親と永遠の別れの後、多くの人が悩む遺品整理。「どうやって整理したらいいかわからない…」「遺品を勝手に捨てられない…」もちろん感情が入ってしまうのは仕方ありません。ただ、遺品を整理することが旅立たれた親への供養になるのではないでしょうか。両親や母の遺品整理をするときのポイントを挙げました。
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親の遺品が捨てられない理由
親の遺品の中には、例えば幼少のころなどの思いでの品物もあるかと思います。自分と親をつなぐ接点と考えれば、なかなか捨てられませんよね。多くの人が、故人の遺品を捨てるときに悩んでいるようです。どうして捨てられないのか、理由を簡単にまとめてみました。
気持ち・心の整理がついていないから
身近な家族が突然死んでしまったり、子どもに先立たれてしまったりしたとき、特に陥りやすい理由の一つです。「ものとしての価値」というよりは、その遺品に宿った「魂」、「思い出」などが捨てにくい原因になります。
何を処分したらいいかの判断が難しいから
特に故人の趣味の道具や、骨とう品などのコレクションなど、持っていた本人でなければその価値がわからないものは、捨てるかどうかの判断を難しくします。その道に詳しい人に聞いたりしてうまく判断する必要があります。
高価とされる遺品(貴金属やブランド品)などがある場合、特に財産とされるものはどう扱うかで親族間のトラブルなどにも発展しかねないので、注意が必要です。
時間の確保が難しい・遠方で出向くのが難しいから
持っているものの物量が多かった場合、その整理にはまとまった時間が必要です。特に、仕事が繁忙期だったり、子育て世帯だったりすると、その負担はかなり大きくなるでしょう。
また、整理する実家が遠方であったりすると、移動だけでもかなりの負担になります。日数も数日は確実に取られるため、ハードルは更に高くなってしまいます。
遺品の整理・処分をしやすくするコツ
上に挙げた理由を踏まえ、どうしたら遺品を整理・処分しやすくなるかのコツをご紹介します。
無理に捨てようとしない
「遺品整理」=「遺品を捨てる」ことではありません。また時間や場所にゆとりがあるなら、整理を急ぐ必要もないわけです。遺品に対して向き合う時間・気持ちも「遺品整理」にとっては大切なことですので、慌てず時間をかけて整理をすることも重要です。
形見分け・供養などをする
遺品を「捨てる」というのは心理的にとてもハードルの高いことですから、それ以外の方法も考えてみましょう。例えば「形見分け」はおすすめです。自分では多すぎて取っておけないとき、故人の友人や親戚にお渡しすることで、故人の思い出をより多くの人に共有することができます。また「供養」も、「捨てること」への心理的ハードルを大きく下げる方法です。ぬいぐるみや仏具など、まとめて供養してくれるサービスもありますので、検討してみるといいでしょう。
一人で抱え込まない
遺品整理をする上で、すべてを一人で行おうとすることは体力的にも、精神的にも絶対によくありません。法事のタイミングなど、一家や親戚を巻き込んでいきましょう。相続でのトラブルを起こさないためにも、重要なコツです。
また、頼れる親戚が少ないといった場合、後ほど詳しく紹介しますが、遺品整理を代行できる専門業者に頼むというのも一つの手段です。業者の人に相談しながら、一緒に遺品整理を進めていくこともできます。
親の遺品を処分する3ステップ
さすがに全部の遺品をそのままにしているわけにはいきません。残された家族にとって、再スタートを切るためにも、親の遺品整理、とくに「捨てること」は意識しなければいけませんよね。
親の遺品をがんばって捨てるポイントをいくつか挙げてみました。遺品を3つに大別することが大切です。
1.「残す物」を決める
- アルバムや日記など代替えできないもの
もう一度買いなおせるか、というのは処分可否の判断で重要になります。 - 有価証券、登記簿などの権利関係の書類
再発行が難しいものも多いので、大切に保管しておきましょう。
2.「売れる物」を分ける
- 着物や衣類など
- アクセサリーなどの宝飾品
- 車やゴルフ道具などの動産
遺品を買い取りしてもらう上で意識することなど、詳しくは別の記事にまとめていますので、ご覧ください。
3.「捨てる物」を分類
- 下着やシャツなどの衣類
- 雑誌や書籍
- 破損している物品など
「捨てる物」の中には、リサイクルショップで「売れる物」になるケースも出てくるでしょう。
親の遺品整理で売れた物で、自分の子ども(孫)に記念になるものを購入すれば、思いが受け継がれます。そう考えると、天国にいる親も喜んでくれるのではないでしょうか。大切なのは、気持ちの切り替えです。
安くて評判の良い業者を探す方法
遺品整理を業者に依頼する際に何よりも重要なのは、「しっかりとした安心できる業者に依頼すること」です。
大切な人の遺品を整理するのですから、いい加減な業者、ましては悪徳業者には依頼したくないものです。
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終わりに
親の遺品整理は、踏ん切りがつかないことがよくあります。無理に自分1人でせずに、遺品整理士のような専門家のアドバイスを受けることも、背中を押してくれるいいきっかけになります。
【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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