身内や親族が亡くなった後に行う遺品整理。一生のうちで何度も行うことは少ないため、いざ遺品整理をしようと思っても、どうしたらよいか分からず困ってしまう方も多いでしょう。
この記事を読めば、遺品整理とはどのようなものか、またおすすめのタイミングや進め方などが分かります。
遺品整理業者に依頼する場合のメリットや相場についてもまとめましたので、これから遺品整理をする方は参考にしてください。
- 遺品整理とはどのようなものか
- 遺品整理を行うタイミング
- 自分で遺品整理をする場合の進め方
- 自分で遺品整理をするときに注意したいポイント
- 遺品整理業者に依頼する場合の流れ
- 遺品整理業者に遺品整理を依頼するメリット
- 遺品整理業者に依頼する場合の費用の相場
- まとめ
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遺品整理とはどのようなものか
故人が残したものは、遺品と遺産に分けられます。
ここではまず、遺品・遺産とはそれぞれどのようなものなのかについてご説明していきます。
また、遺品整理が持つ大切な意味についても、見ていきましょう。
遺品とは
遺品とは、故人が生前に所持していたもの全てを指します。
日常的に使っていたものや身の回りのもの、家族のために残したものなど、個人にゆかりのある、遺産として分けられないものが対象です。
例えば、衣類や家具、日記などが遺品にあたります。
遺品と聞くと、故人の思い入れの強いものだと思われがちですが、それだけではありません。
日常生活を送る中で生み出された消耗品など、全てを含めて遺品なのです。
それに対して遺産とは、貯金や不動産、車などの金銭的価値がある個人の財産を指します。
民法に従って分ける必要がある遺産とは違い、遺品は親族の合意により分けられるのが特徴です。
遺品を分けるときは、親族がそれぞれに行うのではなく、皆で集まって合意のもとに行うのが一般的です。
遺品整理が持つ意味
次に、遺品整理が持つ意味について見ていきましょう。
遺品整理とは、故人の遺品を片付けて、部屋をきれいに清掃し原状復帰することです。
ここでいう「片付ける」とは、遺品をただ処分することを意味するのではありません。遺品整理には、以下のような意味合いがあります。
・遺品を大切に扱うことで故人をしのぶ
・遺族が故人とお別れをして心の整理をする
遺品は、故人が生前、どのようなことを感じて、何を大切にしていたかを教えてくれるでしょう。
それらをそのままにしておくのではなく、片付けて残ったものを大切にすることが、故人を思うことにつながります。
そのため、遺品は一つひとつ大切に扱い、そして適切に処置することが大切です。
故人が亡くなったときに、すぐに気持ちの整理を付けられる人は少ないでしょう。遺品整理は、遺族の心を整理するという意味でも重要な作業です。
遺品整理を行うタイミング
故人をしのび、心の整理をするための遺品整理ですが、どのようなタイミングで行うのがよいのでしょうか。
ここでは、遺品整理を行うタイミングについてまとめましたので、参考にしてください。
悲しみの中焦って行う必要はない
遺品整理を行うタイミングの一つは、気持ちが落ち着いたときです。
故人が亡くなると、急いで遺品整理をしなくてはいけないのではと考える方もいらっしゃいますが、実はその必要はありません。
故人が亡くなってすぐに、気持ちが落ち着かないまま行う遺品整理は、つらく悲しいものになってしまう可能性があります。
故人との別れを受け入れたり、心の傷が癒えたりするのに時間が掛かるのは、当然のことです。
急病や不慮の事故などで突然のお別れとなった場合には、気持ちが落ち着くまでさらに時間が掛かることもあるでしょう。
そのため、遺品整理は悲しみの中焦って行う必要はなく、心の傷が少し癒えたときなどを区切りとして行うのがおすすめです。
他におすすめのタイミング
心の傷が癒えたときを区切りとする以外にも、おすすめのタイミングがあります。それは、法要のときや法要の後です。
ここでは、なぜそのタイミングがおすすめなのかをご紹介します。
四十九日の法要の後
死後49日は、故人の魂がこの世をさまようとされていることを知っていますか。四十九日とは、命日から49日目に行う法要のことです。
仏教では、亡くなった人が極楽浄土に行けるかの裁判が7日ごとに行われるとされており、その最終判決の日が四十九日。
この世をさまよっていた故人は、その後にあの世に行けるといわれているのです。
また、四十九日は親戚が集まるため、故人との思い出話をする機会もあるでしょう。
故人の生前の様子を皆で話すことで、気持ちが少し落ち着くということもあるかもしれません。
そのため、一つの区切りとなる四十九日の法要が終わってから、遺品整理を行うことを検討するのもよいでしょう。
四十九日・百日法要・一周忌のとき
四十九日・百日法要・一周忌などに遺品整理を行う方も、多くいらっしゃいます。
百日法要は、命日から100日目に行う法要で、四十九日や一周忌などの法要とは異なる意味を持ちます。
別名・卒哭忌(そっこくき)とも呼ばれるこの法要は、声を上げて泣く状態から卒業することを意味します。
また、故人が四十九日に極楽浄土に行けなかった場合に、再び審議を受けるとされているのもこの百日法要で、親族の供養によって救済が可能であるといわれているのです。
一周忌は、亡くなってから1年目の命日。ここまでを喪中とすることが多く、一周忌を終えると喪が明けることになります。
前述のように、遺品整理は親族が集まって行うものです。
しかし、親族がそれぞれ遠方に住んでいる場合は、簡単に集まれないケースもあるでしょう。
そのようなケースでは、親族が集まる法要のタイミングでの遺品整理も選択肢の一つです。
急ぐ必要のあるケースも
故人が賃貸で一人暮らしていた場合には、遺品整理をゆっくりと行えないケースもあります。
それは、物件を明け渡す期限が近いときです。
賃貸契約を続けていると家賃が掛かるため、故人が亡くなった月の月末、または翌月末に契約を終了とする方も多くいらっしゃいます。
物件を明け渡す期限が近い場合は、それまでに遺品整理を行う必要があります。
自分で遺品整理をする場合の進め方
遺品整理をするときに、「何から始めたらよいのか」と悩む方も多くいらっしゃいます。
自分で遺品整理をする場合は、まずスケジュールを立て、遺言書の確認をしてから遺品の仕分けを行います。
そして最後に、仕分けた遺品の行き先を決めましょう。
それぞれのタイミングにおけるポイントをご紹介します。
スケジュールを立てる
スケジュールを立てるときにまず決めるのは、遺品整理の終了予定日です。終了予定日は、遺品整理を行う人数や遺品の量から判断して設定します。
その後は、「いつ・どの部屋の・どの部分の・何を」といったようにスケジュールを立てるのがおすすめです。
その理由は、多くの遺品がある場合には、どこから手を付けたらよいのか分からなくなることもあるからです。
例えば、この日はキッチン、翌日はクローゼットなど、スケジュールを細かく立てておくと、やるべきことやゴールが見えて取り掛かりやすくなるでしょう。
作業をスムーズに進めて最後まで遺品整理をするためには、無理のないスケジューリングが大切です。
遺言書を確認する
遺品整理をするときには、法的に有効な遺言書の有無を確認する必要があります。
家の中に遺言書がなくても、公正証書遺言が存在する場合もあります。
一般的には、遺言の証人となった人や遺言執行人が知らせてくれますが、念のため公証役場に確認しておくと間違いがありません。
遺品について故人の意思が記載されている場合は、その通りに整理しましょう。
遺品を仕分ける
遺言書を確認したら、遺品の仕分けに入ります。
「全て故人の思い入れがある気がして捨てられない」という方も、多いかもしれません。
そのような場合には、以下のように遺品を仕分けると、作業を進めやすくなります。
貴重品 |
通帳・クレジットカード・キャッシュカード・健康保険証・パスポート・マイナンバーカード・年金手帳・印鑑・公共料金の請求書や領収書・不動産などの権利関係書類・有価証券・契約書類・貴金属・宝石・美術品など |
形見 |
個人の愛用品・思い出の品など |
再利用可能なもの |
家電製品・衣類・新聞など |
不要なもの |
上記のどれにもあてはまらないもの |
遺品整理を進めていくと、日記や写真など捨てるのをためらうものも出てくるでしょう。
それらは、データとして残すという方法もあります。
不要なものを処分する際、布団など燃えるゴミに捨ててはいけないものもあるため、各自治体のルールに従ってください。
遺品の行き先を決める
貴重品のうち、財産的価値のあるものは財産相続に関わることもあります。
そのため、貴重品に関しては税理士や司法書士に相談することが必要です。
再利用できるものは、リサイクル業者に引き取ってもらうか保管しておきます。
また、不要なものは、燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミなどに分別して廃棄します。
「不要なものに仕分けたけど廃棄するのはためらう」ということもあるでしょう。
その場合は、もしかしたらそれが思い出の品にあたるのかもしれません。
一度仕分けたものを変更してはいけないというルールはないため、やはり大切なものだと思ったら形見として仕分け直してももちろんかまいません。
考えた結果、やはり不要だと判断したら、思い切って捨てることも必要です。
自分で遺品整理をするときに注意したいポイント
自分で遺品整理をするときには、注意したいポイントが三つあります。
無理のないスケジュールを立てる
遺品整理は、予想している以上に時間が掛かります。
その理由は、遺族の肉体的・精神的負担が大きいためです。
特に、大切な遺品を廃棄するときに精神的負担を感じ、「スムーズに作業ができない」という方が多くいらっしゃいます。
また、夏場は熱中症にも配慮をしながら作業を進める必要があるため、さらに時間が掛かる可能性があります。
そのため、遺品整理をするときは、負担を考慮して無理のないスケジューリングが重要です。
物件を明け渡す期限など、急ぎで遺品整理を終わらせる必要がない場合には、焦らず着実に作業を進めるようにしましょう。
重要なものを処分しない
遺品整理をするときは、重要なものを処分しないようにすることが大切です。
可能性があるのは、税金関係の書類や不動産の権利書などです。
これらは金銭的価値のある遺産に含まれますが、現金や貴金属などと異なり、紙なので誤って処分してしまう可能性があります。
前述のように、遺産は民法に従って分ける必要があります。
そのため、このような重要なものを処分してしまうと、後でトラブルになる可能性が高いでしょう。
また、誰が処分したのかを問われることも予想されます。
複数人で作業をする場合には、認識の違いから処分してしまう可能性もあります。
重要なものを誤って処分しないためには、それぞれが担当する部屋を決め、遺品整理の注意点を事前に確認しておくのがおすすめです。
親族が集まる際は近所への配慮が必要
遺品整理をするときは、思いのほか騒音が発生する可能性があります。
また、親族の移動手段が車である場合には、駐車スペースの問題が生じることもあります。
そのため、遺品整理は時間帯に気を付けたり、騒音や駐車スペースなどで迷惑を掛けてしまう可能性があることを、あらかじめ伝えておいたりといった配慮が必要です。
多くの親族が集まる場合には、特に注意しましょう。
遺品整理業者に依頼する場合の流れ
ここまでは、自分で遺品整理を行う場合の進め方や注意点をご紹介してきましたが、プロに依頼するという選択肢もあります。
遺品整理業者には、遺品整理士などの専門家が在籍しており、安心して依頼できます。
遺品整理業者に依頼するケースの流れをまとめました。
問い合わせ・日程調整
まずは、遺品整理を依頼したい業者に問い合わせます。問い合わせ時には、見積もりや遺品整理の実施日を調整してくれます。
見積もり・契約
次に、見積もりを出してもらいましょう。
遺品整理業者によっては、完全見積制を導入しているところもあります。
しかし、料金の目安が提示されていない場合は、トラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。
その点、訪問見積もりを行っている遺品整理業者であれば、追加料金が発生することは通常ないため安心して依頼できます。
見積もり内容に納得すれば、契約となります。
遺品整理
契約が成立すると、遺品整理に進みます。
遺品整理業者は、貴重品の捜索や仕分け作業、処分品の回収、ハウスクリーニングなどを行ってくれます。
これらのうち、どこまでがサービスに含まれていて、どこからがオプションなのか把握しておきましょう。
遺品整理業者に遺品整理を依頼するメリット
遺品整理業者に遺品整理を依頼するメリットには、以下のようなものがあります。
・遺品整理が短時間で終わる
・大型家具などの運び出しを自分で行う必要がない
・遺品の供養をしてもらえる
・専門家に相続や空き家の相談ができる
・遺品の買い取りをしてもらえることもある
遺品整理業者の中でも弁護士と提携しているところであれば、相続や空き家の相談が可能です。
また、遺品整理業者に依頼すれば、最短1日で作業が完了します。
そのため、負担を減らしたい場合には、遺品整理業者に依頼することも検討してみましょう。
遺品整理業者に依頼する場合の費用の相場
遺品整理業者に依頼する場合、多くの方が気になるのが費用です。
間取りごとの費用の相場を見てみましょう。
作業人数や時間についてもまとめていますので、参考にしてください。
間取り |
作業人数 |
時間 |
費用 |
1K・1R |
2人 |
1~2時間 |
35,000円~ |
1LDK |
3人 |
2~4時間 |
55,000円~ |
2LDK |
4人 |
2~6時間 |
140,000円~ |
3LDK |
4人 |
5~8時間 |
180,000円~ |
4LDK |
5人 |
8~10時間 |
220,000円~ |
これは、あくまでも目安です。
実際の費用は、部屋の状態や遺品の量、オプションの有無などにより変わるため、見積もりの際に確認しましょう。
まとめ
遺品整理とはどのようなものか、また、その進め方や注意点などについてご紹介しました。
大切な人が亡くなったときに、手続きや法要などだけでなく遺品整理もしなければと考えると、気持ちが重くなってしまう方もいらっしゃると思います。
しかし遺品整理は、焦って行う必要はありません。
心の傷が少し癒えたときなどを区切りとして、自分にとって適切な時期に取り掛かるのがおすすめです。
肉体的・精神的負担が大きい場合には、遺品整理業者に依頼するという選択肢もありますので、参考にしてください。
【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
はじめての遺品整理でも、専門知識が豊富な相談員が中立な立場で、無料アドバイスをさせていただきます。大切な人の生きた証を残しつつ、気持ちよく次の世代へ資産や遺品を引き継ぐために、私たちは、お客様一人一人に最適なお手伝いができる情報提供・業者のご提案を致します。
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