●歯ブラシ類

●調理器具類

・フライパン類

・鍋類

●食器類

・毎日使う食器類

・来客用の食器類

 

種類ごとに整理して収納すると、以下のようなメリットを得られます。

 

・統一感が出てすっきりする

・出し入れしやすくなる

・収納する場所が決まるため散らかるのを防げる

 

収納するときは、収納ボックスや収納ケースといった収納グッズを活用し、その収納グッズに何をしまうのかその名前を表記するのがおすすめです。

 

収納グッズは100円ショップやホームセンターなどで気軽に購入できるので、残すものの大きさに応じて揃えてみましょう。


 

2-3. リビングと階段

リビングと階段は家庭内事故が起こる恐れが多い場所のため、次のように片付けていくのがおすすめです。

 

1. 床と棚の上に置いてある不要なものを処分する

2. 残ったものを「必要」「保留」の2つに仕分けて整理する

3. ものがしまってある棚があればその中を片付ける

 

2-3-1. 床と棚の上に置いてある不要なものを処分する

まずは、リビングと階段の床、リビングに棚があればその棚の上に置いてある不要なものを処分していきましょう。

 

リビングと階段の床にあるものは転倒、リビングの棚の上に置いてあるものは落下するとケガの要因になります。親が安全な環境で生活をするためにも、リビングや階段の床に置いてあるもの、そしてリビングの棚にある不要なものから処分していくことは重要です。

 

・親が1年以上使っていないもの

・最後に使ったのがいつか親が覚えていないもの

 

は不要なものとし処分していきましょう。

 

ものによっては「いつか使うかもしれないから…」と親が残そうとするかもしれませんが、上記に該当する場合は今後も使う機会は訪れにくいため処分の対象とするのがおすすめです。

 

親が処分するのに納得してくれない場合は「4. 実家の片付けをスムーズに進めるコツ5つ」をご参考ください。

 

2-3-2. 残ったものを「必要」「保留」の2つに仕分けて整理する

次に、残ったものを「必要」「保留」の2つに分けて整理していきます。仕分けるときの判断基準は以下の通りです。

 

分類

概要

必要

・今使っているもの

・近いうちに必ず使うもの

・今の生活になくてはならないもの

保留

・1年以内に使う機会があるかもしれないもの

・判断に迷うもの

 

上記の通りに仕分けたら、必要なものに関しては「1-2. キッチンと洗面所・浴室」で説明したように、種類ごとに収納グッズ(ボックスやケースなど)に入れて整理していきます。整理ができたら、親の生活動線を考えて、見やすく手の届きやすいところに置いておくのがおすすめです。

 

保留にしたものは、まとめてケースや段ボールなどに入れておきます。片付けから1年間使わなかったら処分、使う機会があったら収納グッズにしまっておくように提案してみましょう。

 

2-3-3. ものがしまってある棚があればその中を片付ける

リビングにものがしまってある棚があれば、最後にその中を片付けましょう。片付けの要領は、これまで説明してきた以下の手順です。

 

1. 不要なものを処分する(ものによっては売ったり、譲ったりする)

2. 残ったものを「必要」「保留」に仕分けて整理する

 

片付けたことで棚が空になったらその棚は処分し、棚にスペースができたら「2-3-2. 残った物を「必要」「保留」の2つに仕分けて整理する」で仕分けたものを入れましょう。リビングにスペースができて歩きやすくなり、親に安全な生活環境を提供できます。


 

2-4. ものが入っている収納棚や収納ケースがある場所

ものが大量に入っている収納棚や収納ケースがある場所は、次のように片付けをしていくのがおすすめです。

 

1. 作業スペースを確保する

2. 不要なものを処分する

3. 残ったものを「必要」「保留」に仕分けて収納する

 

2-4-1. 作業スペースを確保する

まず、作業スペースを確保しましょう。

 

大量のものを片付ける場合、作業スペースがないと後に行うものの仕分けがやりにくくなります。床にものが置いてあればひとまず段ボールなどに入れておき、場所を作りましょう。

 

段ボールに入れたものは、後ほど収納棚や収納ケースに入っているものと一緒に仕分けをしていきます。

 

2-4-2. 不要なものを処分する

作業スペースを確保できたら、不要なものを処分していきます。

 

「サイズの大きい収納棚や収納ケース → サイズの小さい収納棚や収納ケース」の順に、その収納棚や収納ケースに入っている不要なものを片付けていくのがおすすめですサイズの大きい収納棚や収納ケースが片付けによって不要になったら、処分すればスペースができて部屋がすっきりとします。

 

収納棚や収納ケースに入っているものが不要かどうかを判断する基準は、これまで説明した通り親が1年以上使っていなかったり、最後に使った日を親が覚えていなかったりするかどうかです。不要と判断したものは、ものによっては売ったり譲ったりし、それができなければ処分します。

 

ただし、以下のようなものは不要かどうかの判断には慎重にならなければなりません。

 

・親にとって思い入れのあるもの

(例:子どもが小さいときに作った作品、家族写真を入れているアルバム など)

・親の趣味関連のもの

 

上記は子どもにとっては不要でも親にとっては大切なものであり、処分を提案すると親に哀しい思いをさせてしまいます。こうしたものは、親の意向を尊重して残しておきましょう。

 

不要なものを処分したことで収納棚や収納ケースが空になった場合は、本当に必要でない限りは残さず処分するのがおすすめです。そのまま残しておくと、再びものが溜まってしまう恐れがあります。

 

空になった収納棚や収納ケースは、実家がある地域のゴミ処分方法に従って処分しましょう。

 

2-4-3. 残ったものを「必要」「保留」に仕分けて収納する

残ったものは、「必要」「保留」の2つに仕分けていきます。「2-3-2. 残ったものを「必要」「保留」の2つに仕分けて整理する」で説明した仕分け方法をベースに片付けてみましょう。

 

保留にしたものは、まとめてケースや段ボールなどに入れておきます。1年経っても使わなかったら処分、使う機会があったら必要なものとしてしまっておきましょう。



 

3. 実家にものが多くなる主な原因3つ

ここまで実家の片付けはどこから始めれば良いのか、その順番と具体的な片付け方法を説明してきましたが、そもそも実家にものが多くなってしまうのはなぜなのでしょうか。

 

実家にものが多くなる原因として考えられるのは、主に次の3つです。

 

 

実家にものが多くなる原因を理解しておくことは、親と揉めずに片付けを進めるのに重要です。1つずつ説明していきましょう。

 

3-1. ものを捨てない価値観が親に根付いている

考えられる1つ目の原因は、ものを捨てない価値観が親に根付いていることです。

 

ものを捨てない価値観が親に根付いているのは、以下の理由が考えられます。

 

・戦後やオイルショック後などに生じた「もの不足」を経験している

・高度経済成長期に欲しいものが買える時代を経験している

 

親の年齢は人によって異なりますが、現在親が「高齢」と呼ばれる65歳以上であると戦後やオイルショック後などに生じた「もの不足」を経験しています。ものが買えるのは親世代にとっては幸せなことであったため、捨てずに残しておこうとするのです。

 

もの不足を経験した後には高度経済成長期が訪れ、今度は欲しいものが買える時代になりました。こうした豊かな時代を経験した証として、買ったものを思い入れのある品として残しておく傾向にもあります。

 

もちろん、手に入れたものは大切にするべきではありますが、ものを使っていても使っていなくても残すことを選択する親世代は多いのです。

 

3-2. 親のものに対する必要/不要を判断する力が鈍くなる

考えられる2つ目の原因は、親のものが必要か、あるいは不要かの判断力が鈍くなることです。

 

判断力が鈍くなるのは、加齢によって認知機能が衰えるからです。高齢期における健康情報を発信している公益財団法人 長寿科学振興財団の「認知機能の老化」では、人は60歳を過ぎると認知機能が低下していくことを述べています。

 

認知機能というのは、以下のような「理解・判断・論理」といった知的機能を指します。

 

・現状を認識する

・物事を学習する

・物事を記憶する

・物事の解決方法を考える

 

上記の認知機能が衰えると、ものが多いという現状を認識しにくくなったり、多くなってしまったものをどうすれば良いかの解決方法を見出せなくなったりするのです。

 

認知機能の衰え具合は人によって異なるため、親世代全員に該当するわけではありません。

 

しかし、認知機能の衰えは人間であれば加齢によって誰でも起こり得ることのため、高齢である親世代はものの必要/不要を判断することが難しくなる傾向にあるのです。

 

3-3. 親の片付ける体力が衰えてしまう

考えられる3つ目の原因は、親の片付ける体力が衰えてしまうことです。

 

片付ける体力が衰えてしまうのは、加齢によって筋肉量が低下するからです。公益財団法人 長寿科学振興財団の「運動機能の老化」では、人間は高齢になると筋肉を構成している筋繊維が減ったり、萎縮したりすることで筋肉量が減ることを述べています。

 

筋肉は体を動かす「運動機能」を担っています。その筋肉の量は加齢に伴って減っていくため、高齢の親世代の体を動かす力=体力は低下していくのです。

 

体力が衰えれば、途中で疲れが生じてなかなか片付けが進まなくなります。片付けたいと思っていても、体力の衰えが原因で片付けられないために実家にものが増えていくこともあるのです。

 

4. 親と揉めずに実家の片付けをスムーズに進めるコツ5つ

実家の片付けは、「2. 実家の片付け場所別・失敗なく片付ける方法」で説明した片付け方法に加え、実家にものが多くなる原因を考慮するとスムーズに進みます。

 

具体的にどのようなコツがあるのかというと、次の5つです。

 

1つずつ説明していきましょう。

 

4-1. 片付けた自分の部屋を親に見せる

1つ目のコツは、片付けた自分の部屋を親に見せることです。

 

実家の片付けはどこから始めると良いかは、自分の部屋であることを説明しました。

 

自分の部屋であれば親の許可を得ることなく片付けられるのがその理由ではありますが、すっきりと片付き生活しやすい部屋を親に示せるというメリットもあります。

 

ものが溢れていないキレイな部屋を親が目の当たりにしたら、ものが多い今の生活環境と大きな差を感じ「ものを捨てない」という価値観を見直すきっかけを与えられます。結果として、片付けることを親が前向きに考える可能性も高いです。

 

親によっては片付けに前向きになってくれないかもしれませんが、キレイな部屋をイメージしてもらうためにも片付いた自分の部屋を親に見せることは無駄ではありません。

 

自分の部屋を片付けたら親に見せて生活しやすくなるメリットを伝えて、実家を片付けるきっかけを作ってみましょう。

 

4-2. 親の意向を尊重しながら片付ける

2つ目のコツは、親の意向を尊重しながら片付けることです。親のものの扱いに対する価値観を認めながら、揉めることなく片付けられる可能性が高まります。

 

片付けた自分の部屋を親に見せれば、「ものを捨てない」という価値観を見直すきっかけを与えられ、片付けに前向きになってもらうことが可能であることを前述しました。

 

しかし、実際の片付けでは「使っていないものは捨てる」という価値観を持つ子どもの判断で実家にあるものを片付けてしまうと、ものを捨てない価値観が根付いている親と揉める恐れがあります。

 

また、実家とはいっても、片付けるのは今親が住んでいる家です。親が自分にとって生活しやすいようにものや必要なものを残している可能性が高いため、実家に住んでいない子どもが自分の価値観で一方的に片付けを始めてしまうと親は不快に感じることもあります。

 

子どもと親はものに対する価値観が異なることもありますし、住んでいる環境も違います。このため、実家の片付けは親のものに対する価値観を認めながら、残すかどうかの意向を尊重して行うことが重要です。

 

子どもが主体となって動かないとなかなか実家は片付かないと思われる方もいるかもしれません。

 

しかし、子どもが自分で勝手に実家にあるものの必要・不要は判断せず、親のものに対する価値観と必要性の意向は尊重して片付けるようにしましょう。

 

4-3. 親に提案しながら片付ける

3つ目のコツは、親に提案しながら片付けることです。

 

親が高齢であると、ものを捨てない価値観が強く、ものに対する必要/不要を判断する力も鈍くなることを説明しました。

 

親だとつい「これは使っていないのだから捨てて!」と命令のような口調になるかもしれませんが、実家に住んでいない子どもから片付けを命令のように指示されると、高齢の親は強い抵抗を覚えます。

 

「これは使っていないのだから捨てて!」ではなく「これは使っていないのであれば、捨てたらどうかな?」というように提案しながら片付ければ、親がものを残すか、あるいは処分するかの決断がしやすくなる可能性が高まります。

 

提案であれば命令と比べると強要されているように聞こえにくくなりますし、親が「片付けをやってみようかな」と前向きになってくれる可能性も高いです。

 

片付けで使える提案方法としては、以下があります。

 

・これを片付ければケガをしなくて済むから、処分しない?

・もう使わないのであれば、誰かにあげたらどうかな?

・いつか使うかもしれないのであれば、別の場所にしまっておこう

・よく使うのであれば、使いやすい場所に置いておこう

 

親に、実家の片付けに対して意欲的になってもらうためにも、提案しながら片付けを進めていきましょう。

 

4-4. 親が安全に生活するための片付けであることを伝える

4つ目のコツは、親が安全に生活するための片付けであることを伝えることです。このコツも、親のものに対する必要/不要を判断するための後押しになるものです。

 

高齢になると家庭内で事故を起こしやすくなることを説明しました。家庭内事故の内容は色々ありますが、ものが多いことが原因で事故が起こるケースも多くあります。

 

高齢者の場合、ちょっとしたケガや骨折でも入院しなければならなかったり、寝たきりになってしまったりするリスクが高いです。

 

これまで元気で過ごせていたにも関わらず、家にものが多いことで事故を起こしてしまい、思うように体が動かない状態になってしまうと今後の生活を親は楽しく過ごすことができません。

 

親にこれからも事故なく元気に楽しく過ごしてもらうための片付けであることを伝えれば、今家にあるものが本当に必要かどうかを判断しやすくなる可能性が高まります。

 

このため、実家を安全な環境にするための片付けであることは親に必ず伝えましょう。

 

片付けに納得してもらえそうにない場合は、「1-3. リビングと階段」で取り上げたような高齢者の家庭内事故が多いことを示す事例を示すことをおすすめします。

 

4-5. 一部屋ずつ片付ける計画を立てる

5つ目のコツは、一部屋ずつ片付ける計画を立てることです。

 

親世代はものの必要性の判断力が鈍くなり、片付ける体力も低下しているため、一気に片付けることは親に負担をかけることにもなります。

 

また、一気に何部屋も片付けようとすると、実家にものが多い場合は終わりが見えなくなり、やる気が失せてしまう恐れもあります。

 

「〇月×日はリビング、〇月△日は階段」といったように一日一部屋ずつ片付ける計画を立てると、一部屋片付け終わったときに達成感が生まれやすく、片付けへのモチベーションが上がりやすくなるのでおすすめです。親に大きな負担をかけることもありません。

 

一日一部屋片付けられそうにない場合は、何日かに分けて片付ける計画を立てるのも良いです。この場合は「この日はここまで片付ける」といったように、その日に終わらせたい片付けの内容(目標)を決めておきましょう。

 

親に負担をかけないようにするためにも、片付けのやる気を出すためにも部屋を区切って片付ける計画を立てることは重要です。


 

5. 実家の片付けが進まないときは業者に相談するのも有効

 

「実家の片付けを手を付けると良い場所から始めたけれど、ものが多くて片付けが進まない…」という状況に陥ってしまう方もいるかもしれません。

 

このようなときは、家の片付けサービスを提供している業者に相談するのがおすすめです。

 

業者によって片付けサービスの内容は異なりますが、以下のように依頼者にとって負担となる作業まで対応してくれる業者もあるため、ものが多い実家でもスムーズに早く片付けられます。

 

・空きがあれば即日片付けに対応してくれる

・実家が遠方にある場合は、立ち合いなしで片付けに応じてくれる

・不用品の買い取りやリサイクル回収まで行ってくれる

・片付けの後、清掃まで対応してくれる

 

ただ、家の片付けサービスを提供している業者は多く存在し、対応内容や作業の質、費用面で大きな差が生じることもあるため、依頼するときは十分に注意しなければなりません。

 

みんなの遺品整理は、良心的な価格ながら高品質な作業を提供する700社以上の業者と提携しています。ご紹介しているのは、次のような厳しい審査に通った厳選された業者のため、安心してご依頼いただけます。

 

・法律に基づいて運営している

・過去にクレームがない

・追加料金が発生しない

・電話対応や接客の質が高い

 

これまでに家の片付け業者に依頼したことがなく何から始めたら良いか分からない、あるいはどの業者が良いのか分からないなど、業者への依頼に関するあらゆるお悩みのご相談を受け付けております。

 

ご相談は無料なので、ぜひお気軽にお問合せください。

 


 

まとめ

実家の片付けはどこから始めたら良いのかというと、そのおすすめの順番は以下の通りです。

 

 

親が実家に住んでいる中で片付けを始める場合、まずは自分の部屋から手を付け、その後に親が使っている場所や生活をしている場所を片付けていくのが、片付けをうまく進めるポイントになります。

 

また、実家の片付けは、実家にものが多くなる原因を理解して取り組むことも大切です。

 

 

上記を踏まえた、実家の片付けをスムーズに進めるコツは以下の通りです。

 

 

実家の片付けがなかなか進まない場合は、業者を利用することを検討しましょう。

 

この記事が、実家の片付けをどこから始めるとうまくいくのか、そのお悩みを解決する参考となれば幸いです。

 

【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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