実家や自分の部屋がゴミ屋敷となってしまった場合、どうしたらよいのでしょう。ゴミ屋敷というと業者に頼んでなんとかしてもらうというイメージもありますが、お金をかけずに、自力で片付けることはできないのでしょうか。ここでは、ゴミ屋敷の片付けを自力でするコツを紹介していきます。

自力でゴミ屋敷を片付ける方法とコツ

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ゴミ屋敷とは

ゴミ屋敷とは、「自宅のほとんどがゴミで覆われてしまっている家」の事です。ゴミが散乱しているだけでなく、部屋の天井までゴミで一杯になっていたり、庭や駐車場までゴミで溢れているケースもあります。

ゴミから悪臭が発生したり、害虫が集まっている状態を長時間放置すると、周辺住民とトラブルに発展してしまいます。そうなる前に、ゴミ屋敷を片付けてしまうことが必要です。

この記事では、ゴミ屋敷を自力で片付ける方法についてご紹介していきます。

ゴミ屋敷を自力で片付け・掃除できる基準

一口に「ゴミ屋敷」と言っても、様々なパターンがあります。まずは部屋の現状把握から始めてみましょう。

自分で掃除・片付けできるケース

  • 間取りがワンルームや1Kである
  • 特定の1部屋だけがゴミ屋敷となっている
  • なんとか生活はできる状態である

いわゆる「足の踏み場もない」状態でゴミが散乱しているのでなければ、1人でも1日から2日ほどで片付けることが可能です。

日数を要するが自力で掃除できるケース

  • 間取りが2Kから3DK程度
  • キッチンやお風呂などの水回りが使用可能

手がつけられないほどゴミがあふれてしまったりしている場合は片付けの専門業者に相談してみるのも良いでしょう。設備の修理や処分するゴミ収集の手配などすべて行ってくれます。

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ゴミ屋敷片付けで準備する3つのこと

ゴミ屋敷の片づけを始める前に、準備することを3つにまとめてみました。まずは全体の流れを確認して見ましょう。

1.人手・スケジュールの確保

2.片付けに必要な道具を準備

3.ゴミの処分方法の確認

以下で、それぞれの項目について詳しく説明していきます。

準備①人手・スケジュールの確保

まずは人手の確保と、スケジュールを開けることを意識してください。

ゴミ屋敷を片付ける場合、基本的に一人で1日で終わらせることは不可能です。3人程度の人手を集め、2~3日は掃除できる日にちをつくるようにしましょう。

一気に行ってしまうのが望ましいですが、なかなか集まるのが難しい場合は、集まれる日に1部屋ずつと決めて片づけていくのがよいでしょう。

準備②片付けに必要な道具を準備

ゴミ屋敷の片付けに必要な道具には、次の6項目があげられます。片付けの前に準備をしておきましょう。

道具 備考
軍手・マスク 軍手は滑り止め付きのものがよい
作業服・エプロン 動きやすく汚れても良い服がよい
殺虫剤 作業前と作業中に使用する
ゴミ袋(100枚) 市区町村の自治体指定のゴミ袋または丈夫で破れにくい袋がよい
紐・ガムテープ(布製) 雑誌や新聞などの梱包に使用する
掃除道具(雑巾,洗剤,ほうき,ちりとり,バケツ,掃除機) 片付け後の清掃に使用する

準備③ゴミの処分方法の確認

ゴミの量がそれほど多くなければ通常のゴミ回収の日に出すことができます。しかし曜日が合わなかったり、ゴミが大量だったりする場合は、以下のような方法を検討しましょう。

①自治体のゴミ処理センターへ自分で搬入

搬出できる車と、その運転手が確保できる場合はおすすめです。受付時間さえ調べておけば、自分の好きなタイミングにゴミを搬入することが出来ます。

②ゴミ処理業者に依頼

処分する品を整理できた時点で、回収から不用品回収業者にまかせることも出来ます。料金は自治体の回収より高くなりますが、タイミングが合えばすぐに取りに来てもらえます。

また、捨てたいゴミが大量にあり困っている場合は、下の記事で詳しくご紹介しているので参考にしてみてください。

〈参考記事〉大量のゴミの処分、どうしたらいいの?

ゴミ屋敷片付け方 5ステップ

ゴミ屋敷の片づけ方をまとめてみました。まずは大きな流れを意識してみましょう。

1.殺虫剤の噴射

2.狭い範囲から始める

3.仕分けの箱は3種類

4.いらないものを分別する

5.ゴミを搬出・清掃

以下で、それぞれの方法について詳しくご紹介していきます。

ゴミ屋敷片づけ方①殺虫剤の噴射

まずは、部屋全体に向けて殺虫剤を噴霧します。

ゴミ屋敷ではゴキブリやハエといった害虫がどこに潜んでいるのか分からないので、あらかじめ殺虫剤を噴射しましょう。作業する日の前日に使っておくと効果的でしょう。

※害虫による被害がひどい場合は、害虫の駆除を専門とする業者に頼むこともできます。

害虫駆除の料金目安はどれくらい?

ゴミ屋敷片づけ方②狭い範囲から始める

搬出口への動線を確保するためにも、出入口に近いところから少しずつ片付けていきます。ゴミ袋にゴミをどんどん入れて行きましょう。

着手する範囲は1メートル四方を目安にすると良いです。ポイントは小さな範囲からじわじわと片付けの範囲を広げていくことです。

また、掃除をする際にはスプレータイプの殺虫剤を手元に用意し、適宜噴射しながら作業をするようにしましょう。

ゴミ屋敷片づけ方③仕分けの箱は3種類

仕分け作業では、「いるもの」「いらないもの」そして「保留」の3つの分類を作っておき、判断に迷うものは「保留」の箱に分類しましょう。

仕分けの際は、「今使っていないものは処分する」など基準を作って臨むとよいでしょう。どこから手を付けてよいのかわからないという場合は、以下の順番で片付けてみましょう。

①明らかにゴミになるものを片づける

先ほどは目に見えるゴミを処分しましたが、紙袋や古い新聞、空き箱などの明らかにゴミになるものがまだ残っていたら処分しましょう。

②大きな家具を片づける

次に、使用されていない大きめの家具を仕分けして片づけるようにしましょう。テーブル、いすなど、普段使わない大きめの家具を捨てることでスペースができます。

また、棚などの収納家具の中にある書類などは、一度段ボールなどに入れ、必要がなければ大きな棚を処分してしまいましょう。

③小さな物を片付ける

次は小さいもの捨てていきます。衣類や飾ってある人形などを、残すか残さないかの判断基準を決めて処分していきましょう。

④分類に悩むものを片づける

最後に、書類や手紙、写真など判断に迷うものをいるものといらないものに分けて片づけていきます。この作業は一番時間がかかるため、最後にするがおススメです。

ゴミ屋敷片づけ方④いらないものを分別する

燃えるゴミ・燃えないゴミといったように分別していきます。自治体によって分類は異なり、分別を間違うと回収してもらえないこともあるので、注意しましょう。

また、自治体では回収してくれないものもあるので気をつけましょう。家電などの場合は購入した店舗へ、危険物は対応可能な不用品回収業者に回収を依頼する必要があります。

自治体では回収してくれないものの例

  • エアコン
  • テレビ
  • 冷蔵庫、冷凍庫
  • 洗濯機、衣類乾燥機
  • パソコン
  • ピアノ
  • 自動車(タイヤなど含む)
  • オートバイ
  • ガソリン、灯油、オイル
  • 消化器

以下で、不用品を業者に回収してもらう際のコツなどについて解説していますので参考にしてみてください。

〈参考記事〉ゴミが大量!業者に依頼して回収してもらうには

ゴミ屋敷片づけ方⑤ゴミを搬出・清掃

ゴミの搬出

搬出に関しては、台車を用意するといいでしょう。部屋の中にあるものを搬出することで、作業のモチベーションも高まります。

まとまったものから搬出し、家の中からゴミを減らしていきましょう。

部屋の清掃

ゴミを搬出できたら、部屋の清掃をしましょう。まずはホコリを掃除機などで除去し、洗剤やおそうじシートを使い、拭き掃除をして汚れを落とします。
 
害虫が湧かないよう、生ゴミから出た液がある場合は強力な洗剤で掃除し、清潔な部屋にしましょう。どうしても落ちない汚れは、ハウスクリーニングの業者に頼むこともできます。

ゴミ屋敷片付けのコツ

実際に作業を進めていく上で意識しておくべきコツをまとめてみました。これらを意識して効率よく片付けましょう。

コツ①:ほぼすべてを処分するという意識を持つ

生活に最低限必要なもの以外は「すべて処分」するという意識を持ち続けましょう。ゴミ屋敷は、圧倒的に物量が多いのが特徴です。貴重品を除き処分していきましょう。     

コツ②:取っておく物の量を予め決める

最初に片付ける時点で、箱を用意するなどして「取っておく物」の量を決めておくことをおすすめします。こうすることで、必要以上に物の量が増えることを防げます。

コツ③:とにかく目の前にあるものに集中する

あまり頻繁に移動せず、立っているその場所にあるものを仕分けることに専念しましょう

特に最初は、どこを見てもゴミだらけでどこから手を付けたらいいかわからなくなるかもしれませんが、とにかく目の前の物に集中して、一個ずつ丁寧に仕分けしていきましょう。

コツ④:まずは「床を見えるようにする」ことを意識する

まずは床に散乱した物やゴミの仕分けをし、床が見える状態にすることを意識しましょう。これだけでも大変ですが、大きな達成感が得られ、その後の分類作業がしやすくなります。

コツ⑤:一部屋ずつ片付ける

一気に片付けようとすると、家中片付けられていないもので溢れてしまい、やる気が無くなることもあります。

「今日はこの部屋を綺麗にする」など目標を立てて行うことで、着実に片付けが進むのでモチベーションも上がります。

どんな場合に専門業者に依頼したら良い?

ゴミ屋敷の片付け方についてご紹介してきましたが、自力で片付けるのが難しいと感じる方もいらっしゃっると思います。では、どのような状況で専門家に頼めばよいのでしょうか。

【専門家に頼む基準】

・人手や道具を確保することが難しい

・庭や駐車場にもゴミが溢れている

・3DK以上の広さのゴミ屋敷である

・水回りが使用不可能な状態

また、精神的、体力的にも片付けを行うことが厳しいと感じる場合は、専門家に依頼することをおすすめします。

ゴミ屋敷片付け業者の料金相場

ゴミ屋敷の片付けを自力で行うのが難しい場合は、ものの仕分けからゴミの処分まで一括で行ってくれる業者に依頼すると楽に片付けることができます。

しかし同じ「ゴミ屋敷」といっても、床にゴミが散乱している程度から、天井までゴミが積み重なっている程度まで様々な状況があります。

そのため、ゴミの量や家の大きさによって、かかる費用や時間は大きく異なります。

【間取り別】片付け費用の目安

間取り 料金相場 作業人数 作業時間
1R・1K 30,000円~80,000円 1~2名 1~3時間
1DK 50,000円~120,000円 2~3名 2~4時間
1LDK 70,000円~200,000円 2~4名 2~6時間
2DK 90,000円~250,000円 2~5名 2~6時間
2LDK 120,000円~300,000円 3~6名 3~8時間
3DK 150,000円~400,000円 3~7名 4~10時間
3LDK 170,000円~500,000円 4~8名 5~12時間
4LDK以上 220,000円~要見積もり 4~10名 6~15時間

※上記金額は作業費を含む人件費・車両費・回収運搬費・廃棄物処分費をあわせた概算費用となります。家の中のゴミの量によって料金が変わります。

トラックのサイズによる片付け費用の目安

軽トラック 1台あたり30,000〜40,000円
2トントラック 1台あたり50,000〜80,000円

ワンルームマンションでゴミが敷き詰められている程度の場合は軽トラックで運ぶことができる場合もあります。

しかし家中がゴミだらけの場合は2トントラック1台では到底収まりません。2トントラック2台を利用し、さらに人件費もかさむため20~30万円の費用がかかるのが相場のようです。

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具体的な料金実例や優良業者の選び方については以下の記事をご覧ください。

ゴミ屋敷業者の片付け費用と料金相場

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まずは意識を変えてみよう

ゴミ屋敷になってしまった自分の部屋や家を見て「なんとかしたい」という意識は持っていながら、「どうしてもやる気が起きない」「友人や業者に相談するのが恥ずかしい」「せっかく取っておいたものを捨てるのがもったいない」などの理由でどうしても一歩が踏み出せずにいる人は多いのではないでしょうか。この記事を参考にして、自力での片付けに挑戦してみるのか、業者に依頼するのか、最初の一歩を踏み出す助けになれば幸いです。

【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証一部上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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