実家の断捨離は親御さんと相談の上、段階的に進めましょう。「みんなの遺品整理」が独自に行った調査では、多くのご家族が断捨離についての話し合いを行っていないことがわかっています。始めるべき理由やメリット、注意点などを掘り下げて解説しますので参考にしてください。
- 実家の断捨離について親御さんと話したことはありますか？
- まずは断捨離について話すのがおすすめの理由
- 実家の断捨離について親御さんと話すメリット
- 実家の断捨離は何から始める？
- 実家を断捨離する際の注意点
- 実家の断捨離をせずに放置する弊害
- まとめ
実家の断捨離について親御さんと話したことはありますか？
出典：みんなの遺品整理「親と話したい“親の今後”にまつわる話題調査」
上記はみんなの遺品整理が親が健在の方を対象に「”親の今後”について十分に話し合えていると思う話題」について独自調査した結果です。今回の調査では、「特になし」(34.5%)と「健康状態」(34.5%)の2つが最も多く、「家の片付け・遺品整理」については、わずか5.8%に留まりました。
親の死を経験した方も「家の片付け・遺品整理」については十分な話合いできず
出典：みんなの遺品整理「親と話したい“親の今後”にまつわる話題調査」
同様に親の死を経験した方へ「親が生前のうちに十分に話し合えなかった話題」を伺ったところ、「特になし」と回答したのは2.7%に留まり、会話が不十分だった話題については「家の片付け・遺品整理」が44.2%と最多回答となりました。
自由回答には、親が急逝したり病気により急に意思疎通が図れなくなったりしたため、親が健在のうちに備えられなかったという回答が目立ちました。子ども世代が想像しているよりも、実家の断捨離などを含む遺品整理について親と相談する時間が短いとも考えられます。
親御さんの意思を確認するためはもちろんのこと、ご家族全員の安心のためにも、ご健在のうちにお話をすすめるのが非常に大切であると言えるでしょう。
まずは断捨離について話すのがおすすめの理由
まずは断捨離についての話し合いから始めることで、親御さんの抵抗も少なく済みます。いきなり生前整理などと提案すると「死」を意識してしまい、不安や不快感を煽る結果になることもあるでしょう。断捨離であれば「掃除が楽になる」「暮らしやすくなる」など、さまざまなメリットを踏まえて提案できます。
実家の断捨離について親御さんと話すメリット
| ・住環境を整えられる ・リフォームや売却などが円滑に行える |
実家の断捨離について親御さんと話すことには複数のメリットがあります。暮らしやすさが向上したり、リフォームや売却の際もスムーズに事が運んだりします。
住環境を整えられる
断捨離をすると住環境を整えられます。物で塞がれていた動線が確保できたり、転倒防止や物の紛失防止に役立ったりするでしょう。生活空間が広くなることで精神的にもリラックスできるほか、新たな活用法を見出すことも可能に。断捨離前と比較して暮らしやすさが大きく向上します。
リフォームや売却などが円滑に行える
実家を断捨離することで、リフォームや売却も円滑に進められます。物量が多いと引っ越し時に費用がかさむこともあるでしょう。間取りの大幅な変更を伴うリフォームでは、後から出てきた家具とサイズや雰囲気が合わない懸念もあります。断捨離後であれば上記の問題も解消できるほか、売却時・内見時の印象も良くなるでしょう。
実家の断捨離は何から始める？
| 1.親御さんと相談 2.自力で片付けるか業者に頼むかを選択 3.スケジュール・計画の作成 4.費用の捻出方法の相談 |
実家の断捨離は、まず最初に親御さんと相談してから進めることが重要です。実家はあくまで親御さんのご家族が独断で進めると後々のトラブルに繋がりかねません。その後は自分たちで片付けるか、専門業者に依頼するかを見極めていきましょう。
実家を断捨離する際の注意点
| ・なるべく早めに取り組む ・まずは親としっかりコミュニケーションを取る ・親の意向を尊重する |
実家を断捨離する際にはいくつかの注意点があります。可能な限り早めに取り組むことで親御さんの老後に備えられます。また、親御さんの意向を尊重し、コミュニケーションを図りながら行うことで親御さんも安心感を得られるでしょう。
実家の断捨離をせずに放置する弊害
| ・親御さんの生活環境が悪化する ・遺品整理時や相続時の負担が大きくなる |
実家の断捨離をせずに放置すると、住環境が悪化する可能性があります。残された親族も不利益を被ることがあるため注意が必要です。
親御さんの生活環境が悪化する
実家を断捨離せずに放置すると、親御さんの生活環境が悪化する可能性があります。転倒のリスクが増加したり、セルフネグレクト状態に陥ったりする懸念も。孤立が進み、適切な医療やサポートを受けるきっかけを逃す事態にもなりかねません。
遺品整理時や相続時の負担が大きくなる
断捨離を怠ると遺品整理や相続手続き時に大きな負担が生じます。物品の処分にかかる時間や労力が増加する以外にも、相続税の支払いや法的手続きが煩雑化してしまうリスクも。遺品整理時にご遺族が感情的な負担を抱えることも予想されます。あらかじめ断捨離することで遺品整理時のストレスも最小限に抑えられるでしょう。
まとめ
実家の断捨離は親御さんと相談の上、早めに進めていくのがおすすめです。断捨離から提案することで親御さんの抵抗感も抑えられるほか、住環境が改善するなどのメリットも多数あります。
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【監修者：一般社団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
公式HP：一般財団法人遺品整理士認定協会
【執筆者：みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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