親の死後97.3%が「生前、会話が不十分だった話題あり」 もっと話しておけばよかった話題1位は「遺品整理」

事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLの子会社であり、実家の片付け・遺品整理業者比較サイト「みんなの遺品整理」を運営する株式会社LIFULL senior（代表取締役：泉 雅人）は、間もなく迎える夏の帰省シーズンを前に「親と話したい“親の今後”にまつわる話題」に関する調査を実施しました

帰省の際に親と今後について会話をしたいと考えている方も多いことでしょう。しかし、本調査では親の死を経験した方の97.3%が「生前、親の今後に関する会話が不十分であった」と回答し、親との生前のコミュニケーションの取り方の難しさが伺えました。会話が不十分だった具体的な話題については「遺品整理」が最多回答となり、遺品整理を経験した回答者の約7割の人が対応の大変さを感じています。

本調査により浮かび上がってきた親との会話を不十分な背景や原因から、遺品整理のプロが次の帰省時に実践したくなる話の切り出し方、話すべき内容について紹介します。

• 1. 【親の死を経験した方に聞いた】97.3%が親との会話は不十分だった話題あり！具体的な話題は「遺品整理」が最多回答
• 2.【親の死を経験した方に聞いた】親の死後、遺品整理に取り組んだ人の7割が「大変だった」と回答
• 3. 【 親 が健 在な方に聞いた】「遺品整理」について十分に話し合えている人は20人に1人、わずか5.8%
• 4.【親の死を経験した方・親が健在な方に聞いた】 十分に話せていない理由の上位は「タイミングがわからない」「具体的に何を話せばよいかわからない」「親が話を避ける」
• ■一般財団法人　遺品整理士認定協会　長谷川正芳氏 コメント

 

1. 【親の死を経験した方に聞いた】97.3%が親との会話は不十分だった話題あり！具体的な話題は「遺品整理」が最多回答

親の死を経験した方(260名)を対象に「親が生前のうちに十分に話し合えなかった話題」を伺ったところ、「特になし」と回答したのは2.7%に留まり、97.3%の人が「会話が不十分だった話題が何かしらある」と感じていることがわかりました。会話が不十分だった具体的な話題については「家の片付け・遺品整理」が44.2%と最多回答。「遺産や相続」(41.5%)が続き、「老後の医療・介護ケア」(38.5%)や「親の老後の資金計画」(36.5%)という結果となりました。

なお、自由回答には以下のコメントも見られ、子ども世代が想像しているよりも、親と今後について話し合う時間を十分に取れていないことが伺えます。

2.【親の死を経験した方に聞いた】親の死後、遺品整理に取り組んだ人の7割が「大変だった」と回答

 

親の死に伴い遺品整理を対応した方（250名）を対象に「親の家の片付け・遺品整理はどの程度大変だったか」を伺ったところ、「非常に大変だった」(34.0%)「大変だった」(40.4%)となり、7割以上の方が対応の大変さを感じていることがわかりました。一方で、「全く大変ではなかった」と回答した人はゼロでした。

親の家の片付け・遺品整理において大変だった理由には、「肉体的な負担」(49.8%)、「感情的な負担」(46.5%)「時間を要した」(41.2%)が上位を占めました。なお「肉体的な負担」は、遺品整理の大変さを感じた方（186名）の55.9%が理由にあげ、肉体的な負担が残された家族の対応の難しさを増していることがわかりました。

自由回答には以下のコメントも見られ、様々な面で残された家族が負担に感じている状況が伺えます。

3. 【 親 が健 在な方に聞いた】「遺品整理」について十分に話し合えている人は20人に1人、わずか5.8%

親が健在の方（293名）を対象に「”親の今後”について十分に話し合えていると思う話題」について伺ったところ、「特になし」(34.5%)と「健康状態」(34.5%)の2つが最も多く、次いで「老後の医療・介護ケア」(17.4%)という回答結果でした。

一方、親の死を経験した方が「親との会話の話題として不十分だった」と最も多く回答した「家の片付け・遺品整理」はこの質問ではわずか5.8%に留まり、親が健在なうちは話題の優先度として低いことが伺えます。 

4.【親の死を経験した方・親が健在な方に聞いた】 十分に話せていない理由の上位は「タイミングがわからない」「具体的に何を話せばよいかわからない」「親が話を避ける」

 

親が健在の方（293名）を対象に、「親の今後について十分に話せていない話題がある理由」について伺ったところ、「話を切り出すタイミングがわからない」(27.3%)、「具体的に何を話せばよいかわからない」(25.9%)「親が将来の話を避ける」(25.6%)が上位回答となりました。

また、親の死を経験した方にも「当時十分に会話できなかった理由」について伺ったところ、「親が話題を避けていた」(30.8%)、「話を切り出すタイミングがわからなかった」(29.6%)に次いで「話す必要性を感じていなかった」(28.8%)が上位に挙がりました。

親が健在の方の自由回答で「まだ困っていない」「まだ先のことだと思っている」などの回答が目立っていることや、親の死を経験した方が「話す必要性を感じていなかった」と当時を振り返っていることから、親が健在な時期に、親の今後に関する話題を親と話し合うことを重要視していない実態がわかりました。

■一般財団法人　遺品整理士認定協会　長谷川正芳氏 コメント

遺品整理の話題を切り出すのにおすすめのタイミング、会話は最低限「重要な物の所在」の確認のみでもOK

家族や親戚が集まる夏の帰省は「親の今後」について話題を切り出す最適な機会です。「みんなの遺品整理」でもお問合せ件数が毎年8月は通常期よりも約20%増える傾向があり、多くのご家族が夏の帰省時に遺品整理について検討している様子が伺えます。

家の片付け・遺品整理は親の突然の入院や急な状況変化により、急遽対応しなければならいこともあります。それまでに親とのコミュニケーションが十分ではなく困るご家族からの相談も非常に多いです。特に調査結果にもある肉体的な苦労は、家財の量が多すぎることに起因するケースが圧倒的に多く、ご健在なうちに少しずつ片付けることや話題にしたほうがよいでしょう。もし、生前に家財を解消できなかった場合でも、自力で対応しよう無理をせず、遺品整理業者にご相談ください。自力で対応できる片付けの範囲には限りがあり作業時間の短縮に繋がりづらいことがあります。

家の片付け・遺品整理の話題で確認すべき内容・切り出し方

家の片付け・遺品整理で事前に確認すべき点は、重要書類や財産、デジタル遺品の対応です。生前に把握ができていないと逝去後に見つけられず、対応すべきことがわからないことも少なくありません。ご健在なうちから親の遺品に対する意向などとあわせて会話を通して確認することをおすすめします。ただ、遺品整理はデリケートで切り出しにくい話題の1つです。一度にすべてを聞き出そうとするのではなく、「遺言書がある」「土地の権利書がある」など重要な物の所在の確認だけでも構いません。物の有無がわかれば遺品整理業者による自宅内の捜索が可能です。捜索は、処分を目的にした不用品回収業者では担えないため、「みんなの遺品整理」へご相談ください。

「みんなの遺品整理」
お急ぎの方・お困りの方へ：https://m-ihinseiri.jp/urgency/

所在を最低限確認したい重要なものリスト