水害で河川や下水が氾濫すると、住宅地に流れ込む汚水や汚泥には雑菌が豊富に含まれています。水害によって床下・床上浸水をしてしまった場合、感染症やカビの対策のため、清掃と消毒が不可欠になります。
この記事では、水害復旧を業者に依頼した場合のサービス内容や費用の相場についてご紹介します。
- 【動画で解説!】水害復旧ができる業者のサービスと費用 まとめ
- 水害復旧とは
- 水害復旧を依頼できる業者とは
- 水害復旧のサービス内容
- 水害復旧で使用する道具
- 水害復旧の費用相場
- 相見積もりを取るなら「みんなの遺品整理」
【動画で解説!】水害復旧ができる業者のサービスと費用 まとめ
水害復旧とは
近年、台風や豪雨などによる水害が増加しています。川の近くに住んでいる方などは特に、床下・床上浸水などの被害に逢いやすい状況なのではないでしょうか。
そのような被害にあった現場を復旧する作業を水害復旧といいます。
水害によって自宅が浸水してしまった場合、放置すると悪臭が残ったり、感染症の原因になってしまうため、早めの対応が必要です。
水害復旧を依頼できる業者とは
火災や水害など災害の復旧など、業者に依頼しないと原状回復ができないような現場の清掃を行う業者を、特殊清掃業者と呼びます。
特殊清掃業者と聞くと、自殺現場や孤独死などによって遺体が発見された現場などの現状回復をする業者をイメージする方も多いと思います。
実は水害の際の除菌・消臭をする際には、孤独死の現場の除菌や消臭をする際と同じ専門の道具を使うこともあるのです。こういった現場では専門の脱臭機材・除菌のための薬剤などを使っています。
水害復旧のサービス内容
水害復旧では、業者にはどのような作業を依頼できるのでしょうか。実際のサービス内容を見てみましょう。
1.浸水箇所の消毒2.家財の洗浄・消毒【床上浸水のみ】3.床下の洗浄4.オゾンによる消毒・消臭 |
1.浸水箇所の消毒
河川や下水の水には、感染症を引き起こすような雑菌も存在します。また、カビが発生する可能性があるため浸水した場所の消毒は不可欠です。
床下浸水の場合は、薬液噴霧機などを使用して消毒剤を床下に散布します。
床上浸水の場合は、汚水が蒸発して室内の壁に付着している可能性もあるので、浸水した部屋中に消毒剤を噴霧します。
2.家財の洗浄・消毒【床上浸水のみ】
床上浸水の場合、汚水や汚泥で家財が汚れてしまうことが多いです。廃棄せずに再利用する場合は汚れを落として消毒をする必要があります。
汚れのひどいものは、洗剤や石鹸を使って汚れを洗浄し、十分に乾かします。また、消毒剤で丁寧に拭き掃除をします。
3.床下の洗浄
床下の汚泥を放置すると、後々悪臭の原因になってしまいます。
一軒家で床下に入り込める場合は、作業員が床下に入り泥やゴミ取り除きます。また、泥を取り除きつつ、床下の消毒も進めていきます。
4.オゾンによる消毒・消臭
最後に、オゾン脱臭機を使って浸水した場所の消毒・消臭を行います。オゾンによって、空間全体を確実に消臭・消毒をすることができます。
水害復旧で使用する道具
水害の際に、業者に頼むとどのような機材を使用するのでしょうか。ここでは、水害で使用する道具をいくつかご紹介します。
機材 | 用途 |
---|---|
水中ポンプ | 汚水を排水する |
高圧洗浄機 | 汚れを落とす |
送風機 | 洗浄後に乾燥させる |
プロワヒーター | 洗浄後に乾燥させる |
フォグマスター | 消毒用の薬剤を散布させる |
消毒用薬剤(次亜塩素酸ナトリウムなど) | 消毒・除菌に使う |
カビ取り剤・防カビ剤 | カビがある場合やカビを防ぐために使う |
オゾン脱臭機 | 除菌・消臭に使う |
これらは業務用の機材で、一般家庭ではなかなか手に入らず、家庭用品で大体できないものも多いです。
オゾン脱臭機はECサイトでも販売していますが、市販のものと業者が使うものは脱臭性能に段違いの差があります。専門業者が利用してるのは100万円以上するような高価な機材です。
水害復旧の費用相場
水害復旧を業者に依頼する場合には、どの程度の費用がかかるのでしょうか。現場の状況や作業の内容にもよりますが、大まかには以下のような費用相場になります。
水害復旧の費用相場
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
作業人件費 | 35,000円/名(1日2~4名程度) |
床下の排水・洗浄・消毒 | 1,000円~2,000円/㎡ |
オゾン脱臭・消臭 | 30,000円~50,000円 |
カビの除去 | 1,000円~/㎡ |
防カビ処理 | 3,000円~/㎡ |
シロアリ予防消毒 | 2,000円~/㎡ |
畳の回収 | 4,000円/枚 |
床の解体 | 見積もりによる |
床下の断熱材の除去 | |
原状回復リフォーム | |
家財撤去・ルームクリーニング |
浸水した汚水がすでに引いているかどうか等の状況によって作業内容、料金が変わります。
特に床上浸水の場合は、どこまで浸水したかによって大きく予算が変わるので、正確な値段が知りたい場合は必ず見積もりをとってもらうようにしましょう。
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