遺品整理で骨董品の処分を適切に行うためにはいくつかのポイントがあります。本記事では、骨董品を処分する手順や注意点を分かりやすく解説します。トラブルを防ぐための具体的な方法や安心して遺品整理を進めるための情報をお届けします。

売る前に遺族と遺産分割協議をしておく
遺品整理をしていて骨董品が見つかったら、最終的には査定に出すというケースが多いです。しかし、すぐに査定に出すのではなく、売る前に遺族同士で遺産分割協議をしておく必要があります。売った骨董品に高い値がついた場合、遺産分割協議を事前にしておかないと揉める原因になります。
どのようにお金を分けるのかという内容で、しっかり協議をしてお互いに納得していると、いざ骨董品が売れた際にも問題なく分割することができます。骨董品が思いのほか高く売れたといった時に遺産分割協議をしていないと、家族間や親戚間でもトラブルが発生します。事前にきちんと遺産分割協議をしておくことで、その後の遺産を無事に分割できるのです。
借金など負の遺産がないか確認しておく
骨董品を売る前の遺産分割協議は必須事項ですが、それと合わせて行ってもらいたいのが亡くなった人に借金がなかったかどうかという点です。遺族であり相続人になった人は、この借金まで背負うことになります。そのため、事前に借金など負の遺産がないかはきちんと確認しておきたいです。理由としては遺産として借金があった場合、骨とう品を売ってしまうと相続放棄ができなくなるためです。
負の遺産と呼ばれるものには借金以外にも固定資産税や所得税、住民税といったものも含まれます。また、未払になっている医療費などの費用も負の遺産に当てはまります。このような負の遺産がないかは、遺産分割協議と合わせて一緒に確認しておきましょう。もし負の遺産が見つかった場合には、それをどのように支払っていくか遺族同士で話し合わないといけません。
複数の買取業者に相見積もりを取る
骨董品を売る前の遺産分割協議と負の遺産の確認が無事に済んだところではじめて、買取業者に骨董品の見積もりを出してもらうことができます。この時に、骨董品を買取りますと言う買取業者はたくさんあるので、少しでも高い値をつけてくれる業者を見つけるために複数の買取業者に見積もり依頼をしましょう。
買取業者においては見積もりは無料で出しますというところが多いので、気軽に相談して見積もってもらうと良いです。買取業者の中には適正価格よりも安く買い取ろうとするところもあるので、損をしないように複数の業者の見積もりと比較すべきです。
複数の買取業者に見積もりを出してもらうことで、売りたい骨董品の相場が見えてきます。その中でも少しでも高く買い取ってくれる業者にお願いすると、遺族も納得できるでしょう。
遺品整理において今まで見たこともなかった骨董品が出てくることもあります。遺族側としては買取業者に高い値をつけてもらい売ることで、次の足しになると考えるでしょう。その際に遺産分割協議や負の遺産がないかの確認と、複数の買取業者に見積もりを出してもらい、どこで買い取ってもらうか判断しましょう。
まとめ
遺品整理での骨董品処分には、事前準備や知識が欠かせません。遺産分割協議や負の遺産の確認を済ませることが重要です。
もしご自身での対応が難しい場合は「みんなの遺品整理」の利用をご検討ください。価値のある骨董品の買取に対応している業者も掲載中。遺品の価値を最大限活用できるでしょう。
【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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