着物の処分は遺品整理でも特に悩む方が多いです。アイテムとしての価値以外にも、故人の思い入れや思い出が詰まっている着物。本記事では、着物の処分方法や買取してもらうコツまで詳しく解説します。心の負担を軽くするヒントに本記事を活用してください。

母の着物が捨てられない方へ
着物には思い出が詰まっている
長い時間を共に過ごした母の遺品は、簡単には捨てられません。実際に母が着物を着ていた場面を容易に想像できてしまい、悲しくなってしまうこともあるでしょう。長い時間をずっと一緒に過ごしてきた人なので当然のことです。
気持ちの整理をつけよう
簡単に気持ちを消化することは難しいですし、思い出はすぐに消えてなくなりません。ですが、いつまでも手を付けないままだと、ますます処分できなくなってしまうことも。急ぐ必要はありませんが、ある程度気持ちの整理がついたら処分を検討しましょう。
実家の着物を片付けるおすすめの方法
思い出の着物を片付けるときは、すべてを廃棄処分してしまわなくても、リメイクや形見分けなどの方法もあります。また、処分の際に供養してもらうこともできます。
1. リメイクして再利用する
長年保存していれば、虫に食べられて穴が空いているかもしれません。その場合は身内の誰かが着用したり、親戚に譲ることもできないでしょう。
誰も着れないなら、綺麗な部分を切り取って再利用してみるのもありです。ほかにも雑貨や小物にアレンジ・リメイクしてみることで思い出の着物を、違う形としてずっと残しておく方法も。
2. 形見分けなどで人に譲る
どうせなら知り合いに着てもらいたいと思う人もいるでしょう。ゴミとして処分せずに欲しい人に譲った方が、嬉しい処分方法になりますよね。着物は着る人の体型に合わせて仕立ててあるので、故人に近い体型の人がいれば、そのまま着てもらえます。
3.廃棄処分してしまう
着たり再利用したりすることが難しい着物や、傷んでいて買取ができない着物は廃棄処分することになります。地域のルールに従い、ほかの衣類と同じように家庭ごみ・一般ごみとして処分してください。
また、衣類と同じく着物も供養することができます。近隣の神社、お寺で供養を依頼できるかどうかを確認してみましょう。遺品整理業者に依頼すると、遺品の整理から供養まで行ってくれる場合もあります。
実家の着物を買取してもらうコツ
自分や家族は着ないけれど、誰かに着物を使ってほしいと思う方は、買取で処分することをおすすめします。ここでは、着物の買取をするいくつかの方法をご紹介します。
1.着物買取業者に依頼する
汚れがなく高級な着物がある場合は、買取業者に依頼して査定員に査定をしてもらいうことをおすすめします。出張買取と宅配買取があり、自宅に来てもらって査定してもらうこともできます。
ちなみに有名着物作家が手がけたり、有名産地の着物、10年以内の新しい着物であれば、高値がつくこともあります。また、着物を買ったときの「証紙」があればより高額な価格で買い取りをしてもらうことができます。
2. リサイクルショップに出す
思い切ってリサイクルショップや古着屋に出すのもひとつの方法です。着用可能な着物を買い取って、メンテナンス後に中古品として販売されます。
安い買取金額になってしまいますが、自分の都合がいい時にお店に持っていくことができますし、着たい人に着てもらうのもおすすめです。
3.ネットオークションで売る
着物はネットオークションで売却することもできます。ネットオークションで売ると、自分で値段設定をすることができるため、納得のいく値段で売ることができます。
ただ、寸法や生地について調べて記載する必要があり、時間と手間がかかってしまいます。忙しくて時間がない場合は、買取業者やリサイクルショップの利用をおすすめします。
4. 遺品整理業者に処分を依頼する
譲る人もいない場合は、遺品整理業者に依頼すれば、買取や処分してもらえます。着物の買取だけでなく家具家電やゴミなどもまとめて処分をしてもらうこともできます。
供養をしてほしい場合は、着物のお焚き上げしてもらうことも可能です。遺品整理業者は数が多いので、相見積もりを取って料金を比較しましょう。
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まとめ
着物は故人の思い出が詰まっているため、気持ち的に処分し辛いケースも少なくありません。ゴミとして処分するのではなく、リサイクルなどの選択肢も視野に入れると良いでしょう。プロの業者に部屋の片付けと同時に着物の処分まで任せる方法もあります。
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【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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