セルフネグレクトには然るべき相談窓口があり、状況や必要なサポートによって相談先が異なります。
まずは地域包括支援センターに問い合わせるのが基本ですが、医療ケアや部屋の掃除が必要な場合もあります。本記事を参考に、適切な相談窓口をご判断ください。
- セルフネグレクトの相談はまず、どこにすべき?
- こんな時は?ケース別セルフネグレクトの相談窓口
- セルフネグレクト改善における外部サポートの重要性
- こんな状態であれば要注意!セルフネグレクトのチェックリスト
- まとめ
セルフネグレクトの相談はまず、どこにすべき?
セルフネグレクトの相談は、まず各自治体の地域包括支援センターに問い合わせましょう。
地域包括支援センターは社会福祉士、ケアマネージャー、保健師など各分野の専門家が連携を取りながら、住民の健康維持や生活の安定をサポートする機関です。
セルフネグレクトの相談があった場合、介護サービス事業所や医療機関など外部の機関と連携したり、高齢者虐待準じて施策を講じたりとさまざまな支援を実施。
各地域包括支援センターが、地域の実情に応じて対応しています。
こんな時は?ケース別セルフネグレクトの相談窓口
セルフネグレクトの場合、各個人の状況やどのような支援が必要かによっても相談窓口が異なります。
効果的なサポートを受けるためにも、適切に把握しておきましょう。
高齢者本人へのバックアップが必要な場合
介護サービスの利用など、高齢者本人へのバックアップが必要な場合は地域包括支援センターへ相談しましょう。
状況やニーズを踏まえた援助を受けられるほか、必要なサポートを提案してもらえます。
厚生労働省も各自治体や地域包括支援センターに協力を呼びかけていることからも、手厚い支援が期待できます。
認知症や精神疾患が疑われる場合
認知症や精神疾患の疑いがある場合は心療内科や精神科への相談が適切です。統合失調症、うつ病、依存症、認知症などがセルフネグレクトに繋がるケースもあります。
その場合は、疾患の特定と適切なカウンセリングや治療が必要です。ご本人が治療を拒むことも少なくないので、しっかりと寄り添って受診を促す必要があります。
出典:厚生労働統計協会「第63巻第 3 号「厚生の指標」2016年 3 月」(PDF)
荒れた部屋や住環境を片付けたい場合
荒れた部屋や住環境の片付けが必要な場合は片付け専門業者に依頼しましょう。
ご自身での片付けが難しかったり、強烈な臭いが発生していたりする場合は専門業者に任せるのがおすすめです。
プロの片付け業者であれば、専門知識やノウハウを基に適切に対処してくれます。住環境を整えることで、セルフネグレクト改善のきっかけを掴めるケースもあります。
セルフネグレクト改善における外部サポートの重要性
出典:内閣府経済社会総合研究所「(3)民生委員調査集計表」(PDF)
内閣府が全国の民生委員を対象に行った調査の結果、約半数が「外部からのサポートがセルフネグレクトの改善に役立った」旨の回答をしています。
1割以上の方が完全にセルフネグレクト状態を解消できていることからも、外部からサポートを受ける重要性が読み取れるでしょう。
こんな状態であれば要注意!セルフネグレクトのチェックリスト
・一人暮らし、もしくは一人で過ごす時間が多い ・家族や友人がいない、もしくは遠距離にいる ・歯の治療や病気の治療を放置している ・必要な状態であるにもかかわらず介護サービスを利用していない ・ゴミや衣類が散乱しているなど家の衛生状態が悪い ・栄養バランスの良い食事が摂れていない ・極端に節約もしくは浪費している ・入浴や身だしなみに無頓着で汚れている ・医療・介護・福祉・保健関係の担当者と会いたくない、めんどくさい |
特に上記に複数該当する場合はセルフネグレクトが疑われるため、状況に合わせた相談窓口へ問い合わせるのがおすすめです。
症状が深刻化するのを防ぐ意味でも、早期の対応が重要になります。ご家族など周囲の方が目を光らせるほか、外部のサポートも積極的に利用して、解決を目指してください。
まとめ
セルフネグレクトには然るべき相談窓口があり、状況や必要なサポートによっても相談先が異なります。
まずは地域包括支援センターに問い合わせましょう。荒れた部屋など住環境の改善がきっかけで状況が好転するケースもあるため、参考にしてください。
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