生前整理とは、いずれ来る最期を見据えて、生きているうちに身の回りのものや財産を整理しておくことです。

言葉のイメージや、死後のことを意識して行うという性質から、

「生前整理が必要になるのはずっと先のことだろう。」

とお考えかもしれませんね。

しかし実は、生前整理は多くの人にとって今すぐ行うべきものなのです。

というのも、生前整理は基本的に自分の手で行うものなので、体が思うように動かなかったり、的確な判断がしづらくなってからでは、うまく進めるのが難しくなってきます。

結果的に、整理が追いつかないまま命を落とす可能性も大いにあります。

だからこそ、意欲や元気があり、テキパキと判断もできる今のうちに、生前整理に取り掛かるべきなのです。

とはいえ、

「具体的に何をするの?」

「本当に必要なの?」

と分からないことも多々あるかと思います。

そこでこの記事では、生前整理について理解が深まり、実際に行う上でも役立つ情報を紹介していきます。

生前整理とは?やるべき理由や手順を理解して今すぐ取り掛かろう

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この記事でわかること

・生前整理の基礎知識

・生前整理の必要性

・生前整理の手順

・うまく行うために気をつけるべきポイント

・業者に手伝ってもらう場合の費用や業者選びのポイント

 

お読みいただければ、あなたもすぐに生前整理に取り掛かることができる内容となっています。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

1. 生前整理とは

 

冒頭でもお伝えした通り、生前整理とは、いずれ来る最期を見据えて、生きているうちに身の回りのものや財産を整理しておくことです。

 

ここで言う「整理」というのは、「不要なものを手放し、手放せないものについては、あなたが居なくなった後の扱い方を決める」という意味合いです。

 

とはいえ、これだけではイマイチどんなものなのか分かりづらいですよね。

 

そこでまずは、生前整理がどんなものかをより詳しく説明します。

 

1-1. 生前整理をするとは?

まず「生前整理をする」ということがどういったことなのか一緒に考えてみましょう。

 

イメージしやすくするために、少しネガティブなお話になりますが、あなたが亡くなった時のことを考えてみてください。

 

もしあなたが家族を残して亡くなってしまった場合、家具や家電をはじめ、細かい持ち物に至るまで、多くの物があなたの住居に残されます。

もしその住居が賃貸だった場合は、そういったものを速やかに片付け、撤去する必要がありますよね。

 

また、住居が持ち家だったり同居していた家族がそのまま住み続ける場合にも、あなたの預貯金を整理した上で口座をストップさせたり、あなたが契約していた様々なサービスを突き止めて一つ一つ解約したりと、多くの手続きが必要になります。

実は、あなたが亡くなるということは、同時にこういった多くの作業や手続きが発生するということでもあるのです。

そしてそれらは、基本的にあなたの家族が責任を持って行わなければなりません

 

生前整理を行うことは、このような家族がやることになる作業や手続きを、あなたが代わりにやっておくということなのです。

 

もちろん全てを肩代わりすることは難しいですが、あなたが生きているうちに身の回りのものや財産を整理しておけば、残された家族の負担は確実に小さくすることができます

あなた自身もそのことに安心し、生前整理を終えた後は肩の荷が一つ降りたような気分で日々を過ごせるようになるはずです。

 

このことが生前整理の本質であることを覚えておきましょう。

 

 

1-2. 生前整理で整理するもの2つ

生前整理では、あなたが生きているうちに身の回りのものや財産を整理します。

 

つまり生前整理で整理するものは、大きく分けると

 

・身の回りのもの

・財産

 

の2つなのです。

それぞれが具体的にどういったものを指すのか、順番に見ていきましょう。

 

1-2-1. 身の回りのもの

生前整理における「身の回りのもの」とは、あなたが持っているものや管理しているもののことを指します。

 

その具体例をまとめたのが次の表です。

 

生前整理における身の回りのもの

モノ

・衣類

・食器

・家具/家電

など

情報・死後の意向

・SNSアカウントやログイン情報

・契約している保険・サービスの情報

・葬儀や墓の意向

・スマホやパソコン内のデータ

など

その他

・飼っているペット

・特に親しい人

など

 

ここで注意して欲しいのが、あなたが持つもの・管理するものは物理的なモノだけではないということです。

表の通り、情報や死後の意向なども「身の回りのもの」として忘れずに把握しておきましょう。

 

1-2-2. 財産

財産とは、あなたの持つお金や金銭的価値のあるものを指します。

 

具体的には次のようなものです。

 

・預貯金

・株や暗号資産(仮想通貨)

・土地や建物などの不動産

・貴金属や高価な腕時計

・借金や未払金

 

生前整理を考える時には、借金や未払金などマイナスのものについても財産の一種として捉えておくと、整理する際に見逃しづらくなります。

 

またネット上でしかやり取りのない株や暗号資産も、忘れてはいけない財産の一つです。

 

 

1-3. 生前整理は誰もが行うべき当たり前の準備

近年、日本では終活がブームとなり、2012年には流行語大賞でも「終活」という言葉がトップ10に選ばれたほどです。

 

そのような終活の流行・定着と共に注目されるようになったのが生前整理です。

最近では、介護施設などへの入居に伴う生前整理の需要が増加傾向にあります。

 

こう聞くと、「生前整理は高齢者が行うべきもの」とイメージされるかもしれませんが、実は生前整理は年齢に限らず多くの人にとって必要なことなのです。

 

病気や事故、災害などで亡くなる可能性は誰にでもあり、そのために備えるのは当たり前のことだからです。

特に、親や兄弟、子ども、パートナーなど家族が居る人にとっては、その家族への負担を少しでも小さくするために生前整理が必要となってきます。

 

生前整理が必要な理由については「4. 生前整理が必要な3つの理由」で詳しく説明しているので、そちらもチェックしてみて下さいね。

生前整理が多くの人に必要であることが、よりはっきりと理解していただけるはずです。

 

2. 生前整理でやるべきこと

 

生前整理がどのようなものかをお話ししましたが、生前整理で具体的にどういったことをやるべきなのか、まだはっきりとしない状態ですよね。

 

そこでここでは、生前整理のイメージをより鮮明なものにするために、生前整理で行うべきことを詳しく説明していきます。

 

生前整理でやるべきことは大きく分ければ次の2つです。

 

・不要なものを手放す

・手放さないものの扱いを決める

 

順番に見ていきましょう。

 

 

2-1. 不要なものを手放す

生前整理でやるべきことの一つ目は、不要なものを手放すことです。

 

これによって、あなたが居なくなった場合にあなたの持ち物を整理する親族の負担を小さくすることができるのです。

 

手放す方法としては、次の3つが考えられます。

 

不要なものを手放す方法

・処分

・売却

・譲渡

 

一つずつ説明しますね。

 

2-1-1. 処分

「不要なものを手放す」と聞いて、まず最初に思い浮かぶ手段が処分することですよね。

 

とてもシンプルなことなので解説不要と思われるかもしれませんが、意外と処分するべきなのに見落としてしまうものや、処分方法がよく分からないものが出てくるものです。

 

そこで、生前整理で処分を検討しても良いものとその方法を次の表にまとめたので、見落としや間違った方法で処分をしないように参考にしてみてくださいね。

 

処分(を検討)するもの

処分方法

使用しない衣類、雑誌、食器、調理器具など

家庭ゴミとして少しずつ出す。

※一度にまとめて出すのはルール違反となる場合があるので注意

家具

自治体の粗大ゴミ収集で捨てる。

家電

(エアコン・冷蔵庫・テレビ・洗濯機)

家電リサイクル法に則って処分する。

※詳しい方法は経済産業省の家電リサイクル法特設サイトをご覧ください。

小型家電

(電子レンジ・デジカメ・パソコンなど)

自治体のルールに従って回収してもらう。

使用しないSNSのアカウント

退会手続き・アカウントの削除

使用しないサービス

(月額制のジムやクレジットカードなど)

解約

スマホやパソコン内の不要なデータ

端末から削除する。

完全に削除するのが心配な場合は、一つの記憶媒体にまとめておいてもOK。

 

一言に処分と言っても、処分するものによって様々な方法があることがお分かりかと思います。

 

また生前整理では、目に見えない情報(SNSアカウントやサービスの契約、データなど)についても考える必要があります

そういったものも見落とさず、不要なものは適切な方法で処分するようにしましょう。

 

2-1-2. 売却

手放すものの中で、財産の他、比較的新しいものや需要のありそうなものは売却すると良いでしょう。

 

不要なものを手放すことができ、さらにお金も得られるので一石二鳥です。

ただ、売却するものによって適切な方法が異なるので、どのようにして売却するかは慎重に判断する必要があります。

 

下記の表は、売却するものと売却方法の一例をまとめたものです。

 

売却するもの

売却方法

衣類、書籍、食器、調理器具、小型家電など

・フリマアプリ

・ネットオークション

貴金属や高価な腕時計など

専門家が査定してくれる買取店

土地や建物

不動産会社に依頼

 

金銭的価値の高いものや不動産などの財産に当たるものについては、この表に記載したように、プロを通じて売却する方法が安全です。

 

こういったものは売買の手続きが煩雑であったり、金額が大きい分トラブルに発展する可能性もあるからです。売却によって利益が出る場合は税金のことも考えなければいけません。

 

そのため、売却額が数十万円単位になるような高価なものは、自分だけでどうにかしようとせず、その道の専門家に相談してみてくださいね。

 

2-1-3. 譲渡

大切な写真や思い出の品、先祖代々引き継いできているものなど、自分が居なくなってもできるだけ長く縁のある人に持っていて欲しいと思うものは、相応しい人に譲渡するのが良いですよ。

 

もしあなたの身に何かあった後では、そういった受け継ぎたいものが望んだ通りに扱われない可能性もあります。

受け継ぎたい人が決まっているものに関しては、早めに譲渡しておくと良いでしょう。

 

ただ一つだけ注意して欲しいのが、譲渡するものの金額(金銭的価値)が大きいと、受け取った側に贈与税がかかってしまうということです。

 

個人間の財産贈与で税金が発生しないのは、年間110万円までで、それ以上は税金を支払わなければならなくなるのです。

 

譲渡したいものに高価なものが多く含まれているなら、贈与税について考慮しつつ慎重に受け継いでいきましょう。

 

不要なものの手放し方や処分方法について、より細かく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。


不用品処分でお困りの方へ!家財別の処分方法ガイド

 

 

2-2. 手放さないものの扱いを決める

あなたの持つものの中には、あなたにとって必要で生きているうちは手放さないものや、あなたの意向や情報など物理的に手放せないものもあるはずです。

 

生前整理では、そういったものについて、あなたが居なくなった後にどのように扱って欲しいか決めて、その内容を周知させる必要があります

そうしないと、あなたの望んだように扱われなかったり、家族がどのように対応すれば良いか分からず困ってしまうからです。

 

手放さないものの扱い方の例と、それを周知させるためにやっておくべきことを次の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

手放さないものの扱い例

やっておくべきこと

お金、建物や土地、高価なものなどの財産の相続人や使い方

・家族での話し合い

・財産目録(財産の一覧)の作成

・遺言書の作成

自分の意向に沿った形式で葬儀をしてもらう

・家族に希望を伝える

・エンディングノートにも希望を記載する

SNSアカウントに最後のご挨拶を投稿する

アカウントのログイン情報や最後に投稿してほしい文面をエンディングノートに記載する。

パソコンやスマホ内のデータの削除と存続

端末のパスコードや削除するデータと存続させたいデータをエンディングノートに記載する。

契約しているサービスの解約

(インターネットのプロバイダー、各種サブスク、保険、クレジットカードなど)

契約しているサービスと解約方法をエンディングノートにまとめる。

ペットのお世話をしてもらう

・事前にその人にお願いしておく

・世話の方法や習慣などをまとめた文書をお願いする人に渡す

・エンディングノートにもその内容を記載する

 

この表からも分かるように、手放さないものの扱いについては決めるだけでなく、それを周知させるための行動もセットになります。

 

決めたことを周知させるためには、遺言書やエンディングノートといった目に見える形で残すのが最も有効です。

 

このように生前整理では、生きている間は手放さないものについても、その扱いをきちんと定めてアウトプットしておくことが重要になるのです。

 

 

3. 遺品整理・老前整理との違い

ここまでで、生前整理がどんなものか、何をすることなのかは大体お分かりになったのではないでしょうか?

 

ただ中には、生前整理と似ている「遺品整理」や「老前整理」との違いがよく分からず、まだなんとなく釈然としない方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そこで下記の表に、生前整理・遺品整理・老前整理の特徴をまとめたので、まずは大まかな違いを見てみましょう。

こちらの表を見ていただくと、生前整理と遺品整理は似ているようで全く別のものであることがお分かりですね。

 

対して老前整理は生前整理とかなりニュアンスが近いものになります。

 

それぞれの生前整理との違いや類似している点をより詳しく説明しますね。

 

 

3-1. 遺品整理と生前整理の違い

遺品整理は、故人のものを処分して片付けたり、財産を故人の意向に沿って分けることです。

 

 

生前整理

遺品整理

やること

・不要なものを手放す

・手放さないものの扱いを決める

・故人のものを処分する

・故人の財産を故人の意向に沿って分ける

やる人

基本的には本人

残された家族

時期

生きている間

本人の死後

目的

・自分の死後に希望に沿った対応をしてもらうため

・残った家族の負担や迷いを軽減するため

・故人の希望に沿った対応をするため

・故人のものを片付けるため

・個人の住居を引き払うため

 

生前整理と遺品整理の最も大きな違いは、本人によって行うのか、家族の手で行われるのかという点です。

 

遺品整理は本人が亡くなった後に行うため、当然本人には手を出すことができず、必然的に残された家族が遺品を処分したり、財産を扱うことになります。

 

行う人が異なるので、目的も違ってきます。

 

そのため、整理で扱うものが本人のものや財産であるというところは共通するのですが、最終的に「何がどのように扱われるか」という結果は大きく違ってくるはずです。

 

こうしたことから、自分の意向を大切にしたいなら、家族に遺品整理を丸投げするのはおすすめできません。

 

遺品整理について、どのようなものかもっとよく知りたい場合は次の記事にも目を通してみてください。


遺品整理が大変な理由と解決法まとめ

 

遺品整理の手順やポイントについて知りたい場合は、以下の記事が参考になるはずです。

 

遺品を片付ける時に!失敗しないための3つのポイント

 

3-2. 老前整理と生前整理の違い

老前整理は、高齢になる前に不要なものを手放したり、手放さないものの扱いを決めておくことです。

 

 

生前整理

老前整理

やること

・不要なものを手放す

・手放さないものの扱いを決める

・不要なものを手放す

・手放さないものの扱いを決める

やる人

基本的には本人

基本的には本人

時期

生きている間

老いる前

目的

・自分の死後に希望に沿った対応をしてもらうため

・残った家族の負担や迷いを軽減するため

・老後を快適に生きるため

・自分の死後に希望に沿った対応をしてもらうため

・残った家族の負担や迷いを軽減するため

 

生前整理と老前整理は非常によく似ていて、生前整理の一種が老前整理と考えても差し支えありません。

 

基本的にそれぞれにおいて行うことや、本人の手で整理するという点は同じだからです。

 

ただ、生前整理を行う時期は「生きている間」であるのに対して、老前整理を行う時期は「老いる前」という限定的な期間に絞られています。

 

また老前整理を行う目的についても、生前整理より「自身の老後の生活に備える」という意味合いが強いです。

つまり、生前整理の中でも

 

・40代〜50代のうちに行う

・老後の生活についても意識しながら行う

 

といった性質のものが老前整理にあたるのです。

 

老前整理のやり方など、老前整理について詳しいことを知りたい場合は以下の記事も読んでみてくださいね。

 

老前整理のやり方と費用を解説!

 

 

4. 生前整理が必要な3つの理由

 

ここまでの内容で、生前整理についての基礎知識や、残された家族の負担を小さくするために必要であるということは把握していただけたかと思います。

 

ただ生前整理が必要な理由は他にもあり、それらの理由を理解しておくことも上手に生前整理を行うために大切なことなのです。

 

そこでここでは、生前整理が必要な以下の3つの理由について詳しく説明します。

 

・家族の負担を減らすため

・死後に自分の望む対応をしてもらうため

・相続関連のトラブルを避けるため

 

生前整理がなぜ必要なのかをきちんと理解して、自分と家族にとってより良い形で生前整理を行いましょう。

 

 

4-1. 家族の負担を減らすため

これまでにもお伝えしている通り、残された家族の負担を少しでも減らすために、生前整理は必要です。

 

もし生前整理を行うことなく、あなたが突然亡くなってしまった時のことを考えてみてください。

まず家族はあなたとの別れのために、大変な悲しみを感じますよね。

 

その上に遺品整理という形であなたのものを片付けるとなると、次の表のように精神面・労力面・金銭面でのさらなる負担を家族に負わせてしまうことになります。

 

精神面

・大切な家族(あなた)の思い出が詰まったモノを処分する辛さ

・あなたの死後の望みが分からないことからくる迷い

労力面

・モノが多ければその分片付ける労力がかかる

・同居していなかった場合、大型家具や家電の搬出が必要

金銭面

・家族だけで対応できない場合、業者に片付けや回収を依頼する費用がかかる

・家族だけで片付ける場合でも、粗大ゴミを収集してもらう費用はかかる

・あなたの契約していたサービスなどが分からず、解約できるまでの料金を家族が支払う

 

ただでさえ家族との別れに大変な悲しみを感じているところに、さらにこういった負担がかかるのは気が引けますよね。

家族へのダメージはできるだけ減らしてあげたいところです。

 

そのためにも生前整理を行い、不要なものを手放したり、手放さないものについての意向を家族に知らせておくことが重要なのです。

 

 

4-2. 死後に自分の望む対応をしてもらうため

自分の死後に、希望に沿った対応をしてもらうためにも生前整理は必要です。

 

あなたの持つモノや情報・考えは、生きている間はあなた自身によって管理できますが、亡くなった後はそうはいきません。

あなたが望んでいる通りに扱ってもらうためには必ず生前整理が必要になります。

 

すでにお伝えしたように、生前整理では手放さないものの扱いを決めて、それを周知させますよね。これによって、残された家族が例えば次のような対応をしてくれるはずです。

 

・あなたが望む形式でお葬式を行ってくれる

・あなたが望むものを棺に入れてくれる

・大切なものを、あなたがもらって欲しい人に渡してくれる

・財産をあなたの望む形で分け合ってくれる

・あなたのSNSアカウントを管理してくれる、あるいは削除してくれる

・あなたのパソコンやスマホ内のデータを必要に応じて保管/削除してくれる

 

このように、あなたのモノや情報・考えについて、あなたが亡くなった後に望む対応があるなら生前整理は行っておくべきだと言えます。

 

 

4-3. 相続関連のトラブルを避けるため

生前整理は、死後の相続関連のトラブルを避けるためにも必要なことです。

 

生前整理によってあなたの財産とその相続に関する遺言書を残しておけば、遺言書に従って遺産を分け合えば良いので、家族の間で揉める可能性はかなり低くなります。

 

「自分の家族に限って揉めるようなことはないだろうから、わざわざ遺言を残す必要はない。」

 

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最初から相続争いをするつもりの人など存在しません

 

にも関わらず、法務省の司法統計年報(家事事件編)によれば毎年1万件以上の遺産相続関連の裁判が行われているのです。

あなたの家族も人であり、様々な思いや事情を抱えている以上、遺産をめぐってトラブルが起こる可能性はゼロではありません

 

だからこそ、そのようなことを引き起こさないために、生前整理の一環として遺言書を残して対策をしておくべきなのです。

 

 

5. 生前整理を行うメリット3つ

 

生前整理が必要な理由についてお伝えしました。

 

紹介した理由はどれも、あなたの死後に関わるものでしたが、実は生前整理を行うことであなたが生きている間に得られるメリットも存在します

 

それが次の3つです。

 

・家族に見られたくないものを事前に処分できる

・将来と向き合うきっかけになる

・家族の生前整理の役に立てる

 

それぞれ具体的にお話ししますね。

 

5-1. 家族に見られたくないものを事前に処分できる

生前整理を行うことで、家族に見られたくないものを生きているうちに処分することができます。

 

もしあなたが生前整理をしないまま亡くなってしまったら、

 

・日記や手記

・手紙

・過去の恋人との写真

 

といった、家族であってもあまり見られたくないようなものが家族の目に入る可能性が高いです。

 

他にも、後ろめたいことや嘘が知られてしまうようなもの、誤解を招くようなものがあなたの死後、家族によって見つけられる場合もあります。

 

できることなら、そのようなものは事前に処分しておきたいと思いませんか?

 

生前整理を行えば、家族に見られたくないものや見られると恥ずかしいものも、あなた自身の手によって処分でき、家族の目に触れずに済むのです。

 

5-2. 将来と向き合うきっかけになる

生前整理は、自分の将来と向き合うきっかけにもなります。

 

生前整理は、自分の最期や死後のことを見据えて行うものではありますが、それは裏を返せば「どのように生きていくか」を考えることでもあるのです。

 

どういうことかというと、生前整理で行う「不要なものを手放す」ことは「今後必要なものを選別する」という作業でもあります。

つまり不要なものを手放す際に、あなたは必然的に「将来の自分にとって何が必要なのか」ということも考えることになるのです。

 

将来の自分に必要なものを判断するためには、将来のビジョンをある程度想定する必要があるはずです。

 

このように生前整理は、自分の死後のことだけではなく、自身の将来についても改めて考える良い機会になるのです。

 

 

5-3. 家族の生前整理の役に立てる

あなたが生前整理を行った経験は、家族が生前整理を行う際にも役に立つはずです。

 

具体的には次のような形で役立ちます。

 

ハードルが下がる

生前整理について、「やっておいた方が良いような気がするけどどこか他人事」という感覚で居る人は多いはずです。

ただ家族であるあなたが先駆けて行っていれば、生前整理が一気に身近なものになり、取り掛かるハードルが下がります。

 

相談に乗ることができる

生前整理を行っていくと、悩むことや分からないことも出てくるはずです。

そんな時に、すでに生前整理の経験があるあなたは良い相談相手になることができます

 

説得力のあるアドバイスができる

あなたが生前整理を行っていれば、家族に実体験に基づいた説得力のあるアドバイスをすることができます。

あなたが「こうしておけばよかった!」と思うことや「これをやってみて良かった!」と感じたことは、家族にとっても参考になるはずです。

 

手順ややるべきことを事前に説明することでスムーズに進められる

生前整理と一言に言っても、やるべきことが多く最初から効率よく進めることはなかなか難しいです。

しかし、あなたが事前に手順などを説明してあげれば、何も知らない状態から取り掛かるよりスムーズに進められます。

 

あなたが家族に先駆けて生前整理を行っていれば、こういった形で家族の生前整理に貢献できるのです。

 

生前整理を行う家族にとっても、すでに実践しているあなたの存在はとても心強いはずですよ。

 

 

6. 生前整理を行うデメリット2つ

 

生前整理を行うメリットをお伝えしましたが、良いことばかりというわけではありません。

もちろんデメリットも存在します。

 

ここでは生前整理の、

 

・気力と労力が必要

・多かれ少なかれ費用がかかる

 

という2つのデメリットについてご紹介します。

 

 

6-1. 気力と労力が必要

生前整理を行うには、自分自身の気力と労力が必要になります。

 

自分の持ち物や情報などをイチから見直して整理するというのは、多少なりとも覚悟のいることですよね。

 

また実際に手を動かし始めても、自分の持つすべてのものに対して不要なものを判断し、適切な方法で処分するだけでかなりの労力がかかります

 

加えて手放さないものに対しても、自分の亡き後どのように扱ってもらうかを決めて、その内容をまとめておくとなると、生前整理のために数ヶ月かかるということも珍しくありません。

 

フルタイムで仕事をしていたり、子育てや介護など毎日やるべきことに追われていれば、生前整理のための労力を捻出するのは簡単なことではないですよね。

 

しかし、こうしたデメリットのために生前整理を行わなければ、今度は代わりに残された家族に負担がかかります

気力と労力が必要であることは、生前整理のデメリットではありますが、家族のことを思えば克服しておきたいところです。

 

 

6-2. 多かれ少なかれ費用がかかる

生前整理を行うには、多かれ少なかれ費用がかかります。

 

生前整理で費用が発生するのは、次のような部分です。

 

①粗大ゴミや家電の処分費用

②遺言書や財産目録の作成を専門家(弁護士・司法書士など)にサポートしてもらう場合の費用

③不動産を売却する場合の仲介手数料や印紙税

④不用品の回収を業者に依頼する場合の費用

 

生前整理に専門家や業者のサポートを利用する場合には、このような費用がかかってきます

持ち物や財産の額が多ければ、100万円を超える費用が必要になる場合もあります。

 

対して不動産の売却予定が無い場合や、遺言書の作成・不用品の運搬を自分で行う場合は、②〜④の費用はかかりませんが、それでも①だけは確実に発生します

 

粗大ゴミや家電の処分にかかる費用は1点あたり400円〜数千円なので、それほど大きな金額になることはありませんが、それでも身銭を切る必要があるということはデメリットに当たりますよね。

 

 

7. 生前整理をするのがおすすめな人

 

生前整理にはデメリットもありますが、生前整理を行うことのメリットや必要性も大きなものであることはお分かりいただけているかと思います。

 

ただ、それでもご自身に必要であるかどうか、判断しかねているかもしれませんね。

 

そこでここでは、生前整理を行うべき「生前整理をするのがおすすめな人」の特徴を紹介していきます。

 

ここで説明する内容に一つでも思い当たる節があれば、あなたは生前整理をするべきです。

 

 

7-1. 家族が居る人

あなたに家族が居るなら、生前整理は行っておくべきです。

 

生前整理が必要な理由の一つとして、「家族の負担を減らすため」ということをお伝えしましたが、あなたが亡くなった後に遺品整理などを行うであろう家族が居るなら、その負担を少しでも軽くするためにぜひ生前整理を行ってください

 

生前整理を考える際に思い浮かべる家族といえば、子どもや弟妹など自分より年下の家族をイメージされるかもしれませんね。

しかし、ここで言う家族とはそれだけではなく、

 

・両親

・夫や妻

・事実婚状態のパートナー

・兄や姉

 

といった存在も含みます。

 

あなたが年上の親族や同世代のパートナーよりも先に亡くならない保証は無いので、年上であろうと年下であろうと家族と呼べる存在がいらっしゃるのであれば生前整理は行うべきなのです。

 

 

7-2. 財産を持つ人

財産を持っている人には、ぜひ生前整理を行っていただきたいです。

 

生前整理が必要な理由としてすでにご紹介しましたが、「相続関連のトラブルを避けるため」にも生前整理を行うことは大切です。

 

生前整理において、あなた自身が財産を細かく把握し、それらを適切に相続させるための遺言書を作成しておくことで、残された家族はそれに従うしかなくなります。

 

その結果、相続で揉める可能性を最小限にすることができるのです。

 

このように家族間での相続関連のトラブルを回避するために、あなたが財産を持っている場合は生前整理を行うようにしてください

 

 

7-3. 自分の死後のことが気になる人

「自分の棺には家族写真を入れて欲しい」

「自分の死後はパソコン内のデータを第三者に削除するよう依頼して欲しい」

 

など、自分の死んだ後のことが気にかかる人にも生前整理はぜひおすすめです。

 

生前整理の一環としてエンディングノートを作成し、残したものの扱いや自分の死後に関する意向を記しておけば、それを見た家族があなたの希望に沿った対応を行ってくれる可能性が高まるからです。

 

死後のことなので、本当に家族が望んだ通りに行動してくれるかどうかは確認できませんが、信用できる人に希望を知らせておくだけでも少し安心できるのではありませんか?

 

このように死後への不安・不満を残さず安心した気持ちで最期を迎えたいという人には生前整理はおすすめです。

 

 

7-4. 体が元気な人

体が元気な人、つまり健康で不自由なく体を動かすことができる人にも生前整理を行うことをおすすめします。

 

人は歳を重ねれば重ねるほど、体にガタがくるものです。

また、生きている年月が長いほど、身の回りのものは増えていきます。

 

つまり、歳を取ればその分、ものは増えるのに体は動かしにくくなったり疲れやすくなったりして、どんどん生前整理のハードルが上がってしまうのです。

 

そうなる前に、体が元気なうちに一度生前整理に取り組んでみてくださいね。

 

 

8. 生前整理のベストタイミングは「今すぐ」

 

ここまで読んでくださっているあなたは、生前整理に取り組むことを決断されたのではないでしょうか?

 

ただ、始める時期については、

 

「時間ができたら…」

「40代になったら…」

 

などと悠長に考えていらっしゃるかもしれません。

 

しかし、生前整理に取り組む最適なタイミングは「今すぐ」なのです。

 

人はいつ病気にかかったり、事故に遭ったり、亡くなってしまうか分かりません。

病気や怪我で体が思うように動かなくなってから生前整理に取り組むのでは、あなた自身にかかる負担が大きすぎるのです。

 

また、亡くなってしまった後では生前整理が不可能であることは言うまでもありませんね。

 

自分がいつまで元気で生きていられるか分からない以上、生前整理を行う時期は早いに越したことはありません

 

体が自由に動かせて、判断力や思考力も衰えていない今こそ、あなたが生前整理に取り組むべきベストタイミングなのです。

 

この後続けて生前整理の手順を説明するので、ぜひ参考にして取り掛かってみてくださいね。

 

 

9. 生前整理の手順

 

ここからは、生前整理の具体的な手順を説明します。

 

まず最初に全体の流れを見てみましょう。

このような手順を踏めば、生前整理は一通り完了するはずです。

 

決して1日や2日で終わるようなことではありませんが、少しずつ続ければ必ず終わらせることができますので、ぜひこの内容を参考にして生前整理を始めてみて下さいね。

 

では、それぞれの手順について具体的に解説します。

 

 

9-1. STEP① エンディングノートの用意

まず手始めにエンディングノートを用意して、生前整理の指針を記しておきましょう

 

エンディングノートとは、自分が居なくなった時や意思の疎通ができなくなった時に備えて、家族などに伝えておきたいことを記すノートのことです。

 

エンディングノートに形式やルールは無いので、基本的には書きたいことを自分の好きなように記載してOKです。

ノートではなく、いつでも書けるスマホのメモ帳などを使用しても構いません

 

自由に書くことのできるエンディングノートですが、まず生前整理の指針となる内容として最低限次のようなことを記載しておいて下さい。

 

・自分が大切にしていることやもの

・大切に思っている人とその連絡先

・(自分や家族が)自分のものを手放すかどうかの判断基準

 

生前整理の手始めとしてエンディングノートにこういったことを記載しておけば、この後行う作業で迷いが生じても、見返すことで指針に沿った判断がしやすくなります

 

エンディングノートについて、より詳しく知りたい方や、無料のフォーマットをダウンロードしてみたい方は以下の記事にも目を通してみてください。

 

無料で使えるエンディングノート、おすすめは?

 

 

9-2. STEP② 手放すものと残すものの仕分け

次に、自分の持つものや管理しているものを「手放すもの」と「残すもの」に仕分けしていきます。

 

あまり深く考えずに行うと、大切なものを手放して後悔することになったり、逆にほとんどものを手放すことができなかったりするので、一つ一つきちんと吟味して判断して下さいね。

 

もし手放すか残すかどうしても迷うようなら、一旦保留にしておきましょう。

保留したものが増えてきたら、エンディングノートに記した内容を振り返り、

 

・「自分が大切にしているもの」に当てはまるか?

・「自分のものを手放すかどうかの判断基準」と照らしてみて残すべきなのか?

 

といった視点で改めて考えてみて下さい。

 

 

9-3. STEP③ 不要なものを手放す

仕分けがある程度できたら、実際に手放していきます。

 

ものを手放す時には、

 

・処分

・売却

・譲渡

 

の3つの方法があることはお伝えしましたよね。

 

不要と判断したものは、適切な方法によって手放していきましょう

 

もし、譲渡したいけど誰にもらってもらうか迷った時は、エンディングノートの「大切に思っている人とその連絡先」を見直しながら考えてみて下さい。

候補として考えている人に連絡して相談してみるのも良いですよ。

 

あなたが誰かにあげたいと考えているものが相応しい人の手に渡るように、しっかり考えてみて下さいね。

 

 

9-4. STEP④ 残すものをどのように扱ってもらうか決める

ものを手放してスッキリしたら、次は残すものについて考えます。

 

この「残すもの」には、目に見えるモノだけでなく、情報やあなたの意向なども含むと認識しておいて下さい。

 

ここでは考えることが多くあるはずなので、残すものを

 

・目に見えるモノ

・財産

・契約しているサービス

・スマホやパソコン内のデータ

・死後の意向

 

などに分類して、どのように扱ってもらうか、あるいは対応してもらうか少しずつ決めていきましょう。

 

 

9-5. STEP⑤ ④で決めたことをエンディングノートに記載する

STEP④で決めた内容は、必ずエンディングノートに記載して下さい。

 

自分の中だけで完結したり、口頭で家族に伝えただけでは、せっかくよく考えて決めたことが無駄になってしまいます。

 

しっかりと目に見える形で残すようにしましょう。

このことで、あなたの持ち物や情報、意向について、希望通りの対応をしてもらえる可能性がグッと高まります。

 

 

9-6. STEP⑥ 財産目録(一覧)の作成

次に、財産のことを考えていきます。

 

まずはあなたの財産を一覧にした、財産目録を作成して下さい。

ここで言う財産には、借金などマイナスのものも含み、目録にも記載する必要があるので要注意です。

 

もし複数の不動産や有価証券などを持っていて、財産総額が多いという自覚があるなら弁護士や司法書士などの手を借りた方がスムーズに作成できます。

 

一方、預貯金や自宅、多少の高級品など、さほど多くは無いけど財産と呼べるものがあると言う場合には、自分で財産目録を作成してみても良いですよ。

財産の種類や数が多くなければ、意外と作成するのは簡単です。

 

参考までに、自宅・預貯金・自動車が財産である場合の財産目録のサンプルを載せておきますね。

このようなサンプルやひな型がネット上にも多く掲載されているので、そういったものを利用すると良いですよ。

 

 

9-7. STEP⑦ 遺言書の作成

財産目録ができたら、遺言書を作成します。

遺言書では、どの財産を誰に相続、または遺贈するかを定めることができます。

 

ただし、かなり要件が細かく、漏れがあると法的効力を持たなくなるので自筆で作成する場合は注意が必要です。

とはいえ、弁護士や司法書士などに依頼すれば数万円の費用がかかります。

 

初めての遺言なら、ひとまず自筆で作成する「自筆証書遺言」を作成してみましょう

 

その際には、法務省の自筆証書遺言書保管制度に関するページに自筆証書遺言の要件や様式例が掲載されているので、そちらを参考にしてみて下さい。

 

 

9-8. STEP⑧ エンディングノートや遺言書の存在を家族に知らせる

最後に、エンディングノートや遺言書を作成したことと保管場所を家族に知らせておきましょう。

 

エンディングノートも遺言書も、その存在を家族が知っておくことが大切です。

 

もしあなたが突然居なくなってしまっても、エンディングノートや遺言書の保管場所を家族が知っていれば、速やかに確認することができるからです。

 

その結果、家族はあなたが亡くなった直後から意向を汲んだ対応を行うことが可能となるのです。

 

 

10. 生前整理を行う際に気をつけるべきポイント

 

生前整理の手順をお伝えしたので、あなたはもういつでも生前整理に取り掛かることができます

 

ただ、生前整理は見ていただいた通りやることが多く、その全てをきちんと遂行するために知っておいて欲しいポイントがあります。

 

ここではそのような、生前整理を行う際に気をつけるべきポイントをご紹介します。

 

 

10-1. 一気に済ませようとしない

生前整理を行う時には、一気に済ませようとせず、少しずつ継続して行うようにしましょう。

 

自分の持つものや管理するもの全てについて、手放したり死後の扱い方を考える必要がある生前整理は、時間がかかって当たり前なのです。

持ち物が多い人ならなおさらです。

 

それなのに、短期間でまとめてやろうとすれば、その大変さに嫌気がさしてしまいます。

そのために途中で投げ出してしまうのはもったいないです。

 

そうならないように、

 

「今日はキッチン周りをやろう」

「来週は契約しているサービスを見直そう」

 

という風に、小さな目標を立てて一つ一つ着実に進めるようにしましょう

 

せっかく始めた生前整理を最後までやり遂げるために、できる時にできる範囲のことを行って下さいね。

 

 

10-2. 財産や相続に関することは独断で進めない

財産や相続のことは、決して自分だけで判断せず、家族と相談しながら対応を考えるようにして下さい。

 

家族とコミュニケーションを取りながら進めることで、より良い財産の扱い方が見出せるはずです。

 

例えば次のようなケースを考えてみて下さい。

 

子どもは居ないが妻が居る場合

生前整理の真っ最中のAさんには妻と、独身の弟が居る。

遺産として残す預貯金は法定相続分に則って、妻に4分の3を、弟に4分の1を相続してもらおうと考えている。

 

しかし妻に相談したところ、

「自分は仕事をしていて給料も満足にもらえている。養う子も親も居ない。ただあなたの弟さんは持病があって、今後も何かと入用になるはずだから、割合を考え直してみたら?」

 

という答えが返ってきた。

Aさんは相続の配分をもう一度考えてみることにした。

 

このケースのように、財産や相続については家族と相談することで、本人もその家族も納得するより良い対応がしやすくなるのです。

 

財産の状況や家族の気持ちによっては、事前に話し合っても結論が出しづらいこともあるかもしれませんが、それでも寝耳に水の状態よりは家族も納得しやすいはずです。

 

 

10-3. 節目に再度取り組む

生前整理は、人生で一度きりというのではなく、節目節目で再度取り組むようにしましょう。

 

というのも、生前整理を行ってから数年が経てば、新たなものが増えたり環境にも変化があるからです。

あなたの価値観にも変化があるかもしれませんよね。

 

そうなれば、生前整理を改めて行う必要があると思いませんか?

 

そこで、自分の将来を改めて考える意味でも次のような節目で再度生前整理に取り組んで下さい。

 

・結婚

・出産

・パートナーや家族との別れ

・退職

・引越し

・40歳、50歳などキリの良い年齢になった

 

このような人生の節目で、その時のあなたに適した生前整理を改めて行うようにしてみて下さいね。

 

 

11. 生前整理のサポートが必要なら業者に依頼するのもあり

 

生前整理は基本的に自分の手で行うものであり、ここまでの内容もそのことをベースにお話ししてきました。

 

しかし、自分自身で行うとなると

 

「一人で全部できる自信がない…」

「困った時に相談できる相手が欲しい…」

 

といった不安もありますよね。

 

そこで、生前整理を行う際にサポートが必要だと感じられる方には業者に手伝ってもらうことをおすすめします

 

ここでは、必要に応じて生前整理業者への依頼をスムーズに行えるように、

 

・生前整理業者のサービス内容

・生前整理を業者に手伝ってもらう場合の費用目安

・生前整理業者を選ぶ際のポイント

 

についてお話しします。

 

一人で行き詰まってしまうくらいなら、必要な部分だけ業者を利用して効率よく生前整理を進めていきましょう

 

 

11-1. 生前整理業者のサービス内容

まずは生前整理業者に依頼することができるサービスについてご紹介します。

 

生前整理のサポートを行う業者では、一般的に次のような対応が可能です。

 

・生前整理アドバイザーによる相談対応

・身の回りの整理整頓と不用品の処分

・データやデジタル機器の中身の整理

・財産目録の作成

・遺言書の作成

 

実際の作業部分のサポートだけではなく、相談に乗ってもらえるのは心強いですよね。

 

こういったサービスの中から、あなたに必要なものを選んで依頼すると良いですよ。

 

 

11-2. 生前整理を業者に手伝ってもらう場合の費用目安

業者に依頼するとなると、気になるのが費用面のことですよね。

 

そこで、先ほどご紹介した生前整理業者のサービス別に、大まかな費用目安を下記の表にまとめましたのでぜひ参考にしてみて下さい。

 

生前整理アドバイザーによる相談対応

3,000円〜5,000円/1時間

身の回りの整理整頓/不用品の処分

1LDKの場合

70,000円〜200,000円

2LDKの場合

90,000円〜250,000円

3LDKの場合

170,000円〜500,000円

4LDK以上の場合

220,000円〜600,000円

データやデジタル機器の中身の整理

パソコンのデータ移行

8,000円〜12,000円

パソコンの廃棄

8,000円

ネット上のサービスのログイン情報調査

15,000円

パソコンの強制初期化

21,000円

財産目録の作成

50,000円〜100,000円

遺言書の作成

70,000円〜100,000円

※司法書士や行政書士による作成・サポートの場合

 

もちろん業者によって料金設定は異なりますし、あなたの状況によっても料金は上下しますが、異常に高い料金を請求してくる業者や格安でサービス内容がイマイチな業者を避けるために、この表の内容を参考にしてみて下さいね。

 

 

11-3. 生前整理業者を選ぶ際のポイント

生前整理を手伝ってもらうためには、あなたのプライベートな部分を話したり見せたりする必要があるため、業者選びは慎重に行いたいものです。

 

そこで、あなたに合った優良な業者を選ぶために気をつけて欲しいポイントをお伝えしますね。

 

①手伝ってもらいたい作業についての実績を確認する

生前整理に関するサービスは幅広く、業者によって多少の得意・不得意があるはずです。

 

特に、データやデジタル機器の中身の整理や財産目録・遺言書の作成には専門的な知識や技術が必要となります。

これらのサポートが必要な場合には、事前に実績があるかどうか確認するようにしましょう。

 

②資格保有者が在籍しているか確認する

生前整理についての相談対応や、身の回りの整理整頓を手伝って欲しい場合は、その領域の資格保有者が在籍しているかどうか確認してみて下さい。

 

生前整理に精通している人が持っている資格には、次のようなものがあります。

 

・生前整理アドバイザー

・ライフオーガナイザー

・整理収納アドバイザー

・遺品整理士

 

こういった資格を持っている担当者なら、安心して生前整理の相談をしたり、自宅の片付けを任せることができますよ。

 

③3社以上に相見積もりを取る

適正価格で依頼するために、見積もりは3社以上から取るようにして下さい。

少なくとも3社の見積もりを見比べれば、自分の依頼内容に対する費用相場が把握しやすくなるはずです。

 

また見積もりの項目はできるだけ詳しく教えてもらい、どの作業にどういった費用がかかるのかもご自身でしっかり把握しておきましょう。

その方が細かい部分まで比較することができますし、依頼内容を調整して料金を予算内におさめるといったこともしやすくなります。

 

④担当者の対応をチェックする

先ほどもお話ししましたが、生前整理を手伝ってもらうためにはプライベートなことを話したり、自宅を見せたりする必要があります。

 

なんとなく合わない、信用できない担当者にそういったプライベートを知られることは、あなたのストレスに繋がります。

 

気持ちよく依頼できるように、担当者の対応を見て、

 

「この人になら安心して任せられる」

 

と感じる担当者と協力して生前整理を進めることも大切です。

 

 

12. 信頼できる生前整理業者を探す方法

 

もし、生前整理について

 

「業者にサポートを依頼したい」

「ひとまず生前整理について相談だけしたい」

 

とお考えなら、当サイト「みんなの遺品整理」を活用してみて下さい。

 

「みんなの遺品整理」では、厳選された全国の優良な生前整理業者をご紹介することで、あなたが安心して生前整理に取り組めるようお手伝いします

 

そのための体制やサービスについて一部ご紹介しますね。

 

 

12-1. ご紹介するのは厳しい審査基準をクリアした業者のみ

「みんなの遺品整理」でご紹介する生前整理業者には、ユーザー様が安心して依頼できるよう厳しい加盟審査を実施しております。

 

その審査項目の一例が次のようなものです。

 

・法律を守って運営しているか

・過去にクレームや追加料金がないか

・電話対応や接客の質が良いか

 

こういった項目で審査し、審査基準をクリアした業者のみが当サイトに掲載されています

 

生前整理には不用品の処分がつきものですが、実は中には不法投棄を行う業者や自治体のルールに従わず不用品の収集を行う業者も存在しているのです。

 

しかし当サイトでご紹介する生前整理業者には、そういった違法業者は含まれておりませんので、ユーザー様には安心して業者をお選びいただけます。

 

 

12-2. 一度で3社に一括見積もり可能

「みんなの遺品整理」を通して無料見積もり依頼をしていただくと、一度の依頼で3社に見積もりを取ることが可能です。

 

これにより業者ごとに依頼したい内容を説明する手間が省けるだけではなく、各社の見積もりを簡単に見比べることができます

 

また、念の為に「みんなの遺品整理」の運営側でも、ご紹介した業者が相場より著しく高い見積もりを提示していないか毎回チェックしています。

 

こういったことから、安くて信頼できる生前整理業者へのスムーズなご依頼が可能となるのです。

 

相見積もりは、以下の3ステップで簡単にご依頼いただけます。

 

相見積もり依頼の簡単3ステップ

STEP①

お見積もりフォームにアクセス

STEP②

フォームに従って、ご連絡先やご自宅の情報を入力

STEP③

フォームの最下部、「相談内容・お部屋の状況、相見積もりの希望など」の欄に相見積もりご希望の旨を記載

 

相見積もりは無料で行っていただけますので、お気軽にご依頼くださいね。

 

 

12-3. 豊富な口コミをチェック可能

「みんなの遺品整理」では、多くの生前整理業者の口コミをチェックすることができます。

 

口コミでは、以下の画像のように、利用された方の感想だけでなく、依頼されたお部屋の間取りや実際の金額も掲載されているので、参考になる点も多いはずです。

 

このような口コミを通して実際に利用した方の感想や状況を知ることで、ご自身に合った生前整理業者を見つけやすくなるはずです。

 

生前整理業者は、あなたのプライベートを垣間見ることになります。

だからこそ口コミを参考にして、本当にあなたに適した業者を選んでいただきたいと思います。


 

業者選びから相談したい、あるいは依頼してみたいと感じられる生前整理業者が見つかったら、ぜひ一度下記よりご相談ください。 

 

 

 

13. まとめ

生前整理について、その内容や手順などを説明してきましたが、理解を深めていただけたでしょうか?

 

最後に今回お伝えした内容をまとめておきます。

 

生前整理とは、あなたの持つモノや情報、金銭的価値のあるものの中で不要なものを手放し、手放さないものについては死後どのように扱うかを決めることです。

 

似た言葉に、遺品整理や老前整理がありますが、遺品整理は本人が亡くなった後に家族が行うものであり、生前整理とは全く別のものになります。

 

対して老前整理は、行う時期が「老いる前」に絞られているものの、生前整理の一種ということができます。

 

生前整理は、以下の理由からぜひ行うべきです。

 

・死後に自分の望む対応をしてもらうため

・家族の負担を減らすため

・相続関連のトラブルを避けるため

 

また行うことで次のようなメリット・デメリットがあります。

 

メリット

デメリット

・家族に見られたくないものを事前に処分できる

・将来と向き合うきっかけになる

・家族の生前整理の役に立てる

・気力と労力が必要

・多かれ少なかれ費用がかかる

 

もしあなたが次のうちどれか一つでも当てはまるなら、ぜひ生前整理をおすすめします。

 

・家族が居る

・財産を持っている

・自分の死後のことが気になる

・体が元気

 

生前整理を行うのであれば、体も判断力も衰えていない今こそ取り掛かるべきベストタイミングです。

 

手順としては、次の順番で行っていくと良いですよ。

 

STEP①

エンディングノートの用意

STEP②

手放すものと残すものの仕分け

STEP③

不要なものを手放す

STEP④

残すものをどのように扱ってもらうか決める

STEP⑤

STEP4で決めたことをエンディングノートに記載する

STEP⑥

財産目録(一覧)の作成

STEP⑦

遺言書の作成

STEP⑧

エンディングノートや遺言書の存在を家族に知らせる

 

また生前整理を最後まできちんとやり終えるためには、以下のことに気をつけてみて下さい。

 

・一気に済ませようとしない

・財産や相続に関することは独断で進めない

・節目に再度取り組む

 

もし自分一人でやり切る自信が無かったり、相談先が必要なら、必要に応じて生前整理業者にサポートを依頼することも検討してみて下さいね。

 

今回の内容があなたの生前整理の役に立てば幸いです。

 

【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

はじめての遺品整理でも、専門知識が豊富な相談員が中立な立場で、無料アドバイスをさせていただきます。大切な人の生きた証を残しつつ、気持ちよく次の世代へ資産や遺品を引き継ぐために、私たちは、お客様一人一人に最適なお手伝いができる情報提供・業者のご提案をいたします。