「実家が汚いのに掃除をすると親が怒る」という経験をした方は少なくありません。帰りたくないからといって汚い実家を放置するとさまざまなリスクを伴うため、早急な対応が必要です。「みんなの遺品整理」の独自調査の結果をもとに、原因や解決のポイントまで解説します。

実家が汚いのに掃除をすると怒るのはなぜ?独自調査の結果をもとに原因や片付けのポイントなど徹底解説

ご実家のお片付けにお困りですか?

みんなの遺品整理では、全国900社優良遺品整理業者から
複数業者の相見積もり・全国即日対応可能

あなたの地域の業者はいくら?希望に合う業者を探す

みんなの遺品整理 お客様相談窓口

相談無料

  • 複数見積もり可(最大3社)
  • 買取対応などの相談も◎
  • 即日・最速対応業者をご案内

実家が汚いのはなぜ?4つの原因とは

実家が汚いのには明確な原因があります。主な理由を把握しておくことで、予防もしやすくなるでしょう。

実家を急いで片付けたい方

ものを捨てずに溜めている

実家が汚れる大きな原因の一つは、物を捨てずに溜めてしまうことです。

物に執着したり、捨てることに罪悪感を抱いたり、価値のないものを収集したりする場合はため込み症と関連していることも。

場合によっては医療機関を受診したほうが良いケースもあります。

出典:J-STAGE「いわゆる「ごみ屋敷」の実態とその背景に潜むもの」(PDF)

〈参考記事〉ためこみ症とは?

ものを捨てるかどうかの判断力が鈍くなっている

ものを捨てるかどうかの判断が鈍くなっていることから実家が汚い可能性もあります。

たとえば、認知機能が衰えるとものの優先順位をつけることが難しくなったり、保管場所を忘れたりすることが増えます。

このような状況が続いて実家の整理が疎かになることもあるでしょう。

体力や身体機能が衰えて片付けられない

親の体力や心身機能の衰えも実家が汚れる一因です。加齢や怪我、病気などで足腰が弱くなると、重いものを動かせなくなったり、片付ける体力がなくなったりします。

掃除や片付けが困難になった結果、汚れたまま放置してしまうことがあります。

セルフネグレクトになっている

実家が汚い場合はセルフネグレクトの可能性も捨てきれません。

セルフネグレクトとは、生活や健康に悪影響が及んでいるにも関わらず、気力や体力の衰退から片付けられないなど、悪循環に陥っている状態です。

ご本人だけは気づきにくいため、言動の変化や孤立していないかなど、周囲が注意を払うようにしましょう。

〈参考記事〉セルフネグレクトとは?

〈参考記事〉セルフネグレクトの相談窓口

汚い実家を放置することで生じるリスク

汚い実家を放置するとさまざまなリスクが生じます。安全かつ快適に暮らすためにも、リスクを理解したうえで適切な対策を取ることが重要です。

転倒などによるケガの誘発

汚い実家を放置すると、転倒などのケガを引き起こしやすくなります。高齢者は少しの段差や床の物につまずいたり、滑ったりしやすいです。散らかった環境ではケガのリスクが高まるでしょう。

床に散乱した物やゴミが原因で転倒し、骨折や打撲で長期的な入院やリハビリが必要になることもあります。場合によっては転倒が原因で寝たきり状態になってしまうことも。安全面の観点でも汚い実家を放置するのはNGです。

物の捜索の難しさ

汚い実家では物の捜索も困難になります。日常生活で必要な物を探す時間が増えると、ストレスも溜まりやすくなるでしょう。特に印鑑や通帳、家の登記書といったものを紛失すると再発行に時間や労力がかかります。

医療サポートや介護支援をスムーズに受けるためにも、必要書類などの保管は重要です。汚い実家を放置するとストレスが溜まったり、生活の効率が下がったりする懸念があります。

健康被害や病気の進行

汚い実家を放置すると健康被害や病気を進行させる恐れがあります。掃除が不十分な実家では、ほこりがハウスダストの原因になり、喘息やアレルギー、皮膚炎などのリスクがアップします。ゴキブリやダニのような害虫が発生し、食中毒やO-157のような健康被害が起こることも。

さらに害虫の発生がネズミなどの小動物を引き寄せるなど、負の連鎖に陥る懸念も捨てきれません。特に高齢者は免疫力の低下や健康被害に直接起因することもあり、非常に危険です。

緊急時の対応の遅れや困難

汚い実家を放置すると、緊急時の対応が遅れたり、思わぬ困難に見舞われたりすることも。家に可燃物が増えると火災の危険性が高まります。万が一火災が起こった場合も避難経路が確保されていないと、迅速な避難は困難です。大雨や自然災害などで避難を余儀なくされるケースもあり、緊急時に逃げ遅れる可能性も否定できません。

体調を崩した際に救急隊員が駆け付けても、迅速に搬出できないリスクも考えられます。以上のような状況を避けるためにも、汚い実家の放置はNGです。

孤立による認知機能低下

汚い実家を放置すると、孤立が進むことで認知機能が低下する懸念もあります。家が汚いと人を招きづらくなったり、外出がおっくうになったりします。運動不足や他者との交流機会が減少し、認知機能が低下する悪循環に陥ることも。孤立による食事の偏りから体調不良を引き起こす懸念もあります。

汚い実家、片付けようとすると怒る親の心理と解決方法

汚い実家を子どもの都合で勝手に片付け、親が怒ってしまうケースは珍しくありません。親との衝突を防ぎ、円滑に片付けるためにもポイントを押さえておきましょう。

物に対する意識の違い

みんなの遺品整理のユーザーへの調査では、親世代は物がない時代を経験している方が多く、溜め込む習慣が根強い傾向にあることがわかっています。一方で子供世代は断捨離ブームを筆頭に身軽であることを美徳とする考え方が浸透しています。

こうした物に対する考え方の違いが、世代間でギャップとして生じていることを念頭に置いておきましょう。

解決方法

・コミュニケーションの強化
・段階的に進める

価値がある資産だという認識

親世代の方々は「骨董品や着物=資産」と認識している方が多いことも、みんなの遺品整理のユーザーへの調査で明らかになっています。子の世代に財産として残したいという気持ちから溜め込む傾向があるのです。

ところが時代の流れにより骨董品は高値が付かない事も多く、着物に至っても供給量の増加からニーズが高いとは言い難い状況。親御さんにとっては子どもを思っての選択だという点を理解しておきましょう。

解決方法

・価値の査定依頼
・リサイクルや寄付で再利用

認知症の症状

親に認知症の症状がある場合も片付けが難しくなります。認知症になると掃除への意識が低下するだけでなく、物事への関心も薄れてしまいます。その結果、ゴミや物が散乱していても気にならなくなるのです。

また、片付けを試みると、物が盗まれているといった被害妄想を抱くことも。実家が汚くなってきた場合は認知症の疑いも考えられるため、特に遠方で別居している場合は注意が必要です。

解決方法

・介護サービスの活用
・介護施設に入居する

汚い実家の片付け時に困難を感じた人はどの程度いる?

出典:みんなの遺品整理「遺品整理経験者の6割以上が生前の親とのコミュニケーションに困難あり!急逝による対話不足も浮き彫りに」

上記のグラフは、親御さんのご逝去に伴って遺品整理を経験した方を対象に「生前、実家の片付けに関するコミュニケーションで困難を感じたか」について、「みんなの遺品整理」が独自に調査した結果をまとめたものです。調査の結果、6割以上の方が何かしらの困難や障害を感じたと回答していることからも、汚い実家を片付けることの難しさが伺えるでしょう。

汚い実家の片付けに関する話し合いが困難な理由

出典:みんなの遺品整理「遺品整理経験者の6割以上が生前の親とのコミュニケーションに困難あり!急逝による対話不足も浮き彫りに」

上のグラフは、親御さんの生前に実家の片付けに関して一切話し合わなかった方を対象に、その背景を「みんなの遺品整理」が独自調査したものです。「想定外の急逝」が35.8%と最も多く、過去の調査でも心臓発作や脳卒中が原因で話し合う余裕がなかったという声も多いです。

「話し合う必要性を感じていなかった」が16.7%、「話し合うタイミングが分からなかった」が15.0%と続くことからも、早い段階で話し合うことの重要性が読み取れます。

親御さんが話し合いを避けたり、意見が合わなかったりしたという方も一定数おり、親世代と子ども世代の価値観の不一致が原因になるケースもあります。親御さんの意向を尊重しながら、丁寧に話し合いを進めることが重要と言えそうです。

汚い実家の片付けについて話し合うべきタイミングはいつ?

出典:みんなの遺品整理「遺品整理経験者の6割以上が生前の親とのコミュニケーションに困難あり!急逝による対話不足も浮き彫りに」

上のグラフは、親御さんと片付けに関して話し合ったタイミングについて「みんなの遺品整理」が独自調査したものです。「親の健康状態が悪化したとき」が28.2%と最も多くなっていますが、親御さんの体調が安定しているときに話しあえることに越したことはありません。タイミングを見つけるのが難しい場合でも、急な体調変化など不慮の事態が発生する前に切り出すのが望ましいでしょう。

「日常的な会話の中で」が13.3%、「長期休暇の帰省時」が11.9%とタイミングを探っていた層が一定数いることも読み取れます。後々のトラブルを避ける意味でも、早い段階で計画的に話し合うことが重要です。

汚い実家の片付けについて円滑に話し合うポイント

出典:みんなの遺品整理「遺品整理経験者の6割以上が生前の親とのコミュニケーションに困難あり!急逝による対話不足も浮き彫りに」

上記は実家の片付けについて、親御さんと話し合う際に工夫したポイントを「みんなの遺品整理」が独自調査したものです。

「親の意見や意向を否定しない」が最も多く、効果があった旨も読み取れることから、価値観の不一致を受け入れたり、実家はあくまで親御さんの家だと認識したりすることの重要性が伺えます。

「物の処分は他人に譲るなど捨てる手段以外を提示するようにした」と回答した方も多く、処分だけに焦点を当てずにアプローチすることも効果的です。「親の体力や健康状態を鑑みて、一度に終えようとせず少しずつ話し合うようにした」方も多く、じっくりと対話を重ねることも大切です。

話し合いの後、汚い実家を片付けるのは自力か業者のどちらがいい?

汚い実家を片付ける際、自力か業者のどちらが良いかは状況によって異なります。自力で進める場合は費用を抑えられ、ご自身のペースで整理できますが、時間や労力を要します。実家の汚れ具合次第では、ご自身で片付けるのが困難なケースもあるでしょう。

一方業者に依頼すれば、プロが迅速かつ安全に作業するため、大量の荷物や重い家具の片付けもスムーズです。ただし業者利用には費用がかかるため、評判や料金面を比較して信頼できる業者を選びましょう。状況やご家族の意向も踏まえて話し合うことが大切です。

実家の片付けを依頼できる
優良業者を探す

まとめ

汚い実家を放置するとさまざまなリスクがあるため、早めの対応が必要ですが、「みんなの遺品整理」による独自調査からも片付けの難易度が伺えます。本記事を参考に親御さんが健康なうちにコミュニケーションを取り、早めに行動することが大切です。

「みんなの遺品整理」では、実家の片付けを任せられる専門業者を紹介中です。評判の高い優良業者ばかりなので、安心して依頼できます。実家が汚いとお悩みの方はぜひ「みんなの遺品整理」をご活用ください。

汚い実家の片付けを
無料で相談する

【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場企業の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

はじめての遺品整理でも、専門知識が豊富な相談員が中立な立場で、無料アドバイスをさせていただきます。大切な人の生きた証を残しつつ、気持ちよく次の世代へ資産や遺品を引き継ぐために、私たちは、お客様一人一人に最適なお手伝いができる情報提供・業者のご提案をいたします。

ご実家のお片付けにお困りですか?

みんなの遺品整理では、全国900社優良遺品整理業者から
複数業者の相見積もり・全国即日対応可能

あなたの地域の業者はいくら?希望に合う業者を探す

みんなの遺品整理 お客様相談窓口

相談無料

  • 複数見積もり可(最大3社)
  • 買取対応などの相談も◎
  • 即日・最速対応業者をご案内