忙しさや面倒くささから、片付けの手を抜いてしまい、気づいたら部屋が汚くなっていた…というのはよくあること。

汚い部屋のままでも気にせず生活できる人も少なくありません。

この記事では、汚部屋のほうが落ち着くという人の心理を考えるとともに、汚部屋の原因や汚い部屋をきれいにする方法を解説しています。

部屋が汚くなる理由や、部屋をきれいにしたいけれどなかなかうまくいかないという場合は、ぜひご一読ください。

部屋が汚い方が落ち着く…!その心理と汚部屋脱却の方法とは

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そもそも部屋が汚くなる理由を押さえておこう

汚部屋から脱却するためには、そもそもどうして部屋が汚くなっているのか、原因を突き止めることから始めましょう。

部屋が汚くなっている理由は人それぞれ。

汚部屋になってしまうおもな原因を挙げてみるので、自分はどれに当てはまっているか考えてみてください。

 

ものが多い

部屋にものが溢れていると、どうしてもごちゃごちゃして部屋が汚く見えてしまいます。

ものが多い原因は、収納スペースが少ない・収集癖がある・買うばかりで処分するのが苦手など、人によってさまざま。

収納スペースが少ない場合、必然的に生活スペースにものを置くことになり、片付けているつもりでもものが多いことで部屋が散らかって見えてしまいます。

買うばかりで処分が苦手な方の場合、「捨てるのがもったいない」「いつか使うかもしれない」

という心理から、なかなかものが捨てられず、結局ものが多いという結果になっている可能性も。

汚く見える上に生活しづらくなってくるという悪循環に陥ってしまうため、ものが多い=部屋が汚くなる理由となってしまうのです。

 

ものの定位置が決まっていない

ものを使ってもすぐに片付けず、そのまま置きっぱなしにしていることはありませんか?

ものの位置がきちんと決まっていないと、自然とテーブルや床などにものがたまっていき、散らかった状態となってしまいます。

ものの定位置が決まっていれば、使ってもすぐそこに戻せばいいだけなので、部屋が汚くなっていく心配はないのです。

ものの定位置が決まっていない=汚部屋の第一歩と言っても過言ではありません。

片付ける習慣が身についてなければ、使ったものは元の位置に戻すという単純な作業さえ面倒に感じることもあります。

また、どこに何があるかきちんと把握できていなければ、欲しいときに見つけられず新たに購入することにもなりかねません。

使ったものを元の場所に戻すというのは、片付けの基本。まずは、ものの定位置が決まっているか確認してみましょう。

 

定期的に掃除・ゴミ出しができない

汚い部屋の人によくあるのが、定期的な掃除やゴミ出しができていないというケース。

忙しかったり、面倒くさかったりすると、なかなか部屋の掃除ができないこともあるかもしれませんが、掃除をしなければ部屋のホコリはどんどん溜まっていきます。

気づいたときには部屋のあらゆるものがホコリまみれになっており、さらに掃除は大変に。

また、ゴミ出しを後回しにすると、どんどん量が増えてゴミ出しが面倒になったり、部屋がゴミで溢れたりする可能性もあります。

掃除やゴミ出しは、溜まれば溜まるほど面倒になりさらにやる気がなくなるという悪循環を生みやすいため、

定期的に行っているかどうかが、汚部屋になる分かれ道とも言えます。

 

汚部屋が落ち着く…その心理とは

汚い部屋でも生活できる人は、むしろ汚部屋のほうが落ち着くと感じているケースも多いです。

そのため、片付けようという気持ちになれず、部屋は汚くなる一方。

部屋が汚いと、突然の来客に対応できないなど、困ることも出てくるはず。

汚い部屋でも落ち着くと感じるのはどうしてだろう…と疑問をお持ちの人もいるでしょう。

ここでは、汚部屋でも落ち着くと感じる人の心理について解説していきます。

 

分離不安

分離不安とは、愛着のある人やものと離ればなれになることに対し、不安や恐怖を感じる症状のこと。

幼少期の子どもに多い症状と考えられていましたが、最近では大人でも分離不安の症状を持つ方が多いことが認められています。

このようなケースの場合、ゴミやものに愛着を持ち、掃除をしてものがなくなることに不安を感じて、部屋が汚くなっている可能性があります。

ものに囲まれていることに安心感があると、なかなか掃除をしようという気持ちにはなりにくいでしょう。

汚部屋に限らず収集癖があったり、小さなものをたくさん部屋に飾ったりしている人も、

気づかぬうちに分離不安の兆候がでている可能性があるため、自分は当てはまっていないか今一度確認してみてください。

 

ストレス

ストレスを抱えていると、心に余裕がなくなり部屋が整理できず汚くなってしまう傾向にあると言われています。

部屋を片付けるには、時間もエネルギーも使うため、ストレスがあるときにはなかなか部屋の掃除をするまでの余裕が残っていないのです。

また、ストレスが原因で衝動買いをしてしまい、ものが増えていってしまうケースも。

ストレス発散でする衝動買いは、買って満足するため、使うことや収納する場所まで計算できていないことが多いです。

結果、ものが増え部屋が汚くなってしまうのです。

 

捨てるのがもったいない

「いつか使うかもしれない」「何かに活用できるかもしれない」と、ものがなかなか捨てられないという人はたくさんいます。

実際、使う機会があるかは別として、ものを捨てずにとっておくことで、部屋はどんどんもので溢れてしまいます。

そのような人は、ものを捨てられずとっておくことで安心感を得ていることが多いです。

日用品などのストックを常に切らさず持っている人も、捨てるのがもったいない人と同じような心理状態にあると言えます。

たとえば、トイレットペーパーがなくなったときのことを考えると不安になってしまい、つい大量のストック品を買ってしまうこともこれに当てはまります。

ストック品があることで安心するかもしれませんが、あまりにも大量にあるとかえって部屋が散らかってしまうこともあるので、注意が必要です。

 

掃除の仕方がわからない

そもそも掃除の仕方がわからず、なんとなくそのままにしてしまい、部屋が汚い状態になっていることも考えられます。

部屋が汚くても生活に支障がないと思っていたり、汚部屋が落ち着くと感じていたりする場合には、

掃除の仕方がわからなくても気にならないため、そのまま放置してしまうのです。

また、片付けられないのは、発達障害のひとつであるADHDが原因の場合もあります。

ADHDは、集中力・活動性・衝動性・多動性などを自分でコントロールしにくいことが特徴。

脳の前頭葉の機能不全が原因ではないかと考えられています。

注意散漫でものを出したことを忘れたり、片付けを始めても気になるものを見つけるとそちらに気が行ってしまって作業が続かなかったりする場合は、

そのような可能性も考えてみましょう。

 

汚部屋には悪影響がたくさんある!

部屋を汚いままにしていると、生活に悪影響を及ぼす可能性があります。

汚部屋による影響はどんなものがあるのか、見ていきましょう。

 

健康面の悪影響

部屋が汚いと、ホコリやカビが発生しやすく、害虫がよってくることもあります。

ホコリやダニによるハウスダストは、皮膚炎やアレルギーを発症する原因となる可能性があり、健康面に悪影響を及ぼします

また、カビにより肺炎を引き起こしてしまったり、常にホコリがたまっていることで体調を崩しやすくなったりすることも。

健康面への悪影響は、わかりやすく目に見えて現れるため、今の部屋の状態がどれほど悪いのかという目安にもなります。

 

精神面の悪影響

先ほど、ストレスから部屋を片付けられないという話がありましたが、部屋が汚いことでネガティブな考え方になってしまい、

さらにストレスが溜まるという悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

汚部屋で生活していると、気持ちが後ろ向きになりがちで、知らず知らずのうちにやる気がなくなり、無気力や疲労を感じやすくなってしまう場合も。

そういった負のオーラをまとっていると、結果的に運気も悪くなってしまい、何事もうまくいかなくなっていくかもしれません。

部屋が汚いと、健康面だけでなく、精神面にも悪影響を及ぼすのです。

 

人間関係の悪影響

さらに、汚部屋は人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。

部屋が汚いと、友だちや同僚などを部屋に招くことができず、場合によっては信頼関係を築けなかったり疎遠になったりする可能性も考えられます。

身なりはきれいにしていても、部屋が汚いとどこかでボロがでるもの。

汚部屋は相手にいい印象を与えることができず、不衛生で嫌がられることもあるかもしれません。

また、一緒に暮らす相手がいる場合、部屋が汚いことで衝突することもあり、場合によってはパートナーに愛想をつかされる可能性もあります。

結婚を希望している場合、相手を見つけるのに苦労することもあるでしょう。

このように、汚部屋は人間関係にも大きな影響を及ぼします。

 

汚部屋を卒業する掃除方法は

部屋が汚くなる原因や、汚部屋による悪影響を紹介してきました。汚い部屋でも生活できる、汚部屋が落ち着く…

そう感じていても、心の奥では部屋をきれいにしたいと思っている人も多いでしょう。

どうしたら汚部屋を脱却することができるのでしょうか。

ここでは、具体的に部屋をきれいにする掃除方法をご紹介しますので、汚部屋を卒業したいと思っている方は参考にしてください。

 

ものを減らす

まずは、ものを減らすことから始めましょう。ものを捨てるのは、もったいないと感じて勇気がいるかもしれませんが、

使わないものを長い間とっておいても、ものは増えていくばかりで部屋が片付くことはありません。

ものが減っただけでも、スッキリして自然と部屋もきれいになったように感じます。

いざ片付けようと思っても、最初は何から捨てていいかわからないでしょう。

そんなときは、「1年使っていないものは捨てる」など、自分でルールを決めると処分しやすくなります

捨てるか迷ったときには、一時保管ボックスを作ってその中に入れて、改めて捨てるかどうか判断するのも一つの方法です。

 

ものの定位置を決める

次に、ものの定位置を決めましょう。決まった収納場所がないと、使ったら使いっぱなしの状態になってしまいます。

部屋が汚くなる理由でも述べましたが、使ったものを元の場所に戻すというのは、片付けの基本です。

ものの位置が決まっていないなら、定位置を決めると自然と部屋は片付きます。

まずは、身の回りのものなど、よく使うものから定位置を決めるのがおすすめです。

収納場所が決まったものを使ったら元に戻すことを徹底しましょう。

これが習慣化できれば、ものが散らかることなく、部屋がきれいな状態をキープすることができます。

 

ものを増やすときは収納場所を先に決める

ものを増やすときには、先に収納場所を決めるのがベター。

買い物好きの人だと、無計画にものを買ってしまい、収納場所が確保できず、結果的に部屋が汚くなってしまうケースは多々あります。

買ったはいいけれど、収納場所がなければ床に置きっぱなしということにもなりかねません。

収納場所を確保することで、買う前に自分がすでに持っているものではないか、本当に必要なものかどうかを確認することができます。

また、先に収納場所を決めることで、今後の片付けやすさにもつながります。

 

掃除する曜日を決めて習慣づける

きれいな部屋をキープするには、定期的な掃除が何より大切です。

今まで掃除をしなかった人が、いきなり毎日掃除するのは難しいかもしれません。

「2週間に1度は必ず掃除をする」「○曜日はキッチン、○曜日はリビング…」など、

自分に合ったルールを決めると、掃除を続けやすいでしょう。

掃除を習慣づけることが汚部屋回避のカギとなります。

 

自分ではできそうにない…そんなときは業者に頼ろう

部屋をきれいにしたい気持ちはあるけれど、自分ではできそうにない…というときには、業者に依頼してもいいでしょう。

業者に依頼した場合のメリットとはどんなものが挙げられるのでしょうか。また、費用はいくらかかるのかをご紹介します。

 

業者に依頼するメリットはたくさん

業者に依頼した場合、以下のようなメリットがあります。

 

短時間で部屋がきれいになる

片付けのプロに依頼すれば、自分で片付けるよりも短時間で部屋をきれいにすることができます。

忙しい人や何から始めていいかわからない人にはありがたいですよね。

 

ものの仕分けから不用品の処分まで行う

自分で片付けて不用品が出た場合、処分するための手続きが必要な場合があります。

それが面倒で片付けをしたくないという人もいるかもしれませんね。

業者に依頼すれば、ものの仕分けはもちろん、不用品の処分まで行ってくれるため、手を煩わせることなくきれいな部屋を手に入れることができます。

 

買取対応業者なら作業費用から買取額を差し引くことも可能

ものによっては、買取額が発生することもあるでしょう。

自分でリサイクルショップに持っていくこともできますが、買取対応業者であれば、作業費用から買取額を差し引くことも可能です。

作業費用の負担が少し軽くなり、リサイクルショップに持っていく手間を省くことができます。

 

業者に依頼する場合にかかる費用は?

業者に依頼した場合、間取りごとの料金相場は以下の通りです。

 

 

間取り

料金相場 

1R・1K

30,000~80,000円

1DK

50,000~120,000円

1LDK

70,000~200,000円

2DK

90,000~250,000円

2LDK

120,000~300,000円

3DK

150,000~400,000円

3LDK

170,000~500,000円

4LDK以上

220,000~600,000円

 

上記は、あくまでも目安となる金額です。

業者やサービスによっても料金は変わりますが、基本となるのは間取りとゴミの種類です。

業者に依頼する場合は、調査の上きちんと見積もりを出してもらってから依頼しましょう。

 

※ゴミ屋敷片付け業者を全国から探す

 

 

まとめ

忙しさや面倒くささから、少し放置しただけで汚部屋はあっという間に完成します。

汚くなるのはすぐですが、片付けるのは時間と手間がかかり、大変です。

ルールを決めて、無理なく片付けや掃除を続けることが、汚部屋卒業の第一歩となります。

今回紹介した汚部屋に関する知識を参考に、汚部屋卒業に向けて片付けに取り組んでみてください。

 

【監修者:一般社団法人事件現場特殊清掃センター】

特殊清掃業界の人材育成と料金体系の健全化に向けて設立された団体。「ゴミ屋敷」や「孤立死の現場」「新型コロナウイルスの除菌」など、特殊な対応が求められる現場において、適切な処置を実施できるよう「事件現場特殊清掃士」養成講座を通して正しい知識・理解を広める活動を実施。また、事件現場特殊清掃士が在籍する業者の法令順守や作業品質の監査も実施。全国各地の優良業者の紹介も担う。

公式HP:一般社団法人事件現場特殊清掃センター

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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