部屋のものを全部捨てたいという衝動には、いくつかの心理的背景があります。なぜ捨てたいのかを理解することで、快適でバランスの取れた生活空間を実現するヒントになるでしょう。勢いで行動して後悔しないためにも、本記事の内容を参考にしてください。

部屋のものは全部捨てていい?
「部屋のものを全部捨てたい」と思っても、衝動的に行動することは得策ではありません。部屋のものを全部捨てたいという衝動は、心理的な作用が大きいと考えられます。新型コロナ以降、働き方の変化などで在宅時間が増加し、断捨離を行う人が増加しています。また、ミニマリズムなど、物を減らすライフスタイルが浸透している点が影響していることも考えられるでしょう。
いずれの場合も必要なものを残しつつ、不用品は処分して整理することが最善策です。部屋のものを全部捨てることにこだわらず、心身のバランスを整えることを第一に考えましょう。
出典:経済産業省「コロナ禍後の社会変化と期待されるイノベーション像」(PDF)
部屋のものを全部捨てたいときの5つの心理とは?
部屋のものを全部捨てたいという衝動には、さまざまな心理的背景や状況が影響しています。原因を把握することで適切に対応できるでしょう。
引越しなど環境の変化があり、心機一転したい
引越し時は、部屋の物を全部捨てたいという衝動が生まれやすくなるタイミングです。引越しは新生活が始める大きな節目であり、古いものを処分したい気持ちが強くなります。
所持品を「必要なもの」と「不必要」に分けて整理する必要があるほか、梱包作業にも時間と労力を要します。作業が進むにつれて疲れも溜まり、「部屋のものを全部捨てたい」と考える人も少なくないのです。
趣味趣向が変化した
趣味や趣向が変化したときにも、部屋のものを全部捨てたいと感じることがあります。新しい趣味ができると以前使っていた道具やアイテムが不要になり、整理したい気持ちが強くなります。洋服の好みが変わった場合などもこのケースに当てはまるでしょう。
ストレスや疲れから心をリセットしたくなった
心をリセットしたいときに部屋のものを全部捨てたい衝動にかられることがあります。ストレスや疲れが溜まると、ものが無駄に感じられたり、アイテムを処分して心をリセットしたくなったりすることがあります。散らかった空間に抵抗が生まれ、部屋のものを全部捨てたいと感じるケースもあるでしょう。
汚部屋~ゴミ屋敷化した部屋をどうにかしたい
ゴミ屋敷化している場合、部屋のものを全部捨てたいと考えるのは自然なことです。ものが生活の障害になるほか、衛生面や健康面への影響も懸念されます。しかし、ゴミ屋敷では居住者ご本人に問題の自覚がなかったり、片付けが難しかったりするケースも少なくありません。
ご自身での対処が難しい場合は各自治体の相談窓口を活用したり、プロの業者に依頼したりと迅速な対応が必要です。
生前整理をしたい
生前整理を行う際にも、部屋のものを全部捨てたいと感じることがあります。生前整理とは、ご本人が主導で身の回りを整理し、ご家族やご親族に負担をかけないための作業です。
生前整理の過程で大量の物があると、負担に感じるケースも少なくありません。専門の整理業者に依頼して、負担を減らしつつ、必要なものは残すのがおすすめです。
部屋のいらないものを捨てるメリット
部屋のいらないものを処分する行為には2つのメリットがあります。物理的なメリットと心理的なメリットの両面から解説します。
生活利便性の向上
不要なものを処分することで、必要なものを見つけやすくなったり、部屋のスペースが広がったりします。掃除や片付けも簡単になり、家事の効率が向上するでしょう。高齢者のいるご家庭では転倒などの事故防止にもつながります。
居住スペースに余裕ができることで、知人を招いたり、趣味に没頭する時間を増やしたりとQOLの向上も期待できます。
気分転換になる
不要なものを捨てることは心の整理にもつながります。ものを手放すことが新たなスタートを切るきっかけになることもあります。散らかった空間にいたストレスから解放され、気分もリフレッシュできるでしょう。
新しい家具を取り入れたり、模様替えを楽しんだりと、生活全般において多くのポジティブな影響が生まれます。
部屋のものを全部捨てたいときの対応方法
部屋のものをすべて捨てたいときも一時的な感情に任せず、適切に対応しましょう。それぞれの特徴やメリットを踏まえて解説します。
自力で片付ける
自力で片付ける場合は必要なものと不要なものを整理して作業を進めます。事前にゴミの日を確認したうえで、段階的に進めると良いでしょう。価値のあるものは買取に出したり、譲渡に回したりする方法もあります。
ものが増えすぎないよう、定期的な片付けを習慣化することも重要です。時間と労力がかかりますが、コストを抑えられるのが大きなメリットでしょう。
業者に依頼する
業者に依頼することで部屋を効率的に片付けられ、時間を節約できます。プロのスタッフが適切な方法で処分するため、安心して任せられますが、業者選びは慎重に行いましょう。業者の中には悪徳業者が一定数存在しており、依頼すると不法投棄などのリスクがあります。悪徳業者を避けるためにも、業者選定は慎重に行いましょう。
まとめ
部屋のものを全部捨てたいと感じても、勢いで行動に移すのは推奨できません。必要な物は残しつつ、不要なものを処分するのがおすすめです。片付けることで生活の質が向上し、気分もリフレッシュできるでしょう。時間や労力がかかるのも事実なので、専門業者に依頼するのも1つの方法です。
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【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】
遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。
遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。
法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
【執筆者:みんなの遺品整理事務局】
東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。
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