セルフネグレクトとは、自分に対する関心や意欲が無くなることです。掃除や洗濯、ゴミ出しなどもできなくなり、日常生活にも支障が現れます。高齢者をはじめ、若い女性にも急増しているセルフネグレクト。公的な調査データをもとに症状や原因、治し方などを解説します。

セルフネグレクトとは?高齢者や若い女性も要注意!調査をもとに原因や対策を解説

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セルフネグレクトとは?

セルフネグレクトとは、意欲や能力の低下・喪失によって日常生活が困難になり、自らの健康や安全を損なう状態です。

全米高齢者虐待問題研究所(NCEA)では、セルフネグレクトを「自分自身の健康や安全を脅かすことになる、自分自身に対する不適切なまたは怠慢の行為」と定義しています。

自分への関心や意欲が無くなるため、掃除や洗濯、ゴミ捨てなどができなくなり、自宅がゴミ屋敷になってしまうケースもあります。

人間関係やショッキングな出来事などさまざまな原因によって陥ってしまいます。

セルフネグレクトの症状

出典:厚生労働省「図表2-2-30 セルフ・ネグレクトに該当する状態」

上記のデータは、厚生労働省が各自治体に対し、セルフネグレクトに該当すると考えられる高齢者の状態について調査したものです。

セルフネグレクト状態の9割以上の方は、必要な治療や福祉サービスを拒否しているとされています。

さらに、親族や近隣住民からの虐待や経済的搾取を受け、また詐欺被害に遭っているにも関わらず、サポートを拒絶している方も9割近くいることがわかります。

セルフネグレクト状態の方は、生活を維持・改善するために必要な支援も拒否し、外部との関わりを遮断することが特徴です。状況が悪化した場合、重篤な病気を引き起こす可能性もあります。

加えて、不衛生な環境に暮らす方も9割以上を占め、掃除や整理整頓が行えない状態が続くことから、いわゆるゴミ屋敷状態になる恐れもあるとされています。

上記の調査は高齢者にフォーカスしたものになりますが、セルフネグレクトは中高年や若年層にも起こり得ます。

また、介護保険サービスなどを利用している高齢者以外の方は公的機関とのつながりが希薄な面もあり、セルフネグレクト状態を見落とされる恐れも考えられます。

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〈参考記事〉セルフネグレクトとごみ屋敷の関係は?

セルフネグレクトは高齢者に多い問題

内閣府の調査によると、セルフネグレクト状態の高齢者は平成23年3月の段階で9,381〜12,190人(平均値 10,785人)いることが推計されています。

少子高齢化による高齢者数の増加といった社会的背景から、近年ではさらに数が増えていることが予想されます。

以上の要素からセルフネグレクトは高齢者に多い問題と言えるでしょう。

 出典:内閣府経済社会総合研究所「セルフネグレクト状態にある高齢者に関する調査―幸福度の視点から 報告書」

20代の若者や女性にもセルフネグレクトのリスクがある

セルフネグレクトが高齢者に多い問題であることは事実ですが、20代の若者や女性が陥るケースも少なくありません。

一般社団法人日本少額短期保険協会の「孤独死現状レポート」によると、若年層における孤独死の原因としては、自殺の割合が高いことが読み取れます。

2021年6月時点の報告によると、20代までの孤独死における自殺者の割合は26.5%にも達しています。

高齢者とは傾向が異なりますが、若い世代でもセルフネグレクトに陥る可能性があるでしょう。また、若年層の孤独死(自殺)は女性のほうが多いです。

女性は身だしなみを整える方が多く、外見での判断が難しいため、男性に比べて周囲が変化に気づきにくいことも考えられます。

非正規雇用の割合は女性の方が2倍以上多く、経済的な問題からセルフネグレクトになるケースも少なくありません。

出典:一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会「第6回 孤独死現状レポート」(PDF)

出典:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」(PDF)

〈参考記事〉女性のセルフネグレクトについて詳しく見る

セルフネグレクトの原因

出典:厚生労働省「図表2-2-29 自治体へのアンケートにおいてセルフ・ネグレクトの原因として挙げられたもの」

上記のグラフは、厚生労働省が全国の市区町村を対象に、高齢者がセルフネグレクト状態に陥った原因と考えられるものを調査したデータです。

ご本人の「認知症」や「精神疾患」をきっかけに発症した方は8割以上と、認知機能や精神状態と密接に関わっていることがわかります。

「経済的困窮」や「人間関係」が原因と考えられる方は7割強で、それぞれの要因が重なり、社会的に孤立することで発症するケースもあるようです。

本件は「高齢者のセルフネグレクトの原因」に関する調査にはなるものの、中高年以下も単身世帯数の増加に伴い、孤立リスクが上昇していることなどから、広い世代に注意が必要な問題です。

セルフネグレクトを改善するには?

・相談窓口に相談する
・疾患を治療する
・部屋を片付ける
・介護サービスを利用する

セルフネグレクト状態の改善には主に上記の対応が必要ですが、まずは各地域の相談窓口に相談することを推奨します。病気が原因の場合は、医療機関の受診も必要です。

不衛生な環境で生活し続けることでセルフネグレクトがさらに悪化するという悪循環に陥るため、業者に依頼して部屋を片付けるのも有効です。

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〈参考記事〉セルフネグレクトの相談窓口は?

セルフネグレクトを未然に対策するには?

ご自身やご家族のセルフネグレクトを予防する1番の対策は1人きりの状況を作らないことです。

会話やコミュニケーションがないなど、孤立した状況にならないようにします。

同居人がいない場合は、近所の方や行きつけのお店の店員さんなどに挨拶や世間話などをしてみるのもおすすめです。

地域の集まりやボランティアに参加したり、ご家族と頻繁に連絡を取り合ったりしてつながりを継続するのも良いでしょう。

セルフネグレクトのチェックリスト

一人暮らし、もしくは一人で過ごす時間が多い
家族・友人がいない、もしくは遠距離にいる
歯の治療や病気の治療を放置している
必要な状態であるにもかかわらず介護サービスを利用していない
ゴミや衣類が散乱しているなど家の衛生状態が悪い
栄養バランスの良い食事が摂れていない
極端に節約もしくは浪費している
入浴や身だしなみに無頓着で汚れている
医療・介護・福祉・保健関係の担当者と会いたくない、めんどくさい

セルフネグレクトの予防には、自分で兆候に気がつくことが大切です。

上記のチェックリストで当てはまる項目が多い場合はセルフネグレクトのリスクが高いため、注意しましょう。相談窓口を利用したり、周囲の人に助けを求めたりするのがおすすめです。

「まずは自分で解決したい」という方は、部屋の片付けや掃除、毎日の入浴などから取り組んでみましょう。

もしもゴミ屋敷になってしまったら?

セルフネグレクトが原因でご自身やご家族の自宅がゴミ屋敷になっている場合は片付け業者の利用を検討しましょう。

プロの優良業者であれば、再発しないようなためのアドバイスや周囲への配慮もしてくれます。

また、害虫が発生している場合などは健康被害のリスクもあります。無理をせず業者へ相談してみましょう。

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〈参考記事〉ゴミ屋敷について詳しく見る

セルフネグレクトなどが原因で荒れた部屋を片付けた事例

ものが散乱した部屋の清掃例

出典:みんなの遺品整理掲載業者「合同会社クリーンサービス」 事例紹介

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〈参考記事〉その他の事例を見る

汚れたトイレの清掃例

出典:みんなの遺品整理掲載業者「あんしんサポート村」 事例紹介

お近くの特殊清掃業者はこちら

〈参考記事〉その他の事例を見る

 まとめ

セルフネグレクトになると自分自身への関心を失い、掃除や洗濯、ゴミ捨てなどを含む健全な日常生活が困難になります。

原因はさまざまですが不明点も多く、完全には解明されていないのが現状です。ご自身やご家族に異変を感じた場合、まずは孤立しないようにコミュニケーションを取ることから始めましょう。

セルフネグレクトが原因でご自宅がゴミ屋敷化している場合は、片付け業者に依頼するのがおすすめです。

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遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

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