親戚や家族が突然孤独死をしたら。

部屋の掃除や不要品の処理は、どのようにすべきかご存知ですか?

実は孤独死の部屋は、個人で掃除をすることはできません。

孤独死が起こった部屋は、遺体が発する腐敗臭が充満しており、直に空気を吸い込んでしまうと感染症にかかる恐れがあるからです。

また、遺体に群がる害虫や害獣によるウィルスや病原菌の罹患も心配ですし、染み出た体液や血液は普通の清掃や洗剤液では落とすことができません。

室内で孤独死が起こったら、一刻の猶予もありません。

部屋の汚染が進む前に孤独死が起こった時の部屋の掃除は、特殊清掃士に清掃を依頼しましょう。

特殊清掃士とは孤独死や孤立死、事故や自殺などで亡くなられた方の部屋を清掃してくれる、清掃のプロのこと。

孤独死が起こった部屋に入るのは、どんなに近しい関係であっても様々なリスクがあります。

しかし、特殊清掃業者であれば孤独死のように部屋に入るのが難しいケースでも遺体から出た体液や血液、部屋に蔓延した死臭、害虫や害獣などを完璧に清掃し、故人の方が安心して旅立てるようにサポートをしてくれます。

この記事を読むことで、特殊清掃業者とは何か、孤独死が起こった後の部屋の清掃方法、特殊清掃業者に依頼をするメリットなどが分かります。

孤独死が起こった時には速やかに特殊清掃を依頼し、故人が安心して旅立てるよう手続きを進めてあげてください。

【簡単解説】孤独死が起こった部屋の対処方法や流れを一挙解説!

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1. 孤独死が起こった部屋の清掃の流れと必要な手続き

孤独死が起きた部屋では、勝手に掃除を始めてはいけません。

他殺の可能性もあるので、遺体を発見した時点ですぐに、警察(110番)に連絡をしなければいけないからです。

 

本章では孤独死が起こったら、どのような手続きが必要なのか、警察への通報から業者への依頼、清掃を行い現状復帰するまでの流れを分かりやすく説明します。

 

1-1. 管轄の警察に連絡(遺体発見後すぐ)

 

孤独死を発見したら、すぐに警察(110番)に連絡しましょう。

人が亡くなっていても、衰弱死、事故死、自殺なのかは分かりません。また場合によっては、他殺というケースも考えられるからです。

 

警察の通報後は、以下の点に注意してください。

 

〇 むやみに部屋のものを触らない

〇 遺体に触れないようにする

〇 部屋の換気をしない

 

110番をすると所轄の警察署に繋がります。

生死の判断がつかない場合には救急車(119番)に連絡をしてください。

電話をすると「火事か救急か」と質問されるので、この場合は「救急でお願いします」と伝えます。

自然死であっても、医師が看取らない場所での死亡は異常死として扱われます。

このため、警察の現場検証が終わり自然死として認められるまで、家族や肉親であっても現場への立ち入りは許可されません。

警察が到着したら、あなたの氏名や故人との関係、発見をした場所、発見時の状況について伝えてください。

 

1-2. 身元確認(警察到着後)

 

警察は現場検証の後、警察署において検視等を行い、死亡原因を特定した後に故人の身元を確認します。

身元が確認されると、遺族に遺体を引き渡す流れとなりますが、孤独死の場合身寄りの無い方がほとんどです。

実際、警察から連絡がはいって、初めて死亡が分かるケースもあります。

身元が判明しない遺体については、専用の遺体安置所(1泊2,000円程度)にて保管が行われ、後日遺族に保管料が請求されます。

 

一般社団法人日本少額短期保険協会のレポートによると、孤独死の第一発見者は管理人が27.1%と最も多く、

この他福祉課の担当員や警察などを含めると「職業上の関係者」が全体の51.3%と半数以上を占めます。

このため、遺体を発見したのが賃貸物件の家主や隣人というケースがほとんどで、遺体の発見までに時間がかかってしまっています。

故人に身寄りがなく連絡できる家族がいない場合には、警察にその旨を伝えた上で、

市区町村の民生委員や役所の保健福祉課などに連絡をすると、火葬や清掃など必要な手続きが行われます。

 

1-3. 特殊清掃の相談と手配(現場検証後〜遺体引き渡しまでの間)

 

現場検証が終わった後、特殊清掃に相談をしましょう。

現場検証後は部屋に入ることが許されますが、家族などの個人が清掃をするのは不可能です。

なぜなら、孤独死が起こると床に血液や体液が染みこんでしまい、部屋に腐敗臭が残ってしまうからです。

このため、現場検証がはじまった段階で特殊清掃業者に相談や検視・遺体引き渡しの後の特殊清掃について話を詰めておきます。

 

私たちは葬儀などのイメージで、死体が腐敗するのを見る機会はほとんどありません。

このため、自分で「清掃できるのではないか」と考えがちですが、自力で清掃できるのは死後数時間が限度です。

実際、孤独死のような場合は病院での死亡とは異なり、遺体がすぐに腐敗してしまうため、

自力での処理は不可能ですし、自分で処理をした場合には感染症などに罹患する危険性が高いです。

このため孤独死の部屋は自分で何とかしようとはせずに、警察の許可が下りたと同時に特殊清掃業者に速やかに相談をしてください。

 

1-4. 部屋の掃除(警察の許可後)

 

特殊清掃業者が現場に到着し、孤独死が起こった部屋の消毒と清掃を行います。

遺体の損傷が激しい場合、ウジ虫やゴキブリ、ハエなどが大量発生しているケースが多く、部屋全体を殺虫する必要があります。

害虫や害獣がいなくなったら、次に感染症予防の殺菌消毒薬を部屋全体に散布します。

 

次に家族や保証人の同意のもと、家の家具や家財などを外に運び出し、家の中の汚れを除去します。

特殊な洗剤で家の中を拭いた後に、塩素系の消臭殺菌剤で部屋全体の臭いを取り除きます。

部屋の清掃から数日後、特殊清掃業者は、害虫や害獣が発生していないか部屋の状態や臭いを確認し、部屋の臭いが気になる場合には再度、消臭の殺菌剤を噴射します。

 

1-5. 遺品整理と不用品の処分(特殊清掃後)

 

清掃が終わったら、遺品整理と不要品を処分します。

運び出しておいた家財の処分方法を遺族または管理人に確認し、処分が必要な場合は、業者に引き取り廃棄の依頼をしましょう。

遺品と別に分けたいのが、故人の預金通帳や現金、銀行印、保険の証書、貴金属などの資産です。

特に現金や預貯金、保険などは後で清掃費用を支払う時に使うので間違って捨てないようにしましょう。

 

なお、警察の現場検証ですぐに金品の場所が分かった場合には、一時的に故人の金品は警察が預かる形となりますが、

家宅捜索の後、遺体の引き取りが行われた時点で警察が預かっていた金品や住居の鍵は、遺族に手渡されます。

遺族が遺品を引き取る場合ですが、遺体の損傷が激しい場合には、家具や家財道具にも腐敗臭や細菌、ウィルス等が付着している場合があります。

悪臭の強い遺品については、引き取りを避けた方が良いです。

なお自分達で処分する場合は、必ず自治体の窓口に相談をし、居住地のルールに沿って回収を依頼してください。

 

1-6. 葬儀の手配と葬儀(お骨の状態で葬儀)

 

清掃や遺品整理が終わったら、葬儀の手配を行います。

死亡時の状況にもよりますが、孤独死の遺体は衛生上すぐに火葬されることがほとんどで、お骨の状態で帰郷する流れとなります。

亡くなった方の遺体は、一般車両で運ぶことはできず、国土交通大臣から許可を受けた事業者の霊柩車または寝台車で、火葬場まで運び出す必要があります。

このため、スムーズに火葬〜葬儀までを進めるために、孤独死現場に警察が入った時点で、特殊清掃業者に相談する流れとなります。

特殊清掃業者は、部屋の掃除だけで無く遺体の搬送や火葬後の葬儀なども請け負っていることが多く、孤独死発見からスピーディーに対応してくれるので安心です。

 

【メモ】リフォームが必要なケースも多い

特殊清掃後の原状復帰については、特殊清掃業者に相談してください。

なぜなら、孤独死が起こった部屋のほとんどが、リフォームなどの現状復帰が必要になるからです。

 

実際に、床材や畳、壁紙などに染み込んだ体液や血液は、通常の清掃では落としきることができず

特に死臭については強力な防臭剤を使わなければ、完全に取り去ることは不可能です。

 

このため、汚染箇所については床や壁材を取り除いて解体し、原状復帰をするのが一般的です。

このほか、浴室で亡くなった場合には浴槽全体、排水溝などのリフォームも必要になります。

 

一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会の調査によると、孤独死発見までの日数は「平均16日」かかっていることが分かっており、

遺体の損傷は激しく室内の現状復帰やリフォームを必要としています。

 

特殊清掃の後、どのような工事や現状復帰が必要になるのか、数多くの現場を担当してきた特殊清掃業者に相談をすると、

必要な現状復帰工事とおおよその工事費が教えてもらえます。

 

2.特殊清掃業者とは

 

特殊清掃業者は、孤独死が起こった部屋の清掃を行う清掃のエキスパートであり、高いスキルと専門性が要求される仕事です。

本項では、特殊清掃業者とはどのような存在なのか、

 

4つの視点から見てみることにします。

 

2-1. 特殊清掃のスキル

特殊清掃は、専門性の高い仕事であり、スタッフには高度な知識と経験が要求されます。

孤独死の起こった部屋など、特殊なケースに対応すべく、

医療環境管理士、防除作業監督者、臭気判定士などの資格を取得するスタッフや1級葬祭ディレクターの資格を持つスタッフも多いです。

そして特殊清掃の現場は、遺体の損傷が激しい場合がほとんどのため、エンバーミング(外見回復処置)などのスキルも要求されます。

 

2-2. 特殊清掃業者の作業内容

特殊清掃の作業内容は、清掃だけに留まりません。

変死体のあった部屋の汚染物質除去、血液や体液、肉片の除去、衛生害虫の害虫駆除、

残置物処理、室内解体工事、臭気の消臭や防臭、破損した建物の現状復帰までを広く請け負います。

 

 

上の事例のように、特殊清掃は海外でCrime Scene Cleaners(事件現場清掃業)と呼ばれており、

一般の業者では対応が難しいことから、専門の業者が依頼を受けて清掃を行います。

特殊清掃は緊急性が高いことから、24時間年中無休で対応している業者がほとんどで、早ければ問い合わせから最短即日で現場に駆けつけてくれる業者もあります。

 

2-3. 特殊清掃業者の費用目安

特殊清掃業者の費用目安ですが、発見までの日数を死後3週間と想定した場合、

1R・1Kの間取りで平均40,000円〜100,000円、1DKで平均60,000円〜140,000円程度の費用がかかります。

 

間取り毎の料金相場をまとめてみました。

間取り毎の特殊清掃費用・相場

1R・1K

40,000円〜100,000円

1DK

60,000円〜140,000円

1LDK

80,000円〜220,000円

2DK

100,000円〜280,000円

2LDK

130,000円〜320,000円

3DK

160,000円〜430,000円

3LDK

180,000円〜520,000円

4DK以上

要見積もり

 

一般的に部屋の広さや汚染している範囲が広くなれば、清掃費用は高くなります。

この他にも、サービス別に料金相場が変わってきます。

 

その他|特殊清掃費用の相場

害虫や害獣の駆除

20,000円〜

汚染物質除去

30,000円〜

床の解体

1枚4,000円〜

畳の撤去

1枚3,000円〜

浴室の清掃

30,000円〜

消臭・防臭

1日30,000円〜

壁紙の張り替え

30,000円〜

残留物処理費用

坪単価25,000円〜

体液の洗浄

20,000円〜

特殊コーティング

1㎡あたり5,000円〜

粗大ゴミの処分

30,000円〜

遺品整理

30,000円〜

葬儀の手配

200,000円〜

供養

要見積もり(無料の場合も)

作業員の追加

1人あたり20,000円〜

 

なお、供養については無料とするところと、オプションサービスで有料とする業者に分かれます。

特殊清掃後に、葬儀や埋葬、供養などが必要な方はどのようなサービスが受けられるのか、料金と合わせて確認しておきましょう。

 

2-4.特殊清掃業者の作業期間

特殊清掃業者の作業は、全行程で2〜3日かかります。

作業の内訳ですが、特殊清掃だけで1.5〜4.0時間程度、消臭などの作業を加えると平均2〜3日の時間がかかります。

下に間取り毎の清掃時間と消臭を含めた時間をまとめてみました。

 

間取り毎の特殊清掃の作業時間

1R・1K

清掃:1.5時間〜2.0時間 消臭:+2〜3日

1DK

清掃:2.0時間〜3.0時間 消臭:+2〜3日

1LDK

清掃:2.0時間〜3.0時間 消臭:+2〜3日

2DK

清掃:3.0時間〜3.5時間 消臭:+2〜3日

2LDK

清掃:3.0時間〜3.5時間 消臭:+2〜3日

3DK

清掃:3.0時間〜3.5時間 消臭:+2〜3日

3LDK

清掃:3.5時間〜4.0時間 消臭:+2〜3日

4DK以上

清掃:1日以内 消臭:+2〜3日

 

このように特殊清掃の作業自体は、数時間〜1日以内に終わりますが、防臭や消臭などの作業については、

オゾン発生機器や除菌・防臭剤を使っても最短2〜3日の時間がかかります。

また、大規模工事や現状復帰が必要な現場では、工事が終わるのに数日〜1週間程度時間がかかることもあります。

 

【メモ】オゾン発生装置とは?

 

特殊清掃で使う「オゾン発生装置」とは別名をオゾン燻蒸機器とも言い、オゾンと臭気成分の化学反応により、臭気を消す目的で使用されます。

 

強烈な臭いについては、オゾン発生装置で数日間でオゾンガスを部屋全体に吹きかけ臭いを除去します。

 

また、特殊清掃業の作業中には、オゾンミスト発生器でオゾンの含まれたミストを部屋や家財などに吹きかけながら作業を行い臭いを取り除いていきます。


 

3. 孤独死が起きた部屋で起こること

 

孤独死が起きた部屋で起こることとして、最も多いのが「異臭」の問題です。

ここでの異臭とは、遺体から出る死臭のこと。

遺体が腐ることで腐敗臭だけでなく、体内の血液や体液、胃や腸にあるガスなどが混ざって強烈な刺激臭を放ちます。

本項では臭いを含めた「孤独死現場で起こりやすい状況」をまとめてみました

 

3-1. 体液や血液が染みついている

孤独死の部屋には、体液や血液が染みついています。

遺体を数日放置してしまうと体液が染みだして液状化し、布団やマットレス、床板や畳にまで浸食してしまうからです。

体液は別名を腐敗液とも言いますが、バイオ系など特殊な洗剤を使って汚れを取り除きます。

また亡くなる前に吐血をすると、床や畳に血液が飛び散っているケースもあるのですが、

血液はタンパク質が含まれており、次亜塩素酸やオキシドールなどの洗剤で汚れを除去します。

こうした体液や血液は除去した後、周りに臭いが漏れないよう真空パックなどを使って廃棄を行います。

 

3-2. ウィルスや感染症が部屋中に蔓延する

遺体を放置しておくと、部屋中に危険なウィルスや細菌が蔓延します。

例えば布団で亡くなっていた場合には、布団から畳や床材にまで体液や血液が染み込み、

周囲には害虫や害獣(ハエ、ウジ虫、ネズミ)などが集まってくるので、部屋の中が荒れた状態になります。

害虫や害獣がいると厄介なのが、動物由来の感染症に罹ってしまうこと。

 

例えば、ハエやウジ虫などは腸管出血性大腸菌を媒介しますし、ネズミはサルモネラ菌、ノミはペスト、ダニ類などはクリミアや出血熱、脳炎などの感染症を伝播します。

また遺体を放置した部屋に、市販のマスクや洋服で入室するのは危険です。遺体の周りには、危険なウィルスや病原菌が蔓延しているので注意してください。

 

【メモ】室内を閉め切って清掃するのはなぜ?

 

特殊清掃業者は、周辺に害虫や害虫が逃げ出さないよう室内を閉め切って、害虫や害獣の駆除を行います。

なぜなら、締め切った状態で害虫や害獣を駆除しないと、近隣の住まいに危険なウィルスや病原菌をまき散らしてしまうからです。

 

遺体を発見した場合は、ご自身でも窓を開けないように注意してください。

また危険なウィルスや病原菌を吸い込まないよう、速やかに部屋の外に出るようにしましょう。

 

3-3. 腐敗臭が酷く部屋に染み込んでしまう

腐敗臭の問題は、孤独死で最も大きな問題のひとつです。

腐敗臭は、バクテリアなどの微生物が遺体を分解する際に発せられるもので、遺体が放置されると

部屋中に臭気が蔓延し遺体を運び出したとしても、部屋の臭気は消えません。

腐敗臭の清掃方法ですが、特殊なオゾン発生装置や除菌・防臭剤を使用します。

またオゾン発生装置は2〜3日の時間を稼働させて、腐敗臭を取り除きます。

このほか床材や壁、基礎の部分にまで腐敗臭や体液や血液が染み込んでしまうと腐敗臭が消えません。

このため、腐敗臭が酷い場合には家の基礎を取り除き、新しい資材で現状復帰する必要も出てきます。

 

4. 特殊清掃業者に依頼するメリット3つ

 

特殊清掃業者に依頼するメリットは、大きく分けて3つあります。

 

それぞれの内容を順に解説します。

 

4-1. 自力で掃除をするのは危険だから

安全に清掃を行うには、特殊清掃業者に必ず依頼をしてください。

孤独死の起こった部屋を自力で掃除するのは危険です。

遺体の周りには、臭気だけでなく遺体には害虫や害獣が集まっており、ウィルスや病原菌を拡散しているので、

部屋に入るだけで感染症などの病気、体調不良などに陥る危険性があります。

 

このため、自力で掃除をするより安全で衛生的なのが、特殊清掃業者にお願いする方法です。特殊清掃業者は、防護服と防毒マスクを着用した上で清掃を行います。

外に感染症やウィルス、害虫や害獣が出るのを抑えて衛生的かつ安全な状態で清掃がしてくれるので安心です。

このように専門性がなければ、孤独死の部屋は清掃できません。孤独死の起こった部屋を自力で掃除するのは危険なので、絶対に特殊清掃業者に依頼をしましょう。

 

4-2. 完璧に清掃して臭いが残らないようにしてくれる

特殊清掃業者であれば、完璧に掃除をして臭いが残らないようにしてくれます。

通常、孤独死が起こった部屋には、死臭が残ってしまいます。

孤独死の多くは発見までに平均16日以上の日数が経過しており、ほとんどの部屋は強烈な死臭と細菌や汚染物による臭いで充満しています。

市販の薬剤や脱臭剤、空気清浄機を回しても臭いが取れるものではありません。

このため、完璧に清掃をして部屋に死臭や刺激臭が残らないようにしてくれる、特殊清掃業者に依頼する必要があるのです。

最近では事故物件や事件の起こった物件を紹介するサイトもありますが、孤独死と同じように、このような部屋の汚染物や死臭は、特殊清掃業者によって清掃が行われています。

部屋の資産価値を損なわないためにも、特殊清掃業者に依頼し完璧に掃除をして臭いが残らないようにしてもらいましょう。
 

4-3. 遺品整理や供養、葬儀の手配もできる

特殊清掃業者には、遺品整理や供養、葬儀の手配もできるところがあります。

現場の清掃だけで無く、故人を安心して旅立てる状態になれるよう、

遺品整理、火葬や葬儀、埋葬、現場のお祓いや読経を行うなど、故人の安らかな旅立ちをサポートするサービスが利用できます。

遠方に住んでいて葬儀ができないという場合も、プロが依頼者に代わって手続きをしてくれるので安心です。

 

5.特殊清掃業者に依頼するデメリット

 

特殊清掃業者への依頼は、精神的負担や衛生上の問題も考えると、メリットしか考えられません。

唯一デメリットをあげるとすれば「清掃費用がかかる」という点ですが、大きな心配は要りません。

間取りにもよりますが、亡くなられた方の住まいが広い場合や死後数日が経っており、遺体だけでなく室内の損傷が激しい場合には現状復帰に費用がかかりますが、

一般社団法人日本少額短期保険協会のレポートによると、孤独死の現状復帰費用の平均は「381,122円」となっていました。

また、孤独死現場で適用された保険金の平均額は「307,876円」となっていて、ほとんどのケースで保険金で工事費が支払われていることが分かっています。

実際、清掃費用の問題については故人が残した預貯金や加入している保険で支払われるケースがほとんど。

保証人のいない物件についても保証会社や保険会社、大家・管理会社などが支払う受け皿があるので、清掃費用の問題はそこまで大きなデメリットとは言えません。

 

6.特殊清掃の費用って誰負担なの?

 

「特殊清掃の費用って誰負担なの?」

「家族が高額費用を払う必要があるのか?」

 

といった質問は非常に多いのですが、賃貸物件と持ち家では支払いの責任は異なります。

清掃費用の負担は原則として故人の預貯金や遺産、加入している保険があればそこから支払いを行います。

故人に遺産や加入している保険が無い場合には、連帯保証人や法定相続人に支払い義務が生じますが、賃貸物件の場合は、次の順に支払いの義務が移行します。

 

1. 本人(預貯金・保険も含む)

2. 連帯保証人

3. 保証会社(大家や業者が加入する保険も含む)

4. 大家・管理会社

 

故人が亡くなったのが持ち家の場合、支払いの責任は「法定相続人」が負います。法定相続人とは民法で定められた相続人のことで、故人の資産を相続する者が清掃費用を支払います。

なお何らかの理由で、法定相続人が支払いできない場合には、3カ月以内に家庭裁判所に出向き、相続人放棄の手続をする必要があります。

いずれの場合も賃貸物件と持ち家では支払いの責任が異なるので、事前に確認をしておきましょう。

 

参考:No.4132 相続人の範囲と法定相続分(国税庁)

 

7. 失敗しない業者の選び方

 

特殊清掃では、実績や経験の豊富な業者を選ぶと失敗しません。

なぜなら、特殊清掃は凄惨な現場や損傷の激しい遺体に対面するケースが多く、

数多くの現場をこなした業者でなければ対応できない過酷な仕事だからです。

最近では孤独死の増加から、新規参入する清掃業者も増えていますが、経験の浅い業者に当たってしまうと、

害虫や害獣の駆除、部屋の除菌や伝染病への対応、遺体や遺品などの扱いになれておらず、契約者や近隣住民とトラブルを起こす業者も少なくありません。

また、料金トラブルも起こっており、見積もりの金額と実際の工事費用が異なるといったケースもあり、業者選びは慎重に行う必要があります。

 

下に、失敗しない「業者選びのポイント」をまとめてみました。

 

それぞれの内容を順に説明します。

 

7-1. 経験と実績のある業者

特殊清掃では、経験と実績のある業者を選びましょう。

特殊清掃は遺体や故人の亡くなった部屋、遺体の腐敗によって損傷した部屋を扱うため、確かな経験と実績、ノウハウが必要とされる仕事です。

業者のホームページなどを見ると、年間の作業件数や作業実績の累計などが掲載されています。

また、設立からどのくらいの年月が経っているのか、清掃業以外にどのような事業を行っているのかも合わせてチェックしましょう。

最近では新規参入で、何の実績やノウハウもない素人が「特殊清掃業者」になっているケースもあり注意が必要です。

経験のない業者やノウハウの無いスタッフが作業をすると、部屋の死臭や除菌・防菌などが不十分では無く、後々家主や住民とのトラブルにもなりかねません。

特殊清掃を依頼する際には、経験と実績の豊富な業者を選ぶようにしてください。

 

7-2. 口コミ評価の高い業者

特殊清掃では、ユーザーの口コミ評価の高い業者を選べば、失敗せずに済みます。

特におすすめなのが、Google口コミなど、客観的意見が集まりやすい口コミサービスを見ることです。

このほか、利用者の口コミ評価以外にも、Facebookなどの実名投稿できるSNSなどの意見を参考に、口コミ評価の良い業者を探す人も多いです。

業者のホームページにある口コミも一部参考になりますが、中には自分達で口コミ評価を書くような自作自演の口コミやレビューもあるので注意が必要です。

ユーザーの口コミは、利用者の「生の声」であり、業者を比較検討する好材料になります。

特殊清掃を依頼する前に、ユーザーの口コミ評価の高い業者から選ぶようにしましょう。

 

7-3. 料金が明朗会計で分かりやすい業者

特殊清掃業者は、料金が明朗会計なところを選ぶようにしましょう。

特殊清掃で起こりやすいのが、工事費用に関するトラブルです。

悪質な業者になると、何にどのような費用がかかるのか分かりにくく、最悪なケースでは見積もりと実際の工事費に大きなズレがあり、

後日法外な工事費用が請求されるケースもあり、注意が必要です。

健全な業者であれば、工事費用の内訳を分かりやすく説明してくれますし、料金が明朗会計なので安心して依頼できます。

一方、料金がどんなに安くても、工事内容が不明瞭であったり分かりにくい業者はおすすめしません。

特殊清掃を依頼する際には、工事料金が明朗会計なところを選ぶようにしてください。

 

8.特殊清掃業者の費用をなるべく抑える方法

 

特殊清掃業者の費用をなるべく抑えるには、相見積もりを取ることです。

相見積もりは一社で決めるのでは無く複数の業者に見積もりを依頼し、サービス内容や料金などを比較する方法のこと。

例えば、同じ2LDKでも業者によっては​120,000円というところもあれば、別の業者では300,000円​かかる場合があります。

同じような清掃内容であっても、180,000円以上の差があるのは大きいですね…!

弊社「みんなの遺品整理」では全国797の遺品整理・特殊清掃業者の中から、

あなたの目的や希望に合った業者を選び、最大3社まで一括で相見積もりを取ることができます。

 

このほか、電話(フリーダイヤル:0120-905-734)でも、特殊清掃の相談や希望に合う業者選びをサポート。

特殊清掃で分からないことや質問も、気軽に相談できますよ。

孤独死の部屋の清掃や、業者選びでお困りの方はぜひ一度、相談されてみてはいかがでしょうか。

 

みんなの遺品整理への相談はこちら
 

9. 特殊清掃で良くある質問

 

今回の説明だけでは、孤独死の清掃や孤独死現場の対処法について、まだ分からないことがあるかもしれません。

そこで本項では、孤独死の清掃や孤独死の部屋の対処法で「良くある質問」を集めてみました。

 

9-1. 保険は適用できるのか?

 

【回答】はい。故人の加入している保険があれば、清掃費用の支払いができます。

また、孤独死保険などに加入していれば、清掃費用や原状回復にかかった費用のほか、一部の保険では葬儀や供養などの費用もカバーしています。

このほか大家さんなど、貸主側が加入できる孤独死保険もあり、万が一孤独死が起こった場合にも保険の補償でカバーできます。

 

9-2. 大家さんに知らせるべきか?

 

【回答】孤独死が分かったらすぐに、大家さんまたは物件の管理会社に報告しましょう。

孤独死が起こっても、賃貸借契約は終了せず、原則として故人の法定相続人が借主の地位を相続する流れとなります。


 

9-3. 遺族がいない場合はどうすべき?

 

【回答】遺族がいない場合には、「行旅病人及び行旅死亡人取扱法」という法律に基づき、自治体が遺体の引き取りと供養を行ってくれます。

死亡を確認したら警察、大家さんや管理会社に連絡をし、その後お住まいの自治体の福祉課や民生委員に相談をしてください。

 

9-4. 供養はできますか?

 

【回答】はい。特殊清掃業者の中には清掃から、遺品整理、不要品の処分、遺体の搬送、葬儀の手配から埋葬、供養までをすべて引き受けてくれるところがあります。

このようなサービスを利用すれば、遠方にお住まいの方でも立ち会いの必要無く、故人を供養してあげられるので安心です。

 

9-5. 掃除の立ち会いは必要ない?

 

【回答】はい。孤独死の現場は、室内に死臭や汚染などが広がっていることもあり、例え家族であっても重装備(防御服やマスク等)なしに立ち入ることはおすすめしません。

特に、ショックなのが死体に群がっているウジ虫やハエ、ゴキブリやネズミなどの害虫や害獣の状況、血や体液などで汚れた室内を見るのは、心理的・精神的にも耐え難いことです。

依頼者のショックや負担を和らげるのが、特殊清掃業者の役目であり、伝染病を防ぐ上でも個人が現場に立ち入るのはおすすめしません。

依頼をすれば、すべて特殊清掃業者が作業をしてくれるので、依頼者の方は安心して作業が終わるのを待つことができます。

 

10. まとめ

今回は孤独死が起こった、部屋の清掃方法について紹介しました。

孤独死の部屋は、衛生的な問題、心理的・精神的な影響も考え、特殊清掃業者に依頼をするのが正しい方法です。

孤独死は発見されるまでの時間が、「平均16日」と長く多くの現場で遺体の腐敗が起こり、

害虫や害獣の発生、体液や血液の浸食が起こり思わず目を覆いたくなるような、凄惨な状況になっています。

故人が亡くなられたことは悲しいことですが、故人はあなたがショックを受けるようなことは望んでいないはずです。

このため、故人も残された側もお互いが気持ちよく清掃できるよう、特殊な技術とスキル、経験を積んだエキスパート「特殊清掃業者」に依頼をするのが一番です。

特殊清掃業者は、あなたも亡くなった方も、皆が心安らかに過ごせるようサポートをしてくれます。

孤独死に直面された方は、ぜひこの記事を参考に特殊清掃業者に依頼をしてください。

 

【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

はじめての遺品整理でも、専門知識が豊富な相談員が中立な立場で、無料アドバイスをさせていただきます。大切な人の生きた証を残しつつ、気持ちよく次の世代へ資産や遺品を引き継ぐために、私たちは、お客様一人一人に最適なお手伝いができる情報提供・業者のご提案を致します。