仏壇じまいとは、仏壇を処分する行為を指します。実家の整理やコンパクトなものに買い換えたいなどの理由から、近年需要が増加している仏壇じまい。宗派などによっては閉眼供養(魂抜き)が必要になるケースもあるため、適切に把握しておきましょう。
仏壇じまいとは?
仏壇じまいとは、さまざまな事情により仏壇を処分する行為を指します。
仏壇にまつられている位牌を永代供養したり、お焚き上げしたりと適切に供養してから処分するのが望ましいです。
両親の没後に実家の仏壇を処分したい、小さなサイズの物に買い替えたいなどの事情から、仏壇じまいの需要は増加しています。
仏壇じまいの流れ
1.閉眼供養(魂抜き) 2.位牌の処分 3.仏壇の処分 |
開眼供養(魂入れ)が行われていたり、特定の宗派に属していたりする場合は閉眼供養(魂抜き)が必要です。閉眼供養を行う際は僧侶などへ依頼します。
その後、各自治体のルールに則って位牌や仏壇を処分する流れが一般的です。細かい供養内容については宗派によっても若干異なる場合があります。
仏壇じまいにおける閉眼供養(魂抜き)の必要性
仏壇じまいにあたって閉眼供養(魂抜き)が必要な場合がありますが、宗派や宗教の有無によって必ずしも行う訳ではありません。
ただし、安心して仏壇じまいに取り組めたり、気持ちが整理できたりと精神的なメリットがあります。宗教の有無や宗派などを踏まえたうえで必要性を判断しましょう。
仏壇じまいの方法と費用
方法 | 費用 |
---|---|
自分で処分する | 0~2000円程度 |
仏具店で処分する | 20,000~100,000円程度 |
お寺で処分する | 10,000~50,000円程度 |
不用品回収業者へ依頼する |
5,000~10,000円(回収のみ) 20,000円程度(回収と供養) |
フリマアプリなどネットを活用する | 10,000~100,000程度で買取のケースも |
仏壇じまいには主に5つの方法があります。一般的にはお寺に依頼する人が多いですが、近年ではネットを活用して買い取ってもらうケースも増えています。
費用面だけではなく、手間や労力を加味したうえで最適な方法を選びましょう。
仏壇じまいのタイミング
仏壇じまいは明確に定められたタイミングがある訳ではありません。ご家庭ごとの事情なども踏まえて最適な時期を見つけるのが良いでしょう。
一般的には、下記をはじめとする区切りのタイミングに合わせて仏壇じまいを行うケースが多いです。
仏壇じまいを行うタイミング例 |
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仏壇じまいの注意点
仏壇じまいを行うにあたって、位牌や仏壇処分後の供養についても考えておく必要があります。
特にご家族やご親族がいる場合は独断で判断せず、個々の意思を尊重しながら仏壇じまいを行いましょう。
永代供養を行ってから、リビングなどにも置きやすいミニ仏壇に移し替えることも多いです。
また、手元供養といって遺骨を骨壺に入れるなどの方法で供養する形式も増えています。
まとめ
仏壇じまいは仏壇を処分する行為を指し、さまざまな事情から需要が近年増加しています。
仏壇じまいにはさまざまな方法があり、明確なタイミングはないため、それぞれ状況を踏まえて適切なものを選択しましょう。
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