ゴミ屋敷になってしまう人にはいくつかの特徴があります。本記事では「ゴミ屋敷になる人の特徴」にフォーカスし、原因を探り、原因や具体的な解決策、予防法をご紹介します。生活環境の改善に役立つ情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

※ゴミ屋敷になる人にはさまざまな要因があります。どのように対応すれば良いかわからない方は、下の記事もぜひご一読ください。 |
ゴミ屋敷になってしまう人の特徴
最初は綺麗だった部屋が気づけばゴミ屋敷に…ゴミ屋敷になってしまう人にはどのような心理や特徴があるのでしょうか?
① 片付けが苦手
誰にでも得意不得意はありますから、片付けが苦手な人もいます。
「片付け方がわからない」「片付けるつもりで物を取り出していたらどんどん散らかってしまった」お困りの方も多いでしょう。
② 散らかっていても抵抗を感じない
中には部屋がゴミだらけでも気にならない人もいます。
食事スペースや就寝スペースなど、最低限の生活空間があれば周りが散らかっていても大丈夫、と思うタイプの人です。
③ 多忙で片付ける時間がない
対して、片付けたくでも時間がなくて片付けられない、という人も。仕事で帰りが遅く、翌朝も早いので、家では食事をとって寝るのがやっとというケースもあります。
休日は日頃の疲れをとるためベッドで休み、部屋の片付けに割く時間がないのです。
④ 身体的な問題で片付けられない
高齢者に多いケースです。高齢で足腰が弱ってしまうと荷物の整理ができなくなったり、ゴミ出しも思うようにできなくなったりしてしまいます。
また高齢でなくても、持病や怪我が原因で片付ける体力がない、という場合もあります。
④「もったいない」と思ってしまう
いざ片付けに着手したものの、「まだ何かに使えるかもしれない」「いつか使うときがくるかもしれない」と、不要なものまで溜め込んでしまう人もいます。
物は処分しないと増えていくばかりなので、思い切りも大切です。
⑤ 何らかの疾患によるもの
何らかの疾患が原因で片付けたくても片付けられない場合もあります。例えばADHDやアスペルガーといった発達障がいの場合、先天的な脳の機能障がいが原因で片付けることができないのです。
ADHDの場合には「片付けられない」、アスペルガーの場合には「捨てられない」といった特徴もあるようです。
またセルフネグレクト(自己放任)に陥っている場合にも、部屋が散らかっていること自体がどうでも良くなってしまい、片付けの意欲がわかなくなります。
自分が何らかの疾患かもしれない、と不安な方は医療機関に相談してみましょう。
⑥ 孤独を感じている
身寄りがない、これといった地域的な繋がりもないなど、日頃から一人で生活している人の中には孤独を感じている方もいらっしゃることでしょう。
一人でいることの寂しさや不安を少しでも紛らわそうと周りに多くのものを置いたり、あるいは他人と会話する機会が少ないので自分の部屋がゴミ屋敷化していることに気がつかなったりもします。
ゴミ屋敷がもたらすデメリット
ゴミ屋敷がもたらすデメリットは多くあります。自分だけでなく、時には周囲の人にまで影響が及ぶことも。どのようなデメリットがあるのか順にみていきましょう。
① 身体的デメリット
ゴミ屋敷には多くのゴミが溜まっているので、ゴキブリやダニといった害虫や、ホコリ、カビが多く発生します。これらはアレルギーや喘息、発疹の原因にもなるので健康に悪影響を及ぼします。
② 精神的デメリット
ゴミ屋敷と化した部屋に友人や家族を招き入れるのは気がひけることでしょう。誰にも会わず、ゴミ屋敷で過ごしていると気持ちが鬱々としてきてしまいます。
③ 経済的デメリット
ゴミ屋敷では探しものが簡単には見つかりません。すると、また新しいものを購入してしまい、結果として出費がかさむことになるのです。
④ 思わぬ怪我に繋がることも
ゴミ屋敷では物が高く積まれていたり不安定な状態で収納されていたりします。このような状況下では、地震があって物が倒れてくる、足元においてあった荷物で転倒してしまう、といった思わぬケガをしかねません。
ゴミ屋敷を防ぐには
ゴミ屋敷には上で見たように多くのデメリットがあります。ゴミ屋敷にならないためにも予防策を知っておくことが大切です。基本的には「今ある物を減らし、新たなものは買わない」ということを心がけましょう。
① 今使わない物は買わない
「安いからまとめ買いしよう。いつか使うかもしれないし…」と言って今必要でないものを買うのはやめましょう。まとめ買いは物が増える直接的な原因です。必要なものは、必要なときにその都度買うようにしましょう。
② ゴミは毎回捨てる
ゴミは溜めてからまとめて収集日に出すのではなく、毎回の収集日に少量ずつでも出すように心がけましょう。一度でも後回しにすることで、だんだんと出すのが億劫になってしまいます。
③ 今使わない物は捨てておく
「今使わない物は買わない」と似ていますが、今使っていない物は捨てるようにしましょう。2年以上着ていない服や、いつか使うだろうと残しておいた紙袋、割り箸などは今後使う可能性が低いので思い切って捨ててしまうのが良いでしょう。
④ 元の場所にすぐしまう
使ったものは面倒でも毎回元の場所に戻すようにしましょう。こうすることで片付ける習慣がつきますし、探しものも見つけやすくなります。
ゴミ屋敷になってしまったら?
では、すでにゴミ屋敷にになってしまった場合にはどうしたら良いのでしょうか?自力での片付ける場合、業者に依頼する場合に分けてご紹介します。
自力で頑張る?業者に頼む?
まず、自力で片付けるのか業者に頼むのかを決めましょう。時間がある、体力がある、ゴミ屋敷と化している範囲が限定的、という場合には自力で行うのも良いでしょう。
対して、早く片付けたい、体力があまりない、ゴミ屋敷と化している範囲が広く、ゴミの量も多い、という場合には、費用がかかってしまいますが業者に依頼するのが得策です。
ご自身の状況や、部屋の散らかり具合を鑑みて判断してみましょう。
自力で片付ける場合
ゴミ屋敷を片付けるにあたり、まずはゴミ袋や軍手など必要なものを準備しましょう。また、あらかじめゴミの処分方法を確認しておくことも大切です。
基本的な流れは「仕分ける→処分する」
ペットボトルや弁当がらといった明らかなゴミは処分するべきですが、それ以外のものは仕分ける必要があります。「処分するもの」「残しておくもの」「保留用」の3つのダンボールを用意して仕分けていきましょう。
ただし多くの物を残しておいては、荷物の量が減らないので、「1年着てない服は捨てる」といったように厳しめの基準を自分で設定して仕分けるようにしましょう。
ポイントは「少しずつ」
「早く片付けたい」と思うあまり全ての範囲に一度に着手してしまうと、かえって散らかってしまったり、余計な時間がかかったりしてしまいます。
ゴミ屋敷の整理のコツは、時間も場所も区切りながら少しずつ進めていくことです。「今日は台所を片付ける」「明日は服の整理をする」といったように少しずつ目標を決めて片付けていくと効率的に進められます。
より詳細な片付け手順やコツは、下の記事にまとめてあります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
業者に頼む場合
「多少お金がかかっても、短時間で片付けたい」という方にはゴミ屋敷清掃業者への依頼がおすすめです。仕分け、ゴミの処分、部屋の清掃や、時には不用品の買取まで行ってもらえます。
料金は?
業者に依頼する場合、デメリットとして費用がかさむことが挙げられます。業者によって料金体系が異なり、パック料金を設定している業者、部屋の広さやゴミの量によって料金を設定している業者など様々です。
ここでは目安として、部屋の間取り別の料金をご紹介します。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~2名 | 1~3時間 |
1DK | 50,000円~120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000円~200,000円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 90,000円~250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円~要見積もり | 4~10名 | 6~15時間 |
また料金については、下のリンクからの記事でも詳しく解説しております。
まとめ
ゴミ屋敷に至る背景にはさまざまな要因がありますが、重要なのは「陥りやすい人の特徴」を知り、適切に対処することです。実践できる解決策から始めて、快適な生活空間を手に入れましょう。もし一人での対応が難しい場合は無理をせず専門業者に依頼する方法もあります。
「みんなの遺品整理」では、全国のゴミ屋敷片付け業者の情報を掲載中です。専門業者のサポートを受ければ、迅速かつ効果的な片付けが実現できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
【監修者:一般社団法人事件現場特殊清掃センター】
特殊清掃業界の人材育成と料金体系の健全化に向けて設立された団体。「ゴミ屋敷」や「孤立死の現場」「新型コロナウイルスの除菌」など、特殊な対応が求められる現場において、適切な処置を実施できるよう「事件現場特殊清掃士」養成講座を通して正しい知識・理解を広める活動を実施。また、事件現場特殊清掃士が在籍する業者の法令順守や作業品質の監査も実施。全国各地の優良業者の紹介も担う。
公式HP:一般社団法人事件現場特殊清掃センター
【監修者:一般社団法人事件現場特殊清掃センター】
特殊清掃業界の人材育成と料金体系の健全化に向けて設立された団体。「ゴミ屋敷」や「孤立死の現場」「新型コロナウイルスの除菌」など、特殊な対応が求められる現場において、適切な処置を実施できるよう「事件現場特殊清掃士」養成講座を通して正しい知識・理解を広める活動を実施。また、事件現場特殊清掃士が在籍する業者の法令順守や作業品質の監査も実施。全国各地の優良業者の紹介も担う。
公式HP:一般社団法人事件現場特殊清掃センター