親が施設に入る際は実家の片付けが必要になり、ご家族の負担は小さくありません。そこで、片付けをスムーズに進めるための流れや親御さんの施設入居後も実家を放置するリスク、費用面なども解説します。

親が施設に入るとき実家の片付けはどうする?手順や費用、片付けずに放置するリスクまで

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親が施設に入った後の実家片付けの流れ

・今後の計画を話し合う
・物を分類する
・不用品を処分する
・清掃と整理

親が施設に入った後の実家片付けでは、今後の管理方法をもとに方向性を決めることが大切です。専門業者に依頼することで作業が効率化される場面も多いため、適切なタイミングでプロの力を借りることも検討しましょう。

今後の計画を話し合う

親が施設に長期入居する場合、実家の管理方法を早めに話し合いましょう。
賃貸や売却、あるいは家族が住むなどの管理方法次第で片付けの方針は大きく変わります。特に売却や賃貸を考えている場合はプロの業者に相談するのがおすすめです。

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物を分類する

実家の物を分類する際は貴重品、不用品、保留の3つに分けるのがコツです。あらかじめ生前整理ができていれば比較的容易ですが、長期間片付けていないと時間と労力がかかることも。

自力での対応が難しい場合は遺品整理業者に依頼しましょう。遺品整理業者は通帳や印鑑、現金などの捜索も基本料金で引き受けてくれます。大切な物を誤って処分しないためにも、プロに任せるのも一つの方法です。

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不用品の処分

不用品はゴミの種類別に適切に処分しましょう。処分方法には、自治体のゴミ回収や専門業者へ依頼するのが一般的です。この機会に仏具などの供養を検討する人も少なくありません。余裕や自信がない場合は一括して遺品整理業者に任せることで適切に処分できます。

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清掃と整理

不用品が処分できたら次に清掃を行いましょう。施設では貴重品を多く持ち込めないケースが多いため、実家で適切な場所に保管し、ご家族が把握しておくと良いでしょう。汚れがひどいなどで念入りな清掃が必要な場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。

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施設入居に伴う実家片付けの注意点

・親の了承を得てから片付ける
・施設に持ち込めない貴重品の管理方法を決める
・相続に関わる意思確認や対策を済ませる

施設入居に伴う実家片付けの注意点をいくつかご紹介します。後々トラブルを招かないためにもしっかりと把握しておきましょう。

親の了承を得てから片付ける

片付けは親御さんの了承を得てから行いましょう。親御さんが不満や孤立感、喪失感を感じないためにも意向を十分に尊重したうえで取り掛かります。

また、中には思い出深い物など、他人には判断が難しい物もあります。一見不要に思える物でも処分する際には必ず許可を得るようにしましょう。

施設に持ち込めない貴重品の管理方法を決める

施設では貴重品の管理を行っていないため、持ち込みに制限があるケースが多いです。特に現金や貴重品は、ご本人やご家族が管理するのが一般的。

手数料を払って一部を管理してくれる施設もありますが、いずれの場合も貴重品の紛失や盗難には注意が必要です。重要書類や大切な物は安全な場所に保管し、ご家族で管理方法を共有しましょう。

相続に関わる意思確認や対策を済ませる

親御さんが入居中に他界した場合に備えて、相続について確認しておくのが理想です。配偶者が残る場合は生活を考慮したうえで対策します。残されたご家族が円滑に対応できるよう準備できると良いでしょう。後々のトラブルを防ぐためにも重要です。

施設入居した親の家を放置するリスク

・家屋の老朽化による固定資産税の高騰税負担
・譲渡所得の特別控除が受けられない
・維持費がかかる
・近隣へ迷惑がかかる(防犯問題)
・資産価値が下がる

親が施設に入居後も自宅を放置するとさまざまなリスクが生じます。しっかりとリスクヘッジするためにもあらかじめ確認してください。

家屋の老朽化による固定資産税額の高騰税負担

実家を放置すると家屋の老朽化による固定資産税額の高騰税負担が生じます。空き家になると家屋の傷みが進行するほか、特定空き家に指定されると倒壊の危険などから6倍の税金が発生します。親族や相続人の有無に関わらず解体される懸念も捨てきれません。

譲渡所得の特別控除が受けられない

譲渡所得の特別控除が受けられないという事態を防ぐ意味でも実家の整理は重要です。令和6年1月1日以降の特例措置では、被相続人が居住していた家屋を相続し、相続開始から3年以内に譲渡する場合は3,000万円の特別控除が受けられます。耐震改修後の家屋や取り壊し後の更地も対象で、上記の要件を満たす譲渡で控除されます。

維持費がかかる

維持費がかさむ点もデメリットです。実家を空き家状態で放置すると水道光熱費、固定資産税、都市計画税、火災保険などの費用が継続して発生します。長期間放置すると家屋の劣化が進み、修繕費用がかかる可能性も。平均的な出費は年間50万円〜100万円とも言われています。

近隣へ迷惑がかかる(防犯問題)

老朽化が進んだ家屋は倒壊の危険が高まり、隣家や歩行者に損害を与える可能性があります。実際に損害による賠償請求を受けたというケースも。また、空き家になることで不法投棄や侵入の対象となり、悪臭や害虫問題が発生することもあります。対処が遅れてトラブルになる前に早めの行動が大切です。

資産価値が下がる

売却したいときに資産価値が下がってしまうリスクもあります。家屋は換気や定期的な使用がないと急激に劣化します。

売却のチャンスを逃すだけでなく、負の遺産として次世代に負担を残してしまう懸念も捨てきれません。定期的に管理する、早めに売却や活用方法を見出すなどで将来のトラブルを回避しましょう。

生前整理費用の目安

間取り 作業人数 作業時間 費用目安
1R・1K 1~2名 1~2時間 約30,000円~80,000円
1DK 2~3名 2~4時間 約50,000円~120,000円
1LDK 2~4名 2~6時間 約70,000円~200,000円
2DK 2~5名 2~6時間 約90,000円~250,000円
2LDK 3~6名 3~8時間 約120,000円~300,000円
3DK 3~7名 4~10時間 約150,000円~400,000円
3LDK 4~8名 5~12時間 約170,000円~500,000円
4LDK~ 4~10名 6~15時間 約220,000円~600,000円

業者に片付けを依頼した場合の費用は部屋の広さや物量、作業人数、時間などで決まります。買取も対応している業者に依頼すれば、買取分と相殺されて費用が抑えられることも。

トラック搬入の導線やエレベーターの有無など家屋の周辺環境によっても価格は変動するため、見積もりで内容を確認しましょう。

〈参考記事〉生前整理を業者に依頼すると?気になるサービス内容と料金相場

誰が費用を負担するか

誰が費用を負担するかについては明確にしておく必要があります。基本的に施設に入る親御さんが実家の片付け費用を負担します。家屋がすでに渡っている場合は相続人が負担。賃貸契約の場合で相続人が相続放棄したケースでは連帯保証人に責任が移ります。

〈参考記事〉遺品整理の片付け費用は誰が払う?相場や相続放棄についても解説

施設入居に伴う業者事例

施設入居に伴い、実家の片付けを業者に依頼した具体的な事例を紹介します。作業内容や価格、時間などを参考に片付けの依頼を検討してみてください。

事例1

出典:みんなの遺品整理掲載業者「遺品整理 プロハーツ 浜松店)」 事例紹介

間取り 2LDK   
料 金 135,000円〜                                                                                  

病院から退院後、施設に入居するために実家の整理を依頼した事例です。この家庭は物量が多く、生活雑貨や家財道具が多数ありましたが、買取で家財品を回収できました。施設への搬入家財のみを残し、生活道具や植木の処理も含めて、2LDKの片付けが135,000円で完了したケースです。

事例2

出典:みんなの遺品整理掲載業者「遺品整理メルシー」 事例紹介

間取り 4LDK
時 間 1日
作業員 5名
料 金 214,500円(税込)                                                                   

施設への入居に伴い、家財整理の依頼があった事例です。リビングには一般的な家財道具が設置されており、生活雑貨や食器が多いお宅です。家財を丁寧に仕分けし、丸1日で搬出作業を完了。4LDKと広いお家のため作業員5人を動員し、料金は214,500円でした。

事例3

出典:みんなの遺品整理掲載業者「遺品整理・特殊清掃アジャスト」 事例紹介

間取り 2LDK
時 間 1日
作業員 2名
料 金 110,000円                                                                                        

一人暮らしの依頼者が老人ホームに入居するために生前整理を依頼した事例です。荷物が比較的多く、タンスの中にも衣類が詰まっていた状態でした。作業員2名で細かく家財を整理し、利用できる物は引き渡されています。作業は1日で完了し、料金は110,000円でした。

まとめ

親が施設に入居する際には実家の片付けが必要になります。将来的にどのように実家を管理するかによっても片付けの方向性は異なります。長年片付けていなかったり、物が多かったりする場合は業者への依頼も検討しましょう。

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【監修者:一般社団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業の優良認定、消費者保護のための遺品整理サービスガイドラインの制定もおこなっている。
公式HP:一般財団法人遺品整理士認定協会

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

東証プライム市場上場の株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(ライフルシニア)が運営しています。2017年より業界最大級の遺品整理・実家の片付け業者の比較サイト「みんなの遺品整理」を運営し、全国で累計件数30,000人以上の皆様からご相談・ご依頼をいただいております。

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