「両親が住んでいた家だから、なかなか家財を処分できない」「遺品や形見がたくさんあると思うと、片付けようにも気が進まない」このようなお悩みを抱えていませんか?そんな時はプロに依頼して片付けてもらうとスムーズです。 とはいえ、料金や費用がいくらかかるのか事前に知っておきたいものですよね。この記事では、そんな空き家片付け業者の料金相場について実例を交えてご紹介します。
- 空き家とは?
- 空き家を片付ける2つの方法
- 空き家片付け業者のサービス内容
- 空き家片付け業者への依頼にかかる費用相場
- 空き家片付けの料金実例
- 空き家片付けの費用を抑えるためのポイント
- 費用を抑えるなら空き家バンクに登録するのもあり
- 空き家の活用方法
- 安くて安心な業者を探す方法
- まずは自分でできることから
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空き家とは?
空き家とは「人が住んでいない状態の家」のことを指します。住人がいなくなった家は維持管理をされなくなるため、時間が経つにつれて状態が悪化していきます。家屋が倒壊したり、野生動物や虫の住処となったりと、衛生上決して良いとは言えない状態になってしまうのです。
また、空き家があることによって本来そこに住みたい人が住めず地域の住人が減ってしまう、あるいは放火などの犯罪の温床になる、といった事態も予測できます。
平成27年には、これらの問題に対する国の対策として『空き家対策特別措置法』が施行されました。このように、空き家を放置することによって生じうる様々な事態が問題視されているのです。
空き家を片付ける2つの方法
空き家の片付け方は大きく分けて2つあります。
1.親族や友人の助けを借り自力で行う
一つ目は自力での片付けです。この場合、保管する必要があるもの(各種手続き書類・日記など)と、処分するものを仕分けする必要があります。そして、処分するものの中でもまだ使用できるものは、リサイクルショップに持っていったり、公共団体に寄付することも可能です。
傷がついていたり、古くて使うことのできない家具や家電を処分する場合は、自治体で粗大ゴミとして出すか、不用品回収業者に引き取ってもらいましょう。
しかし、空き家の片付けは自分だけで行うのは大変です。家財道具が残っている場合はその処分や掃除も含まれるため、なおさら難しくなります。さらに空き家と自分の居住地が離れていれば、その都度時間をかけて足を運ばなければなりません。
また古い家屋では、穴が空いた床や崩れてきた壁が原因でけがをする恐れもあります。このように空き家の片付けは、簡単に自力でできるものではありません。一人や少人数ですと作業範囲も限られてきますし、運搬用の車の手配や、粗大ゴミ処分にも困ってしまうでしょう。
2.業者に依頼する
2つ目は業者への依頼です。空き家の片付けを専門に行う「空き家片付け業者」という業者が存在します。古くなった壁や床の状態を把握した作業をしてくれたり、庭の物置や、乗らなくなった車の処分までまとめて行ってくれる業者もいます。なかには空き家の不動産活用まで提案してくれる業者も。処分品と残しておくものの仕分け・不用品の片付け回収から部屋の清掃まで一貫して行ってくれるので安心です。
もちろん面倒な粗大ゴミの処理から、重要書類などの貴重品の捜索、買取を行ってくれる業者もあります。何よりその道のプロなので、安心して任せられます。
空き家片付け業者のサービス内容
空き家片付け業者の代表的な仕事内容は、以下の4点です
①必要品と不要品の仕分け
②不用品の回収と適切な処理
③家財の搬出
④整理後の簡易清掃
さらに業者によっては、
・不動産の仲介
・家屋のリフォーム
・家屋の解体
・庭木の処理
・不用品の買取
・ハウスクリーニング
なども行います。依頼したい内容に適した業者を選ぶようにしましょう。
また、一度の申し込みで様々な内容の依頼をしたい場合には、遺品整理業者に依頼すると便利です。遺品整理に伴って様々なサービスを行うので、上記の依頼を複数同時に対応できる業者を探すことができます。
空き家片付け業者への依頼にかかる費用相場
空き家を片付けてくれる専門の業者に片づけを頼む場合の費用ですが、空き家のある地域や家の広さ、荷物の量などによって料金に大きく幅があります。
間取り | 料金相場 |
---|---|
1R | 30,000円~80,000円 |
1DK | 50,000円~120,000円 |
1LDK | 70,000円~200,000円 |
2DK | 90,000円~250,000円 |
2LDK | 120,000円~300,000円 |
3DK | 150,000円~400,000円 |
3LDK | 170,000円~500,000円 |
4LDK以上 | 220,000円~要見積もり |
上記のように同じ間取りでも価格に幅があるのは回収する家財の量によって料金が決まるからです。部屋が広いほど、荷物の量が多いほど、料金は高くなります。
また、業者によってサービス内容や料金には差があります。したがって業者を選ぶ際には最初から1社に絞るのではなく、複数社に見積もりを出して比較することが必要です。
さらに近年では優良な業者に混じって、悪徳業者も存在します。見積時と実際の金額が異なったり、正しく処分せずに不法投棄を行ったりと、遺族の気持ちを考えない悪質な業者です。悪徳業者の被害に遭わないためにも、口コミや見積時の電話対応、ホームページの記載内容を事前にチェックすることが大切です。
空き家片付けの料金実例
次に、実際にみんなの遺品整理から空き家片付けをご依頼していただいた方々の作業実績を元に、費用の実例をご紹介いたします。料金相場よりも高い実例もございますが、消臭作業などのオプションサービスを依頼されている・処分するモノの量が平均的な現場より多い現場の実例となっています。
作業実例①:神奈川県横浜市鶴見区の空き家片付け
作業現場 |
【関東】神奈川県横浜市鶴見区 |
間取り |
3DK (65㎡) |
作業日数 |
2日間 |
作業人数 |
5名 |
料金 |
250,000~350,000円 |
ご自宅を売却されるとのことで3年ほど空き家状態だったご自宅の整理を依頼いただきました。片付け作業の間は玄関や窓を締め切って、音が外部へ漏れないように注意して対応させていただきました。 また貴重品の捜索で、お焚き上げを希望されるものが見つかったため、昔からお付き合いがある住職のかたへ依頼も致しました。 |
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※この事例は当サイト掲載「遺品整理Bxia(ビクシア)」の事例です。 |
作業実例②:埼玉県春日部市の空き家片付け
作業現場 |
【関東】埼玉県春日部市 |
間取り |
店舗+和室二間 |
作業日数 |
1日 |
作業人数 |
2名 |
料金 |
200,000円 |
お父様が亡くなられ相続で受けた廃業後の店舗でした。1階が店舗、2階に和室が二部屋と言う現場でしたが、中はかなり乱雑な状態でどうにもこうにも手をこまねいていたとの事でした。 現場前はアーケードの中の車両進入禁止の通路でしたので、トラックまでの距離が長く運搬に手間が取られてしまいましたが、隣の洋品店の奥様がわざわざ冷たい麦茶をコップに注いで出して下さいました。 整理後にも、こちらの店舗のご売却のご依頼も戴き、プライムハート不動産部でしっかり売却まで完了させて戴きました。 |
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※この事例は当サイト掲載「プライムハート」の事例です。 |
作業事例③:埼玉県羽生市の空き家片付け
作業現場 |
【関東】埼玉県羽生市 |
間取り |
4LDK |
作業日数 |
1日間 |
作業人数 |
4名 |
料金 |
290,000円 |
回収量:大型トラック3台分 オプション:樹木の伐採・遺品のお焚き上げ 羽生市にて不動産会社様より、家の中の残置物を撤去して、庭に生えている木も伐採してほしいと依頼いただきました。樹木は写真のようにかなりの大きさで、一日がかりで専任作業員が伐採作業を進めさせていただきました。 3人で室内に残っている家財を整理させていただきました。部屋の中にはご位牌と仏壇が残っていた為、こちらはお焚き上げにて供養をさせていただきました。今回の料金には含まれてはおりませんが、作業完了後には弊社にリフォームも依頼いただきました。 |
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※この事例は当サイト掲載「遺品整理・特殊清掃アジャスト」の事例です。 |
作業実例④:茨城県古河市の空き家片付け
作業現場 |
【関東】茨城県古河市 |
間取り |
5DK(倉庫と物置も対応しました。) |
作業日数 |
4日間 |
作業人数 |
9名 |
料金 |
300,000円 |
回収量:大型トラック3台分 (4トン1台、2トン2台) 古河市の戸建て住宅を売却されたいとのことで不動産会社様からご依頼をいただきました。家自体もかなり広く、数年間誰も住んでいなかった状態のため家財がほとんど残っている状態でした。 また冷蔵庫の中身も腐っている状態で、家の外にも残置物が大量にございました。台所にも大きな食器棚に所狭しと食器がありましたのが、スタッフで力を合わせて作業をさせていただきました。 |
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※この事例は当サイト掲載「遺品整理・特殊清掃アジャスト」の事例です。 |
空き家片付けの費用を抑えるためのポイント
「1軒まるごと片づけをお願いしたいけどやっぱり高そう…」とお考えになる方も少なからずいらっしゃることでしょう。そこで、片付けの費用を抑えるポイントをご紹介します。
ポイント① 処分してもらう荷物の量を極力減らそう
片付け費用の多くを占めているのはゴミの処分料金です。費用を抑えるなら、まずはここをカットしていきましょう。大きなものは粗大ゴミに出したり、一般ゴミならば、ゴミ捨て場まで自分で運んでしまいましょう。
ポイント② 不用品は譲るか売ってしまおう
片付ける荷物の量を減らすコツは、テレビや洗濯機、冷蔵庫、タンスや机に至るまで、欲しい人に譲ってしまうことです。ただし遠方に大きな荷物を送ると配送料金が高くなってしまいます。よって、なるべく近くに住んでいる人、あるいは取りに来てもらえる人を探すと良いでしょう。配送料金を負担してくれる人であれば遠方に送っても問題ありません。
また、
・買取業者
・オークションサイトへの出品
・地域掲示板サイト(例:ジモティーなど)
を通じて、不用品を売却する方法もあります。
とくに地域掲示板サイト(ジモティーなど)では、物品を譲る際の条件を付けておくと良いでしょう。取りに来てくれるなら品物はタダ、送料負担してくれるなら品物はタダ、といった形であれば引き取り手も見つかりやすくなります。
費用を抑えるなら空き家バンクに登録するのもあり
通常、不動産を貸したり売ったりする際には家の中の家財を片づけておかなければなりません。しかし地方行政が運営している空き家バンクであれば家財がそのままでも活用してくれる場合があります。空き家バンクとは行政サービスの1つであり、空き家所有者と空き家の利用希望者をマッチングする仕組みの事です。
登録のためには自治体の担当部署に申請が必要です。申請書類を出し、現地調査後に問題がなければ登録となります。家財がそのままでも空き家を利用したいという希望者は年々増えています。空き家片付けを業者に依頼すると費用がかかりますので、それを軽減したいという方は検討してみてはいかがでしょうか。
LIFULL HOME'S 空き家バンクに登録されている空き家を見てみる
空き家の活用方法
整理し終わった空き家は解体してしまうのも一つですが、せっかくなら有効に活用したいものですよね。人の住まなくなった家は放置すればするほど早く傷んでいきます。そこで、賃貸物件として人に貸したり、コミュニティスペースとして再利用するなど、活用の幅を広げてみてはいかがでしょうか。一度は住人がいなくなった家に再び活気が戻ることでしょう。
田舎なら福祉・医療施設としての活用方法がありますし、古民家であれば文化施設や、民宿、カフェ利用としての貸し出しと言った用途もあります。
前述した空き家バンクなどを使って情報収集をすれば、ぴったりな活用方法がきっと見つかります。また自分で活用しなくても人に賃貸として提供したり、売買物件として売り出すこともできます。
安くて安心な業者を探す方法
自分や家族だけで片付けを行うのには限界があることも多いと思います。仕事との兼ね合いで時間が取れない、家が遠方で頻繁に片付けに行くことができない、思い入れのある品に対して思い切った整理ができなかったりなどです。そんな時には、プロである片付け業者に依頼することもできます。
業者に依頼する際に何よりも重要なのは、「しっかりとした安心できる業者に依頼すること」です。大切な家財や思い出がつまった家を整理するのですから、いい加減な業者、ましては悪徳業者には依頼したくないものです。
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