スプレー缶は捨て方を把握して、適切に処分する必要があります。ゴミとして処分する前に、残っているガスを抜くなどの対応が必須です。缶に穴をあけて処分する方法が危険を伴うとして、注意を呼びかけているケースも。スプレー缶の処分について理解し、安全に処理するための参考にしてください。

ガス抜きをして使いきりましょう
ゴミとして出すためには入っている中身を使い切る必要があります。市販されているスプレー缶の裏には捨てる時の処分方法が書いてあることがあるので、まずは確認しましょう。
中身を抜く手順
まずは以下のものを準備します。
- 大きめのビニール袋
- 新聞紙、トイレットペーパー(多め)、使わなくなった布切れなど
- マスク
- 軍手
- メガネやサングラス(あれば)
次にビニール袋の中に新聞紙を入れてください。これに噴射してスプレー缶の中身を染み込ませていきます。
また殺虫剤やラッカーなどの塗料は人体に有害な物質を含んでいるため、必ずマスクをしましょう。また噴霧時に手に付着することや、空気中の見えない成分が目に入ってしまうことがあります。軍手やメガネをつけて自分の体を保護しましょう。
この方法であれば整髪料(ヘアスプレー・ムース)などでも簡単に中身を抜くことができます。
消臭スプレー・制汗剤(デオドラントスプレー)は人体に影響がないため、屋外で噴出してしまって問題ありません。ただし量が多く、人体への影響や臭いなどが気になってしまう方は上記のやり方で処分してください。
古いものや壊れて中身が出せないものは?
販売元やメーカーに問い合わせしましょう。無理に穴をあけたりすると破裂する可能性があります。サビやへこみ、経験劣化などで中身が出せなくなってしまったスプレー缶は自分で処分しようと思っても危険なケースがあります。
穴あけしてもよいの?
結論、おすすめしません。以前までは穴あけを義務づけていた自治体も穴をあけずに捨てるようにと方針が変わってきています 。理由としては、穴あけ事故の多発です。
例えばガスコンロやストーブの近くでスプレー缶の穴開け作業を行った際に、中身が引火することがあります。またあけた瞬間に中身が飛びちって顔や目に入ったりする恐れがあります。専門の穴あけ器も安く手に入りますが、面倒でも穴をあけずに中身を出しきってからゴミに出しましょう。
正しい分別で出しましょう
スプレー缶は燃えないゴミの日に回収されることが多いです。他のゴミと分別してだしましょう。また透明は半透明の袋にいれて中に何が入っているのか見えるようにすることも忘れずに。(自治体によりルールが異なる場合がありますので、必ずチェックをしましょう)
中身が入ったまま捨てるとどうなるの?
使い切っていないままゴミに出してしまうと清掃業者が収集する際にガス爆発を起こしてしまいことがあります。最悪、車両火災につながる場合もありますので、必ず捨てる前に上記処理をしましょう。
まとめ
スプレー缶の捨て方を間違えると危険が伴います。スプレー缶を処分する際は、中身を使い切ったり、適切な処分方法に則ったりしてトラブルを未然に防ぎましょう。スプレー缶の処分に不安がある場合は、部屋の片付けとまとめて信頼できる片付け業者に相談するのがおすすめです。
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【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
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【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
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