神棚は処分が難しいと感じる方の多い物品の一つです。一般的に神社で処分されますが、一般ごみとして捨てることも可能。仏壇店や業者にも依頼できます。本記事では、神棚の処分方法を4つ紹介します。神棚を手放す際の参考として、ぜひご一読ください。

- 神棚の処分にはどんな方法がある?
- ①神社で処分をする方法
- ②神棚・仏壇を扱う業者の特徴
- ③遺品整理業者の特徴
- ④家庭ゴミとして捨てる方法
- 処分の費用はいくらかかるの?
- 処分方法を選ぶポイントーメリット・デメリット
- まとめ
神棚の処分にはどんな方法がある?
神棚を処分するにはどのような方法があるのでしょうか。大きく分けると、処分方法は4つです。
神棚を処分する方法 |
---|
①神社で処分をする |
②神棚・仏壇を扱う業者にお願いする |
③遺品整理業者にお願いする |
④家庭ゴミとして捨てる |
以下では、4つの方法について方法の詳細と手順を説明していきます。
①神社で処分をする方法
神様を飾る神棚は、神道の手順を踏んできちんと処分したいと思われる方は、神社で処分をされるのではないでしょうか。神社での処分の方法は3つあります。
祈祷 |
「神棚の魂を抜く」祈祷をしてもらうこと |
---|---|
御札返納 |
神棚の中の魂が宿る「御札」を神社に返納すること |
お焚き上げ |
神棚をご供養し、浄火で焼却すること |
各々の手順について以下で説明します。
祈祷の手順
祈祷をしてもらうには、基本的には神棚を神社に持ち込むことが必要になります。
以下のような手順で、神社に申し込み、神棚を祈祷してもらいます。
1.神社に神棚を持ち込む
2.祈祷の受付所で、祈祷処分の申し込みをする
3.祈祷に立ち会う
また、立ち合いについては必須ではないため、神棚を持ち込んで申し込みをし、その後は神社にお任せする方もいます。
御札返納の手順
神道では、神棚の中の御札にのみ、魂が宿っていると考えられています。
そのため、御札を神社に返納することで、神棚はただの箱となり、処分することができます。御札返納は「古札納所」・「納札所」・「返納所」などの場所で返納することができます。
お焚き上げの手順
初詣やどんど焼きの際などは、神社の集積所に持ち込めばお焚き上げの処分をしてもらうことができます。
それ以外の時期に集積所はないため、お焚き上げをお願いしたい際は、神社に直接連絡する必要があります。受け付けてくれない場合もあるため、事前に調べてから神棚を持ち込みお焚き上げしてもらいましょう。
神社では、祈祷とお焚き上げをセットでやってくれるところが多いです。祈祷をしてもらう際にお焚き上げについても神社に確認してみましょう。
②神棚・仏壇を扱う業者の特徴
神棚・仏壇の処分を専門にする業者が存在します。
処分専門の業者は、神棚の処分をする前に神社に供養をお願いしています。そのため、供養をする観点では神社に持ち込むのと同じです。
神社との違いは、仲介料金が入るため、料金が高くなる業者が多いということです。
しかし、ご近所に神社がない方など、神社に持ち込むのが難しいという方は利用するメリットがあります。
③遺品整理業者の特徴
空き家の処分や、ご家族の遺品整理を行う際に利用することができる業者が、遺品整理業者です。遺品整理業者は、他の遺品整理の一つとして神棚の処分も行うことが多いです。
他の遺品整理に追加の料金なしで神棚の処分を行う業者が多く、神社や他の業者に頼まずに神棚の処分を行うことができるという特徴があります。
また、多くの業者は神棚を他の人の供養品と共に供養をする合同供養を行います。
遺品整理と共に神棚を処分したいという場合であれば、無料でもきちんとした供養で処分を行うことができます。
みんなの遺品整理では、460件の供養ができる遺品整理業者を紹介しています。
④家庭ゴミとして捨てる方法
ご自身のお住まいの地域のルールによって、処分できる場合と処分できない場合があります。処分できる場合は、地域のゴミ出しのルールに従って捨てましょう。
神棚は、以下の分類になることが多いです。
・燃やせるごみ
・燃やせないごみ
・粗大ごみ
処分の費用はいくらかかるの?
処分を行う際に、各々の処分方法でかかる費用はどの程度なのでしょうか。おおまかな費用は、以下のようになっています。
処分の方法 |
値段 |
---|---|
①神社で祈祷する |
5000円程度 |
②神棚・仏壇を扱う業者にお願いする |
2~6万円(専門業者の場合) |
③遺品整理業者にお願いする |
無料(遺品整理をお願いした時のみ) |
①神社で処分をする
神社に神棚の処分をお願いした場合、祈祷とお焚き上げを一緒にやっている神社が多いです。神社で祈祷による魂抜き・お焚き上げの2つの供養を合わせて5000円程度の値段がかかります。
また、神社に郵送で神棚の処分をお願いすることもできます。この際も、5000円程度の料金に送料を加えてお願いすることができます。
②神棚・仏壇を扱う業者
神棚の処分を専門にする業者にお願いする場合、数千円~数万円と、料金は業者によって異なります。特に他の不用品回収とともに神棚の処分を行っている業者の場合は、数千円となることが多いです。
神棚・仏壇を専門で扱っている業者の場合は、数万円かかることがあります。専門の業者の場合は、小さいサイズであれば2万円程度でお願いすることができます。
③遺品整理業者
遺品整理業者の場合は、遺品整理をお願いした際に神棚があれば一緒に処分してもらうことができます。遺品整理で支払う料金に加えて、神棚を処分するための料金を払う必要がない業者が多いです。
神社と同じように「合同供養」をしてくれるにもかかわらず、遺品整理の料金に加えて神棚の処分の追加料金を支払う必要がなく「無料」で処理をしてくれます。
神棚を供養することのできる業者の一覧は以下をまとめています。ご参照ください。
処分方法を選ぶポイントーメリット・デメリット
神棚の処分をいくつか紹介しましたが、どうやって処分の方法を選べばよいのでしょうか。それぞれの処分方法のメリット・デメリットを以下にまとめました。
メリット |
デメリット |
|
---|---|---|
①神社で処分をする |
・お手頃な値段で、供養をお願いすることができる |
・神社によっては持ち込みが必須になる |
②神棚・仏壇を扱う業者にお願いする |
・神社に持ち込むのが難しい場合に利用できる ・供養を行ってもらえる |
・仲介料金として、費用が高くなってしまう |
③遺品整理業者にお願いする |
・無料でお願いできる ・供養まで行ってもらえる |
・遺品整理をお願いしないと利用できない |
④家庭ゴミとして捨てる |
・費用がかからない ・手間がかからない |
・地域によっては処分できない可能性がある ・供養ができない |
処分する際の条件によって、どの方法を選ぶかは異なると思います。メリットやデメリットを判断の基準にしていただければ幸いです。
まとめ
神棚の処分は一般ごみとしても可能ですが、感謝の気持ちを込めて神社で供養することも有意義です。遺品整理と一緒に専門業者に依頼すれば、無料で処分できるだけでなく不用品も片付けられます。
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【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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