1Kや1Rなどコンパクトな部屋が多いアパートは、収納が少なくなりがちです。そのため、部屋が片付かないと悩む人もいるでしょう。
本記事はそんな悩めるあなたのために、アパートが上手に片付く方法や狭い部屋の収納力を上げる技を紹介。
また、業者に片付けをお願いした方が良いケース例や依頼方法なども教えます。
今まさにアパートの片付け方で頭を悩ませている人やこれからアパート暮らしを始める人はぜひ参考にしてみてください。
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アパートの片付けは何故難しい?
アパートの片付けが難しい理由は、部屋が狭く収納の数が少ない物件が多いからです。
アパートとは主に木造2階建ての建物のことを言います。
アパートのメリットは、建築費用が一軒家やマンションに比べ低コストに抑えられるため家賃が安くすむことです。
デメリットは家賃が安い分、1部屋の広さが限られてしまい収納スペースを大きく作れないところでしょう。
そのため、片付け方を工夫しないと部屋がもので溢れかえってしまうのです。
打開策として棚やケースを買い足し収納を増やそうとしても、収納グッズ自体がスペースを取るため結果的に部屋が狭くなり片付けにくくなります。
ものが多い人や、片付けが苦手な人がアパートで暮らす際は、事前に荷物の整理をしたり収納方法を考えておいたりする必要があるでしょう。
自力でアパートの片付けを行う場合の手順
ここからは、実際にアパートを片付ける際に行う手順を確認していきましょう。
手順①片付ける場所を決める
アパートを片付ける前に、まず注意したいのは以下のポイントです。
・ものの収納場所を事前に決めておく
散らかったアパートの部屋を片付けたいからといって、むやみやたらに整理し始めるのはNGです。
まずは、ものの定位置を決めましょう。例えば使う頻度の高いものは手に取りやすく目に付きやすい場所へ。
日用品のストックは過不足が分かるよう一か所にまとめて収納するなどです。
この作業をすると、必要なものを必要なときに取り出せるようになります。
・どこから片付け始めるかを考え、すべてを一度にしようとしない
次に気を付けたいのが、一度にまとめて片付けようとしないこと。
片付けを始めるとものを整理し、片付ける場所を決め、必要ならば収納を作る・買い足す必要が出てきます。
片付けが苦手な人ほどまとめてやろうと思うものの、身体的にも精神的にも疲れてしまいがち。
小さなスペースから少しずつ片付けていくことが、きれいな部屋作りのコツです。
手順②掃除道具を用意する
片付け計画を立てたら、次は実際に使う掃除道具を準備しましょう。
片付けを始めると多くのゴミが出ますが、必要になる度に掃除道具を揃えていると手を止めなければいけなくなる上にやる気も削がれます。
事前に必要になるものを想定して用意しておけば、スムーズに片付けられ効率的です。
<アパートの片付けに必要な掃除道具>
・軍手
・マスク
・ゴミ袋
・ガムテープ
・新聞紙
・紐
・エプロン
・殺虫剤
・掃除機
・ほうき
・雑巾
・バケツ
・洗剤
上記のアイテムを揃えておけば、基本的に困ることはないでしょう。
手順➂片付けるものをすべて出す
次に行うのが、片付けたいものがどれだけあるのか把握することです。
まず片付けたい荷物をすべて出し、まとめておきましょう。このとき、大まかにカテゴリー分けもしておくと後々片付けがしやすくなります。
ものが多いと、何がどこにどれくらいあるかを覚えることはなかなか難しいですよね。
そのため、片付けるものをすべて出すことで状況を把握しやすくするのです。
荷物の量が多くて一度に出せない場合は、家具など大きなものから優先的に片付けていくと良いでしょう。
手順④必要・不要なものを分別
先ほどまとめた片付けたい荷物の中に1年以上使っていないものがあるなら、捨てるかフリーマーケットなどで売ることをおすすめします。
何故なら1年以上使用しないものは、そのほとんどが今後使う可能性が低い不要なものと言えるからです。
もし必要か不要か迷うものがある場合は、一旦保留しておき不必要なものの選定が終わった後で再度確認するか期限を決めて保管すると良いでしょう。
片付けで難しいのが、この必要なものと不要なものを分ける作業です。
しかし、もったいないから捨てずにとっておこう、また使うことがあるかもしれないと思っていると、ものが増え部屋は汚くなる一方。
難しい判断があるかもしれませんが、ここでしっかりと分別しておけば後々の片付けが楽になります。
手順⑤必要なもののみ収納
分別が終わったら、必要なものだけを収納棚やケースに収めていきましょう。このとき、あえて新しい収納グッズは買い足しません。
何故かというと必要のない収納を増やす危険があるからです。
一度すべての必要なものを既存の収納に片付けてみることで、本当に必要な収納グッズのサイズや種類が分かってきます。
その上で最適な収納グッズを買い足し整理すれば、余分な収納が増えず無駄なくすっきり部屋が片付きます。
また上手に収納するポイントは、必要なものの中で優先順位を付けることです。
頻繁に使うものを出し入れしやすい場所に置くことで、散らかりにくい収納が実現します。
手順⑥不要品は処分する
最後のステップは、手順④で分別された不要なものを捨てること。
このとき注意したいのが、アパートの片付けをする日をゴミの収集日に合わせることです。
こうしておかないと、折角捨てると決めたゴミを家で保管しなければいけなくなり、部屋が片付きません。
また、時間が経つと捨てるのが惜しくなることも考えられます。
不要なものをすぐに捨てられるようスケジュールを組んでおけば、こうしたリスクを回避できるでしょう。
定期的に①〜⑥の手順を繰り返すことで、アパートの部屋が散らかりにくくなるはずですよ。
アパートでも上手に片付く収納方法は?
コンパクトなアパートだと、収納スペースが少なかったり使いにくかったりするケースがあります。
しかし収納方法を工夫すれば、どんなにコンパクトな部屋であっても上手に片付けられるのです。
おすすめの片付け方法を事例とともに紹介していきましょう。
【吊るす収納】使わない空間を有効活用
壁や収納棚の扉の内側は、一見何も置けないと思いがちですが、最適な収納アイテムを組み合わせればわずかなスペースでも有効活用できます。
使っていない空間を利用できれば、狭いアパートの部屋でも収納力が上がり片付けやすくなるはずです。具体例を見ていきましょう。
<例1>シューズボックス
玄関に扉付きのシューズボックスがあるとします。
扉を開けて靴を片付けますが、このとき扉の内側には収納がないことが多いですよね。
しかしここにフックを付ければ、靴のお手入れ用品や折り畳み傘などを引っ掛けて吊るす収納ができます。
<例2>お風呂場
マグネットや吸盤の付いたパイプを壁に取り付けることで、ボトルなどを浮かせて収納することが可能です。
お風呂場の床や棚にシャンプーボトルや掃除用品を置くと、接地面にカビやぬめりができやすくなります。
しかし吊るす収納で浮かせておけば、水切りが良いため汚れにくくなり掃除の手間が省けるでしょう。
【突っ張り棒を活用】収納スペースを作る
クローゼットの下側のスペースや洗濯機の上などは、デッドスペースになりがちですよね。
そんなときは、100円均一でも購入できる突っ張り棒を使って収納を作ると良いでしょう。
突っ張り棒はサイズ展開が豊富&伸縮できるため、狭い場所や棚を設置しにくい所でも収納を作れます。
例えば、クローゼットの下側スペース。ポールにハンガーをかけると、どうしても下側に空間ができてしまいますよね。
棚を購入するとなると最適なサイズを探すのに苦労しますが、伸縮できる突っ張り棒なら取り付けるだけで収納スペースを増やせます。
また、突っ張り棒とワイヤーネットを組み合わせれば、好きな高さの収納棚を簡単に作ることが可能です。
収納グッズが置けない場所がある際は、突っ張り棒を活用する方法を試してみてくださいね。
【収納家具】収納もできるアイテムを使う
アパートの部屋の収納力を上げたいなら、1台2役の収納家具を選ぶのがおすすめです。
コンパクトなアパートの部屋にテーブルや椅子などの家具を置くと、余白が少なくなり収納スペースを作りにくくなります。
かといってすべて失くしてしまうと生活しにくいですよね。
しかし、引き出し付きのベッドや座面の下に荷物を入れられるようになった椅子など収納付きの家具ならば、暮らしやすさはそのままに収納スペースを増やせます。
アパートの部屋を片付けやすくしたいなら、収納力のある家具を取り入れてみましょう。
アパートの片付けを業者に依頼した方が良いケースは?
アパートの片付けは自分でもできますが、業者にお願いする方がメリットの多いことがあります。
では、どんなケースであればプロに依頼すべきなのでしょうか?
ケース①片付けが苦手
ここまで紹介してきた片付けの手順や収納方法を見てもピンとこない人や面倒だと感じる人は、片付け自体が苦手なのかもしれません。
そんな人は、無理して片付けようとせずプロの力を借りてみるのも1つの手です。
そもそも片付けが苦手な人は、以下のような特徴があります。
・片付け方が分からない
・日常的に片付けを行っていない
・もったいないが優先され、ものを捨てられない
・片付けを先送りにしたり一気にまとめてしようしたりする
該当する項目はありませんでしたか?
きれいなアパートの部屋をキープするためには、定期的に片付けなければいけません。
しかしこれらの特徴に当てはまる人は、片付けを始めてもなかなか上手くいかなかったり継続できなかったりするケースがあります。
どうやっても部屋が片付かないと悩むなら、業者に相談してみましょう。
ケース②ゴミ屋敷化している
ゴミ屋敷のように家がもので溢れかえっていると、状態によっては自分だけで片付けるのが困難です。
このような場合は、業者に頼んで元のきれいな状態の部屋に戻してもらう方が良いでしょう。
まずは自分のアパートの部屋が、自力で片付けられるレベルかを下記の6つの判断基準でチェックしてみましょう。
<ゴミ屋敷化した部屋を自分で片付けられるかどうかの判断基準>
1.天井に付くほどゴミが積み上がっている
2.水回りが使えない
3.仕分けしづらい、またはすぐ捨てらないゴミである
4.部屋の中を移動できない
5.片付けたい部屋が広すぎる(3DK以内が理想)
6.害虫や腐敗臭が発生している
すべて当てはまる人は、かなり片付けにくい家に住んでいるかもしれません。
特に害虫や腐敗臭が発生している場合は注意が必要。
ゴミ屋敷はカビやホコリなどを発生させるリスクがあるため、自力で片付かないと判断したら早めに業者に頼みましょう。
ケース③時間がない
部屋を片付けられない人の中には、仕事やプライベートが忙しく掃除する時間が作れないという人もいるでしょう。
また、アパートを引っ越すため、短期間で部屋を片付けたいというケースもあるはずです
このような場合は、思い切って業者にお願いする方が良いでしょう。
プロに頼むメリットは、適切な方法で効率的に片付けてくれるためスピーディーに部屋をきれいにできることや、大変なゴミの処理をお任せできるところです。
費用がかかるデメリットはありますが、時間効率や精神的な楽さを考えると無駄な出費にはならないのではないでしょうか?
アパートの片付けを業者に依頼する方法
ここからは、片付け業者の種類や費用相場など片付け業者選びに必要な基礎知識を紹介します。
片付け業者を検索して見積もりを依頼
実際にアパートの片付けを依頼する際は、インターネットで片付け業者を検索して探すのが便利です。
インターネットであれば地域名や業者名で絞って探せるので、短時間で簡単に片付け業者を見つけられます。
また、複数の会社を比較できるサイトであれば、自分にあった最適な業者を探しやすいでしょう。
各業者によってサービス内容や値段が異なるため、依頼する業者を決める際は1社だけでなく複数社見積もりを取り、比較するのがおすすめです。
見積もり依頼は、各業者のホームページの見積もりフォームや電話でできます。
LINEで見積もりに対応している業者もあるので、好みの方法で問い合わせてみましょう。
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片付け業者の種類と依頼できる内容
片付け業者とひとくくりに呼んでも、その種類はさまざま。
それぞれ依頼できる内容が異なります。主要な片付け業者の種類と依頼できる内容を一覧で確認していきましょう。
片付け業者の種類 |
依頼できる内容 |
遺品整理業者 |
遺品整理や買い取り、家の片付け、家財の梱包作業、ハウスクリーニングなど |
生前整理業者 |
家財や日用品などの整理、不用品処分、遺言書や財産目録の作成など |
空き家片付け業者 |
空き家の残置物の仕分けや処理、貴重品捜索など |
特殊清掃業者 |
遺品の整理と供養、不用品処分、ハウスクリーニングなど |
ゴミ屋敷清掃業者 |
ゴミの回収、処分、清掃、部屋の防臭や除菌など |
家事代行サービス |
料理・掃除代行、ゴミの分別・ゴミ出しなど |
不用品回収業者 |
自宅で不要になったものの回収・処分など |
ハウスクリーニング業者 |
掃除代行など |
片付け代行サービス、整理整頓業者 |
ものの仕分け・収納、片付け方の指導など |
アパートの片付け方法や収納スペースを作る技をプロにお願いしたい場合は、片付け代行サービス・整理整頓業者にお願いすると良いでしょう。
ゴミや不用品の回収、清掃などを依頼したいなら不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者がおすすめです。
亡くなられた方のアパートの部屋を片付ける場合は、後々トラブルにならないよう専門の知識をもった遺品整理業者や特殊清掃業者に任せましょう。
アパートの片付けを依頼する場合は、どのような状況で何を目的としているかで業者を選んでみてくださいね。
アパートの片付けを業者に頼む場合の費用は?
アパートの片付け費用は、選ぶ業者や部屋の広さ、ゴミの量などによって変わります。
ここでは、アパートの片付けに関わりが深い業者の費用相場例を紹介します。
<1R、1Kの部屋を片付ける場合の各業者費用相場>
片付け業者の種類 |
費用相場 |
遺品整理業者 |
約30,000~80,000円 |
ゴミ屋敷清掃業者 |
約30,000~80,000円 |
不用品回収業者 |
約30,000 ~80,000円 |
片付け代行サービス、整理整頓業者 |
約30,000 ~80,000円 |
※人件費や廃棄物処理費、回収運搬費、車両費などを含む料金
<回収量ごとの各業者費用相場>
片付け業者の種類 |
費用相場 |
遺品整理業者 |
軽トラック(1台)約20,000~40,000円 2tトラック 約50,000~80,000円 |
ゴミ屋敷清掃業者 |
軽トラック(1台) 約30,000円~ |
不用品回収業者 |
2tトラック(積み放題)約30,000~40,000円 |
※片付け代行サービスは、ゴミや不用品の処理ができないケースがあるため記載なし
どちらもおおまかな価格のため、実際の費用は見積もり依頼をして確認しましょう。
ゴミ屋敷の場合、早めに対処しないと周囲から苦情が来るだけでなく、行政が片付けに介入することもあります。
こうなると想定より多額の請求をされるケースも。後々困らないよう、低価格かつ信頼できる業者に片付けを依頼しておきましょう。
また片付け業者の中には、見積もり金額より多額の費用を請求する会社もあります。
失敗しないためにも、口コミや評判を参考に業者を選んでみてくださいね。
まとめ
アパートの収納が少なかったり使いづらかったりしても、今回紹介した片付け手順や収納方法を使えば片付けやすさが格段に上がります。
自力で片付けたい人は、ぜひ実践してすっきりきれいな部屋をキープしてみてくださいね。
また片付けが苦手でやる気が出ない人や、どこから手を付ければ良いのか分からないほど散らかってしまった場合は、
無理せず片付けのプロにお願いするのも有意義な方法ですよ。
【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
はじめての遺品整理でも、専門知識が豊富な相談員が中立な立場で、無料アドバイスをさせていただきます。大切な人の生きた証を残しつつ、気持ちよく次の世代へ資産や遺品を引き継ぐために、私たちは、お客様一人一人に最適なお手伝いができる情報提供・業者のご提案を致します。
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