「何となくまとまりのない部屋を片付けるには、どうしたら良いのだろう?」
「ごちゃついている部屋の片付けをしたいけれど、どこから始めたら良いか分からない…」
この記事を読んでいる方は、このようなお悩みを持っているのではないでしょうか。
汚部屋やゴミ屋敷ほどではないけれど、ごちゃごちゃしている部屋はどう片付けたらすっきりするのか、どこから片付けていけば良いのか分からなくなりますよね。
まず、以下のような部屋の片付けを行うための準備と計画が必要です。
この記事では、以下の内容をまとめて説明していきます。
・部屋の片付けでは準備と計画が重要
・部屋の片付け前に行うと良い2つの準備と4つの計画
・おすすめの部屋の片付け方5ステップ
・部屋の片付けでポイントになること
・部屋を片付けた後元に戻らないよう習慣にすべきこと
・部屋の片付けを自分でできない/片付けが進まないときの対処法
まとまりのない部屋をすっきりキレイに片付けたい方にとって参考となる内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 1. 重要!部屋の片付けの極意は初めの準備と計画にある!
- 2. 部屋の片付け前に行うと良い2つの準備と4つの計画
- 3. おすすめの部屋の片付け方5ステップ
- 4. 部屋の片付けは1ステップずつ進めよう
- 5. 部屋を片付けた後元に戻らないよう習慣にすべきこと4つ
- 6. 部屋の片付けを自分でできない/片付けが進まないときは業者に相談しよう
- まとめ
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1. 重要!部屋の片付けの極意は初めの準備と計画にある!
部屋の片付けにおいて最も重要となるのは、準備と計画です。
なぜなら、片付けをするまえに準備と計画をしないと以下のようなことが発生しやすいからです。
・部屋を片付けるやる気が途中で失せる ・目的がないので、部屋の片付けが中途半端になりやすい ・計画がないので、達成感が生まれにくい ・片付けが最後までこなせないので、部屋の片付けに対する苦手意識ができやすい |
部屋の片付けが苦手な人にとっては、やる気を維持しながら部屋の片付けをスムーズに進めるために準備と計画は重要です。
準備と計画をせずいきなり部屋の片付けを行おうとすると、
特に片付けが苦手で部屋をごちゃごちゃにしてしまっている場合はどこから片付けたら良いか迷いが生じやすくなり、どうしたら良いか分からなくなります。
そうなってしまうと、やる気をなくして部屋の片付けをなかなか始められない状況に陥りやすいです。
部屋の片付けをする前に準備と計画を行えば、まとまりのない部屋を目の当たりにしてもやる気を維持したままスムーズに片付けられ、すっきりとした部屋に変えられます。
具体的にどのような準備と計画を行っていけば良いかは、次の章で説明していきましょう。
2. 部屋の片付け前に行うと良い2つの準備と4つの計画
前述した部屋の片付けをするために必要な準備と計画の具体的な内容は次の通りです。
1つずつ説明していきましょう。
2-1. やる気を出して部屋の片付けをするための準備
やる気を出して部屋の片付けをするために行うと良い準備は、次の2つです。
1. 目指したい部屋のイメージを用意する
2. お気に入りの音楽を用意する
2-1-1. 目指したい部屋のイメージ画像を用意する
部屋の片付けを通してどのような部屋にしたいのか、目指したい部屋のイメージ画像を用意しましょう。
・家事をしやすい部屋にしたい
・仕事に集中できる部屋にしたい
・子どもが遊びやすく、片付けも簡単にできる部屋にしたい
といったように言葉で目指したい部屋をイメージするのも良いですが、イメージ画像を用意しておくと理想の部屋を視覚的に想像できるため、やる気も出しやすくなります。
また、部屋を片付けた後のインテリアの参考にもなるため、片付けもスムーズに進めやすいです。
理想の部屋のイメージ画像を用意する方法としては以下があるので、使いやすい方法で探してみましょう。
・インターネットを使ってキーワード検索をする
(例:生活感のない部屋 画像/仕事に集中できる部屋 画像)
・InstagramやPinterestなど写真や画像を共有するSNSで探す
・理想の部屋のイメージに近いインテリア雑誌やメディアで探す
2-1-2. お気に入りの音楽を用意する
普段よく聴いている音楽や好きなアーティストの曲などお気に入りの音楽を用意するのもおすすめです。
お気に入りの音楽を聴いているときは、前向きな気持ちになっていることが多いのではないでしょうか。
そんなお気に入りの音楽を聴けば、部屋の片付けを苦手とする方でもやる気が出てくる可能性があります。
また、音楽には片付けを集中して行う効果も期待できます。音楽を聴くことで他の雑音が消されるため、かえって作業に集中できるといわれているのです。
お気に入りの音楽の中でもテンポのある曲を用意しておくのがおすすめです。楽しみながら部屋の片付けを進められるでしょう。
2-2. スムーズに部屋の片付けをするための計画
スムーズに部屋の片付けをするための計画として行っておくと良いのは、次の4つです。
1. 部屋のどこから片付けるのかを決める
2. 部屋にある物の仕分け基準を決める
3. 部屋を片付ける日を決める
4. 部屋を片付ける時間を決める
2-2-1. 部屋のどこから片付けるのかを決める
部屋のどこから片付けるのかを決めておきましょう。
部屋の片付けをするその日に目に入ったところや気になったところから手を付けていくのも間違いではありませんが、中途半端になる恐れがあります。
どこまで片付けたのかが分からなくなることも考えられるからです。そうなってしまうと、その後の片付けのやる気も起きにくくなるため注意しなければなりません。
部屋のどこから片付けるのか、その場所を決める判断基準は以下の通りです。
・規模が小さい
・置いてある物の量が少ない
上記のような場所は、片付けに多くの時間を必要としないためスムーズに早く片付けられる可能性が高いです。
たとえば、仕事部屋を片付けたい場合は、人によって異なるかもしれませんが仕事机(テーブル)の上が該当するでしょう。
部屋の中でも早く片付けられるところから手を付ければ、部屋の片付けの成功体験も1つ作れるため、他の場所を片付けるときもやる気が出やすくスムーズに進められます。
2-2-2. 部屋にある物の仕分け基準を決める
部屋にある物の仕分け基準を決めましょう。
「物の仕分け」というのは、部屋にある物を「必要」と「不要」、「保留」の3つに仕分けていく作業のことです。
部屋がごちゃごちゃしてしまう一因に物の多さがあります。物の仕分けは、その物の多さを解消するために必要な作業です。
ただ、部屋の片付けをスムーズに行うには「必要」と「不要」、「保留」の言葉通りに物を仕分けていけば良いわけではなく、その仕分け基準まで決めることが大切です。
どのような物だったら「必要」か「不要」、あるいは「保留」に仕分けるかを決めていくのです。
人によって物に対する必要性の価値観は異なるためあくまで例として参考にしていただきたいですが、たとえば以下のように基準を設けることができます。
仕分け項目 |
仕分けの基準(例) |
必要 |
なくては困る物/使っている物 |
不要 |
なくても困らない物/使わない物/1年以上使っていない物/ いつ使ったか覚えていない物 |
保留 |
判断に迷う物 |
物の仕分け基準があれば片付けも早く終わるため、部屋を片付ける前に決めておきましょう。
2-2-3. 部屋を片付ける日を決める
部屋を片付ける日を決めましょう。
「空いている日に片付ける」でも良いのですが、部屋がごちゃついていると片付けが苦手な方にとってはやる気が起きなくなる恐れがあります。
部屋の片付けをする日を決めておけば、その日に終わらせる意欲も沸きやすく部屋の片付けもスムーズに進められる可能性が高いです。
部屋の片付けをするのは、予定のない日が良いでしょう。休日や週末がおすすめです。
ゴミが回収される日と近い日にするのもおすすめです。
部屋の片付けをすると不要な物が多く出るかもしれないため、ゴミ回収日と部屋の片付け日が近ければすぐにその不要な物を処分できます。
いずれの場合でも、まとまった時間を確保できる日を部屋の片付け日としましょう。
2-2-4. 部屋を片付ける時間を決める
部屋を片付ける時間を決めましょう。
時間を決めずに片付けていくのも間違いではありませんが、物が散らかっていてまとまりのない部屋の片付けにおいてはやる気が持続しない恐れがあります。
片付けの時間を決めること = 片付け時間の目標を決めることを意味します。
片付ける時間の目標があれば、その時間までに片付けようと動きやすくなるため、スムーズに片付けられる可能性が高いです。
「15時までに片付ける」といったように決め方でも良いですが、「まずは10分片付ける」というように分刻みで設定していくのもおすすめです。
集中力が高まりやすく、達成感も味わえます。
自分が片付けを終えられる無理のない時間を設定するようにしてみましょう。
3. おすすめの部屋の片付け方5ステップ
部屋を片付けるための準備と計画を行えたら、実際に部屋を片付けていきましょう。
部屋の片付けは次の5ステップを踏みながら行うのがおすすめです。
順番に説明していきます。
3-1. ステップ①部屋の片付けに必要な道具を用意する
まず、部屋の片付けに必要な道具を用意しましょう。
部屋の片付けにおいて最低限用意した方が良いのは、次の4つです。
道具 |
数量(目安) |
用途 |
|
① |
段ボール/ 大きめの紙袋/ 大きめの半透明の袋 |
3つ(枚) |
仕分けた物を入れる |
② |
ゴミ袋 |
数枚 |
処分する物やゴミを入れる ※半透明の方がゴミの判別がしやすい ※自治体で決まっていれば、そのゴミ袋を用意する |
③ |
荷造り用の紐 |
1つ |
不要になった冊子類をまとめる |
④ |
はさみ |
1つ |
荷造り用の紐を切る |
上記は家にある物も多いため事前に用意しなくても間に合うこともありますが、途中でないことが判明すると片付けがスムーズに進まなくなります。
片付けをスムーズに進めるためにも、数量も考慮して必要な道具を揃えておきましょう。
なお、数量はあくまで目安です。片付ける部屋の状態に応じて増やしてみてください。
3-2. ステップ②片付ける場所にある物を全て取り出す
部屋を片付けるための道具を用意したら、部屋の中での作業に入っていきます。
そこでまず始めに行うと良いのが、片付ける場所にある物を全て取り出すことです。
たとえば、片付けの対象が仕事部屋で、仕事机から片付けると決めたのであれば、その机にある物を全て取り出します。
片付ける場所にある物を全て取り出すことで以下が分かるため、次のステップで行う物の仕分けがやりやすくなります。
物の仕分けは、その場所にある物を全て把握して行うのが効率が良いからです。
・置いてある物の種類
・置いてある物の数
収納アイテムにしまってある物から、その上に置いてある物、床に置いてある物など片付ける部屋に置いてあるあらゆる物を取り出しておきましょう。
3-3. ステップ③物の仕分け基準に沿って分類する
次に、取り出した物を仕分け基準に従って分類していきましょう。
決めた仕分け基準に従って分類していけば良いですが、物によっては仕分けが難しいかもしれません。
そんなときは、次の2つのポイントを踏まえて仕分けていくと良いです。
①「今」を基準に仕分ける
②「もったいない」と思ったら不要にする
①「今」を基準に仕分けてみましょう。今必要かどうか、あるいは今使っているかどうかで仕分けるのです。
「これはあの時の思い出の物だから…」や「いつか使うだろう」といったように過去や未来の基準で物を分類しないので、部屋に物が残りにくくなります。
②「もったいない」と思ったら不要に分類するのもポイントです。
もったいないと思う物は、物によるかもしれませんが使っていない物が多いのではないでしょうか。
使っていない物をずっと残していては、部屋はすっきりしません。思い切って不要に分類すれば、本当に必要な物だけが残り、部屋もキレイに片付きます。
決めた仕分け基準と上記のポイントを踏まえて物を分類し、それでも迷うようであれば「保留」にしておきましょう。
3-4. ステップ④不要な物を処分する
物を仕分けたら、「不要」に分類した物を処分しましょう。
不要な物は後で処分できますが、処分できる物は先に処分しておくのがおすすめです。
物によっては処分するまでに置いておかねばならず、後に行う残った物の収納のときにその物が場所を取ることがあります。
不要な物の処分方法は、その物の状態によって異なります。
物の状態 |
処分方法 |
使える |
①フリマアプリや不用品買い取りサービスを 利用して売る ②身近な人や地域の人に譲る ③寄付する |
使えない |
自治体の処分方法に従って捨てる |
使える状態の場合、物によってはフリマアプリや不用品買い取りサービスを利用すれば売れることがあります。
不要な物でも誰かにとっては欲しい物でもある可能性があるため、売ってみましょう。
売れなければ、友達や親戚など身近な人や地域の人の中で使ってくれる人がいれば譲ると良いです。
寄付するのもおすすめです。使わなくなった物を無料で引き取り、支援を必要とする人に物を送っている団体があります。
このような団体に贈れば社会貢献にもなるので、利用してみると良いでしょう。
使えない状態であったり、売れなかったり、譲ったりできなければ処分しましょう。
ここまで終わったら「3-2. ステップ②片付ける場所にある物を全て取り出す」に戻り、他の場所を片付けていきましょう。 |
3-5. ステップ⑤残った物を収納する
ここまでの作業を終えたら、残った物を収納していきます。
ただ、単に収納グッズに物をしまうだけでは部屋はすっきりと片付きません。
物をしまうだけで終わらせてしまうと、片付けが苦手な場合は再び部屋がごちゃつく恐れがあるからです。
では、どのように残った物を収納していけば良いのかというと、次の4つのポイントを踏まえるのがおすすめです。
【ポイント1】物を収納する場所を決める
【ポイント2】収納グッズのテイストを統一する
【ポイント3】物の種類に合わせて収納グッズを揃える
【ポイント4】収納がない部屋は「見せる収納」を活用する
1つずつ説明していきましょう。
3-5-1. 【ポイント1】物を収納する場所を決める
まず、残った物を収納する場所を決めましょう。
収納場所を決めれば、物を使った後はその場所に戻せば良いため、片付けが苦手な人でもすっきりとした部屋を維持できるようになります。
収納場所は、物を使う頻度と物の戻しやすさを考慮して決めるのがおすすめです。以下は、片付け対象が仕事部屋の場合の、物の収納場所を示した例です。
部屋にある物 |
収納場所(例) |
頻繁に使う資料 |
仕事机の下 |
頻繁に使う文房具 |
仕事机の上 |
ときどき参考にする本 |
仕事机の前 |
使用頻度の低い周辺機器 |
本棚の上 |
頻繁に使う物は、手が届きやすいところを収納場所とするのが1つの手です。
使うときにどこにあったら手に取りやすく、使い終わった後はどこにあったら戻しやすいかを考慮することをおすすめします。
ときどき使う物に関しては、手を伸ばす必要はあるけれど取りやすい場所にすると良いといえます。
必要ではあるけれど使う頻度が少ない物は、取るのにひと手間かかるような場所にするのが良いでしょう。
絶対にこの通りに収納場所を決める必要はありませんが、参考にしてみてください。
3-5-2. 【ポイント2】収納グッズのテイストを統一する
収納場所を決めたら、残った物を収納するグッズのテイストを考えましょう。
このときポイントになるのが、そのテイストを統一することです。統一させることで、部屋の見た目がすっきりとした印象になります。
【テイストの揃った収納グッズの例】
目指したい部屋に合うテイストの収納グッズにするのも有効です。
たとえば、仕事に集中できる部屋にしたい場合は、カラフルな収納グッズよりも白や黒などシンプルな色合いの収納グッズで統一するのも1つの手です。
目指したい部屋のイメージ画像を参考にしながら、収納グッズのテイストを考えることをおすすめします。
3-5-3. 【ポイント3】物の種類に合わせて収納グッズを揃える
収納グッズのテイストを決めたら、物の種類に合わせて収納グッズを揃えていきましょう。
物の種類を考えずに収納グッズを選んでしまうと、統一感がなくなりごちゃつきやすくなります。
物の種類に合わせた収納グッズは、一例にはなりますが以下のように選ぶことができます。
物 |
収納グッズ |
資料や書類などの紙類 |
ファイルボックス |
ボールペンやマーカーなど 良く使うペン類 |
ペン立て |
付箋やメモ帳など 小さい文房具 |
トレー |
収納グッズは100均ショップで買える物も多いです。
収納グッズを物の種類に合わせて用意しておくことは、物を使った後の戻しやすさにもつながります。
どのような物を収納するかを把握してから、収納グッズを揃えていきましょう。
3-5-4. 【ポイント4】収納がない部屋は「見せる収納」を活用する
収納がない部屋は「見せる収納」を活用してみましょう。
「見せる収納」というのは、以下のように物を外に出してしまう収納術のことです。
【見せる収納の例】
「見せる収納」は収納がない部屋で物をしまうのに活用できるというメリットの他、
物の収納場所が一目で分かるため片付けやすいという、片付けが苦手な方にとってもメリットの大きい収納術です。
「見せる収納」は、前述した3つの収納ポイントの他、以下のことも意識するのがおすすめです。
①収納グッズは高さのある物を選ぶ
②収納グッズと収納グッズの間に余白を持たせる
①高さのある収納グッズを選べば、横のスペースを取らないため部屋がすっきりします。使用頻度の低い物は上、頻繁に使う物は手の届くところに置くと良いでしょう。
②収納グッズと収納グッズの間に余白がないと窮屈な印象になります
間を空けておけばすっきりとした印象になりますし、収納グッズの出し入れもしやすくなるため物の収納もやりやすいです。
収納部屋がない場合は、「見せる収納」を活用して物を収納していきましょう。
4. 部屋の片付けは1ステップずつ進めよう
ここまで説明してきた部屋の片付けは、1ステップ終えたら次のステップに進んで行っていくようにしましょう。
ステップの途中で別のステップに進んでしまうと、どんな作業をどこまで行ったか分からなくなる恐れがあるからです。
そうなると、部屋の片付けが中途半端になってしまい、やる気がなくなってしまうかもしれません。
1ステップずつ行えば、今どの作業を行っているか、次に行う作業は何かが明確になるため、片付けが中途半端になりにくいです。
部屋の片付けをやる気を出してスムーズに行うためにも、1ステップずつ行っていきましょう。
5. 部屋を片付けた後元に戻らないよう習慣にすべきこと4つ
せっかく片付けた部屋は、元のごちゃついた部屋には戻らないようにしたいですよね。
では、部屋を片付けた後元に戻らないようにするにはどうしたら良いかというと、次の4つを習慣化するのがおすすめです。
1. 物を使い終えたらすぐに収納場所に戻す
2. 今いらない物はすぐに処分する
3. 1つ買ったら1つ処分する
4. 定期的に部屋の状況をチェックする
詳しく説明していきましょう。
5-1. 物を使い終えたらすぐに収納場所に戻す
物を使い終えたら、すぐにその物を収納していた場所に戻しましょう。
物を使ったらその場に置きっぱなしにしていることはないでしょうか。
部屋がごちゃつく原因は色々ありますが、このように収納場所に戻さないことも一因としてあるため、使った物は元の場所に戻す習慣をつけることは必要です。
また、すぐに収納場所に戻しておけば後で片付ける負担を減らすこともできます。
「3-6-1. 【ポイント1】物を収納する場所を決める」で考えた収納場所に物を戻すようにしましょう。
5-2. 今いらない物はすぐに処分する
今いらない物はすぐに処分しましょう。
後で処分しようとそのままにしておくと部屋が物で多くなってしまいます。
このような状態になると、片付けが苦手な場合は処分が億劫になり、部屋が再びごちゃついてしまう恐れがあります。
いらない物はいつでも処分できますが、「今いらない」と思った時点で処分するようにすれば、いらない物が溜まった状態で処分するときと比べると負担は大きくありません。
片付けが苦手だからこそ、前述した物を使い終わったらすぐに収納場所に戻すように、今いらない物はすぐに処分することを習慣づけることをおすすめします。
5-3. 1つ買ったら1つ処分する
1つ物を買ったら、1つ物を処分するようにしましょう。たとえば、1着洋服を買ったら、1着洋服を処分するといった具合です。
この習慣をつければ、部屋に物が増えてごちゃつくのを防ぐことができます。
物を捨てなくても、整理整頓すればすっきりすると思われるかもしれませんが、
物を買って増えると収納場所や収納グッズに入りきらなくなることも考えられます。
どこにも収納できなくなると、新たに収納グッズを買わなければなりません。
収納グッズを買うと、再び物が部屋に増えることになってしまいます。
処分の対象とするのは、以下のような物が良いです。
・最後に使った日を覚えていない
・1年以上使っていない
上記のような物は、今後も使わない可能性が高いといえます。
この先使うことがありそうな気がしても、そのときにまた買えば良いという気持ちを持って処分することをおすすめします。
5-4. 定期的に部屋の状況をチェックする
定期的に部屋の状況をチェックしましょう。部屋に物が散らかったり、物が多くなったりしてしまうことを防げます。
部屋が物でごちゃごちゃしていてまとまりがなくなるのは、その状態をそのままにしておくことが原因です。
部屋が物でごちゃごちゃしていないかを定期的にチェックすれば、そのときに部屋を片付ける行動に移せるためキレイな状態を保つことが可能になります。
「週1のペースでチェックする」という決め方でも良いですが、以下のように具体的な曜日を決めると、忘れずに済むのでおすすめです。
・日曜日にチェックする
・休みの〇曜日にチェックする
休みの日や時間に余裕のある日など、自分が忘れずにチェックできそうな日を決めるようにしてみましょう。
6. 部屋の片付けを自分でできない/片付けが進まないときは業者に相談しよう
ここまで部屋の片付け方法について説明してきましたが、
「事情があって自分で部屋の片付けはどうしてもできなさそう…」
「部屋の片付けをしてみたけれど、進まない…」
といったように、自分で部屋を片付けるのが難しいという方もいるかもしれませんね。
そんな方は、無理に自分で部屋の片付けをしようとすると余計にやる気が出なくなる恐れがあるため、思い切って片付け業者に相談するのがおすすめです。
「片付け業者」と聞くと「汚部屋やゴミ屋敷を片付ける業者」をイメージするかもしれませんが、
片付けが苦手でまとまりのなくなってしまった部屋の片付けにも対応している業者も存在します。
片付け業者に依頼すれば次のようなメリットを得られるため、利用する価値はあります。
・空きがあれば即日片付けに対応してくれる → その日のうちに理想の部屋に可能性がある ・業者によっては不用品の回収や買取りをしてくれる → 自分で不用品を処分したり、買い取りに出したりする手間を省ける ・業者によっては立ち会いなしで片付けに対応してくれる → 忙しくても部屋を片付けられる ・業者によってはハウスクリーニングを対応してくれる → 自分では取り除けなかった汚れを落とせて、部屋が衛生的になる |
ただし、片付け業者を利用する価値はあるといっても、部屋の状態によって依頼すべきかどうかは変わってきます。
自分で片付けられる部屋の状態なのに業者に依頼すると、かえってコストが発生するため経済的に負担がかかることになるでしょう。
また、片付け業者は数多く存在するため、選ぶときには注意しなければなりません。
選ぶ片付け業者を誤ると、理想の部屋にならなかったり、余分な費用が発生してしまったりと後にトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
では、部屋がどのような状態であれば片付け業者に依頼すべきか、依頼するのであればどのような片付け業者を選ぶのが良いのかを最後に説明しましょう。
6-1. 部屋の片付けを業者に依頼すべき判断基準
部屋の片付けを業者に依頼すべき判断基準となるのは、以下の通りです。
レベル |
部屋の状態 |
自力で片付けられる or 業者に依頼した方が良い |
1 |
・収納場所は整理できていないが、それ以外の場所には物があまりない ・部屋の中を歩ける ・家族以外の人を家に呼ぶことができる |
自分で片付けられる |
2 |
・収納場所が整理されておらず、床や棚に物が散らかっている ・場所によっては部屋を歩ける ・辛うじて家族以外の人を家に呼ぶことはできる |
自分で片付けられるが、 片付けのやる気が起きない 又は 進まないのであれば 片付け業者に依頼するのが良い |
3 |
・使っていない物が溢れかえっており 足の踏み場がない ・家族以外の人を家に呼ぶことは難しい |
片付け業者に依頼した方が良い |
レベル1
棚やチェスト、クローゼット、タンス、押し入れなど物を収納しているところのごちゃつきを解消するのがメインのため、自分で片付けられます。
「2-2. スムーズに部屋の片付けをするための計画」で説明した内容を、なるべく自分が達成しやすいように小さく・細かく計画することがポイントです。
「3. おすすめの部屋の片付け方5ステップ」も1ステップずつ、少しずつ行っていけば自分で部屋を片付けられるでしょう。
レベル2
物を収納しているところとその上、床に物があるものの、まだ部屋を歩けるようであれば作業スペースは確保できるため、自分で片付けられます。
レベル1と同様、部屋の片付けの計画をなるべく自分が達成しやすいように小さく・細かく行い、1ステップずつ片付けていけばスムーズに進められるでしょう。
ただし、部屋を目の前にすると片付けのやる気が起きなかったり、
片付けを始めたけれどもなかなか進まなかったりするのであれば、片付け業者に依頼するのがおすすめです。
レベル3
物を収納しているところとその上、床に物が溢れかえるほど多く、歩けない部屋が多いのであれば、
片付け準備と計画を立てても終えるのに時間を要する恐れがあるため片付け業者に依頼した方が良いです。
上記の判断基準はあくまで目安であり、「この部屋のレベルであれば、絶対に自分で片付けられる/片付け業者に依頼すべき」というわけではありません。
参考程度にしていただき、自分で部屋を片付けるのはどうしても難しそうというのであれば、
部屋のレベルを問わずに片付け業者に依頼することを検討すると良いでしょう。
6-2. 部屋の片付け業者の選び方
自分に合う片付け業者を選ぶ上で重要になるのは、「部屋の片付けにおいて自分では対応が難しい作業を明確にする」ことです。
同じ片付け業者でも、その片付けの作業範囲や付随するサービスは業者によって異なります。
このため、「片付け業者はどこも同じ対応をしてくれるのでは?」と思って何となく選んでしまうと、期待していた対応をしてもらえない恐れがあるのです。
部屋の片付けにおいて自分では対応が難しい作業を明確にしておけば、数ある片付け業者の中から検討すべき業者を絞れます。
以下は、自分では対応が難しい作業と選ぶべき業者の特徴を示した例です。
自分では対応が難しい作業 |
選ぶべき片付け業者の例 |
家具や家電など大きな物の処分 |
不用品の回収を行っている業者 |
タンスや本棚など大きな家具の移動 |
家具の再配置を担っている業者 |
手の届かないところの掃除 |
部屋の掃除を行っている業者 |
部屋をキレイに維持すること |
・ハウスクリーニングを行っている業者 ・キレイな部屋を保つアドバイスを行う業者 |
それでも選ぶべき片付け業者が分からない、自分では片付け業者を選べそうにない場合は、私たち「みんなの遺品整理」をご活用ください。
みんなの遺品整理では、提携している部屋の片付け業者をご紹介しています。
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まとめ
部屋の片付けをするときは、次のような準備と計画をすることが重要です。やる気を出して、スムーズな片付けが実現できます。
部屋の片付けの準備と計画ができたら、次のステップで片付けを進めていくのがおすすめです。
1ステップずつ進めていくと、片付けが中途半端になりません。
1.部屋の片付けに必要な道具を用意する 2.片付ける場所にある物を全て取り出す 3.物の仕分け基準に沿って分類する 4.不要な物を処分する 5.残った物を収納する |
片付けた部屋を元に戻さないようにするためには、以下の4つを習慣づけることが大切です。
1. 物を使い終えたらすぐに収納場所に戻す
2. 今いらない物はすぐに処分する
3. 1つ買ったら1つ処分する
4. 定期的に部屋の状況をチェックする
この記事が、部屋の片付けが苦手な方の参考となれば幸いです。
【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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