「いつも整理整頓されていた家族の家が、突然ゴミ屋敷化してしまった。なんだか最近様子も変だし、もしかして病気なのかな......」

「家を片付けようとしたら、強く拒否されて話もできなかった。ゴミ屋敷の原因には病気も考えられるって聞いたけれど、一体どんな病気があるのだろう」

ゴミ屋敷に住んでいる人は、ただ単に片付けが苦手なだけでなく、【病気になっている可能性も高い】です。

適切な治療を行い、ゴミ屋敷を解消するためにも、早速読み進めてみてくださいね。

ゴミ屋敷は病気が原因?可能性の高い6つの病気と対処法を解説

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もしかしたら、以下のような心因性の病気や発達障害などが原因でゴミ屋敷になってしまっているかもしれません。

 

 

病気が原因でゴミ屋敷になっている場合は、症状や状態の悪化を防ぐためにも、なるべく早く病院に行って正しい診断と治療を受ける必要があります

 

もしこのまま病気を放置しておくと、

 

・不注意による火事で近隣の家まで燃えてしまう

・症状が悪化して一人での生活が難しくなる

 

などの状態に陥ってしまう可能性があります。

 

また不衛生な環境での生活を続けることで、アレルギーや喘息・皮膚炎などの別の病気にかかってしまう危険性も無視できません。

 

ゴミ屋敷に住むご家族がこれ以上苦しまないためにも、一日も早く病院へ行き、ゴミ屋敷を元の状態に戻すことが重要です。

 

この記事では、ゴミ屋敷の原因となる可能性が高い病気や発達障害、病気と診断された後の対処法について解説します。

 

この記事でわかること

・ゴミ屋敷の原因となる可能性が高い病気や発達障害の特徴

・「病気かも?」と感じた際の対処法

・ゴミ屋敷の片付け方法

・清掃業者の選び方

 

病気もゴミ屋敷も、放置することにはデメリットしか存在しません。

 

 

1. ゴミ屋敷の原因となる可能性が高い6つの病気

 

「元々片付けが苦手な訳でもないのに、どうして急にゴミ屋敷に?」

家族や周囲の人がこのように感じる場合は、病気が原因でゴミ屋敷になってしまっているかもしれません。

 

ゴミ屋敷の住人は、病気によって片付けたくても片付けられない状態になっている可能性があります。

 

ただしそうは言っても、ゴミ屋敷に住んでいる家族が病気かどうか判断することは難しいですよね。

 

まずは、ゴミ屋敷の原因となる可能性が高い病気について解説します。

 

 

それぞれの病気でよく見られる症状や、日常生活でチェックしやすい判断例もあわせて紹介しますので、ご家族の状態に当てはまる病気がないか見ていきましょう。

 

1-1. うつ病

うつ病は、以下のような精神的な症状と、身体的な症状の両方が現れる気分障害の1つです。

 

精神的な症状

身体的な症状

・気分が強く落ち込む

・やる気が起きない

・自分を責めてしまう

・落ち着かない

・喜びを感じない

・身体がだるい

・非常に疲れやすい

・食欲がない

・眠れない または過度に寝てしまう

・めまいがする

 

一時的に落ち込んだり、悲しくなったりするだけでなく、その状態が長い間続いていると考えるとわかりやすいかもしれません。

 

うつ病になると、何もやる気が起きず、人によっては寝たきりになってしまうこともあります。

 

そのため掃除や片付けに対する気力もわかず、家事に取り組めないため、気がついた時にはゴミ屋敷となってしまうのです。

 

本人は「片付けたい」と感じていても、気分が強く落ち込んだり、常に身体がだるかったりするため、とても掃除に取り組めるような状態ではありません。

 

また家がゴミ屋敷状態になったことで、更に気分が落ち込み、必要以上に自分を責めてしまう人も見られます。

 

上記のような症状が1つでもあるからと言って、必ずしもうつ病に当てはまるとは限りませんが、ゴミ屋敷に加えて

 

・以前とあまりに様子が違う

・何をしているときも落ち込んでいる感じがする

 

などの症状が見られる場合は、うつ病の可能性があると言えるでしょう。

 

よく見られる症状

・表情がいつも暗い

・気分が常に落ち込む

・落ち着かない

・飲酒の量が増えている

・疲労感が強い

 

判断例

・家の中でぼんやりとしていることが多い

・何に対しても無気力でやる気がない

・いつもだるそうにしている

・楽しそうにしている時がほとんどない

 

1-2. 認知症

認知症とは、認知機能の低下により、日常生活全般に支障が出ている状態を指します。

 

認知症を発症すると、判断力や記憶力などの知的機能が低下し、徐々に様々なことができなくなっていきます。

 

たとえば、

 

・いつもゴミ出しを欠かさず行っていたのに、急に出し方がわからなくなり放置してしまう

・しまい忘れや置き忘れが増え、常に探しものをしている

 

などの症状は、認知症の典型的な症状です。

 

今まではきちんと整理整頓を行っていた人でも、認知症の発症により急に片付けられなくなったり、掃除の方法がわからなくなったりすることもあります。

 

そして身の回りのことが徐々にできなくなることで、家がゴミ屋敷になってしまうのです。

 

認知症と加齢による物忘れの違いは、以下の例のように、体験全体を忘れてしまうか、体験の一部のみを忘れるかどうかによっても判断できます。

 

<例>

・加齢によるもの:お昼に何を食べたか忘れる(体験全体を忘れる)

・認知症:お昼を食べたのかどうか忘れる(体験の一部を忘れる) 

 

特にゴミ屋敷の住人が高齢者の場合は、「いつもと違う気がする」「おかしい」と少しでも感じたら、認知症を疑うことをおすすめします。

 

よく見られる症状

・同じことを何度も聞いたり言ったりする

・約束を忘れる

・洗面や入浴の仕方など身の回りのことができなくなる

・強い不安を感じることがある

・怒りっぽくなる

 

判断例

・ゴミ出しなど今までできていたことが急にできなくなった

・すぐ前の出来事が思い出せない

・会話が成り立たないことがある

・話している最中に急に怒り出したり、話を聞かなくなったりする

 

1-3. 統合失調症

統合失調症は、幻覚や妄想などの症状が現れる病気です。

 

脳の様々な働きをまとめることが難しくなるため、行動や人間関係などの日常生活に影響が生じます。

 

幻覚や妄想と言ってもイメージしづらいかもしれませんが、

 

・ずっと独り言を言っている

・明らかに現実とは異なる内容を信じ込んでしまい、周囲が訂正しても受け入れられない

 

などの症状が見られる場合は、統合失調症かもしれません。

 

統合失調症は、うつ病や認知症などここで紹介する他の病気と比べると、ゴミ屋敷になる確率はあまり高くないと言えます。

 

しかし幻覚や妄想がひどくなることで、身の回りのことができなくなる場合もあるため、気がついたときにはゴミ屋敷化してしまうのです。

 

よく見られる症状

・いつも不安そうにしている

・誰もいないのに独り言を言っている

・誰かに悪口を言われた、監視されていると言うが、何も起きていない

 

判断例

・会話が成り立たないことがある

・入浴をしないなど身の回りのことを行おうとしない

・今まで楽しんでいた趣味などに急に興味を示さなくなった

・何もせずに寝転んでいることが多い

・ずっと一人で話している

 

1-4. 強迫性障害(OCD)

強迫性障害とは、不安やこだわりが強く、同じ行動を繰り返したり、ある行動をせずにはいられなくなったりする病気です。

 

少し想像しづらいかもしれませんが、代表的なものでは、

 

・ドアにカギをかけたか不安になり、何十回も引っ張って確認してしまう

・手が汚いと感じて何時間も手を洗い続けてしまう

 

などの症状が見られます。

 

「カギをかけたか」などの不安は誰しも感じるものですが、強迫性障害の場合は何十回も確認を繰り返すなど、度を越した確認作業を行ってしまうことが特徴です。

 

また強迫性障害の症状の1つとして、「溜め込み症」と呼ばれる症状が見られることもあります。

 

溜め込み症を発症すると、物を過剰に収集したり、物を捨てられなくなったりするため、結果として家がゴミ屋敷になってしまうのです。

 

強迫性障害の症状が見られていても、溜め込み症の症状が見られない場合は、ゴミ屋敷になるリスクはあまり高くありません。

 

ただし一度に複数の症状が見られることもあるため、強迫性障害が原因でゴミ屋敷になってしまうケースも存在します。

 

よく見られる症状

・ガスの元栓やスイッチなどを過剰に確認する

・やたらと数字にこだわる(〇〇の数字は不吉だと思い込むなど)

・誰かに危害を加えたかもしれないと思い、新聞やテレビに自分の名前が出ていないか確認する

 

判断例

・外出する前に、ガスの元栓や玄関のドアなどが閉まっているか執拗に確認する

(何度もドアを引っ張る・触って確認するなど)

・どのような時でも同じ方法で家事や仕事をしたがる

・入浴や洗濯を繰り返したり、アルコール消毒を繰り返したりする

・物を捨てようとすると「いつか使うかもしれないから」と何でも取っておく

 

1-5. セルフネグレクト

セルフネグレクトとは、自己放任とも呼ばれ、自分の心や身体のケアを放置してしまうことです。

 

その他の病気や強いストレスなどにより、生活能力が低下した結果、自らの健康を損なってしまう状態を指します。

 

自分に対して関心がなくなってしまうため、食事や入浴などの生活に不可欠な行為が行えなくなることが特徴です。

 

ただ面倒くさいと思っているだけでなく、日常的に自身のケアを全く行わない場合は、セルフネグレクトの可能性が高いと言えます。

 

セルフネグレクトは主に高齢者に多いと言われていますが、年代に関係なく、若い世代の人でも発症することがあります。

 

認知症を疑ってみたものの、認知機能に問題がなさそうな場合は、セルフネグレクトになっているかもしれません。

 

またうつ病などの他の病気が原因となり、セルフネグレクトを発症しているケースもあります。

 

よく見られる症状

・食事入浴などの身の回りのことをしなくなる

・部屋の片付けや掃除をやりたがらない

・健康や安全維持のために必要な医療やサービスを拒否する

・ゴミだらけの家に住み続けている

 

判断例

・服を着替えたり、洗濯をしたりしなくなる

・数ヶ月以上部屋の掃除やゴミ捨てを行っていない

・食事をしようとしない

・体調がとても悪くても病院に行こうとしない

 

1-6. 買い物依存症

買い物依存症とは、その名の通り買い物に依存してしまう状態のことです。

 

買い物がストレス発散の手段となっているため、「買い物をやめたい」と頭の中では思っていても、やめられずに毎日買い物をしてしまいます

 

不安やつらい気持ちなどを、大きな買い物を衝動的に行うことで紛らわせてしまう状態です。

 

買い物依存症では「物を買う」という目的からそれ、気持ちを紛らわせるために買い物を繰り返すことで、実際に必要ではない物まで購入してしまいます。

 

そのため買い物を繰り返すうちに家の中が散らかっていき、不用品でいっぱいになった結果、ゴミ屋敷になってしまうのです。

 

家の中に封を開けていない物がたくさん置かれていたり、常に買い物をしている場合は、買い物依存症の可能性が考えられます。

 

よく見られる症状

・一日中買い物のことばかり考えていう

・クレジットカードの限度額まで買い物をしてもやめられない

・すぐに使わない物だとわかっていても様々な物を購入してしまう

 

判断例

・必要以上に買い物をしている(買い物ばかりしている)

・家の中に使わない物ばかり置いてある

・封を開けていない物がたくさんある

・買い物をするために借金をしているようだ

 

 

2.ゴミ屋敷は発達障害が原因のケースもある

 

ここまで、ゴミ屋敷の原因となる可能性が高い病気について紹介しました。

 

「どれもなんだか当てまはらないような」と感じた場合は、以下のような発達障害が原因でゴミ屋敷になっているかもしれません。

 

 

発達障害とは、生まれつきの脳の働き方の違いにより、行動面や情緒面に特徴が見られる状態です。

 

病気ではありませんが、「片付けができない」「不要なものを判断できない」などの症状により、ゴミ屋敷になってしまうケースも多いです。

 

特に多い症状についても紹介しますので、あわせてチェックしてみてください。

 

【発達障害の自己判断は禁物】

 

ADHDや自閉スペクトラム症は、専門家ではない素人だけでの判断はできません

 

症状は人によって大きく異なるため、「よく見られる症状」に当てはまっていない場合でも、発達障害の可能性もあります。

 

たとえば、

 

・発達障害が原因でセルフネグレクトなど他の病気を引き起こし、ゴミ屋敷になっていた

・発達障害に症状が似ているものの、本当は別の病気だった

 

などのケースも存在します。

 

そのため少しでも「発達障害かも」と思ったら、心療内科などの専門の医療機関を受診して、発達障害なのか確認することをおすすめします。

 

2-1.ADHD

ADHDは、注意欠陥や多動性・衝動性などの症状が見られる発達障害です。

 

集中し続けることが難しい場合が多く、長時間におよぶ片付けや整理整頓が苦手と感じる人も多く見られます。

 

この場合本人は「片付けたい」と思って作業に取り組んでも、作業の途中で集中力が切れてしまうため、結局作業を終わらせることができません

 

またADHDでは、「1-4. 強迫性障害(OCD)」でも紹介した「溜め込み症」を発症するケースもあります。

 

ADHDは元々片付けが苦手な傾向が強く、溜め込み症を発症すると余計に物が溢れてしまいます。

 

その結果、片付けたくても片付けられないゴミ屋敷になってしまうのです。

 

よく見られる症状

・うっかりミスやなくし物が非常に多い

・順番立てて課題をやり遂げることが難しい

・忘れっぽいと感じることが多い

・人と話すとしゃべりすぎてしまう

 

2-2. 自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症は、コミュニケーションがうまくできない・興味や活動の内容が偏るといった症状が見られる発達障害です。

 

自閉スペクトラム症には「集中力が続かない」などの症状は少ないため、ADHDよりもゴミ屋敷になる可能性は低いと言えます。

 

しかしコミュニケーションがうまくいかないことなどから、うつ病やセルフネグレクトなどを引き起こすケースもあり、その結果としてゴミ屋敷になってしまうのです。

 

またこだわりが強い傾向にあるため、いつも「何かの役に立つかも」と考えてしまい、物をためこんでしまうことで、ゴミ屋敷になってしまう場合もあります。

 

よく見られる症状

・言葉のコミュニケーションが苦手

・自分なりのやり方やルールに強くこだわる

・こだわりがとても強く、臨機応変な対応ができない

・特定の物事に強い興味を持つ

 

繰り返すようですが、専門知識がない人が発達障害だと判断することは難しいです。

 

そのため、ここで紹介した症状に当てはまる項目が多いからと言って、発達障害だとは判断できません

 

次項でも紹介しますが、「発達障害かも」と思った場合は勝手に判断せず、心療内科などの専門の医療機関を受診してください。

 

3.ゴミ屋敷の原因が病気だと少しでも思ったらすぐに病院で確認すべき

 

もし少しでも「ゴミ屋敷の原因は病気かも」と思った場合は、迷わず病院を受診してください。

 

病気を放っておくと、病状が悪化して健康状態が更に悪化するほか、ゴミ屋敷の状況がひどくなってしまう可能性が高いです。

 

ただそうは言っても、「病気なのかもしれないとは思うけれど、今後どうしたらいいのかわからない」と感じる方も多いかもしれません。

 

ここでは、病気かもと感じた際に取るべき行動や、受診するメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

3-1.病気が原因かどうかは病院を受診しなければわからない

 

「ゴミ屋敷の原因は病気かも」と感じた際に病院に行くべき理由は、病院を受診するまで病気かどうかはわからないためです。

 

「この症状にたくさん当てはまっていそうだから〇〇の病気に違いない」といった自己判断は非常に危険です。

 

よく見られる症状に複数当てはまるからと言って、本当にその病気かどうかはわかりません。

 

似ている別の病気かもしれませんし、より重篤な病気にかかっている可能性も考えられます。

 

たとえば「物忘れが激しい様だから認知症だろう」と思っていても、「本当は別の脳の病気だった」といったケースもあります。

 

病気だと診断するためには、様々な検査や問診などを行った上で、専門知識を持つ医師が判断する必要があります。

 

勝手に判断して「そこまで酷くなさそうだし、病院には行かなくていいでしょう」と考えずに、できるだけ早めに病院を受診してください。

 

ここで紹介した6つの病気や発達障害かもしれないと感じた場合は、心療内科や精神科を受診してみてください。

 

【病院を探す際は「地域名+病名」で検索しよう】

 

近くの病院を探したい場合は、「地域名+病名」を検索窓に入れてインターネットで検索してみてください。

 

たとえば「横浜市 うつ病」と検索すると、横浜市にある心療内科や、うつ病の専門治療が可能な病院一覧を確認できます。

 

複数の病院のホームページを確認してみて、

 

・病院の場所(家からの通いやすさ)

・営業日時

・受けられる治療

 

などの情報を比較し、最も通いやすそうな病院に連絡してみてください。

 

 

3-2.サポートをする家族にとっても大きなストレスになる

また病気の放置は、住人をサポートする家族にとっても大きなストレスとなります。

 

病気は放っておくと症状が悪化するため、どんどん身の回りのことができなくなり、気がついた時には一人で暮らせない状態になってしまう可能性も高いです。

 

すると面倒を見るために家族が引っ越しをすることになったり、頻繁に家を尋ねたりする必要があるため、余計に手間や時間がかかります。

 

ゴミ屋敷になってしまっただけでなく、家族の生活スタイルまで変える必要があると考えると、負担が大きいですよね。

 

「病気かも?」と感じはじめた頃にすぐ対処すれば、治療により完治できるかもしれません。

 

また治療の結果、自分で片付けや掃除を行えるようになり、家を清潔な状態に保てるようになる場合もあります。

 

住人本人だけでなく、家族の負担を減らせることも、病院へ行くべき理由の1つです。

 

3-3.病気が特定できれば今後の対策を打てる

 

病院を受診する最大のメリットは、今後の対策を打てることです。

 

「おそらく病気だろう」とだけ思っていても、何の病気かわからない場合は、今後の治療方針や対処方法を把握できません

 

たとえば、認知症が原因でゴミ屋敷になっているとします。

 

このまま治療をせずに放置していると、

 

・症状が悪化して身の回りのことがほとんどできなくなる

・ぼんやりとしていて火をつけっぱなしにして、ゴミに火が燃え移ってしまう

 

などが起きてしまうかもしれません。

 

もし病院で認知症だと診断を受ければ、適切な治療を受けられるだけでなく、今後取るべき行動についても把握できます。

 

具体的には、「ヘルパーを頼んで定期的に掃除をしてもらう」「定期的に通院し、身の回りのことは家族がサポートする」など、病状にあった対策を立てられます。

 

早めに病気を特定し、治療法を明確にすることで、ゴミ屋敷をどのように片付けていくか、本人をどんな環境で生活させればよいかなども明確になってきます。

 

病気の特定は、結果として住人と家族の両方を救うことにも繋がります。

 

「ゴミ屋敷をなんとかした解決したい」と感じる場合は、なるべく早く医療機関を受診してください

 

本人を連れて行くことが難しい場合は、まずは家族だけが相談に行くこともできますので、一度診察を受けてみることをおすすめします。

 

4.病院にいくとともにゴミ屋敷の片付けを進めよう

 

病気が原因でゴミ屋敷になっているかもしれないと感じた場合は、病院に行くだけでなく、あわせてゴミ屋敷の片付けも進める必要があります。

 

「とりあえず病気だとわかればいいのでは」と思うかもしれませんが、そのままゴミ屋敷に住み続けることには、デメリットしか存在しません

 

ゴミの放置リスクには、具体的には以下のようなものが存在します。

 

本人へのリスク

周囲の人へのリスク

・皮膚炎や肺炎などの他の病気になる

・余計に気分が落ち込み病状が悪化する可能性がある

・悪臭が出て住みにくくなる

・ゴミやホコリが原因で火災になる

・放置したゴミを巡った近隣トラブルの発生

・発生した害虫や害獣が広がってしまう

 

ゴミ屋敷は害虫や悪臭の発生源となるため、放置すると近隣の人にも迷惑をかけてしまいます。

 

ゴミ屋敷が原因で発生した害虫が近くの家に飛んでいったり、ゴミやホコリが原因で火災が発生したりして、近隣住民とトラブルになる可能性も非常に高いです。

 

せっかく病気を治療しても、近隣住民とのトラブルにより生活しづらくなれば、さらに病状が悪化してしまうかもしれません。

 

特に心因的な病気の場合は、より具合が悪くなってしまうでしょう。

 

よって病院へ行くだけでなく、ゴミ屋敷の片付けにも積極的に取り組んでいく必要があります。

 

一軒家の場合は家の周囲のゴミから片付けるなど、可能な範囲で片付けを進めていくことをおすすめします。

 

【ゴミ屋敷を片付ける手順】

 

ただ「ゴミを片付ける」とは言っても、具体的にどのような作業をすべきなのかわかりにくいですよね。

 

ゴミ屋敷を片付ける手順について簡単に紹介すると、以下のような流れになります。

 

一口に片付けと言っても、害虫駆除やゴミ捨てなど、作業は多岐にわたります

 

ゴミ屋敷を自分たちで片付ける際のポイントは、まずは道具を揃えたり、計画を立てたりするなど、上記の順番に沿って作業を行うことです。

 

いきなり「ゴミを捨てよう!」と何も考えずに作業をはじめてしまうと、

 

・ゴミ袋などの掃除に必要な道具が途中で不足してしまい、作業が中断する

・ゴミの間から大量の虫が出てきて、近隣の家まで飛んでいってしまう

 

など様々なアクシデントが生じてしまいます。

 

よって自分たちでゴミ屋敷の片付けに取組む場合は、上記の流れを参考にして、手順通りに作業を進めてみてください

 

なお、ゴミ屋敷を片付ける際の詳しい手順やコツについては、以下の記事で紹介しています。

  

「自分でも片付けられるかわからないけれど、一度流れを確認しておきたいな」「ゴミ屋敷の掃除には何が必要なのだろう」といった疑問をお持ちの場合は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

ゴミ屋敷は自力でやる?業者に頼む?判断基準と方法を完全解説

 

 

5.自力でゴミ屋敷の片付けが難しければ迷わず業者を使うべき

出典:株式会社Life assist

 

ゴミ屋敷は自力でも片付けられるとは言え、もし自力でのゴミ屋敷の片付けは難しいと少しでも感じたら、迷わず業者に依頼することをおすすめします。

 

「業者に依頼するなんて大げさだ」と思うかもしれませんが、溜め込み症などを発症している場合は、自分たちの手には負えないほどのゴミが積み上がっていることも多いです。

 

無理に片付けをしようとすると、ゴミの山が崩れてきて怪我をしたり、地域のゴミ収集に出せる以上のゴミが出て、処分方法に困ってしまったりするかもしれません。

 

特に住人が病気の場合は、作業を一緒に行えないケースも多いため、清掃業者への依頼を強くおすすめします。

 

ここでは、業者への依頼がおすすめな2つの理由について紹介します。

 

業者への依頼がおすすめな理由

・自分たちでは手に負えないケースも多いため

・一旦部屋の状態をリセットすることで、清潔な環境を維持できるため

 

5-1. 自分たちでは手に負えないケースも多いため

病気が原因で発生したゴミ屋敷は、住人や家族だけでは片付けられないケースも多いです。

 

たとえば溜め込み症の場合は、かなり多くのゴミが層になり、天井付近までうず高く積まれていることもあります。

 

天井付近まで積まれたゴミは、撤去に時間がかかるだけでなく、下の方はドロドロになって腐っているなど、とても簡単には処分できません。

 

またセルフネグレクトの場合は、ゴミの種類に関わらず何ヶ月もゴミを放置しているため、ゴキブリやネズミなど、多くの害虫や害獣が発生しているケースもあります。

 

害獣や害虫には、人間に害を与える病原菌が付着していることも多いため、何の対策もせずに清掃を行うことで、片付けた人が病気になってしまうかもしれません。

 

たとえばネズミに噛まれると、アナフィラキシーショックや、鼠咬症と呼ばれる感染症を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。

 

よってゴミ屋敷の中には、自分たちでは手に負えない場合もあると覚えておいてください。

 

以下のようなケースに1つでも当てはまる場合は、業者への依頼がおすすめです。

 

 

ゴミ屋敷の清掃業者は、大量のゴミの処理に慣れているほか、不衛生な状態の部屋でも自分の身を守りながら清掃を行うスキルを身に着けています。

 

また一度に複数人で作業を行うため、1日などの短期間で家をきれいな状態に戻すことも可能です。

 

「自分たちでは終わらなさそう」「部屋の中が汚すぎて片付ける人も病気になりそう」と感じたら、迷わずに清掃業者に依頼しましょう

 

 

5-2. 一旦部屋の状況をリセットすることで、清潔な環境を維持できるため

一旦部屋をきれいな状態にリセットできることも、業者へ依頼するメリットの1つです。

 

現在の家の中は、ゴミや不用品があちこちに置かれており、生活に支障が出ている状態かと思います。

 

自分でゴミ屋敷にしてしまったとは言え、心因性の病気の場合は、ゴミが多く不衛生な環境で過ごすことで、更に気分が落ち込んで病状が悪くなってしまう場合もあります。

 

ゴミ屋敷の清掃はゴミの処分や清掃など様々な工程が必要となるため、特にゴミの量が多い場合は、1日程度では終わりません。

 

人手が足りない場合は、作業が全て終わるまでに1ヶ月近くかかってしまうこともあります。

 

病院に行って治療を受けて、ゴミ屋敷の片付けも進めて......となると、とても多くの時間や労力がかかってしまいますよね。

 

一旦業者に清掃を依頼して、元の状態に戻った家の中で生活をすれば、治療にも前向きに取り組めるようになり、ゴミ屋敷状態から抜け出せる可能性も高いです。

 

ちなみにゴミ屋敷の片付けを依頼した場合は、以下のような料金相場にて承っている業者が多いです。

 

間取り

全国の費用相場

1K

3万4,967円~

1DK

5万6,734円~

1LDK

7万7,908円~

2DK

10万4,495円~

2LDK

12万9,715円~

3DK

15万6,167円~

3LDK

17万9,730円~

4LDK

22万3,251円~

 

片付けや清掃のプロに依頼することで、短期間できれいな家を取り戻しましょう。

 

次項ではおすすめの清掃業者について紹介しますので、あわせて参考にしてください。

 

6.病気の家族に代わってゴミ屋敷を片付けてくれる業者を探すなら「みんなの遺品整理」がおすすめ


 

・病気の家族の代わりにゴミ屋敷を掃除したいけれど、自分では難しそう

・対応可能な清掃業者が何件くらいあるのか知りたい

・業者に依頼するのははじめてだから、なんだか不安だな

 

このようなお悩みをお持ちの場合は、ぜひ当サイト「みんなの遺品整理」をご活用ください。

 

みんなの遺品整理は、全国700社以上の片付け・清掃業者と提携している会社です。

 

東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しており、これまでに30,000人以上の相談や依頼を受け付けてきました。

 

北海道から沖縄まで、日本全国にある清掃業者の中から、お客様のご事情にぴったりあった1社を迅速に探し出すお手伝いをさせていただきます。

 

6-1.全国の清掃業者を簡単に把握できる

みんなの遺品整理では、全国700社以上の片付け・清掃業者と提携しています。

 

そのため、当サイトにて以下のような希望条件を入力するだけで、簡単にお近くの業者一覧をご確認いただけます。

 

・郵便番号

・都道府県

・依頼内容

・その他のサービス

 

個別で業者を探す際は「〇〇市 清掃業者」などと検索して、1社ずつ条件に合っているか確認するため、多くの手間と時間がかかってしまいます。

 

しかしみんなの遺品整理では、一度の検索で条件に合った全ての業者を確認できるため、個別で検索する必要がありません

 

「まだ依頼するか決めてないけれど、どんな業者があるのか見てみたいな」といった場合でも、郵便番号を入れるだけで、すぐに対応可能な業者一覧が表示されます。

 

また検索の際は、不用品の買取や簡易清掃などのオプションメニューも選べるため、希望するメニューにチェックを入れて検索すれば、希望にぴったり合った業者を確認することも可能です。

6-2.紹介した業者の見積り金額が適正かチェック済み

みんなの遺品整理に掲載されている業者は、以下のような独自の厳しい審査基準を通った業者のみを掲載しています。

 

・作業後アンケートで評判がよい(クレームがない)

・不当な追加料金の請求などを行っていない

・電話対応や接客の質がよい

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またそれだけでなく、掲載後もお客様が安心してサービスを受けられるように、毎回見積り内容のチェックも行っています。

 

清掃業者の中には、残念ながら作業後に不当な料金を請求する悪徳業者も存在するため、業者への依頼を不安視されている方も多いかもしれません。

 

みんなの遺品整理では、掲載後のチェックも欠かさずに行うことで「不当な請求はされないのかな」といったお客様の不安を、少しでも解消できるような取り組みを続けています

 

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7.まとめ

この記事では、ゴミ屋敷の原因となる可能性の高い病気や、病気とわかった後の対処法について紹介しました。

 

家族や周囲の人がゴミ屋敷に住んでいる場合は、ただ単に片付けが苦手なだけでなく、以下のような病気や発達障害の可能性も高いです。

 

 

ただし病気や発達障害は自分では判断できないため、もし少しでも「病気かも」と思った場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう

 

病院に行くと正しい病名や治療法がわかって病状が快方に向かうほか、結果として周囲の人の負担を減少させることにも役立ちます。

 

また適切な治療を行うことで、自分で片付けられるようになり、ゴミ屋敷の状態悪化を防げるかもしれません。

 

 

もし「ゴミ屋敷に住む家族は病気なのかもしれない」と感じたら、少しでも早く病院を受診するほか、あわせてゴミ屋敷の片付けも進めていきましょう。

 

ゴミ屋敷や病気の放置には、「病状が悪化して一人暮らしが難しくなる」「近隣住民とのトラブルが発生する」など、デメリットしかありません

 

・病気の家族の代わりにゴミ屋敷を掃除したいけれど、自分では難しそう

・ゴミの量がひどくすぐに片付けたいので、近くの清掃業者を知りたい

・業者に依頼するのははじめてだから、なんだか不安だな

 

もしこのようなお悩みをお持ちの場合は、ぜひ「みんなの遺品整理」をご活用ください。

 

日本全国にある清掃業者の中から、お客様のご事情にぴったりあった安心できる1社を迅速に探し出すお手伝いをさせていただきます。

 

以下より、一度お近くの清掃業者をチェックしてみてください。


 

 

 

【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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