「孤独死の部屋を清掃してくれる、特別な仕事があるらしい…」

「孤独死が起きた部屋の清掃ってどうしたらいいの?」

アナタは、こんな話を聞いたことはありますか?

孤独死が起こると、必ず「清掃」が必要になります。

孤独死の清掃とは、特殊清掃のこと。

孤独死で死体が腐敗すると、床や畳、壁などに遺体から染み出した体液や血液が付着し、通常の清掃では汚れや臭いを落とすことはできません。

孤独死の部屋を特殊な薬剤や機器で臭いを取り、完璧に清掃してくれるのが、特殊清掃業者の役目なのです。

孤独死は誰にも看取られず、独りで亡くなる状態のことですが、周りに誰もいないと発見が遅れてしまい、気が付いた時には死体が腐敗し、部屋中に危険なウィルスや病原菌が蔓延していることも珍しくありません。

このため、孤独死が起こると必ずプロによる「特殊清掃」が必要になるのです。

この記事を読むことで、孤独死が起こった部屋の清掃方法、特殊清掃の依頼内容や料金目安、良い業者の見分け方等がすべて分かります。

親族や身内の孤独死に直面した時には、ぜひこの記事を参考に「特殊清掃」の依頼をしましょう。

孤独死がおきた時の特殊清掃とは?必要な手続きから費用まで網羅解説

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1. 孤独死の清掃は必ず業者に依頼しなければいけない6つの理由

 

孤独死の清掃は、必ず業者に依頼しなければいけません。

遺体は死後わずか1日で腐敗が始まり、多くの孤独死現場では遺体の腐敗が進んでいるからです。

孤独死や孤立死が起こった場合「業者に依頼すべき理由」は6つあります。

 

それぞれの理由を順に解説しましょう。

 

1-1. プロによる汚染除去作業でないと完全に除去できない

孤独死が起きた部屋では、プロによる汚染除去作業が必要です。

遺体が腐敗をすると遺体から漏れ出た体液などで床や畳などに汚染が広がるのですが、

こうした汚れは通常の清掃では落とすことができず、プロによる汚染作業でないと除去できません。

 

またどこにウィルスや病原菌が潜んでいるのか、汚染の状況はプロでも目視確認できません。

このため、細かな隙間にも特殊清掃専用の特殊な薬剤や機器を使用し徹底的に消毒と除菌洗浄を行います。

こうした特殊清掃によって、床や壁に残った汚染物の除去はもちろん、害虫や害獣の糞や媒介する菌なども一緒に駆除と除菌ができます。

ここまで徹底した掃除ができるのは、「孤独死」という特殊な状況に対応してくれる、プロの特殊清掃業者にしか出来ないことです。

 

1-2. 防臭などのにおい対策が必要

孤独死の部屋には、専門家による特殊な防臭対策が必要です。

なぜなら、孤独死の現場には遺体より出た血液、胃液や腸から出た腐敗液によって、強烈な死臭が漂うからです。

一度死臭がすると臭いは自然に消えることがなく、通常の清掃では臭いを落としきることはできません。

 

特殊な作業ができるのは、一般の清掃業者ではなく特殊清掃業者の分野になります。

室内の腐敗臭を放っておくと、近隣住民に悪臭をまき散らすことになり、健康被害など新たな近隣トラブルも起こりかねません。

また部屋の死臭をそのままにしておくと、建物や物件の価値を損なうことになり、賃貸物件の場合は原状回復費用が高額になってしまいます。

このため孤独死の起こった住まいには、特殊清掃による防臭作業や臭い対策が必要になるのです。

 

【メモ】「死臭」とはどのような臭いなのか?

 

言葉で説明をするのは難しいのですが、ガスマスクをしなければ耐えられないような強烈な刺激臭であり、私たちが普段するようなマスクではとても対応できません。

 

1-3. 感染症などの予防

特殊清掃では、感染症の予防を行う必要があります。

遺体から染み出た体液や血液には、細菌や雑菌が多く含まれており、

特に血液にはC型肝炎や伝染病の元になるウィルスが含まれている可能性もあり大変危険です。

新型コロナウイルスの蔓延により、防護服を着て除菌や除染をする方の姿を度々目にするようになりましたが、

孤独死の現場ではさらに重装備で殺菌生の強い薬剤を噴射し除菌を行います。

 

特に害虫が発生していると伝染病を媒介する恐れもあり、特殊清掃のような処置が必要になります。

実際の特殊清掃では、部屋の空気を特殊な機械で清浄化し、壁や床を徹底的に除染し害虫や害獣の発生しない状況にまで除菌清掃を行います。

感染症の予防は素人ができることではありません。

危険な細菌や感染症を広げないためにも、必ずプロの特殊清掃で予防を行ってください。

 

1-4. 普通の人には心理的ショックが大きい

心理的負担やショックを和らげるためにも、特殊清掃業者に依頼をしましょう。

孤独死の現場を目にして、何も感じない人はいません。

普通の感覚であれば、ショックを受けて精神的に動揺をし、酷い場合にはPTSDやトラウマを抱え心身に不調を来すはずです。

孤独死の割合は年々増えており、内閣府の調査によると、一人暮らし世帯の45.4%が誰にも看取られることなく亡くなっています。

孤独死の現場を目にして、アナタは平静でいられるでしょうか。多くの方が「NO」と答えるはずです。

こうした状況に、心理的・精神的にサポートをしてくれるのが特殊清掃業者の役目です。

 

彼らはさまざま現場で経験を積み、思わず目を覆いたくなるような現場でも適切な対処を行い、多くの故人が成仏できるよう部屋や物件の清掃を行ってきました。

特殊清掃の費用を浮かそうと、安易に素人が清掃をするのはおすすめできません。

前項で解説したウィルスや感染症の問題もありますし、心神的な負担やショックも考慮し孤独死の現場清掃はプロに依頼をするべきと言えます。

 

1-6. 故人を供養してくれる

特殊清掃業者の仕事は部屋の清掃だけでなく、故人を供養するサービスもあります。

オプションでの依頼になりますが、一部業者では孤独死で亡くなった方の葬儀や供養も依頼でき、立ち会いが不要な場合もあり、遠方の方も安心して依頼できます。

孤独死と聞くと

「故人はたった独りで亡くなられたのか…」

寂しく心細い状況のなか、亡くなられたのだな…」

と後悔の念が募る方、やりきれない気持ちのまま故人を想う方も多いでしょう。

 

こうした遺族の想いや依頼者の想いを汲んで、遺品整理から、遺体の搬送、葬儀、供養までを引き受けてくれる特殊清掃業者があります。

遠方に住む親族の死や孤独死に直面された方は、こうしたサービスを利用し、故人が安心して旅立てるようにしてあげたいですね。

故人をきちんと供養したいという想いをお持ちの方は、こうした「供養や葬儀」までお願いできる特殊清掃業者を選ぶようにしましょう。

 

2. 孤独死特殊清掃の料金目安

 

孤独死特殊清掃の料金は、おおよその目安が分かっています。

日本少額短期保険協会の調査によると、原状復帰費用が平均381,112円で、残置物の処理費は220,661円とのデータが出ています。

なお、清掃費用の目安は孤独死が起こった部屋や状態によって若干の違いがあります。

例えば、床や畳などの浸食が激しい場合は、より多くの清掃費と原状復帰費用がかかります。

本項では部屋別に、どのくらいの費用がかかるのか「清掃費用の目安」を解説します。

 

2-1. 洋室の清掃費用

洋室の清掃費用は、人件費や床材の清掃、除菌剤の散布、脱臭と防臭、汚染箇所の解体、クロスや壁紙の除去などを含めると、

1Kマンションでトータル25万円〜30万円程度の費用がかかります。

 

2-2. 和室の清掃費用

和室の清掃費用は、人件費や畳の撤去、汚染した畳の除去作業、除菌剤の散布、脱臭と防臭、

汚染箇所の解体、砂壁の解体と塗り直し、クロス貼り替えなどの作業を含めると、6畳の和室で平均20万円〜28万円程度の費用がかかります。

 

2-3. 風呂場の清掃費用

風呂場の清掃費用は、トータルで20万円〜33万円程度の費用がかかります。

風呂場で亡くなられた場合には、浴室だけでなく配管や排水溝など、細かな部分まで清掃が必要です。

このため、人件費や浴室全体の清掃作業、除菌剤の散布、脱臭と防臭、汚染箇所の解体なども含めた金額になります。

 

2-4. 土間の清掃費用

土間の清掃費用は、トータルで20万円〜30万円程度の費用がかかります。

ただし、土間の汚染が酷い場合には、人件費、汚染部分の除去作業、除菌剤の散布、脱臭と防臭、汚染箇所の解体などが必要なため、追加の清掃費が必要になります。

 

2-5. 原状復工事の追加費用

原状復帰費用は、30,000円から依頼できますが、損傷の激しい現場には、さらに追加の工事が必要になります。

クロスやクッションフロア、フロアタイル、フローリングなどを貼り替えると1㎡あたり1,000円〜7,000円の費用がかかります。

部屋の大きさに合わせて、どのくらいの費用がかかるのかトータルで見積もりを取るようにしましょう。


 

3. 孤独死の起こった部屋の清掃手順

 

孤独死が起こった部屋は、迅速に清掃する必要があります。

孤独死の現場は、遺体の発見までに時間がかかっており、害虫や害獣、死臭などが部屋中に蔓延していて衛生的では無いからです。

下に、孤独死が起こった部屋の清掃手順をまとめてみました。

 

本項では孤独死の発見から、警察への通報、業者への依頼、特殊清掃の実施、部屋の消臭と現状復帰まで「一連の流れ」を詳しく紹介します。

 

3-1. 害虫や害獣の駆除

特殊清掃では、先に害虫や害獣の駆除を行います。遺体を長期間放置して置くと、ウジ虫やハエのほか、ゴキブリ、ネズミなどが死体を食べにやってきます。

このような害虫や害獣を放っておくと、大腸菌やサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、O157のほか、C型肝炎やコレラ、腸炎菌などにかかってしまう恐れがあり、

一刻も早く害虫害獣駆除と防虫を行う必要があります。

害虫や害獣の駆除は、窓を閉めたままで行われます。

なぜなら窓を開けてしまうと、近隣に大量の害虫や害獣が逃げ出してしまうからです。

 

一般社団法人日本少額短期保険協会の調査によると、孤独死が起こった現場の約25%で大量の害虫や害獣が発生していたことが分かっています。

また、これらの害獣は死体の周りだけで無く部屋中を駆け回り、家のなか全体にまで病原菌やウィルスをまき散らします。

このため、発見の遅くなった遺体については特殊清掃によって、速やかに害虫や害獣駆除を行う必要があるのです。

 

3-2. 汚染物の除去

次に孤独死現場に残された汚染物を除去します。

ここでの「汚染物」とは、遺体から漏れ出た胃液や体液、血液のことです。

遺体は死後2日以上経つと遺体から胃液や体液、血液などが漏れ出て、骨まで破壊して身体をボロボロに蝕んでいきます。

また、そのまま腐敗を放っておくと床や畳の裏にまで異臭の元となる汚染物質が入り込み、通常の清掃だけでは臭いが取れなくなってしまいます。

特殊清掃では、血液や体液を汚染物専用のスポンジやヘラで取り除き、取り切れなかった汚染物は、血液や体液が分解できる特殊な薬剤を使って除去作業を行います。

 

3-3. 床や畳の解体

孤独死現場は、異臭の元を絶つために床や畳を解体します。

実際、汚染物が奥深くまで付着した床や畳は、汚染物を取り除くだけでは異臭は取り除けません。

浸食のある場所は、基礎を撤去したり壊して新しい物に交換したり、床材の交換が出来ない場合には防臭効果のあるコーティング剤を塗る工事を行います。

ここまで来ると、もはや清掃というよりもリフォームに近いような、大がかりな工事になりますね。

床や畳を解体すると、死臭などの臭いの元はほとんど取り除くことができます。

 

3-4. 壁紙やクロスの張り替え

見た目は損傷がなくても死臭が強い場合には、壁紙にまで臭いが染みついており、貼り替えない限りは臭いの元が取れません。

死臭が強い場合や壁紙に染みや体液などが付着していると、壁紙や天井のクロス等をすべて取り除いて貼り替える必要があり、

場合によっては工事が大がかりなものになります。

工事の手順ですが、まず壁紙を張り替える前に消毒剤を散布し、その後に、壁紙や天井のクロスなどを剥がしていきます。

 

また、壁紙やクロスを剥がすと巾木の下に体液や血液が染み込んでいる場合があり、

ここまで来ると土台の部分から床材や巾木を剥がして、新たな基礎を作る必要が出てきます。

特に、遺体のあった室内や周囲には、目に見えない部分までも浸食や腐敗が進んでいる場合があり、

壁紙やクロスの張り替えが必要になりますが、この作業をなくして防臭・消臭の効果は得られません。

 

3-5. 室内の消毒と防臭

特殊清掃において、室内の消毒と防臭は最も重要な項目の一つです。

特殊清掃では市販されていない、薬剤を使って消臭と防臭を行います。

また部屋の隅々まで消臭ができるよう、噴射機を使って細かな粒子の薬剤を部屋中に散布します。

遺体から発生する危険物質には、以下の成分があります。

 

〇 アンモニア

〇 脂肪酸

〇 メンタチオール

〇 カダベリン

〇 プトレシン

〇 酪酸

 

このように複数の悪臭成分が含まれており、これらの死臭は人間だけで無く、多くの動物が逃げ出す程の強烈な悪臭を放ちます。

孤独死の臭気は、遺体の発見が遅れれば遅れる程強くなります。

また季節的なものもあり、冬場よりも夏場のほうが遺体の損傷は激しくなり、臭気もより一層強くなり周辺への影響も大きくなります。

このため、一般の薬剤には無い特殊な薬剤を使って消毒と防臭を行う必要があるのですが、消毒と防臭は一回で終わらないこともあり、

臭気の強い現場については、数回に分けて作業を行う必要もあります。

 

【メモ】「オゾン燻蒸機器を使った防臭方法

 

オゾン燻蒸機は機械からオゾンガスを発生する装置で、発生したオゾンをファンを使って部屋中に拡散し、強い臭気、壁や天井に染み付いた悪臭を取り除きます。

 

オゾンを使った方法であれば、通常2年程かかる防臭作業が、わずか1〜2日で悪臭の無い状態にまで清浄化できる優れものです。

 

3-6. 特殊コーティング

臭気の強い物質を閉じ込める専用のコーティング材があり、建材を残したまま防臭や消臭を行う際に使用されます。

コーティング材の原料はシャダーンと呼ばれる液剤が多く使われており、構造上基礎などが解体できない現場や箇所を現状復帰する際役立ちます。

特殊コーティングは、臭いの元を取り除くのでは無く、閉じ込めるだけなので根本原因が解決したワケではありませんが、

建材を残したまま防臭や消臭を行うには最適な方法です。

なお、孤独死の部屋の清掃方法は次の記事でも詳しく解説しています。

 

関連記事:孤独死が起こった部屋の対処方法は?必要な手続きと掃除の方法

 

4.【プロが教える】孤独死が起きたときに取るべき正しい手順


 

孤独死を発見したら、正しい手順や取るべき行動があります。

間違った手順で手続きしてしまうと、その後の作業や必要な手続きが遅れてしまいます。

例えば、孤独死を発見したら第一にすべきことは警察への通報です。

間違っても遺体のある部屋の窓を換気したり、扉を開けて空気を入れ換えるのもNGです。

死体からの死臭が気になり、窓を開けたりする方は多いのですが、死体には細菌やウィルスや病原菌などが発生しており、

異臭を隣家や周辺環境に撒いてしまうのは危険だからです。

 

このような事は、初めての方には分からないことですよね…。

そこで本項では、特殊清掃業者のプロが「孤独死が起こった時に、取るべき行動」をまとめてみました。

 

それぞれの手順を順に見てみましょう。

 

4-1. 警察に通報

遺体を発見したら、まず警察(110番)に通報します。

警察には「どこで待っているのか」伝え、警察車両が到着したら、これまでに見た現場の状況を伝えてください。

通報をした後は、孤独死のあった部屋の外または、別の場所で待機しておいても構いません。

この時に注意したいのが、以下の点です。

 

〇 遺体には触らない

〇 室内のものには触らない

〇 室内の窓を開けない

 

警察からは、故人との関係や発見時の状況、発見の日時と時刻について警察から質問が行われます。

また、事件性などが疑われる場合には発見者や大家さん、近隣住民が事情聴取を受けることもあります。

 

【メモ】遺体の生死が確認できない場合

 

亡くなっているかどうか判断できないときには、蘇生できる可能性もあるので、警察では無く救急車(119番)に連絡をしてください。

 

引き続き現場検証がはじまりますが、事件性が疑われる現場については家宅捜索によって必要な物や証拠品などが回収されます。

現場検証で遺体の身元が分かれば、近親者に警察から連絡が入ります。

また、発見をしたあなたが近親者の場合は、検視の後の結果や遺体の引き取り方法などについて警察から連絡が入るのを待ちましょう。

 

4-2. 孤独死現場の処理

警察から室内に入って良いとの許可が下りれば、孤独死現場の清掃が始められます。

警察の現場検証や許可が下りるまでの間は、無断で部屋は事故のあった敷地には入れません。

許可が下りた時点で、特殊清掃業者に依頼をしてください。

なお、孤独死が起こった時点で相談や見積もりをしておくことも可能です。

 

4-3. 葬儀の手配

警察の現場検証や遺体の検視が終わると、遺族が遺体を引き取ります。

しかし、遺体が損傷している場合はすぐに火葬をしてお骨の状態で帰郷するのが一般的で、警察の検視後に葬儀を依頼するのでは、時間的な余裕はありません。

このため、孤独死が分かった時点で親族と話し合い、葬儀の日取りや手順を決める流れとなります。

なお、親族が遺体の引き取りを拒否するケースや親族が見つからない場合には、

「行旅病人及行旅死亡人取扱法と呼ばれる法律に基づき、自治体で一定期間保管をした後、火葬場で償却され無塩塚に合同埋葬されます。

 

4-4. 不用品の処分と遺品整理

孤独死の特殊清掃が終わり、室内に入っても安全・衛生的な状態になると、不要品の処分と遺品整理を行います。

遺品整理も、原則として法定相続人に義務が生じます。

法定相続人は、【配偶者⇒子ども⇒孫⇒父母⇒祖父母⇒兄弟姉妹】の順番となります。

遺品の処分や不要品の扱いは、業者が勝手に決めることはできません。親族がいれば、話し合いで遺品の整理や処分法を決めてください。

 

ただし、孤独死については病死とは異なり、遺品に染みついた臭気や腐敗臭が気になるという理由で「すべて処分して欲しい」という依頼者が大半を占めます。

実際にある特殊清掃業者の調査によると、遺品の約8割が形見分けなどの作業なく、そのまま処分されていることが分かっています。

 

4-5. 葬儀・供養

お骨が帰郷した後、改めてお別れの会や葬儀を行う方も多いです。

また、故人がおられた部屋を供養するため、僧侶を招いて読経をしたり親族が集まって法要をするケースもあります。

特殊清掃業者の中には、清掃から葬儀、供養までを1つのパックにしてサービスを提供するところや、葬儀社と提携して供養をしてくれるところがあります。

 

5.孤独死の清掃料金ってどっちが支払うべきか

孤独死の清掃料金は、責任のある方が支払う流れになります。

実は特殊清掃や現状復帰の工事費用は、責任の生じる順番は決まっており、

【本人 ⇒ 連帯保証人 ⇒ 保証会社・保険会社 ⇒ 大家・管理会社】の順で、支払いについて検討する必要があります。

 

上の本人とは、無くなった本人だけで無く、本人が加盟していた保険会社も含まれます。

このため、本人の預貯金または加入している保険があれば、保険金によって清掃費用はカバーできます。

ただし、本人が保険に加入しておらず預貯金も無いという場合には、次の責任者に支払いの義務が生じます。

なお、賃貸物件の場合、民法601条によって「賃貸人は、賃借人に対して、本件物件を使用に適切な状態で使用させる義務」を負っているため、

賃借人の収益に支障がないよう害虫を駆除する義務があります。

それぞれどのような流れで、清掃費用を支払う責任を負うのか解説します。

 

5-1. 本人(預貯金、保険会社)

まず、孤独死で亡くなった方の預貯金、加入している保険で、清掃費用が支払えるか検討する必要があります。

遺品のなかに通帳、印鑑、故人の加入していた保険の証書がないか確認しましょう。

警察が証拠品として預かっている場合もあるので、見当たらない場合は現場検証を行った警察に尋ねるようにします。

孤独死で特殊清掃が必要な場合でも、この段階で清掃費用が支払われ、無事完了するケースも多いです。

 

5-2. 連帯保証人

賃貸物件の場合、連帯保証人を立てて借りるのが一般的です。

本人に預貯金や支払いの能力が無い場合には、契約時の連帯保証人が清掃費用を払うことになります。

なお、一人暮らし世帯の中には生活保護を受けながら暮らしている方も多いです。

この場合は、保証人なし・保証会社を通じて契約をするケースが大半を占めます。

また最近では、連帯保証人無しで保証会社を通して借りられる物件も増えてきました。

このように連帯保証人がいない場合には、次の保証会社が清掃費用を支払います。

 

5-3. 保証会社・保険会社

保証人が支払えない場合には、物件の保証会社や大家が加入している保険会社が支払いを行います。

保証会社は連帯保証人の代わりとして、保証人の次に支払いの責任を負います。

また家主が、傷害保険に加入している場合には、保険から支払いが行われます。

 

5-4. 大家・管理会社

保証会社や保険会社が支払えない場合、最終的には大家や管理会社に支払いの責任が生じます。

しかし、大家や管理会社が火災保険などに加入しているケースがほとんどなので、前項の「保証会社または保険会社」の保険金でカバーできます。

 

5-5. 持ち家の場合は法定相続人が支払う

ここまで賃貸物件を想定して解説をしましたが、持ち家で亡くなった場合など、戸建ての場合には清掃費用の責任は異なります。

持ち家については、法定相続人が支払いの義務を負うので、ここまでのような保証会社や大家、管理会社といった第三者による支払いは受けられません。

しかし、故人が残した預貯金や資産、保険に加入をしていれば、そこから清掃費用や現状復帰費用にかかった工事費を支払います。

また、下で説明しますが孤独死保険という特殊清掃や現状復帰の費用、遺品整理などの費用を補償する便利な保険商品があります。

 

【メモ】孤独死保険という選択肢も

孤独死の増加に伴い「孤独死保険」と呼ばれる保険が出ています。孤独死に備えて、特殊清掃費用、家財や修理を補償してくれる「孤独死保険」に加入しておきましょう。

孤独死保険は、家主または入居者が加入できる保険で、保険会社は孤独死によって起こった、特殊清掃や現状復帰の費用、遺品整理などの費用を補償してくれます。

 

また家主が加入をした場合には、家賃損失の費用も補償され、事故物件によって起こった損失も保険でカバーできる仕組みです。

 

気になる保険料ですが、2年間で13,000円〜20,000円程度で加入でき、月額に換算すると毎月541円〜833円で加入できるので安心です。

 

さらに受けられる補償には家財補償や賠償責任補償、修理補償が含まれます。一部の保険費用は葬儀費用も補償内容に含まれているものがあります。

 

孤独死は私たちにとって、もはや避けて通れない問題です。孤独死に備えて、家主または入居者のいずれかが孤独死保険に加入するようにしましょう。

 

6. 失敗しないため特殊清掃業者の選び方

 

孤独死の件数が増えるにつれて、業者との取引でトラブルが起こる確率も増えています。

優良業者であれば良いのですが、間違って悪徳業者に依頼をしてしまうと、

孤独死の部屋の臭気が取れていなかったり、害虫や害獣の駆除が十分で無い場合があり注意が必要です。

また酷いケースでは、経験の無いアルバイトスタッフが現場に訪れ、表面的な部分だけ清掃を行い、

床材などに染み込んだ体液や血液が取り除けていなかったというケースもあります。

 

「失敗しないための特殊清掃業者の選び方」は、大きくわけて3つあります。

 

それぞれの内容を順に解説します。

 

6-1.実績や技術で選ぶ

特殊清掃は、実績が豊富で技術の高い業者を選ぶようにしましょう。

特殊清掃で最も重要な害虫や害獣の駆除、死臭の除去と防臭、汚染物質除去には高度なテクニックと知識が必要です。

このため、優良業者であればスタッフが有資格者で構成されています。

最近では、全くの素人が起業し特殊清掃を行っているケースもありますが、特殊清掃は見よう見まねで出来ることではなく、

死体への扱いや孤独死現場の扱いや作業に慣れたベテランでなければ、対応できないケースも多いです。

このため、業者を選ぶ時には実績が豊富で、知識やスキルのある特殊清掃業者を選んでください。

 

6-2. 作業内容と工事の質で選ぶ

特殊清掃業者は、作業内容で選ぶようにしましょう。

同じ特殊清掃でも、見えない部分にまで汚染物がないか確認し、

通常の洗剤では落ちないような体液や血液の汚れも取り除き、部屋の現状復帰を行う業者があります。

また、特殊清掃で最も重要な作業の一つ「消臭と防臭」についても、

効果の高いオゾン発生機器や除菌・防臭剤を使う業者かどうか、作業や清掃後の効果も合わせてチェックしてください。

 

なお消臭や防臭で取り切れない臭いについては、床材や壁紙の除去を行い、

現状復帰する必要もあり、リフォームなどの大規模工事にも対応した業者を選ぶのが正しい方法です。

このほか、孤独死現場は、ウジ虫やハエ、ネズミやゴキブリなどが発生しているケースが多く、

きちんと駆除しておかなければ、次の入居者や周辺住民にウィルスや病原菌を媒介しかねません。

業者によっては、見える部分だけをササッと掃除し高額な費用を要求するところがあります。

悪質な業者に引っかからないよう、特殊清掃業者は、作業内容や工事の質で選ぶようにしてください。


 

【メモ】供養や葬儀も依頼できる

特殊清掃業者の中には遺品整理や葬儀・供養までを一貫して行うところがあります。

また、故人の遺品整理をサポートしてくれる業者など、各社サービスの内容や作業内容は大きく異なります。

 

6-3. 資格の有無などを確認する

特殊清掃業者を選ぶ際には、有資格者かどうかを確認しましょう。

 

特殊清掃業者であれば、

 

〇 事件現場特殊清掃士

〇 臭気判定士

〇 医療環境管理士

〇 防除作業監督者

〇 遺品整理士

 

などの資格があると安心です。

また、葬儀や供養については「葬祭ディレクター」と呼ばれる資格があり、葬儀だけでなく遺品整理や故人の供養、現場のお祓いにも対応してもらえます。

最近では無資格で、特殊清掃を行う業者もありますが、資格のないアルバイトスタッフが対応するようでは、適切な処置や清掃が行うのは難しく、

実際に資格の無い業者にまつわる契約トラブルや、清掃後のトラブルが全国で多発しています。

 

参考:料金や作業内容に関するトラブルが発生しています(独立行政法人 国民生活センター)

 

7.費用を抑えて業者に依頼するポイント

 

費用を抑えて業者に依頼するには、以下の方法がおすすめです。

 

〇 相見積もりをしましょう

〇 比較サイトで一括見積もりが便利

 

それぞれ、どのようにして費用が抑えられるのか解説します。

 

7-1.相見積もりをしましょう

清掃費用が高い業者は、葬儀や供養のほか、特殊清掃以外のオプションを付けている場合もありますが、

費用の内訳が分からなければ、支払う料金が適正なのかどうか、不安になりますよね…。

特殊清掃業者を選ぶ際、失敗しないためには相見積もりを取ることです。

相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼することで、サービスの内容や金額、

オプション内容、アフィターフォローなどを参考に業者を比較選定することを指します。

相見積もりでは少なくとも、3社以上の業者から見積もりを取るようにすると安心です。

 

例えば、同じ東京都内の1LDKタイプでも1回70,000円で済む業者もあれば、1回で200,000円の費用がかかる業者もあります。

同じような内容であれば、少しでも安く良い清掃を行ってくれる業者を選びたいですよね。

口コミなどで評価の良い業者は、工事の内容と費用の内訳が分かりやすく、

丁寧に見積もりを出してくれるので「どの業者なら信頼できるのか」判断材料になります。

契約で失敗しないためにも、必ず3社以上の業者から見積もりを取るようにしてください。

 

7-2. 比較サイトで一括見積もりが便利

特殊清掃の業者選びで迷った時には、比較サイトで一括見積もりしましょう。

前項「相見積もり」の部分でも説明しましたが、同じ部屋の大きさでも特殊清掃業者によって、料金差があります。

とはいえ、一社ずつ見積もりを取るのは大変。

全国の業者にひとつずつコンタクトを取るわけにはいきません…。

このような場合に利用したいのが、一度で複数の業者に見積もりできる「一括見積もり」のサービスです。

一括見積もりを利用すれば、お住まいの地域や希望する清掃内容を入力することで、条件にあった特殊清掃業者が見つかります。

 

 

例えば、弊社『みんなの遺品整理』では全国797社の遺品整理・特殊清掃業者の中から、

あなたの希望条件で業者が選べ、最大3社までの見積もりがネットで一括請求できます。

こうしたサービスを依頼すれば、お急ぎの方でもネットで24時間、好きなタイミングで見積もりができるので便利です。

また、毎朝8:00〜19:00(年中無休)はフリーダイヤル0120-905-734(年中無休・通話無料)でも、特殊清掃の各種相談や業者選びをサポートしています。

特殊清掃の業者選びで迷った時には、比較サイトで一括見積もりしてみましょう!

 

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8. 故人が安心して旅立てるよう手続きしよう

 

孤独死の現場を清掃した後は、個人が安心して旅立てるよう供養をしてあげましょう。

もちろん、現場を訪れる必要はありません。遠方からでも手を合わせることで、故人の冥福が祈れます。

特殊清掃業者の中には、清掃後の供養や現場のお祓い、読経をしてくれるところがあり、遠方にお住まいの方でも安心して、故人の冥福を祈ることができます。

最近では孤立した状態で亡くなり、身寄りの無い方も増えていますが、

あなたのように荒れた部屋を清掃し手続きをしてくれる親族がいることは、故人にとって何よりの供養になるでしょう。

清掃が終わったらぜひ、ご家族皆さんで手を合わせて故人の冥福をお祈りしてあげてください。

 

まとめ 

今回は、孤独死が起こった時の清掃方法について解説しました。

孤独死が起こった時には、速やかに特殊清掃業者に依頼をしてください。

孤独死が発見されるまでには、平均2週間程度の時間がかかっており、遺体が発見された時点で部屋の中には臭気や腐敗臭が漂い、

床材や壁、畳などの表面だけで無く基礎の部分にまで、体液や血液が浸食しているケースが多いです。

こうした状況になると、オゾン発生機器や除菌・防臭剤だけで死臭は落としきれません。

損傷の激しい住まいについては、床材の引き剥がし、壁紙の除去、新たな基礎を作り直すなどの大がかりな工事が必要です。

孤独死が起こった時には、一刻の猶予もありません。

遺体の損傷や室内の損傷が大きくなる前に、できるだけ早く特殊清掃業者に依頼することをおすすめします。

 

【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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