身近で孤独死などが発生した場合、体液や腐敗臭によって汚染された部屋を原状回復するためには「特殊清掃」が必要です。
しかし普通に生活していると、特殊清掃が必要になる機会というのは滅多に無いもの。
よって、いざそのような事態に直面した際に、
「特殊清掃ってそもそも何なの?」
「具体的にどんなところが”特殊”で、他の清掃方法とはどう違うの?」
等、特殊清掃についての知識が無くて戸惑ってしまう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事ではまず、特殊清掃とはどういうものかを詳細に解説することで、特殊清掃の「特殊性」と「必要性」を明確にしていきます。
そのうえで、特殊清掃を(自分で行うのではなく)業者に依頼すべき理由や、その場合にかかる費用などをご紹介していきます。
信頼できる特殊清掃業者の選び方もあわせてご紹介しますので、是非参考になさってくださいね。

- 1.特殊清掃とは
- 2.特殊清掃とハウスクリーニングの違い
- 3.特殊清掃を行うべきケース5つ
- 4.特殊清掃を業者に任せるべき理由5つ
- 5.特殊清掃を業者に依頼した場合にかかる費用
- 6.特殊清掃を依頼する業者の選び方
- 7.すぐに特殊清掃業者に依頼したい場合は「みんなの遺品整理」がおすすめ
- 8.まとめ
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本記事をお読みになれば、
・特殊清掃とは何か ・どんなケースにおいて特殊清掃が必要になるのか ・特殊清掃をプロである業者に任せるべき理由は何なのか ・特殊清掃を業者に依頼する場合の費用はどれくらいなのか |
などといったことを、しっかり理解することができるでしょう。
1.特殊清掃とは
まずは、特殊清掃とはそもそも何なのかを確認していきましょう。
実は明確な定義は無いのですが、一般的に「特殊清掃=”通常の清掃では汚れを落とすのが難しい部屋を、専用の器具や洗剤を用いて掃除すること”」を指します。
冒頭でも少し触れたとおり、特殊清掃が行われるケースで特に多いのが、「室内で人が孤独死し、遺体の発見に時間がかかってしまった」というものです。
地域や室内の状況(エアコンが稼働しているか・直射日光が当たるか等)によっても左右されますが、人の遺体は、夏場であれば2~3日程度、冬場であれば5~7日程度で腐敗が始まるのが一般的。
なぜ遺体が腐敗するのかと言うと、生存中は免疫作用によって働きを抑制されていた体内の細菌が、死亡して免疫作用が停止することで一気に増殖して遺体を分解してしまうためで、腐敗が進むと、
・この世で最も酷い悪臭とも称される「死臭(腐敗臭)」が発生する
・体液が流れ出る
・死臭や体液に引き寄せられ、害虫や害獣が大量発生する
・目に見えないウイルスや細菌が空気中に気化し、感染症などを引き起こす原因となる
など、室内の状況は凄惨なものとなります。
このような現場を再び人が住めるように原状回復するには、専用の器具や洗剤を用いて掃除すること、即ち「特殊清掃」をすることが必須。
孤独死現場以外にも、
・ゴミ屋敷や汚部屋
・犬屋敷・猫屋敷と化した部屋
・水害や火災によって汚染された部屋
等、拭き掃除や掃き掃除をはじめとした通常の掃除で綺麗にできない現場では、特殊清掃が行われます。
2.特殊清掃とハウスクリーニングの違い
「”専用の器具や洗剤を使った掃除”と聞くと、ハウスクリーニングが思い浮かぶ」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、特殊清掃とハウスクリーニングは全くの別物ですので、混同してはいけません。
具体的にどう違うのかというと、以下のとおりです。
必要に応じて器具や洗剤を使い分けながら室内の掃除をするという観点では、特殊清掃もハウスクリーニングも同様ですが、あくまでも通常の清掃の延長線上にあるのがハウスクリーニング。
体液や血液をはじめとする汚物や強烈な悪臭、害虫や目に見えないウイルスなどに汚染された部屋を、再び人が生活できるような状態まで回復させるためには、特殊清掃が不可欠です。
孤独死現場をはじめとする特殊な環境の室内を清掃したいとお考えの場合、「通常の清掃でもハウスクリーニングでもなく、特殊清掃を行わなければならない」ということを頭に入れておきましょう。
3.特殊清掃を行うべきケース5つ
「特殊清掃がどんなものかということは理解できたけれど、具体的にどのようなケースで特殊清掃が必要になるのか、いまいちピンと来ない…。」
本記事をここまでお読みになって、このようにお感じになられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特殊清掃は、主に以下のような状況の部屋を原状回復させるために必要です。
これから1つ1つのケースについて、具体的に解説していきます。
3-1.孤独死後、遺体発見に時間がかかって腐敗が進んでしまった部屋
1つ目のケースは、「孤独死後、遺体発見に時間がかかって腐敗が進んでしまった部屋」です。
同じ孤独死が起こった部屋であっても、遺体が腐敗していない状態で早期発見できた場合には、特殊清掃を行う必要はありません。
しかし、少しでも腐敗が進んでいた場合は、必ず特殊清掃を行うようにしましょう。
なぜなら、体液や血液などの汚物や、遺体から発せられる強烈な腐敗臭は、例え少量であっても適切に処理しないと除去できないからです。
また、一見問題なさそうでも、腐敗した遺体から漏れ出した血液や体液に含まれたウイルスや細菌が空気中に気化し、充満している可能性も。
特に故人がB型もしくはC型肝炎・HIVなどに感染していて、これらの病原菌が充満していた場合、二次感染してしまうと命に関わりかねませんので、十分な注意が必要です。
3-2.古いゴミや生ゴミが蓄積されたゴミ屋敷や汚部屋
2つ目のケースは、「古いゴミや生ゴミが蓄積されたゴミ屋敷や汚部屋」です。
ゴミ屋敷や汚部屋の中でも、ゴミの数がそこまで多くなかったり、ゴミが腐らない種類のものばかりであれば、ゴミを撤去するだけである程度原状回復することができるかもしれません。
しかし、ゴミの中に生ゴミなど有機物系のゴミが含まれていたり、大量のゴミが長期間放置された現場の場合、通常の清掃で原状回復することはまず不可能。
・ゴミが腐敗したことで生じた悪臭
・放置されたゴミから染み出し、壁や床に染み込んだ水分
・上記の水分によって大量繁殖したカビ
こういった臭い・汚れ・雑菌などは、特殊清掃を行わないと除去できません。
ゴミから生じた臭いや熱に引き寄せられ、害虫が住みついている可能性もあり、そういった場合は殺虫作業も必要になります。
3-3.ペットによる糞尿やペット臭がこびりついた部屋
3つ目のケースは、「ペットによる糞尿やペット臭がこびりついた部屋」です。
通常、ペットが用を足すたびに糞尿をしっかり掃除して綺麗にしておけば、臭いや汚れが室内にこびりつくことはありません。
しかし、何らかの理由で糞尿を放置してしまうと、
・固まった糞が踏みつぶされ、ガチガチにこびりついて取れなくなる
・糞尿に含まれる雑菌が繁殖する
・尿には動物が臭いを残すためのフェロモン臭が含まれていることもあり、臭いを消すのが難しい
などといった理由から、特殊清掃が必要になってきます。
いわゆる「ペット屋敷」と呼ばれるような、動物の多頭飼いが行われている現場でよく見受けられるケースです。
3-4.小規模なボヤを除く火災の被害に遭った部屋
4つ目のケースは「小規模なボヤを除く火災の被害に遭った部屋」です。
火災の中でも、ごく小規模なボヤ程度であれば、通常の掃除や燃えてしまった家具の処分程度で原状回復できるかもしれません。
しかし、ボヤであっても被害が広範囲に及んだ場合や、半焼・全焼など大規模な火災に巻き込まれてしまった場合、以下のような理由によって特殊清掃が必須です。
・建物や家財が燃えたことで、有害なガスが発生している可能性があるため、消毒が必要
・しつこい焦げ臭を消すためには、専用の器具などを使った消臭が必要
・煤(すす)が少しでも残ってしまうと、臭いが取れきれない・有害物質が発生するなどの可能性があるため、煤を確実に取りきる清掃が必要
なお、半焼・全焼の場合には、室内の残置物はもちろん、壁・床・天井などを全て撤去した状態で特殊清掃を行うなど、大規模な作業が必要になってきます。
3-5.水害の被害に遭った部屋
そして、5つ目のケースは「水害の被害に遭った部屋」です。
水害によって部屋に流れ込んだ水には、汚水や下水が混じっており、雑菌の宝庫と言っても過言ではありません。
よって、清掃作業は防毒マスクや防護服を着用したうえで行うことが必須です。
そのうえで、汚泥を撤去し、家をしっかり乾燥させてから消毒を行うというのが、水害の被害に遭った部屋における一般的な特殊清掃の手順。
なお、床上まで浸水してしまった場合には、壁の内部にまで水が浸透している可能性が高いため、壁を剥がすなどの作業が必要になってきます。
4.特殊清掃を業者に任せるべき理由5つ
ここまで、特殊清掃とは何なのか、そして、どんなケースにおいて特殊清掃が必要になるのかといったことをご紹介してきましたが、特殊清掃には、
・自分でやる
・業者に依頼する
という2つの方法があります。
ではどちらを選べば良いかですが、「原則として業者に依頼すべき」というのが結論です。
特殊清掃を業者に任せるべき理由は、以下の5つ。
1つずつ具体的に解説していきます。
4-1.素人では汚物や悪臭を完全に除去しきれない
1つ目の理由は、「素人では汚物や悪臭を完全に除去しきれない」ということです。
特殊清掃が必要なほどに汚染された部屋を原状回復するためには、汚物や悪臭を「根本から」「しっかりと」除去することが不可欠。
なぜなら、これらが少しでも残ってしまうと、細菌・悪臭・害虫などが再発生する原因となってしまうからです。
そこで、特殊清掃業者では、汚物や悪臭を根本から除去するため、以下のような作業を行います。
【汚物除去のための作業】
・汚物を分解できる特殊な洗剤等を使う
・汚物が床や壁にまで染み込んでいる場合、床や壁を解体して汚物を取り除く
【悪臭除去のための作業】
・「オゾン脱臭機」と呼ばれる特殊な器具で脱臭する
・悪臭がしみ込んだ壁紙や家具等を撤去する
・特殊なコーティングを施すことで、臭気を封じ込める
・臭気測定器を使い、臭いが残っていないかを目で確認する
上記はあくまでも一例ですが、これだけ見ても、素人が行うのは困難な作業ばかりであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
これこそが、特殊清掃を業者に任せるべき最も大きい理由であると言えます。
4-2.感染症などにかかるリスクを負う必要が無い
2つ目の理由は、「感染症などにかかるリスクを負う必要が無い」ということです。
汚染された部屋に足を踏み入れることには、大きな危険が伴います。
なぜなら、ウイルスや細菌が空気中に充満している可能性が極めて高いため。
つまり、むやみに入室してしまうと、目に見えないウイルスや細菌を吸い込んで感染症にかかるなど、結果的に健康を害する恐れがあるという訳です。
更に、汚物に引きよせられて繁殖した害虫・害獣(ハエ・ウジ・ネズミ等)も病原菌を保有している可能性が高く、これらを介して何らかの感染症にかかるケースも。
こういった事実から、特殊清掃は、想像以上に危険で壮絶な作業であると言えるのです。
この点、特殊清掃を業者に依頼すれば、自分自身を危険に晒す必要が無くなります。
業者は特殊清掃のプロですので、防護服や防毒マスクで身を守りつつ適切に殺菌・殺虫を施すなど、専門的ノウハウを駆使し、室内の見えない危険を消滅させてくれるでしょう。
4-3.メンタル面の負担も軽減できる
3つ目の理由は「メンタル面の負担も軽減できる」ということです。
害虫や害獣が大量発生し、汚物に溢れ、経験したこともない悪臭が漂う部屋を掃除するということは、そもそもメンタル的に大変辛い作業です。
更に、そんな部屋を作業に慣れない素人が特殊清掃しようとした場合、1日で全て終えることは極めて困難と言わざるを得ません。
多くのケースにおいて、長ければ数週間にわたってひたすら清掃し続ける必要が出てくるでしょう。
しかも、先に述べたとおり、汚物がほんの少しでも残っていると、細菌・悪臭・害虫などが再発生してしまうのが辛いところ。
よって、「一度綺麗にしたはずなのに、数日後に入室してみたら、また臭いや虫が発生していた…」など、いわゆるいたちごっこのような状態に陥りかねないのです。
このような事実から、素人が特殊清掃を行うことの”精神的な辛さ”が改めてお分かりいただけるのではないでしょうか。
この点、特殊清掃を業者に依頼すれば、当然ながらこのようなメンタル面の負担が軽減されます。
状況にもよりますが、業者はプロならではのスピード感をもって、丸1日、どんなに長くても数日のうちに、特殊清掃作業を終えてくれるはずです。
4-4.近隣への配慮によって二次被害を防げる
4つ目の理由は「近隣への配慮によって二次被害を防げる」ということです。
慣れない素人が自分で特殊清掃をするとした場合、窓や玄関を開けて換気をしなければ、室内にこもった強烈な悪臭にはとても耐えられないでしょう。
しかしそれは、室内の悪臭や害虫を部屋の外に放出してしまうことと同義。
つまり、近隣住民にまで多大な迷惑をかけてしまうことになる訳です。
この点、特殊清掃のプロである業者であれば、近隣住民への配慮もばっちり。
優良な業者であれば、窓や玄関を開けず、部屋を閉め切った状態で作業をすることはもちろんのこと、
・臭気が漏れ出しそうなすき間をガムテープ等で塞ぐ
・周辺の生活環境に合わせ、作業開始時間を決める
・なるべくスピーディに作業を終える
など、近隣で二次被害が起こるリスクを最小限に抑えてくれます。
4-5.特殊清掃以外の作業も依頼できる
そして、5つ目の理由は「特殊清掃以外の作業も依頼できる」ということです。
特殊清掃が行われる現場のほとんどでは、
・遺品整理
・不用品の処分
・リフォーム
・大家さんや不動産会社との交渉(清掃対象の部屋が賃貸で、依頼者が個人の場合)
など、特殊清掃以外の作業も行う必要があります。
しかし、これらの作業は、
・遺品整理の場合
→遺品の量が多すぎて、貴重品が中々見つからない…。
・不用品の処分の場合
→悪臭がしみ込んでしまった大型家具(ベッドなど)を梱包して運び出すのに時間がかかり過ぎる…。
などといった具合に、トラブルが起きやすく、膨大な手間がかかるものばかりです。
この点、特殊清掃を業者に依頼すれば、こういった「特殊清掃以外の作業」もあわせて依頼することが可能。
もちろん、業者によってサービス内容は異なりますし、依頼する場合には追加で費用がかかってしまいますが、発生するであろうトラブルや手間のことを考えると、費用をかけてでもプロに依頼する十分な価値があると言えるでしょう。
5.特殊清掃を業者に依頼した場合にかかる費用
「特殊清掃が必要な状況に直面した場合には、原則として自分でやろうとせず業者に依頼すべき」というのは前述のとおり。
しかし、その一方で気になるのが費用面ではないでしょうか。
そこで、特殊清掃を業者に依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのかということを確認していきましょう。
5-1.特殊清掃を業者に依頼した場合の費用相場
結論から申し上げますと、特殊清掃を業者に依頼した場合の費用に明確な決まりはありません。
なぜなら、そもそも各業者によって費用設定が異なりますし、
・作業内容
・間取り
・室内の状況
・作業に要した時間や人数
・地域
などによって費用が大幅に左右されるからです。
しかし、様々な業者の費用設定を見比べていくことで、おおよその相場を算出することは可能。
そこでこの後、「作業内容から見た費用相場」と「間取りから見た費用相場」をそれぞれご紹介します。
5-1-1.「作業内容」から見た費用相場
まず、「作業内容」から見た費用相場は以下のとおりです。
作業内容 |
作業費用 |
床上清掃 |
30,000円~ |
浴室清掃 |
30,000円~ |
消臭剤・除菌剤の散布 |
10,000円~ |
汚れた畳の撤去 |
1枚:3,000円~ |
オゾン脱臭 |
1日:30,000円~ |
汚物撤去 |
20,000円~ |
害虫駆除 |
10,000円~ |
作業員の人件費 |
20,000円~ |
オゾン脱臭機を使った消臭など、より高度で強力な清掃作業を依頼すると、その分費用も高くなることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
なお、繰り返しになりますが費用設定は業者によって異なるので、作業内容ごとに費用を設定するのではなく、基本的な作業をセット(パック)という形でひとまとめにして費用を決めている業者も多数存在します。(例:特殊清掃アジャスト・特殊清掃プロアシストなど)
5-1-2.「間取り」から見た費用相場
続いて、「間取り」から見た費用相場(東京都内の特殊清掃業者の場合)は以下のとおりです。
間取り |
費用の目安 |
1K |
36,167円~ |
1DK |
57,422円~ |
1LDK |
80,798円~ |
2DK |
109,725円~ |
2LDK |
135,855円~ |
3DK |
161,692円~ |
3LDK |
185,889円~ |
4LDK |
227,879円~ |
当然ではありますが、作業する部屋の面積が広ければ広いほど費用も高額になることが分かります。
「広い部屋を特殊清掃してもらいたいけれど、費用を抑えたい…」という場合には、汚染が酷い部分のみを業者に依頼し、汚染が軽微な部分は自力で清掃するなどの工夫をするというのも一案です。
5-2.作業料金の実例
「相場だけを見ても、費用のイメージがしづらい…」
そんな方向けに、当サイト「みんなの遺品整理」に掲載された、特殊清掃業者の作業実例と、それにかかった費用をご紹介します。
5-2-1.浴室での吐血の除去
事例詳細 |
|
業者名 |
|
費用 |
50,000円~80,000円 |
間取り |
1R |
作業時間 |
- |
作業人数 |
2名 |
作業内容 |
吐血現場となった浴室とその周りに付着した血痕の除去及び消臭 |
5-2-2.ゴミ屋敷片付け
事例詳細 |
|
業者名 |
|
費用 |
213,400円 |
間取り |
3LDK |
作業時間 |
6時間 |
作業人数 |
4名 |
作業内容 |
2tトラック2台・2tトラック箱車1台分のゴミの山の分別・処分 |
5-2-3.死後1週間経過の特殊清掃
事例詳細 |
|
業者名 |
|
費用 |
115,000円 |
間取り |
- |
作業時間 |
6時間 |
作業人数 |
3名 |
作業内容 |
ウジ虫の殺虫・消毒・オゾン脱臭・壁及び床の張替えなど |
5-2-4.温かい時期における死後2日経過の特殊清掃及び遺品整理
事例詳細 |
|
業者名 |
|
費用 |
180,000円 |
間取り |
1K |
作業時間 |
5時間 |
作業人数 |
- |
作業内容 |
害虫駆除・消毒・消臭・遺品整理など |
6.特殊清掃を依頼する業者の選び方
孤独死が社会問題になっていることなどが要因で、近年増加し続けている特殊清掃業者の需要。
それに伴い、業者の数自体も増加の一途をたどっています。
しかし中には、
・技術力が不十分な業者
・作業後に高額な追加費用を請求してくる業者
などといった「悪徳業者」が紛れているのも事実。
また、「A社では当たり前にやってもらえることが、B社ではやってもらえない」などといった具合に、業者ごとにサービスが異なる点にも着目する必要があります。
そこで、特殊清掃を業者に依頼する際は、「自分がやって欲しい作業を、安心して任せられる優良業者を選ぶこと」が極めて重要です。
具体的に気を付けるべきポイントは以下の3点。
これから、1つずつ詳細に解説していきます。
6-1.実績・経験が豊富か
1つ目のポイントは「実績・経験が豊富か」ということです。
特殊清掃は、現場の状況によって作業内容が異なります。
例えば、孤独死現場の特殊清掃1つとっても、
・故人が亡くなった理由
→病気・事故・事件・自殺 等
・遺体があった場所
→寝室・浴室・トイレ 等
・遺体の腐敗状況
などによって、必要な作業が全くと言ってよいほど変わるのです。
そこで、豊富な実績・経験に基づいて、状況に応じた適切な判断ができる業者に依頼することは極めて重要。
実績・経験が不足した業者に依頼してしまうと、「臭いが取りきれず、他の業者に依頼しなおしたため、料金が2倍かかってしまった…」などのトラブルが起こりかねないため、注意が必要です。
6-2.自分の希望する条件に合っているか
2つ目のポイントは「自分の希望する条件に合っているか」ということです。
繰り返しになりますが、一口に特殊清掃業者と言っても、提供されているサービスは様々。
その業者に依頼することで、自分が希望しているサービスを提供してもらえるかということを事前に確認しておかなければ、「想定と違った…」など、失敗や後悔に繋がる可能性が高いです。
【特殊清掃以外の作業もあわせて依頼したい場合】
→あわせて依頼したい作業(遺品整理・不用品の処分・リフォームなど)も引き受けてくれる業者か
【多忙・遠方の場合】
→立ち合い無しで作業してもらえるか
【とにかく急いでいる場合】
→即日対応可能な業者か
【すぐに依頼をしたいが費用が捻出できない場合】
→クレジットカードに対応しているか(クレジットカードであれば、引き落とし時までに費用を準備すれば良く、また、リボ払いなど支払方法の幅が広がるため)
上記はあくまでも一例ですが、こういった条件を確認しておくことで、ミスマッチを防ぐことができますよ。
6-3.見積もりが明確かつ適切であるか
そして、3つ目のポイントは「見積もりが明確かつ適切であるか」ということです。
先にご説明したとおり、特殊清掃の費用は決して安いものではありません。
しかし、作業の大変さを鑑みると、これは当然のことと言えます。
そんな中で、極端に安い価格設定をしている業者は、
・まともな仕事をしない
・頼んでもいない作業を勝手に行い、高額な費用を請求してくる
など、信頼できない可能性が極めて高いです。
そこで、事前に見積もりを取り、費用設定が明確かつ適切かどうかを確認するようにしましょう。
見積もりについて不明な点があれば、「この見積もりに、このような作業は含まれていますか?」「追加費用はかかりませんか?」など質問し、業者がどう反応するかをチェックしてみるのがおすすめです。
7.すぐに特殊清掃業者に依頼したい場合は「みんなの遺品整理」がおすすめ
・特殊清掃業者の選び方は分かったけれど、業者の数が多すぎて探すのが大変…
・結局どこの業者が自分に合っているのか、判断できない…
・急いでいるから、すぐに業者を選びたい…
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7-1.独自の審査基準を満たした優良業者のみを紹介している
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・法律を守って運営しているか
・過去にクレームを受けたり追加料金を請求したりしたことが無いか
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8.まとめ
本記事の内容をまとめます。
特殊清掃とは「通常の清掃では汚れを落とすのが難しい部屋を、専用の器具や洗剤を用いて掃除すること」です。
ハウスクリーニングと混同されることがありますが、下記の図のとおり、特殊清掃とハウスクリーニングは全くの別物。
ハウスクリーニングはあくまでも通常の延長線上にあるものであるため、下記の図に記載されたような状況の部屋を原状回復するためには特殊清掃が必要であることを頭に入れておきましょう。
特殊清掃には、「自分でやる方法」と「業者に依頼する方法」がありますが、原則的には「業者に依頼する方法」を選ぶべきと言えます。
なぜなら、以下のような理由で、素人が行うには極めて難しい作業であると言わざるを得ないためです。
特殊清掃を業者に依頼した場合どのくらいの費用がかかるかについては、ケースバイケースですが、
・作業内容
・間取り
から見た費用相場は以下のとおり。
【作業内容から見た費用相場】
作業内容 |
作業費用 |
床上清掃 |
30,000円~ |
浴室清掃 |
30,000円~ |
消臭剤・除菌剤の散布 |
10,000円~ |
汚れた畳の撤去 |
1枚:3,000円~ |
オゾン脱臭 |
1日:30,000円~ |
汚物撤去 |
20,000円~ |
害虫駆除 |
10,000円~ |
作業員の人件費 |
20,000円~ |
【間取りから見た費用相場】
間取り |
費用の目安 |
1K |
36,167円~ |
1DK |
57,422円~ |
1LDK |
80,798円~ |
2DK |
109,725円~ |
2LDK |
135,855円~ |
3DK |
161,692円~ |
3LDK |
185,889円~ |
4LDK |
227,879円~ |
それなりに高額であるものの、作業内容の難しさを加味すると、お金をかけてでも業者に依頼すべきであると言えるでしょう。
そんな中で気を付けなければならないのが、特殊清掃は、自分がやって欲しい作業を安心して任せられる優良業者に任せるべきであるということです。
そのため、特殊清掃業者は以下3つのポイントに注意して選ぶようにしましょう。
・特殊清掃業者の選び方は分かったけれど、業者の数が多すぎて探すのが大変…
・結局どこの業者が自分に合っているのか、判断できない…
・急いでいるから、すぐに業者を選びたい…
そんな方は是非、当サイト「みんなの遺品整理」をご活用ください。
全国各地に数ある特殊清掃業者の中から、お客様に最適で、かつ安心して作業を任せられる1社を迅速に探し出すお手伝いをさせていただきます。
本記事の内容が、お役に立てば幸いです。
【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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