飼い主が孤独死したペットはどうなる？生前に行いたい5つの対策

飼い主が孤独死したペットはどうなってしまうのでしょうか。残念ですが、飼い主が孤独死してペットが取り残されるケースは少なくありません。

過去にはエサに困ったペットが遺体を食べてしまう痛ましい事例も。万一の事が起きてもペットが困らないよう、本記事を参考に対策してください。

• 飼い主が孤独死したペットはどうなる？
• ペットが生存している場合
• ペットが亡くなっている場合
• 特殊清掃業者の選び方
• 生前に行いたい5つの対策
• まとめ

飼い主が孤独死したペットはどうなる？

・ペットが生存している場合 ・ペットが亡くなっている場合

飼い主が孤独死した場合、ペット対応は遺族が行います。対応内容はペットが生存しているかどうかによって異なります。

ペットは基本的に自分で外に出たり、エサを用意して食べたりできないため発見までに時間がかかると衰弱死してしまうことも。

過去には、飢えに苦しみ飼い主の遺体を食べてしまうという悲惨な事例もありました。ペットを守るためにも生前の対策が重要になります。

飼い主の孤独死対策はこちら

ペットを守るために生前に取るべき対策はこちら

ペットの対応は遺体の検死後

孤独死の場合、事件性の有無や死因を特定する検死が行われることも。基本的に検死が行われている間は遺族であっても立ち入りができません。

そのため、ペット対応ができるのは検死完了後です。立ち入り許可が出たらすぐに対応できるよう、前もって準備しておく必要があります。

ペットが生存している場合

・遺族や友人が引き取る ・里親 ・専門施設

検死後、ペットが生存している場合の対応方法をまとめました。いざという時に迅速に対処できるようしっかりと確認しておきましょう。

遺族や友人が引き取る

最も身近なケースが、孤独死した方の遺族や友人がペットを引き取る方法。

過ごす環境まで大きく変わると大きな不安やストレスにもなるでしょう。

定期的に会っていた遺族や友人が引き取ることで、ペットの心理的な負担も軽くなります。

里親

遺族がペットを引き取ることができない場合、里親を探すことも。知人を当たったりインターネットの里親募集サイトを利用したりしましょう。

また、NPO法人や動物愛護団体に相談する方法もあります。引き取りに際して一定の条件を課している団体であれば、安心してペットを託せる里親を見つけられます。

ペットの里親募集についてさらに詳しく見る

専門施設

ペットが年老いたり体調が悪かったりしていて、そもそも引き取り手を探すのが難しいケースもあります。

そのような時は老犬老猫ホームなどの施設に預ける方法も。状況を踏まえて、費用面なども含めて検討してみましょう。

ペットが亡くなっている場合

残念ですが、孤独死の現場でペットが亡くなっているケースも少なくありません。

処理されていない糞尿が散乱しているなど、部屋がひどく荒れている場合がほとんどです。そのような場合は、特殊清掃業者に依頼するのがおすすめ。

孤独死の場合はペット対応以外にも、様々な対応を遺族が請け負う必要があります。プロに依頼することで身心の負担を大きく減らせるでしょう。

孤独死が発見される日数は何日程度かかる？

特殊清掃について詳しく見る

お近くの特殊清掃業者を探す
 

特殊清掃業者の選び方

特殊清掃業者は業者ごとに対応内容や費用が異なります。中には、ずさんな作業で高額な費用を請求してくる悪徳業者も存在するため注意が必要。

見積もりの際は複数の業者から相見積もりをすることが大切です。業者選定の際に確認しておきたいポイントは下記にもまとめておりますので、参考にしてください。

ペットのいる部屋の片付けについて詳しく見る

猫屋敷の対応に特化した業者とは？

業者選定の際に確認したいポイント ・技術力 ・実績 ・費用 ・対応内容

生前に行いたい5つの対策

・ペットの情報をまとめる ・一緒に介護施設に入る ・負担付遺贈 ・負担付死因贈与契約 ・ペット信託

不測の事態に備えて万全の準備を整えておくことで、いざという時に大事なペットを守ることができます。飼い主の生前に必ず行いたい対策を1つずつ解説します。

ペットの情報をまとめる

ペットの情報をまとめておくことで、次の飼い主やペットのストレスや負担を大きく減らすことができます。

下記の情報に加えて、普段食べているペットフードやなついている人などもまとめておくと良いでしょう。

1番近くにいる飼い主にしかまとめられない大事な情報ばかりです。

最低限まとめておきたい情報 ・名前 ・誕生日 ・犬種 ・性別 ・健康状態(病歴や手術歴) ・かかりつけ医

一緒に介護施設に入る

飼い主が高齢で一人暮らしの場合、ペットと一緒に暮らせる介護施設への入居もおすすめです。

先に飼い主が亡くなってしまっても孤独死の現場に取り残される心配もなく、ペットの面倒を見てもらうことができます。

負担付遺贈

負担付遺贈もペットを守る方法です。負担付遺贈とは、飼い主の死後にペットを飼ってもらうことを条件に財産を渡すことを指します。

具体的な依頼内容と依頼先、遺贈するものを遺言に明記しておきましょう。

負担付死因贈与契約

負担付遺贈よりも強い効力を発揮するのが、負担付死因贈与契約です。負担付遺贈同様、財産を受け渡す受贈者にペットの面倒を見てもらうことができます。

負担付遺贈との違いは、契約なので飼育を義務化できる点。飼い主の死亡時から効力を発揮します。

ペット信託

ペット信託とは、飼い主の財産を団体や人に託してペットのために管理＆運用してもらえる制度です。

監督人を置くこともできるため託した財産が適切に使用されているか、ペットをしっかりと飼っているかなどを監督することも可能。

約束が守られていない場合は改善させる権利もあるので、飼い主の死後もペットを守ることができます。

まとめ

飼い主が孤独死してしまったペットの行く末や、生前に取っておくべき対策についてまとめました。

適切な対策を打っておくことで、飼い主に不慮の出来事があった場合でもしっかりとペットを守ることができます。

大切な家族の負担を少しでも減らすためにも、しかるべき対応を把握・実行しておきましょう。

万が一孤独死が起きてしまった場合は、特殊清掃業者への依頼は必須と言えます。ペットを飼っていた場合はなおさらです。

「みんなの遺品整理」では、遺品整理士認定協会の厳しい基準をクリアした優良業者を紹介中。

悪徳業者に引っかかったり、法外な費用を請求されたりする心配もありません。

「みんなの遺品整理」で特殊清掃業者を探す