軽トラの不用品回収は手軽に見える一方で、悪徳業者が多く存在します。実際どれだけ積めるのか、本当に安全なのかと不安を抱える方は少なくありません。この記事では、軽トラの不用品回収の概要や費用、悪徳業者についても解説します。軽トラ以外の不用品の処分方法にも触れるので、最適な選択肢を探してください。

- 軽トラの不用品回収とは?
- 軽トラの不用品回収はどのくらい積める?
- 軽トラの不用品回収の費用相場はいくら?
- 軽トラの不用品回収のメリット
- 軽トラの不用品回収のデメリット
- 軽トラの不用品回収では悪質業者に要注意!
- 軽トラの不用品回収以外の処分方法
- まとめ
軽トラの不用品回収とは?
軽トラの不用品回収は、家具や家電などを一度にまとめて処分できる方法です。日付指定やある程度の物量、家具の引き取りなども対応できるため、単身引っ越しや部屋の片付けで利用されます。費用は積載量や品目によって変動し、少量からでも依頼が可能です。
一方、軽トラの不用品回収には悪質業者が多数存在し、トラブルが頻発している側面もあります。「無料で回収する」と宣伝し、荷物の積み込み後に高額な追加料金を請求する手口が主流です。利用時は「一般廃棄物収集運搬業許可」の有無を必ず確認し、被害に遭わないよう、慎重に業者を選びましょう。
軽トラの不用品回収はどのくらい積める?
軽トラックの最大積載量は法律で350kgと定められています。しかし、荷物だけでなく運転手の体重なども含めるため、実際に積める荷物は350kgよりもやや少なくなります。体積にも基準が定められており、トラックの荷台は約1.9m×1.4m、高さ1.0mのサイズのため、およそ2.5立方メートルが積載できる荷物量の目安です。
軽トラの不用品回収の費用相場はいくら?
軽トラの「積み放題プラン」の費用相場は1万円〜2万円程度で、車両費や出張費などが含まれています。不用品をまとめて処分する場合は費用感が分かりやすい一方で、「単品回収」だと割高になることも。自治体の回収の方が費用を抑えられるケースも多いため、事前に料金を比較しましょう。
| 軽トラの不用品回収の料金内訳 |
|---|
| ・車両費 ・出張費 ・人件費 ・基本的な搬出作業費 |
軽トラの不用品回収におけるオプション料金
軽トラの不用品回収では、回収当日にオプション料金がかかる場合があります。料金を抑えるには、見積もり時に追加料金が発生する可能性やその条件を確認し、書面に残しておきましょう。
キャンセル料も後々負担になる可能性があるため、事前にキャンセルポリシーについて把握しておきましょう。キャンセル料が発生するタイミングを確認しておくと、トラブル防止につながります。
軽トラの不用品回収におけるオプション例
| 階段料金 | 2階以上でエレベーターがない場合 |
|---|---|
| 作業員の追加 | 大型家具や荷物量が多い場合で2名以上必要な場合 |
| 解体・分解作業 | ベッドや大型家具をそのまま搬出できない場合の作業費 |
| 取り外し作業 | エアコンや給湯器、アンテナなどの取り外し工事が必要な場合 |
| 深夜・早朝料金 | 営業時間外の作業を依頼した場合の割増料金 |
| 特殊な不用品 | ピアノ、金庫など、特殊な不用品の運搬・処分費 |
軽トラの不用品回収のメリット
| ・荷物をまとめて処分できる ・自治体では回収できない品目にも対応できる ・日時調整がしやすい |
軽トラの不用品回収における一番のメリットは、家具や家電などをまとめて処分できることです。家電リサイクル法の対象品目など、自治体の収集には出せない品目にも対応可能で、さまざまな不用品を一度に片付けられます。回収日時を柔軟に指定できるケースが多く、引っ越しや大掃除などのスケジュールにも合わせやすいです。
軽トラの不用品回収のデメリット
| ・積載量に規定があり、大量の荷物には不向き ・品目によって回収してもらえなかったり、追加料金が発生したりする ・無許可業者によるトラブルのリスクがある |
軽トラの不用品回収では、積載量が法律で定められており、大型家具や大量処分は依頼できません。生ゴミや液体は回収できなかったり、家電リサイクル法対象品目は追加料金が発生したりすることも。無許可で回収を行う悪徳業者も存在するため、不法投棄や高額請求といったトラブルにも注意しましょう。
軽トラの不用品回収では悪質業者に要注意!

※出典:独立行政法人国民生活センター 「不用品回収サービスのトラブル ‐市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!‐ 」(PDF)
先述の通り、軽トラックでの不用品回収では、料金トラブルや不法投棄といった被害が後を絶たないのも事実です。上記は国民生活センターによる、不用品回収サービスの利用者からの相談件数の推移をまとめたもので、年々相談数が増えていることが読み取れます。
軽トラの不用品回収における料金トラブルの多くが追加料金に関するものです。被害を防ぐためにも、事前の見積もり確認や契約書の締結は必ず行いましょう。
実際に悪質業者に受けた被害例
| 悪質業者がウェブサイトに「お得な定額パック」「追加費用一切なし」などと表示し、あたかも全て込みの料金で回収できるように見せて集客していました。電話で問い合わせると「詳細は当日の見積りになります」と回答。定額で対応できるか明言せず、見積後のキャンセルは可能と案内しました。 しかし、当日に不用品をトラックへ積み込んだ後、「処分料が別途かかる」「リサイクル料金が必要」などと説明し、広告にあった料金を大幅に上回る高額請求を行いました。さらに「トラックに積んだのでキャンセルはできない」と断り、広告にあった割引を適用しないことからトラブルに発展しました。 |
※出典:消費者庁「ウェブサイト上で「お得な定額パック 定額パック料金は、全てが 込み込みの料金」などの広告・表示をして不用品・粗大ごみ回収サービスを提供する事業者に関する注意喚起 」(PDF)
悪質業者の見極め方
不用品回収には自治体が発行する「一般廃棄物収集運搬業許可」が必須のため、無許可の場合は悪質業者だと判断できます。「産業廃棄物許可」や「古物商の許可」を提示する業者も存在しますが、それだけでは不用品回収は行えません。無許可の業者に依頼すると不法投棄に加担する恐れもあるので、「一般廃棄物収集運搬業許可」の有無は必ず確認しましょう。
1社だけの見積もりで即決せず、複数社から相見積もりを取ることも重要です。電話やメール対応の丁寧さ、見積書の内容も判断材料になります。ある程度の料金相場も把握できるので、費用を抑えることにも繋がります。
軽トラの不用品回収以外の処分方法
| ・自治体の回収サービスを利用する ・引越し業者を利用する ・部屋の片付けとまとめて部屋片付け業者に依頼する |
軽トラックでの回収以外にも、不用品の処分方法は複数あります。ご自身に最適な処分方法を選択し、負担を抑えて片付けを進めましょう。
自治体の回収サービスを利用する
自治体のごみ回収は、公的なサービスなのでリーズナブルかつ、安心して利用できます。特に単品回収の場合は費用負担を抑えられます。しかし、指定された収集所まで運び出す必要があり、負担も少なくありません。大きめの家具や家電など、自力での運び出しが難しい場合は、無理せず業者利用を検討しましょう。
引越し業者を利用する
「引っ越し」に伴う不用品処分は引っ越し業者に相談する方法もあります。不用品回収業者と提携している業者の場合、ワンストップで対応してもらえることも。費用面が割高になる可能性もある点が懸念です。
部屋の片付けとまとめて部屋片付け業者に依頼する
部屋の片付け業者に依頼すると、片付けや不用品回収だけでなく、買取や清掃まで対応してくれます。作業をすべて一任できるだけでなく、買取可能な品が出た場合は作業費用から差し引いてもらえるケースもあります。費用対効果の面でも、非常に効率的な選択肢です。
まとめ
軽トラでの不用品回収は、まとめて荷物を処分できる一方、料金トラブルや悪質業者による被害など、不安点があるのも事実です。依頼前に一般廃棄物収集運搬業許可を確認したり、契約書を交わしたりして、悪質業者を避けましょう。部屋の片付けとまとめて専門業者に依頼する方法もあります。
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【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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