遺品整理にかかる時間の目安を知ることは心身の負担軽減にもつながります。本記事では、遺品整理業者に依頼した場合の作業時間のほか、業者利用時のポイントなども解説します。効率的に整理を進め、心穏やかに次のステップに進むためのヒントにしてください。

- 作業時間の目安
- 作業時間は、家財量と部屋の広さによって決まる
- 作業人員の数と、料金・時間の関係
- 遺品整理を依頼するならしっかり要望を伝えよう
- 遺品整理の業者が行う作業内容
- 事前説明・見積もり時に納得のいくまで確認しよう
- まとめ
作業時間の目安
遺品整理に必要な作業時間は、遺品の量や部屋の広さによって大きく異なります。
・ワンルーム
1名作業で2~3時間程度
・2DK
3名作業で4時間程度
・3DK
5名作業で6~8時間程度
間取 | 作業時間 | 作業人員 |
---|---|---|
1R | 2~3時間 | 1名 |
2DK | 4時間程度 | 3名 |
3DK | 6~8時間 | 5名 |
遺品の量が多い、エレベーターが無い、高層階にある等の場合は、作業が2日以上となる場合もあります。このため金額と併せて、作業時間の見積を取ることは重要です。一軒家になると数日間にわたって作業するケースもあります。また自宅で死亡した場合は、多くの場合は臭いや体液を除去するために特殊清掃が必要となります。これは別途時間が必要となります。
作業時間は、家財量と部屋の広さによって決まる
遺品整理の時間は、残された家財の量と、部屋の広さによって決まります。家財がどれだけの面積を占めているかということによって決まるといっても良いでしょう。遺品整理は、家財量と部屋の広さによって作業ボリュームが大きく異なることが特徴です。そのため、見積の際に隅々まで現場を確認してもらい、正確な作業時間と金額の見積を得るようにしましょう。
作業人員の数と、料金・時間の関係
加えて、作業を何人で行うかということによっても大きく時間が変わります。また、整理後の遺品の収容には多くの段ボール箱が必要なことも多いです。特にマンションの上層階の場合は、トラックに積みこむ時間も多く取る必要があります。早く作業を終わらせてほしい場合はその分、作業員を増やしてもらう必要があります。しかし作業員が増えるとその分、料金が上がるケースもあるため見積もり時に確認しましょう。
また当日の時間オーバーや追加金額が発生するようなことがないようにしてください。あわせて、何人で作業をするのかも確認しておきましょう。約束した時間内に作業が終わるのかどうか、遺族の方でもチェックすることが必要です。
遺品整理を依頼するならしっかり要望を伝えよう
遺品整理を行う場所が遺族のご自宅から離れている場合は、ご遺族が立ち会える時間の制約もあることでしょう。そのため、どれだけの期間で整理をして欲しいのか、要望として出すことも必要です。
また、作業中に換金可能なものが出てきた場合の扱いについても、予め取り決めておきましょう。勝手に業者が換金してしまったというトラブルも起きていますので、事前に防止するためにも必要です。
遺品整理の業者が行う作業内容
遺品整理業者の作業内容は、概ね以下の通りとなります。
1.訪問、作業前の打ち合わせ
当日の作業について、再度説明があります。また作業スタッフに対して、遺族の要望を周知徹底します。
2.遺品の仕分け
一つ一つ丁寧に、遺族の確認を取りながら仕分けをしていきます。
3.遺品の分別・清掃
遺品それぞれについて、今後どうするかの対応は異なります。例えば、現場に残すもの、遺族が指定した場所に移動するもの、また買取や廃棄するものなどがあります。遺族のご要望に応じて、梱包などの処理を行います。またあわせて、遺品の清掃も行います。買取など換金をご希望の場合は、買取り金額の提示も行われる場合があります。
4.搬出
場所を移動するもの、買取や廃棄するものは、現場から搬出する必要があります。引っ越し作業と同様、施設や遺品を養生してから搬出します。
5.部屋の清掃
遺品の整理と搬出が終了したら、部屋を清掃します。
事前説明・見積もり時に納得のいくまで確認しよう
遺品整理にかかる時間は、家財量や部屋の広さ、何階にあるかにより大きく異なります。大切なことは思い出の品物をきちんと残すことですから、納得いくまで説明を受けることが大切です。
まとめ
遺品整理にかかる時間や作業内容を事前に把握することで、重圧を軽減できます。作業時間は家財量や部屋の広さなどにより異なるため、複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。見積もり時は時間や料金など、気になることはすべて確認しましょう。
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【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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