不用品回収業者は選び方を把握して、優良業者を探すことが何よりも重要です。近年では悪質な業者によるトラブルが増えているため、業者の見極めは欠かせません。本記事では、優良業者を見極めるためのポイントを解説します。業者選びの参考にお役立てください。

【不用品回収業者の選び方】違法な悪徳業者と優良業者の見分け方は?

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不用品回収業者の種類と特徴

不用品の回収を行う業者といえば、不用品回収業者が考えられるかと思いますが、実は業者にはいくつか種類があります。例えば、どのような状況の不用品回収であっても、遺品整理業者に依頼することも可能です。
この記事では、一般的な「不用品回収業者」に加え、「遺品整理業者」と、「自治体」について紹介します。

【比較】特徴・こんな人におすすめ

  おすすめできる人
自治体 ものの整理をしたり、ゴミを運ぶ時間はあり、ゴミの処分を安くしたい
不用品回収業者 ものの整理まではできたが、ゴミが多くて回収・処分は業者に任せたい
遺品整理業者 整理にかける時間もないので、整理から買取、回収・処分まで一括して頼みたい

【比較】サービスの内容

  サービス内容
自治体 不用品の回収と処分
不用品回収業者 不用品の回収と処分
遺品整理業者 ・不用品の回収と処分

・必要品と不用品の分別

・貴重品の捜索、遺品の買取

・無料の簡易清掃

・ハウスクリーニング、消臭作業

・家屋の解体

・車、バイクの買取処分

・リフォーム、不動産仲介

・買取、相続の相談

※不動産仲介・買取や相続の相談は、提携している専門会社を紹介するという形をとっている場合もあります。

不用品回収業者の料金相場  

ここでは、不用品回収をする業者の料金相場を掲載します。まず、自治体と不用品回収業者の料金相場について紹介していきます。

片付けから不用品の回収・処分までを頼む場合の、間取別料金相場と、トラックの大きさごとの料金相場ご紹介します。

【間取り別】遺品整理業者の料金相場

間取り 料金相場 作業人数 作業時間
1R・1K 30,000円~80,000円 1~2名 1~3時間
1DK 50,000円~120,000円 2~3名 2~4時間
1LDK 70,000円~200,000円 2~4名 2~6時間
2DK 90,000円~250,000円 2~5名 2~6時間
2LDK 120,000円~300,000円 3~6名 3~8時間
3DK 150,000円~400,000円 3~7名 4~10時間
3LDK 170,000円~500,000円 4~8名 5~12時間
4LDK以上 220,000円~600,000円 4~10名 6~15時間

トラックのサイズによる遺品整理業者の料金相場

軽トラック 1台あたり30,000円〜40,000円
2トントラック 1台あたり50,000円〜80,000円

業者間の料金を比較すると、一般的にサービスの少ない自治体で処分のみを行う場合が一番安く、不用品回収業者に回収を頼むのが次に安いです。

片付けから回収、買取まで幅広いサービスを頼みたい場合は、多少値段は高いですが遺品整理業者に依頼することをおすすめします。

正確な料金が知りたい場合は無料見積もり

上記の料金相場はあくまで目安です。正確な料金を知りたいという場合には、あらかじめ無料の見積もりを業者にしてもらうことが大切です。

無料見積もりを受け付けている業者は数多くありますが、物の量によって料金が変わるため、訪問で見積もりを取ってもらうことが大切です。

こんな悪徳業者に注意!

無許可で不用品を回収している業者には次のようなものが挙げられます。このような業者には回収を依頼しないようにしましょう。

① 空き地で回収する業者

空き地に「無料回収」などののぼりを立てて回収する

② 大音量で車で巡回する業者

「どんなものでも無料で回収いたします」などど大音量で宣伝しながら街を巡回する

③ チラシを配布する業者

「見積もり無料」「なんでも回収」などの文言が入ったチラシをポストに投函する

※このような業者は、訪問見積もりが有料の場合も多いです。

④ ホームページで宣伝する業者

一見しっかりした作りのホームページで「無料回収」をうたう

実際にあったトラブル事例

無許可業者、悪徳業者によるトラブル事例はあとを絶ちません。実際に国民生活センターには、

①無料回収のはずが後で有料と言われたケース

②無料回収のはずが車に積んだあとで料金を請求されたケース

③車に積んだ後で見積もりの2倍以上の額を請求されたケース

④回収を依頼したものが不法投棄されていたケース

といったトラブルが報告されています。

特に不法投棄の場合には、業者が不法投棄をした場合でもその責任は依頼者側に問われてしまうので注意が必要です。

無許可の回収業者に注意!

チラシやホームページで無料と記載のある回収業者もありますが、実際は回収のみ無料で処分費はかかるなど、完全に無料でないケースも見られます。また見積もり無料と書いてあったとしても、チラシなどに小さく「基本料金が別途3000円かかります。」と記載のあるケースもあります。

このようなトラブルを避けるため、事前に細かく料金設定を提示している業者を選ぶことをオススメします。環境省では無許可の業者をつかわないようにと警告をだしています。

環境省:無許可の回収業者を利用しないでください。(外部リンク)

また、悪徳業者に騙されないよう複数の業者に相見積もりをとり、信頼のできる業者を選ぶことが大切です。相見積もりの際は、3社を目安として相見積もりを取りましょう。

相見積もりをとることで、料金の大体の相場を知ることができ、不当な料金を請求している業者を見分けることができます。国民生活センターでも多くの被害報告が入っており、呼びかけをしています。

国民生活センター:廃品回収を依頼したら高額な請求をされた(外部リンク)

不用品回収に必要な免許

家庭から出た不用品や廃棄物は「一般廃棄物」と呼ばれ、その収集・運搬・処分には、市町村から与えられた「一般廃棄物処理業の許可」が必要です。

よく混同されがちな、産業廃棄物処理業の許可、古物営業の許可、貨物運送事業の許可のみでは一般廃棄物は収集できません。

上に挙げたような業者は一般廃棄物処理業の許可を持っていないことがほとんどなので注意しましょう。

優良業者を見極めるポイント

では、良い不用品回収業者はどのような業者なのでしょうか?見極めるポイントをご紹介します。

1. 一般廃棄物処理業の免許を持っている

上でも述べた通り、家庭ゴミの収集・運搬・処分にあたって必須の免許です。一般廃棄物処理業の許可を有していない業者は不法投棄をする可能性もあります。

ただし委託しているならOK

しかし一般廃棄物処理業の免許は取得するの難しい免許のため、この免許を取得していない業者も多く存在します。そのような場合には、免許を保有している別の業者に作業を委託しているか確認してみましょう。

その業者自体が一般廃棄処理業の免許を持っていなくても、免許を保有する別の業者に委託していれば適切に処理されるので、不法投棄の心配はありません。

2.料金、実績・口コミを掲載している

その業者のホームページを見てみましょう。品目ごとや回収量ごとに明確な料金記載があれば安心です。

また、実績・口コミが載っているかどうかを確認してみましょう。作業の実例や、作業に対するお客様のコメントの掲載も、信頼できる業者の基準になります。

3.本社の住所・電話番号やスタッフの顔写真を掲載している

ホームページでは料金に加えて、運営している事業元の会社の情報もチェックしましょう。しっかりと住所の記載、携帯電話番号ではない市外局番から始まる電話番号の記載があるかがポイントです。

さらにホームページ上でスタッフの顔写真が公開されていれば、より一層信頼するに足るでしょう。顔を出すということは責任感の現れでもあるので、安心できる業者の可能性が高いです。

4.訪問見積もりに応じてくれる

不用品の量が多い場合には、電話越しやメール越しで伝えるのではなく、しっかりと現地で実際の量を確認してもらった上で見積もりをとってもらいましょう。

訪問見積もりに応じてくれない、したがらない業者の場合は、当日になって「思ったより回収量が多かった」などど追加料金を請求してくる場合もあります。

 5.見積書の内容が明確である

①費用の内訳
どのような作業にいくらかかるのかがきちんと明記されているのかを確認しましょう。

料金が作業ごとに分かれず、一括で記入されてしまう場合は適正料金でない場合があります。「作業一式」など曖昧な記載は、より詳細な内容を尋ねてみましょう。

②作業の内容
遺品整理の業務にどのような作業が含まれるのかは業者によって異なります。何がサービスの中に入っていて、追加料金がかかるのはどの作業なのかを確認しましょう。

余計な作業は断り、必要な作業が欠けていないかを確認しましょう。よく確認しておかないと、当日に追加作業・追加請求の原因になってしまいます。

優良な遺品整理業者の実例

作業実例①:【関東】3LDK 引っ越しに伴う大掃除

作業現場 関東地域
間取り 3LDK
作業日数 2日
作業人数 4名
料金 160,000円

引っ越しに際して「物をなかなか捨てることができない」とお困りのご依頼者様のお手伝いをいたしました。引越梱包の補助、運搬、分別作業、ルームクリーニングなどを実施しました。必要なもの、不要なものの分別を無事に終え、部屋もスッキリと片付けることができました。

※この事例は当サイト掲載「遺品整理Bxia」の事例です。

作業実例②:【関西】1DK 一人暮らしの方の片付け依頼

作業現場 関西地域
間取り 1DK
作業日数 2時間
作業人数 2名
料金 45,000円(買取金額5,000円値引き)

ご依頼主様の立会のもと作業を行いました。家具などの不要品はしっかり買取し、作業料金50,000円から買取金額5,000円を値引きしました。

※この事例は当サイト掲載「遺品整理・特殊清掃プロアシスト」の事例です。

無料の相見積もりを取ろう

一定の質がある業者の中で、少しでも費用を安くするためには、複数の業者に相見積もりをとることが基本です。

通常、特殊清掃の相場はなかなか把握することができません。同じような作業や人員でも数万円の差が出ることもあります。

見積もりを依頼する際は、相見積もりをしていることを業者に告げましょう。そうすることで不正に料金を上乗せされないだけでなく、同じ質でも安くしてくれることもあります。

まとめ

不用品回収業者の選び方を把握して、入念な業者選定を行う必要があります。適正な免許の保有、料金の明瞭さ、口コミの確認などを確認しましょう。悪徳業者がよく使う「無料」という謳い文句にも要注意です。

不用品回収を含む片付けを検討中の方は「みんなの遺品整理」を利用してみてください。掲載する業者は優良業者のみです。安心して片付けをサポートしてもらえます。


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【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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