事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社 LIFULLのグループ会社であり、実家の片付け・遺品整理業者比較サイト「みんなの遺品整理」を運営する株式会社 LIFULL senior(代表取締役:泉 雅人)は、“直近5 年以内に遺品整理・生前整理を作業業者に依頼した全国20代以上の男女500名を対象”に調査を実施しました。
まもなく迎えるお盆などの帰省タイミングで実家の片付け(遺品整理・生前整理)を作業業者に依頼する人は多く、
「みんなの遺品整理」でも毎年8月は通常期よりもお問い合わせが20%程度増える傾向があります。一方で、作業業者とのトラブル経験者は、本調査から約4割と非常に多いことが分かっています。
トラブルを未然に防ぐためにはどうしたら良いのか、調査結果とともに専門家が解説します。
- 1.遺品整理・生前整理を作業業者へ依頼した人の約4割がなんらかのトラブルを経験
- 2.約半数が追加請求をされた経験あり。20万円以上の高額請求事例も
- 3.作業業者に「遺品整理士」が在籍していたか依頼経験者の約6割が分からない、在籍していなかったと回答
- 4.依頼理由トップは「物が多く、自力では片付けられそうになかったから」次いで、「家が遠方にあり、片付けに行くのが困難だから」「家を引き払う必要があり、急いでいたから」が続く
- 一般財団法人 遺品整理士認定協会 長谷川正芳 コメント
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調査サマリー |
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・遺品整理、生前整理を依頼した人のうち、何らかのトラブル経験者は約4割 |
【調査対象】 |
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調査期間:2023年6月29日〜7月5日 |
1.遺品整理・生前整理を作業業者へ依頼した人の約4割がなんらかのトラブルを経験
作業業者に依頼したことで発生したトラブルがあったかを伺ったところ、約4割(36.2%)がなんらかのトラブルを経験していることが分かりました。
中でも作業後の理不尽だと感じられる値上げが最も高く、遺品整理・生前整理業者の料金における不透明性に疑問を抱く方が多いことが伺えます。
実際に消費者庁等へも値上げや契約したサービス内容が遂行されないなど、多くのトラブルが報告されており、注意喚起がされています。
【トラブル経験ありの回答内訳】※複数回答あり |
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「作業終了後に理不尽だと感じる値上げがあった」9.4% |
2.約半数が追加請求をされた経験あり。20万円以上の高額請求事例も
作業業者からの「見積もり提示額」と、「最終的な請求金額」の金額差を伺ったところ、約半数(47.2%)が少なからず追加請求された経験があることが分かりました。
中には大幅増額の20万円以上の高額請求をされた回答もあります。
遺品整理業者による作業の相場価格は1R/1Kで30,000円~80,000円のため、20万円以上の増額は、著しい高額請求です。
消費者庁等へは、さらに高額の100万円以上の追加請求となった事例も寄せられています。
このような高額請求の場合、契約解除が難しかったり手付金をキャンセル料扱いにされ返金されなかったりするケースもあります。
【回答内訳】 |
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「+1~10,000円」9.7% |
3.作業業者に「遺品整理士」が在籍していたか依頼経験者の約6割が分からない、在籍していなかったと回答
遺品整理・生前整理を依頼した作業業者に「遺品整理士」が在籍していたかを伺ったところ、約4割が「分からない、遺品整理士を知らない」(41.6%)、約2割が「在籍していなかった」(23.6%)と回答。
「遺品整理士」は、認知度が低く業者選びにおいては重要視されていないことが伺えます。
一方で「遺品整理士」は安心して遺品整理を進めるうえで心強い存在です。
遺品整理士資格を発行する「一般財団法人 遺品整理士認定協会」は、明確な定義や制度が定まっておらず、実態把握すら難しい業界の健全化を目的に2011年に発足しました。
協会では遺品整理士養成講座や認定試験を実施し、適切な業者に資格を発行したり、モラル低下を是正したりすることで、利用者が優良業者を選べる体制を整えています。
【遺品整理士とは】 |
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『一般財団法人 遺品整理士認定協会』が設立した民間資格で、遺族に代わって部屋の清掃を行ったり、不用品を仕分け・回収したりします。 |
4.依頼理由トップは「物が多く、自力では片付けられそうになかったから」次いで、「家が遠方にあり、片付けに行くのが困難だから」「家を引き払う必要があり、急いでいたから」が続く
遺品整理・生前整理を、作業業者に依頼されようと思った理由を伺ったところ、最も多い理由は「物が多く、自力では片付けられそうになかったから」(39.6%)。
続いて、「家が遠方にあり、片付けに行くのが困難だから」(19.8%)、「家を引き払う必要があり、急いでいたから」(19.8%)、
「自力で片付ける時間が、捻出できそうになかったから」(19.6%)という結果に。
自力での片付けが困難なため依頼をする需要が最も多い結果ですが、
遺品整理業者を選定するうえで重要な情報収集に時間を避けない「家が遠方にあり、片付けに行くのが困難」(2位)、
「家を引き払う必要があり急いでいた」(3位)などの “家の引き払い”のニーズが高いことも読み取れます。
急を要する状況での業者選びは比較検討ができないことから、トラブルを未然に防ぎづらい、遺品整理ならではの事情として挙げられるでしょう。
一般財団法人 遺品整理士認定協会 長谷川正芳 コメント
お盆は、まとまった時間が取れたり、家族が集まれたりするため、帰省と合わせて遺品整理や生前整理を実施・検討する方が多いです。
そのため7月頃から、業者への見積予約が急増します。
一方で「契約を迫られる」「事前説明なしのキャンセル料の請求」や「作業後の追加請求」「高額請求」など、業者とのトラブル事例も多いのが実情です。
トラブルを未然に防ぎ、優良業者を選ぶためには「相見積もりの実施」や「遺品整理士の在籍有無」「業者の対応」を確認することが大切です。
また、不用品を処分するには「一般廃棄物収集運搬許可証」を所持しているか、もしくは許可証を持つ業者に一部業務を委託する必要があります。
資格や許可の有無も業者選定時の判断材料になるためチェックしましょう。
遺品整理・生前整理は需要の増加や参入しやすさから、無許可営業などの不正をはたらく違法業者が増える懸念があります。
そのため、弊協会は「健全な」遺品整理業者を利用できる環境作りとして、業界全体の健全化を目的に発足しています。
業者への問い合わせ=見積もり依頼とは考えずに、まずは相談だけでも複数業者に問い合わせてみると良いでしょう。
弊協会にも、「まずは相談だけ・・」といった問い合わせは増えてきています。
業者はたくさんいるため、どこに頼めば良いか迷った時は、弊協会や「みんなの遺品整理」へまずは問い合わせて、ご相談されることをおすすめします。
「みんなの遺品整理」がはじめての方へ
監修者
一般財団法人遺品整理士認定協会
常務理事兼事務局長 長谷川正芳
ペット産業・建築不動産業を経験し、現職に至る。現在は一般財団法人遺品整理士認定協会で遺品整理の現場や対応方法について専門家を育成すべく「遺品整理士養成講座」を開講。ご遺族に寄り添う遺品整理士を育成し、遺品整理業界の健全化のため、活動を進める。
公式HP:一般財団法人遺品整理士認定協会
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